《チート能力を持った高校生の生き殘りをかけた長く短い七日間》マガラ渓谷
結局昨日はマジックポーチを確認しないで寢てしまった。ナナが言うには、マジックポーチは大きさが限られているし、袋の中の時間は通常よりはゆっくり進むが止まるわけではないから、腐ってしまうようなの場合には、注意しろとの事だった。オフクロの事だから、気にしないで袋の中にれている可能がある。夜に荷を盜まれた事もあるから、しっかり確認をしておきたい所だ。それにしても、マヤは本當によく寢る。今も、ベッドを専有して寢ている。移中にまた荷を狙われるかもしれないし、マジックポーチを持っていたら間違いなく狙われるだろうな。上著の側に固定しておけば外からは見えないだろうし、大丈夫かな。手ぶらでは”何か隠し持っています。”と言っているようなだからな。急遽買ってきたじの袋とマヤには袋を一つと武を持たせればいいかな。さて、マジックポーチになにか適當ながないかな。
弓と矢は簡単に見つかった。弓は手れされているが、それほど高価なではなさそうだ。矢に関しても同じだったので、マヤに持たせる事にした。矢筒も一緒にっていたので、これで裝備は大丈夫そうだ。防も無いか探してみたが、なさそうだった。それにしても、マジックポーチは大量にっているが何がっているのか探すのが大変だな。一度全部出して調べるほうがいいかもしれないな。結論から言うと、袋は見つからなかった。ナナに言って余っている袋をもらうことにしよう。
Advertisement
そろそろマヤを起こすか。本當に、幸せそうに眠っているな。「マヤ。マヤ。そろそろ起きて」「う~ん。まだ....もうちょっと....」「ダメだよ。起きないと、いたずらするよ」「.....いいよ。リンなら.....だから、もうちょっと」「・・・・。はぁマヤ起きて、朝ごはん食べられなくなるよ」
朝ごはんが効いたのか、マヤは起き出した。既に、ナナは起きて宿の仕事をしている様子だった。宿に移して、ナナに昨晩の禮を言って食堂にった。食堂はまばらに人が居て食事を取っていた、適當に空いた席に座った。すぐに、ナナが朝食を持ってきてくれた。朝食を食べ終わり、ナナに、使い古した袋が無いか聞いてあれば貰いたい旨を伝えた。ちょっとまってと奧に引っ込んで、暫く待っていると、大きめの袋を持ったナナが現れた。「リン君。これ持っていって」「ん?いいの?」「うん。いいよ。」「ありがたく貰っていきます。」中を確認すると、日持ちしそうな食料がっていた。「(ねぇリン。ナナって何?アスタさんでしょ)」「(あぁ魂名前ソウルネームがナナだって言って、それで呼ばないと拗ねるからな)」「(へぇ)」「どうしたの?二人共、そんな顔近づけて、キスでも見せてくれるの?」「「!!!」」「あらあら。邪魔者は消えるね」「ナナ。いろいろありがとう。」「いいのよ。サビニとニノサには世話になったからね。何か合ったら、私を頼ってきなさい。」「あ!ナナ。もうしだけ部屋使わせて。」「良いわよ。今日、マガラ渓谷を越えるのでしょ。準備はしっかりしていきなさいね。」「わかっているよ」
Advertisement
まだ顔が赤いマヤと一旦部屋に戻った。部屋で、ナナから貰った袋の中で、食料をマジックポーチに移した。本當に不思議な袋で、いくらでもっていくようだった。弓矢と矢筒をマヤに裝備させて、自分は小袋を腰に括り付けた。マジックポーチを隠して、ナナから貰った袋を肩からかけて待ち合わせ場所に向かった。
暫く待っていると、全員が集まったようだった。今日も、バカ息子の話があって、新しく加わった護衛の紹介がされた。護衛は、ラーロさんの代わりにって、同じように後方を守るとの事だった。マガラ渓谷を超えるにあたって、護衛のリーダから注意がった。荷を持っていると桟橋さんきょうを渡る時にバランスを崩してしまう可能があるので、まとめて荷車で運ぶらしい。その為に、桟橋が近づいてきたら、護衛が荷を回収するらしい。荷はメルナに著いたら返される事になった。不満や不安に思った者が居るらしく、2・3質問が出て、リーダが答えていた。
マガラ渓谷には多くの魔が住み著いていて、何もしないでいると、街までやってくる。アロイは、マガラ渓谷に隣接している為に、隣接部分には強固の壁が作られている。門も頑丈に作られていて、上層に居るような魔では突破される事は無いと言う。実際に、門が設置されてから、破られた事がないらしい。護衛のリーダが門の守衛と何か話をして居る。先頭はリーダともう一人新しく加わったガルドバと言われた人が殘っている。人數もそんなに多くは無い事から、最後の僕達までそれほどの時間が掛かりそうもなかった。リーダが僕の方を見て何か守衛に話しているようにも見えた、気のせいであってしい。警戒しながら、門に近づいたときには、リーダは先頭に戻るためなのか、隊列を追い越していった。門を通った所で、ガルドバが話しかけてきた。
Advertisement
「お前たちで最後だよな?荷を預かるからな」
持っていた荷を預けて、隊列に加わった。暫く何もないまま渓谷を降りていく、道幅はそれほど広くは無いが、狹くもない狀況が続いていた。最初の頃は余裕を見せていた子も段々と口數が減ってきている。
「そんなに張しなくても大丈夫だぞ、先日も一つパシリカの為に渓谷を越えていったからな。魔が居ても、そいつらが始末してくれているはずだぞ」
ガルドバが後ろから気な聲で話しかけてくるが、誰も返事はしない。確かに魔も怖いが、狹い道幅で渓谷を降りているというのはそれだけで恐怖心が出て來る。時折、聞こえてくる何かのうめき聲や羽ばたきの音が、恐怖心を更に煽る事になる。隊列が止まった。先頭の護衛が
「コボルトだ!」
先頭が戦闘態勢にると同時に張した空気が伝わってくる。道幅が狹く、後ろからの挾撃さえ注意していれば、コボルト程度なら問題にはならないだろう。ガルドバも同じ考えのようで、リーダの聲を聞いてから後方に注意を向けている。領主の息子....ウォルシャタだったかな。彼が一人で突っ込んで行ったのを見て、慌てて護衛のリーダが指示をだして、魔法師が援護撃を始めていた。5匹居たコボルトも魔法をけて谷底に落ちていった。一匹・一匹と數がなくなっていく、最初に突っ込んでいったウォルシャタは持っていた剣で、コボルトを切り刻んでいた。致命傷までは達していないようだったが、かなりの深手を追わせているようだった。護衛が他の4匹を倒してウォルシャタの所に來た時に、コボルトは不利を悟ったのか、逃走していった。ウォルシャタが逃したコボルトを追って、脇道にっていこうとした。リーダに止められたようだ。脇道は、練の護衛でも探索するのを躊躇してしまう。最初の頃は良いが、いきなり上位種が出て來る事も考えられる。暗黙のルールとして、渓谷の桟橋を使う場合には、決められた道以外は通らない事になっている。特に、脇道には絶対にらないように言われていた。倒されたコボルトの処理をするために、一時休憩を取る事になった。後ろを警戒していた、ガルドバも戻ってきて隊列の最後に加わった。
「あぁぁぼっちゃんが出て、コボルトを逃がしちゃったみたいですね。」「「?」」マヤと二人で怪訝な表を浮かべた。それに気がついて、ガルドバが説明してくれた。
「簡単に言って、魔を手負いで返してしまうと、上位種が出てきたり、手負いになった奴が死なないで居たりすると、上位種に進化したりするのだよ。だから、出てきた魔は全滅にするか、傷を負わせないで撤退させるしかないのだよ。坊っちゃんは、そのことを知らなかったのだろうな。」「「!?」」「おぉ心配そうにするなよ。すぐに出て來る事はないからな。通常は....な。」「でもな、坊っちゃんがコボルトを甚振っていたからな。まぁなんとかなるだろうな。コボルトの上位種なら対処は出來るからな。」
そんな話をしていたら、コボルトの処理が終わったようで、先に進むことになった。桟橋まであとしの所まで來た。コボルトの襲撃はあったがそれ以降は順調に進んだ。桟橋は狹く二人が並んで通るのが一杯で、荷車も桟橋の幅に併せて作られている位だ。先頭は無事桟橋を渡り終わっている。護衛の一人が前方を確認する為に、隊列から離れていった。桟橋は重さも問題になりやすいために、まとまって歩くことはしないで、2-3人ずつ間隔を開けて歩いている。ガルドバと話をしていて、し遅れてしまった為は、マヤと最後に渡る事になった。荷が先に通っているので、間隔を多めに開けて歩く事になった。
「リン。大丈夫かな?」「うん。大丈夫だろ?」さっきから同じセリフを繰り返している。後ろからガルドバが著ているがかなりの距離離れている。荷もかなり先に行っていて、桟橋には自分達しか居ない狀況になっているようにさえ思える。後しで桟橋を渡りきる。そう思った。
『コボルトが出た。上位種も居る。』
斥候に出ていた護衛が大きな聲を出しながら戻ってきた。聲を聞いたウォルシャタがまた全力で突っ込んでいく。
『なんだ!こいつら!何している。俺は領主の息子だぞ。早く助けに來い』『ガルドバ。お前も來い。後ろは気にしなくていい。』『何している。早く助けに來い』
勝手に突っ込んでいって、勝手にピンチになって、勝手にパニックになって、失笑ものの醜態をさらしている。ふと、後ろを振り返ると、ガルトバがすごい勢いで桟橋を走って來る。マヤの手をひいて、桟橋を渡りきろうと言う位置まで急いだ。
「なんで、ここに荷がある!?」
ガルトバが剣を抜いて迫ってくる
「(お前たち狙われているぞ)」「「!!」」「(でかい聲で悲鳴を上げろ)」「「!!」」「(いいから早くやれ)」「キャー。」「(続けろ、いいかよく聞け。このまま居ると、いずれ殺される。右下を見ろ。)」「!!」桟橋でよく見えないが、右下に足場の様な場所が見える。「(そこに飛び移れ。失敗しても、あの下に大きく付き出した場所もある。怪我はするだろうが、殺されるよりはましだろ)」「!!」「(覚悟を決めろ)」
ガルトバに切られそうになった。マヤが、悲鳴を止め。見つめてきた。それにうなずき返して、二人で桟橋を蹴って足場に向けてジャンプした。
二人乗るには狹い足場に見えたが、足場に飛び降りて、「(マヤ悲鳴を上げて)」すぐに、マヤが悲鳴を上げた。ガルトバが視線をし足場に向けて、荷を飛び越す時に、何かを投げつけてきた。足場は、奧に窟の様になっていた。落ちた事を印象づける為に、窟の中に足を踏みれた。隊列も何かざわざわしているのがわかる。二人が渓谷に落ちたのだから當然の事だろう。しかし、隊列はそのまま進むようだった。
マヤと窟で上の様子を疑っていたが、隊列が離れた事もあって落ち著いて狀況を確認した。ガルトバは、僕達を突き落とすように言われていたようだった。命を取る事はなく生き殘る方法を教えてくれた、その理由が分からない。バレたら、それこそ自分のが危ないくらいは解っていただろう。それに、この投げてきたも不可解だ。
「ねぇリン。何かさっきけ取っていたよね?」「あぁこれだね。」
け取ったをマヤに見せた。それは、手よりもし大きさがある箱の様なものだった。
「開けてみていい?」「うん」
箱を持ち上げて、ふたを開けた。その中には、一片の布がっていて、そこに文字が書かれていた。僕達が読めない事を想定しているのか、簡単な言葉で綴られていた。『アロイの街に戻って、門の護衛に、この箱を見せろ。その後、三月兎亭に行け。』それだけが書かれていた。そして、簡単な地図の様なが書かれていた。窟の中の地図で窟をしはいると、左右に別れる道があり、右側に行くと上り坂になって、桟橋に戻る事が出來るらしい。魔道につながっているから、急いで行く必要はあるが、ここに居るよりはいいと思える。何か、釈然としない気持ちはあるが、ガルトバの指示に従う事にした。それしか選択肢が無いのも事実だった。
「マヤ。アロイに戻ろう」「うん」
二人でアロイに戻って、そこからナナに今後の事を相談しよう。
虐げられた奴隷、敵地の天使なお嬢様に拾われる ~奴隷として命令に従っていただけなのに、知らないうちに最強の魔術師になっていたようです~【書籍化決定】
※おかげさまで書籍化決定しました! ありがとうございます! アメツはクラビル伯爵の奴隷として日々を過ごしていた。 主人はアメツに対し、無理難題な命令を下しては、できなければ契約魔術による激痛を與えていた。 そんな激痛から逃れようと、どんな命令でもこなせるようにアメツは魔術の開発に費やしていた。 そんなある日、主人から「隣國のある貴族を暗殺しろ」という命令を下させる。 アメツは忠実に命令をこなそうと屋敷に忍び込み、暗殺対象のティルミを殺そうとした。 けれど、ティルミによってアメツの運命は大きく変わることになる。 「決めた。あなた、私の物になりなさい!」という言葉によって。 その日から、アメツとティルミお嬢様の甘々な生活が始まることになった。
8 128才能(ギフト)がなくても冒険者になれますか?~ゼロから始まる『成長』チート~
【コミカライズ、マンガアップにて配信中!】 この世界のほとんどがギフト(才能)と呼ばれる特別な力を持つなか、少年ハルはギフトが與えられなかった。 ハルは小さい頃に冒険者に救われた経験から、冒険者になりたいと夢を持っていた。 ギフトのない彼では到底なれるものではないと周囲の皆が笑う。 それでも、ハルは諦めずに強い思いを抱き続け、荷物持ちとして色々なパーティに參加していた。 だがある日參加したパーティメンバーの裏切りによって、窮地に追いやられる。 しかし、それを境にハルの狀況はガラリと変わることとなる。 彼が目覚めたギフト『成長』と共に――。 HJノベルスより書籍4巻4/22発売!
8 79あなたの未來を許さない
『文字通り能力【何も無し】。想いと覚悟だけを武器に、彼女は異能力者に挑む』 運動も勉強も、人間関係も、ダメ。根暗な女子高生、御堂小夜子。彼女はある晩、27世紀の未來人から大學授業の教材として【対戦者】に選ばれる。殺し合いのために特殊な力が與えられるはずであったが、小夜子に與えられた能力は、無効化でも消去能力でもなく本當に【何も無し】。 能力者相手に抗う術など無く、一日でも長く生き延びるためだけに足掻く小夜子。だがある夜を境に、彼女は対戦者と戦う決意をするのであった。 ただ一人を除いた、自らを含む全ての対戦者を殺すために。 跳躍、打撃、裝甲、加速、召喚、分解、光刃といった特殊能力を與えられた対戦者達に対し、何の力も持たない小夜子が、持てる知恵と覚悟を振り絞り死闘を繰り広げる。 彼女の想いと狂気の行き著く先には、一體何が待っているのだろうか。 ※小説家になろう、の方で挿絵(illust:jimao様)計畫が順次進行中です。宜しければそちらも御覧下さい。 https://ncode.syosetu.com/n0100dm/
8 183全てを創造した主の後継者と神の器の異世界ライフ‼︎ 〜可能性しか貰ってませんが⁉︎〜
ある日、その教室內にいた者達は一人殘らず異世界に召喚された。 異世界へ召喚された主人公はクラスのみんなが勇者スキルと魔法の屬性適性を授かるなか、魔法の屬性適性…無。勇者スキルも、神の加護もない。 だが主人公には人に言えない秘密があった。その力で異世界を楽しく過ごすことを決意する。 初投稿作品なので、非常に読みにくいとは思いますが、よろしくお願いします!
8 97異世界はガチャで最強に!〜気づいたらハーレムできてました〜
ある日、青年は少女を助けて代わりに死んでしまった。 だが、彼は女神によって異世界へと年はそのままで容姿を変えて転生した。 転生の際に前世の善良ポイントで決めた初期ステータスと女神からもらった 《ガチャ》と言う運任せのスキルで異世界最強を目指す。 処女作ですので長〜い目で見てくれると光栄です。 アルファポリス様で好評でしたのでこちらでも投稿してみようかと思い投稿しました。 アルファポリス様で先行更新しているので先の話が気になればそちらをご覧ください。 他作品も不定期ですが更新してるので良かったら読んでみてください これからもよろしくお願いします。
8 184異世界転生者〜バケモノ級ダンジョンの攻略〜
pv【12000】越え! 私こと、佐賀 花蓮が地球で、建設途中だったビルの近くを歩いてる時に上から降ってきた柱に押しつぶされて死に、世界最強の2人、賢王マーリンと剣王アーサーにカレンとして転生してすぐに拾われた。そこから、厳しい訓練という試練が始まり、あらゆるものを吸収していったカレンが最後の試練だと言われ、世界最難関のダンジョンに挑む、異世界転生ダンジョン攻略物語である。
8 159