《チート能力を持った高校生の生き殘りをかけた長く短い七日間》アロイの街

柵の中にって、一息付くことが出來た。通常だと、街にるには分証が最低でも必要になって、分証の確認で時間が取られる事になる。分証を確認する事無く通過出來た。領主の息子が仕切りたがっているのか、街の中央に集合するように言っていた。し開けた広場の様な場所で、何やら偉そうに語っていたが、”俺様が居たから個々まで無事に來られた。明日には、マガラ渓谷を越えるけど安心しろ”と言いたかったみたいだった。

「ねぇ。リン。」「ん?」「アイツは何が言いたかったの?」「あぁ”俺様がすごい”って事だろ」「なんだ、意味解らない事を一生懸命話していたから大事な事だと思ったけど、コボルトを殺した辺りからわけわからなくなってしまったよ」「クックククク」「「!!」」「お前たちやっぱり面白いな」「「ラーロさんかぁ!?」」「お前たち、周りには注意しとけよ。馬鹿はどこにでも居るからな」「そのセリフを言うって事は、ラーロさんもあんまり真剣に聞いていなかったのですね」「俺が聞く必要はないだろう?別にお前達の領主に世話になっているわけじゃないのだからな。」「それもそうですね」三人で顔を合わせて笑った。ラーロさんは、護衛のリーダから約束の報酬を貰ってここで隊列を離れて、奧さんと娘さんが待つ宿屋に帰っていった。

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「マヤ。三月兎亭に行こう」「うん。」リンの腕を取って、し引っ張るように移し始めた。

「ねぇリン。それで、三月兎亭ってどこにあるの?」「!?知らないで歩いていたのか?」「うん。間違っていたら、リンが指摘すると思っていたからね。」「なんだそりゃぁ。僕も初めてだから知らないよ。」「え”!?そうなの?」「・・・。あのさぁマヤ・・・。」「あ!ラーロさんに聞けば解るかも・・・。」そう言うと、ラーロさんが向かった方向にダッシュした。「・・・・。いいかぁここで待っていれば・・・。」「「あの。リン君。どうしたら良いの?」」「あぁゴメン。ゴメン。そのうち戻ってくると思うから、し待っていてくれると嬉しいよ。」「「うん。」」しばらくしたら、マヤがダッシュで戻ってきた。「はぁはぁ。あの...はぁ....ね。ラー・・・...ロさんが知って・・・はぁ・・」「いいよ。マヤし落ち著いて深呼吸して....落ち著いてきた?」「・・・うん。もう大丈夫。あのね。ラーロさんが三月兎亭の事を知っていて、場所を教えてくれたよ。」「それは良かった。マヤ案出來る?」「うん。大丈夫だよ。ウーちゃんもサラナも著いてきて!」マヤを先頭に、三月兎亭に向かった。思った以上に離れていなくて、中央の広場からし離れた通りに面した宿屋だった。

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「こんにちは」「はいはい。可い妖ちゃん達だね。」「はい。4人なのですが大丈夫ですか?」「大丈夫ですよ。二部屋空いているよ。」「マヤ。ウーレンとサラナもいいよね?」「「「うん。」」」「お願いします。料金は、ニノサに請求して下さい。アスタさん。」「ん?あ”ぁぁニノサ?」「「「!!」」」「ゴメン。ゴメン。嫌な奴の名前を聞いたからね。あの馬鹿の関係者?」「お忘れですか?一度お會いしたと思うのですが?」「!!あらぁぁサビニの子供たちじゃない。馬鹿の名前じゃなくて、サビニの名前だしてくれれば、すぐにわかったのに...いけない子だね♡」「ゴメンなさい。父の知り合いだってお伺いしていたので....。」「ううん。間違っていないけど、違うからね。私は、サビニの友達なの!」「「「「・・・」」」」「マヤちゃんとリン君だったわよね。それにお友達も可い子だね。リン君も後何年かしたら、ニノサの馬鹿に似てくるのかしらね。」「あらゴメンね。料金だけど、サビニから預かっているから大丈夫ですよ」「「!!」」「え”どういう事ですか?」「ん?サビニから聞いていない?」「何も....マヤは何か聞いている?」「ううん。」「そうなの?サビニから、リン君とマヤちゃんがパシリカの時に寄ると思うから、その時の宿代ってお金を預かっているよ。二部屋分ね。」「「二部屋?!」」「うん。もしかしたら、リン君とマヤちゃんが別々に部屋をしたいって言い出すかもしれないって言ってね。」「ねぇリン。それなら、二部屋借りて、一部屋にウーちゃんとサラナに泊まってもらえば?私はリンと同じ部屋に泊まればいいよね!」「「!!いいの?」」「いいよ。ね。リン?」「うん。マヤがそうしたいのならそれでいいよ」し強引に話を終わらせて、宿を取る事が出來た。夕ご飯は、宿で出るとの事だったが、ウーレンとサラナが宿代を気にして、夕ご飯を一つランクアップして差額を出してもらう事になった。

食事が終わって、明日おマガラ渓谷越えの事もあり、消耗品の補充をして置くことにした。マヤに聞いたら流石に疲れたから休んでいると言われたので、一人で買に行く事にした。食料は、まだ十分ある。武になりそうなものは売ってもらえない可能があるから、領主の街でダメにされてしまった服を一式購しておくことにする。宿に戻ると、アスタさんに呼ばれた。マヤが気になっていたので、先にマヤの様子を見に行ってくると伝えたら、食堂で待っているからゆっくりしてきていいからと言われた。部屋にるとマヤがベッドの端で丸くなって寢ていた。「の子なのだから、もうししっかりしてくれたらいいのに.....」マヤが寢ているベッドの脇に置かれていたナイフが目にった。しっかり手れをしてから寢たようだった。ナイフには言った通りに毒が塗られていた。強い毒では無いが皮に傷が殘る程度の強さはある。買ってきた荷を置いて、アスタさんが待っている食堂に戻った。

「アスタさん。」「リン君。ここよ。あれマヤちゃんは?」「寢ていますよ?必要なら起こしてきますよ。」「ううん。いいのよ。リン君が聞いて、必要だと思ったら、マヤちゃんに話してくれたらいいからね。」「はい。それで話ってなんでしょうか?」「固くならないでいいわよ。それから、私の事は、”ナナ”って呼んでね。」「え~と。アスタさんの真命ですか?良いのですか?」「ううん。違うわよ。魂名前ソウルネイムなの♡」「はぁ....ナナさん。」「ううん。ナナ。」「流石に、ニノサの知り合いを呼び捨てにするわけには行きませんよ。」「ダメ。ナナ。」「はぁ...それで話ってそれですか?」「違うわよ。”ナナ”と呼んでくれないと話さない。」「ナナ。それで話って何?」「うん。それはね。サビニがね。君達が來たら渡してしいって置いていったがあるよ。け取ってもらえる?」「え”わかりました。」「良かった。ちょっと待っていてね。」そういって、アスタさん改めナナは、軽く言葉を紡ぐと、手を空間に差しれた。そして一つの袋を取り出した。「これは?」「ん?中は知らないわよ。魔法の袋マジックポーチになっているから、リン君じゃないと確かめられないと思うわよ」「マヤは?」「う~ん。多分リン君だけだとおもうよ。縁関係で縛っているみたいだからね。」「あっ.....ナナは知っているの?」「私が言えるのは、昔”サビニとニノサと一緒に居た事がある”と言う事だけだからね」「......わかりました。いずれ話してくれると思っていいのですよね?」「リン君やマヤちゃんが本當に知りたいと思って、サビニとニノサが話してもいいと言ったらね。」「わかりました。ありがとうございます。それで、このマジックポーチはどうやって使えば良いのですか?」「ん~私も魔法の袋マジックポーチは使った事無いからな。確か、サビニが資格を持っていれば、手がるとか言っていたけどね。やってみて」

恐る恐る袋のり口に手をれていくと自然と奧に手が吸い込まれていく覚になった。そして、頭の中に袋の中のイメージが映し出されるようになった。手を取り出すと、そのイメージは消えて、またれるとイメージが出てくる。イメージは小さな箱がいくつも並んでいて、箱に名前が書かれていて多分中にっているなのだろう、橫に數字が書かれている。覚を頼りに、箱の一つに意識を集中すると、箱の中が詳しく表示された。手に持ったのは、”矢”と書かれたで本數は99となっていた。そして、説明では”弓から発される武”となっていた。

「ナナ。これって、オヤジとオフクロが俺にくれたの?」「うん。そうだよ。中に何がっていた?」「沢山っていて全部は見てないけど、かなりはいっていたよ」「そう。........大事に使ってね。」「はい。それはもちろん。ただ、なんで、これを今渡されるのか....。ナナは何か聞いていませんか?」「う~ん。ごめんなさい。それも言えないの。約束しちゃったからね。ただ、それは、貴方を大事に思ってくれた人から託されただから大事にしなさいね。」「......はい。」「うん。良い子ね」しせつない表をして僕を抱きしめてきた。このまま時間だけが流れていくかと思った。ナナは思った以上にらかく本當にサビニに抱きしめられているようだ。「うん。リン君」ナナはを離すと、正面に座って「ニノサの馬鹿は別にして、サビニの話やマヤちゃんの事を話して、いろいろ知りたいの。」

マジックポーチの中を確認したかったが、ナナに強引に座らせられて、村での生活やマヤの事をいろいろと話をした。気がついたときには、かなりナナと話をしていた。ナナが、マヤと一緒に寢るのは普段からなの?と嬉しそうに質問してきた時に、

”バンバン”と大きな音がした。その後で、マヤの「リン。リン。」呼ぶ聲に導かれるように、マヤの所に急いだ。

◆◇◆◇◆リンと分かれて部屋に殘る事にしたマヤは、アロイの街に來るまでに何度か使ったナイフや弓の手れをしていた。移中も寢る前には簡単な手れはしていたが、しっかりとした手れはしていなかった。宿に泊まる事で、しっかりした手れをする事が出來た。「それにしても疲れたな。リンはよくけるな。」「アスタさん素敵な人だったな。男だなんて思えなかったよ。」「あとは、ナイフに毒を塗って乾かせば終わりかな。」これで一息つけるとおもうと作業も楽しくなる。それに、今日は本當の意味でリンと二人だけになれる。そう考えると、顔が熱くなってくるのが解る。何度、リンは兄妹と言い聞かせてもダメな事はダメ。一度意識してしまうと止まらない。誰かの目があるときには自制出來ていると思っていたが、二人きりになるとどうなるか解らない。「リンは覚えているのかな?」それは二人が初めて會った日の事。兄妹になった日の事を言っていた。マヤもリンと同じで、二人が兄妹ではない事を覚えていた。「ダメ。リンは覚えてないかもしれない。でも.....」複雑な気持ちになっていた。兄妹じゃ無いことを覚えていてしい。でも、バレたくない。今の関係が一番いい。「リン。何しているのだろう?」「リン。気がついているかな?」武の手れをして、ベッドで考え事をしていたら、いつの間にか眠ってしまった。起きたときには、荷が増えていた「帰ってきた。どこに言っているのだろう?」「そのうち帰ってくるよね。」マヤは眠くなって來て、また眠ってしまった。

(おい。ここで間違いないのか?)(あぁそのはずだ。)(よし、外れた、中にるぞ。)男二人がマヤとリンが泊まっている部屋に侵した。(男は居ないようだな。早く荷を盜んで逃げるぞ)(おいおい。が居るだろう?)(馬鹿っやめておけ、そのはあの方のだからな)(ばれなきゃ大丈夫だろう?)男が一人、マヤに近づいてきた。

「誰?」とっさに男はマヤに飛びついて、口を塞いだ。「.....!!!!っク」その瞬間、男の手に激痛が走った。マヤは男を力の限り蹴り飛ばした。テーブルにあたって倒れ込む男。

「リン。リン。」マヤは出來る限りの大聲でんだ。男達は、とっさにリンが買ってきた荷を持ってってきた所から逃げ出した。

「マヤ。どうした。」リンが見たのは、ナイフを手に持って木枠から外を睨んでいるマヤの姿だった。「リン。ゴメン。逃がしちゃった。」「マヤ。何があった?」「アスタさんもゴメンなさい。迷かけちゃった」「ううん。それはいいの。マヤちゃんが無事なら....(ニノサとサビニの話が杞憂じゃないみたいね)。」「マヤ。大丈夫か?」リンは、マヤが持っているナイフからが垂れているのを見ていた。「うん。腕だとおもうけど、切りつけたら逃げていったよ」「そうか....。また、荷か。」「うん。ゴメン。」「あぁ大丈夫だよ。消耗品や服だけだから、それにほらこれを貰ったからな」そう言って、マジックポーチを見せた?「何それ?」「説明は後だな。まずは、ナナ。部屋変えて貰っても大丈夫?」「う~ん。変えてもいいけど、いっその事今日は私の所に泊まっていけば?マヤちゃんは嫌かもしれないけど.....ね」「え”.......(っは)そんな事無いですよ(アスタさん気がついていたのですか?)」小聲で話す、マヤとナナを見比べて「マヤが良いのなら、ナナの所に行くのが安全だろうな。それに、いろいろ話が出來るだろうからな」

マヤとリンは、隣の部屋から出てきた、ウーレンとサラナに軽くだけ話をして、ウーレンとサラナも部屋を変わってもらって、自分達はナナの所に行く事を告げた。朝になったら合流してご飯を食べる約束をしてその場を離れた。ナナの部屋に移して、ナナからの話をリンはマヤに話をした。マジックポーチの所有権に関しては、リンの取扱のミスで一人だけの登録になってしまった事を、マヤに謝った。「別に、リンが使えればいいと思うよ」と軽く流されて、話は終わった。明日もある事から、マジックポーチの中の詮索は明日以降にして眠る事にした。

◆◇◆◇◆「おい大丈夫か?」「痛えよ。あいつナイフに何か塗ってやがる。さっきから薬塗っているけど一向に痛みが治まらねぇ」「手をだすからだよ。自業自得だ。」「そうだけど・・・よ!アイツ結構良いからだしているからな」「それこそやめておけ、あの方に殺されるぞ」「怖い。怖い。それよりも荷は持ってこられたのか?」「あぁ大丈夫だ。あの部屋にあった荷はこれで全部だから間違いない。」「そりゃぁ良かった。」リン達の部屋から持ってきた荷を掲げて二人は”クックククク”と笑って、あの方の所に急いだ。

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