《チート能力を持った高校生の生き殘りをかけた長く短い七日間》協力者

向こうから接してきた。それも一人は、和葉だと名乗った。

風取りのから外を見た。すっかり暗くなっている。時計がないが、既に夜と言ってもいい時間なんだろう。マヤを起こそうかと思ったがぐっすり寢ているし、僕の著ていた服を抱きしめて寢ている。無理に起こす必要もないだろうし、何か有っても正面だからすぐに対応出來るだろう。部屋も鍵がかかるから、出ていく時に鍵をしていけば大丈夫だろう。

方針は決まった。それにしても、和葉はなんで僕だとわかったんだろう?和葉にはられていない。鑑定を持っていたがらなければ発しない。真命を改竄しているから名前からバレる事はない。”リン”と”凜”が同じだからと辺りをつけたとは思えない。

相手の出方を見る事にしよう。武はマジックポーチの中にれておけば大丈夫だろう。

部屋を出て、鍵をかけた事を確認して、食堂に向かった。宿のカウンターには既に誰も居なかった。そのまま素通りして、食堂に向かった。食堂は、夕方とは違って客が居た。店の中にって、見回すと、見覚えがある3人が店の奧に座っていた。そのテーブルには4人目が一緒に居て下を向いていた。重久が僕に気がついた。店長に「パパ。奧使うね。」「おぉいいぞ」4人が立ち上がって、店の奧にある階段を上がっていった。し遅れて、僕もその後についていった。階段を上がると薄暗い廊下だった。し進んだ所のドアが空いているのが解る。ドアから中にった。魔道なのか明かりで部屋全が照らされていた。大きめのテーブルが一つ置かれていた。そこに、重久と3人のが座っていた。

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僕がテーブルに移すると、もう一人のがドアを閉めた。全部でが5人と僕一人と言う形になった。

重久が言葉を発した「呼び掛けに答えてくれてありがとう。君が凜君だったんだね」「・・・・。」「なんで解ったの?って顔しているよ。謎解きもだけど、それぞれ自己紹介をしたほうがいいよね。凜君座ったら?」

勧められるまま空いている椅子に座った。「ご飯は食べたんだよね?」頷く事で返事をした。

「それじゃ私から、フェナサリム。フェムって読んでね。真命は、重久真由。よろしくね。」僕の正面に座っている重久が話し始めたその右隣には、青い髪をした黒目が印象的な人が座っている。そのが「私は、ミトナル。里ではミルと呼ばれている。真命は、鵜木和葉。凜君。會いたかった。」この人が和葉だった。重久も人だが、和葉はそれ以上だ。和葉の隣には、黒髪の長髪を後ろで縛った背の低い可いが似合うだ「私は、アルマール。こっちの両親からはアルと呼ばれている。真命は、千葉久。よろしく。」アルと名乗った子は、千葉久だと言う事だったが、あまり記憶にないが、バスケ部で長が高かった記憶がある。急に小さくなって違和がないのか?和葉の左隣のが「私は、サリーカ。そのままサリーカって呼ばれているよ。真命は、中里沙菜。凜君とは直接接點はなかったから知らないかもしれないけど、よろしく。」サリーカと名乗った子は、中里沙菜と言うらしいが、あぁ確かそんな子が居たな程度にしか記憶にない。たしか、ひとみと同じ部活だと思った。そして、ドアを閉めて、僕の一番近くに座った子が「最後は私だけど....私は、イリメリ。イリメリと呼ばれています。真命は、靜川瞳です。凜君。凜君。ゴメン。」ひとみは機に頭が付くくらい下げて誤った。「ひとみ。ううん。イリメリさん。謝らないで下さい。僕の態度が悪かった。謝罪させてしい。」

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謝罪合戦になりそうな雰囲気があったが、重久が"パンパン”手を打って「凜君で良いんだよね?」「うん。僕は、リン。リン=フリークス。真命は、神崎凜。それで話って何?」「まず、リン君に聞きたい事があるけどいい?」「答えられる事なら」「あのマヤって子は何?」「はぁ?!妹だよ。は繋がっていないけどね。」「「「「・・・・・え”!?」」」」それから沈黙が続く、何か勘違いが合ったのかもしれない。

「僕からも聞きたいけど、なんで僕が凜だと思ったの?」「・・・・あぁぁそれはね。和葉....ミルが斷言したの。あれは絶対に凜君だって、ね。」「・・・うん。フェムが、パシリカの時に確認したステータスで、真命は違うけど、ジョブと魔法と數値が私が覚えているステータスだったから.....」そうか、和葉は僕のステータスを確認して覚えていたんだ、それで真命以外が一致しているから確信したって事なんだな「わかった。それで、”日本語”で書かれたメモを見せたわけだね。」「そ、転生者じゃなければ読めないからね」「僕が、立花やその取巻きだとは考えなかったの?」「それは、サリーカが否定した。」「うん。ミルとリンが先にゲート潛った後で追うように、イリメリとフェムがゲートに飛び込んで行った後で殘された人間が躊躇していたんだけどね。その時に、立花とその取巻きが自分のジョブを自慢していたから、リンのジョブが使いって馬鹿にしながら.....。」「そうか、それでも茂手木だって可能も有っただろう?」「それはない。」アルマールが斷言した。「なぜ?」「私が、茂手木のステータスを確認しているから、茂手木はアサシンというジョブについている。」「それじゃもうピンポイントで判明してしまったってことなんだね。」最後に和葉が口を開いた「そう。使いで數値も揃っている。間違いなく、私が探している人間だと思った。でも、萬が一の事を考えて、面倒な手段を取ってしまった。申し訳ない。」「ううん。それはいいよ。僕も君達に會って話がしたかったからね」

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沈黙が流れる。俯いてしまってあれから一言も発していないひとみが「リン君。許してくれなくてもいいから、皆に協力して、私が死んでもいいから......」「イリメリさん。さっきも言ったけど、僕に非があると思っているし、謝罪の必要はない。本當に、ひとみには謝しているんだよ。」「でも、あんな事言っちゃったし....」「それに関しては気にしていないと言ったら噓になるけど、別に謝罪されるような事じゃない。」「ううん。違うの。違わないけど....違うの。」ひとみは俯いてしまった。「ひとみの事を許してくれるの?」頷いた「ひとみ。本當に言いたい事は違うでしょ」ひとみは、し震わせた「凜君。これからも仲良くしてくれる?」「もちろんだよ。」重久が肩をすくめたように見えた。本當に言いたかった事は違うようだったが、ひとみがこれで納得しているようだった。

「さて話を戻して....」「ん?」「リン。ステータスを確認した時に、なんで真命が違ったの?それがなかったら、パシリカの後で首っこ捕まえて拉致したんだけど....。」「フェムお前の本は”こっち"なんだな。」「何の事?」「まぁいいや。真命が違ったのは、隠蔽を使ったからだ」「うそぉ!私も隠蔽で真命を書き換えようとしたけどできなかったよ」「「「私も・・・」」」どうも、重久と和葉の話を聞いて、皆で真命が変えられるか試したようだった。誰もできなかったらしい。やっぱり、僕が持っている隠蔽のスキルは上位隠蔽なんだ。「そうか、僕の隠蔽では出來るんだよ。ちょっと待ってな。」そう言って、隠蔽の隠蔽を解除した。「ちょっと僕のステータス確認してみて」手を出すと、和葉が一番最初にって、重久とひとみも確認してきた。「見たよ」「隠蔽の橫に數字が出ているのが見える?」「うん。隠蔽(1)とか書かれている。あれ?何この數字レベル?私の隠蔽にはそんなないよ。あれ?」「それでわかったと思うけど、同じ隠蔽だけど機能が違うんだよ。」

陣は納得してくれたようだ。

「真命の件は解った。さて、リン君。今後、どうするつもりなの?」「今後?」「そ、このまま怠惰に過ごす事も出來るだろうけど、そうなると死ぬのは凜君になるとおもうよ。悔しくはないの?」「そうだな。僕は死んでもいいと思っている・・・・でも、君達が考える死ぬのはし違うかもしれない。」「どういう事なの?」「・・・・・異世界に殘るつもりなんだね」和葉が呟くような聲で言った事が僕の目標だ。「そう、僕は異世界に殘る。地球に未練がないといえば噓になるけど、異世界で生きていこうとおもう。」「「「「!!!」」」」和葉以外には、僕の答えが想定範囲外だったようだ。和葉は、この可能に気がついていたみたいだった。もしかしたら、和葉も同じ事を考えていたのかもしれない。「君達はどうしたいの?」最初に重久が答えた「私は地球に戻りたい。戻って、この験を本にして売り出す!!」「私はまだ考えていない。けど、戻りたい」中里がそう答えた「私はどうしていいのか解らない。偶然、ここで出會えてよかったとしか思えない」千葉の答えだひとみに視線が集中する「私は、地球に帰りたい。でも・・・。よくわからない。」「私は、自分がやらなければならない事があるから、それが出來るまで考えないようにしている。」和葉は何か目的があるようだ。

「アドラの話は覚えている?」「「「「(コクン)」」」」「一番になった人間が、殘り20人の生死を決定する事が出來る。ようにも聞こえるけど、考え方をし変えると違ったじになる」一呼吸れて「僕は、異世界に殘りたい。これは、変わらない気持ちだと思ってくれていい。そうなると、僕に味方してくれる人が増えて、僕以外でも、僕の味方が一番になったときには、僕を”異世界に殘す”と宣言してくれれば、僕の目標は達出來る。立花や取巻き連中にお願いしても笑われるだけだろう。それを考えれば、確実に僕の願いを聞いてくれる人に味方をして、その人達の中で誰かが一番になるように協力するのがいいと思っている。」周りを見回してみる。ひとみはまだ俯いたまま。和葉は、僕をまっすぐに見ている。「僕は、一番になる事よりも、この世界を住みやすい環境にして、殘りを異世界で生きようと思っている。」

沈黙が場を支配している破ったのは、重久だった「和葉の予想通りだね。リン君。私に協力させて、何が出來るのかわからないけど、報収集は出來るとおもうし、転生者で集まるにしても、立花の所に行ったら何されるかわからない。リン君やみんなと居た方が良いに決まっている。」中里も千葉もひとみも同じ考えなのか、頷いてくれる。最後に和葉が「リン君。私は私の目的の為に、貴方に協力します。」

「ありがとう」頭を下げることしかできなかった。

「うん。すぐに出來る事はないだろうね。まずは、各々ける狀態にまでならないとならないだろうからね」「そうだな。僕は、マヤと里に戻って、両親に話をしてから、”探求者”になると宣言して出て來る事にするよ。」「そうそう、それそれ、この世界”冒険者”とか”ギルド”とかないんだよね?」重久が急に話を割り込ませてきた。「僕は知らない。旅の途中で出會った護衛も一箇所に定住しながら往復するようなかんじだったよ。」「うん。私の里も魔を退治するのは、自衛団が組織されていただけで、ラノベとかの冒険者やギルドはなかったよ」中里の所にもなかったと言う事なら、なにか組織があるわけではなさそうだ。

皆の話を合わせると、ラノベでの定番の”ギルド”は存在していなくて、街や領主が獨自で自警団を組織して、魔退治や迷宮ダンジョン捜索をしている。探求者と呼ばれる人たちが、自分たちが考えている冒険者に近いが、組織があるわけではなく、フリーで働いていると言うじだ。それで、領主や村長が探求者に依頼を出すようなじになっている。探求者の事がよくわからないと言う事だったので、両親の事を話して聞かせた。

それぞれが今の生活がある。その為にすぐにけるではない。そこで、集合場所を決めて活する事になった。集合場所はすぐに決まった。『夜の蝶』重久の家になった。正面の宿屋も子供の頃から知っているから部屋の融通も出來るだろうと言う事だった。資金的な事も考えなければならないが、とりあえずは一旦戻ってから再度集合する事にした。集合できそうになかったときには、『夜の蝶』のフェム宛に現地の言葉で手紙を出す事になった。往復で1ヶ月程度見ておけば大丈夫だと言う事だった。

僕は、両親が探求者である事から、反対されるとは思えないが、マヤがどうするのかは帰ってから聞いてみる事にする。

「リン君の予定は?」「僕?ちょっと事があって、明日にはニグラを出て里に戻るつもりだよ」「可い可い妹さんと一緒に?」「そうだよ。なんかトゲがあるな。」「・・・・。」「まぁいいよ。何かあるの?」「ううん。ちょっと相談に乗ってしいなぁって思ったんだけどね。」「ん?僕で出來る事なら話くらいは聞くよ?」「ほんと!?」「うん。」「今日はもう遅いから、明日の晝にもう一度店に來てくれる?お晝ご馳走するからね。」「了解。マヤも一緒でいいよね?」「いいよ。皆も時間があるなら、お晝に來てくれると嬉しい。」

晝に再度集まる事で今日は解散になった。

宿の部屋に戻ると、マヤが起きていた。「・・・リン。どこ行っていたの?」「ちょっと散歩だよ。」「むぅぅぅ噓。晝間のの所に行ってきたんでしょ!!!!」「そんな・・・・。(怖いなってやつなのか.....)」「リン。」「ゴメン。」「何を謝るの?」「・・・・(その笑顔が怖いんだけど....)」「いいよ。何か事があったんでしょ。話してくれるんでしょ?!」「・・・・うん。ちょっといろいろ整理しないとわからないから狀況が解ったら話をするよ。」「うん。解った。でも・・・。リンが話してくれるまでは、別々に寢るのも”なし”だからね。」「え”」「一緒に寢るんだよ。」「はい。」「うん。リン。寢よ。明日帰るんだよね?」「そのつもりだけど、二泊分の料金を払ってあるから、一泊はばしてもいいかな。観も買もしていないからね」「そうだね。パパとママへのお土産やアスタさんとラーロさんへのお土産も買っていかないとね」「・・・そうだね。マヤ。寢よ。おいで」「うん」

僕がベッドの上に寢ると、マヤは橫にってきた。そして、僕の腕を抱きしめるようにして目を閉じた。僕もベッド脇にあったの魔道れてを消した。

部屋の中は闇に包まれた。

期せずして同級生たちと邂逅する事が出來た。仲間になってくれるかは解らないが、協力制は作れそうで安心した。

これからの事を考えながらゆっくりと目を閉じた。

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