一旦奧に引っ込んだアッシュが次に現れた時には、人族のを二人と男を一人。獣人のを3人連れてきた。

アッシュが一人づつ紹介していく。それぞれ、商人の次だったり商隊に連れられてたりした人で、計算は問題なく出來るらしい。

人族の一人と男一人は、文字の読み書きが出來る。獣人は、貓族・犬族・兎族だと言う事だ.......やばい。ケモミミにテンションがあがってしまっている。三人とも連れて帰りたい。だめな、信頼を失うわけには....でも、付以外にも業務は出てくるだろうし、給金を払うのは僕だし....。それに、それに、それに.....。

「アッシュ。」「はい。何でしょうか？」「6人のそれぞれの費用を教えてほしい。」「はい。人族ので若い方は、金貨12枚。年がいっている方が、金貨16枚。男は24枚でございます。獣人は、貓族が金貨17枚。犬族が金貨11枚。兎族は金貨30枚となっています。」「兎族が吐出して高いよに思えるが？」「はい。兎族のは、鑑定のスキルを持っています。ローザス様にお取り置きしていた奴隷でございます。」「！？いいのか？」「はい。ローザス様からそうするように言われています。」「貓族も微妙に高い気がするが....」「貓族は、本人の他に子供奴隷の妹が著いてきています。その分の金貨が乗せられております。」「そうか、本人達と話ができるか？」「問題ありません。」

6人とそれぞれ話をした。人族の二人は商人の娘だったが、親が商売に失敗して作った借金を返すために奴隷になったとの事で、商売の事や流れは問題ないとの事だ。商売上必要になる王國に収める稅の計算も出來るとの事だった。二人からの執拗な売り込みにし辟易してきた。若い方は、今年で17歳。もう一人も、今年で19歳。だと言う事だった。この世界では珍しくまだ結婚もしていないとの事だ。男は、元行商人で數名で商隊を組んでいた所を魔に襲われて、仲間が死んでしまって、その時の補填の為に、売りしたとの事だった。年齢は今年で21歳。

貓族と犬族は、里が飢饉に襲われた時に口減らしで売られたとの事だった。簡単な計算は、奴隷商に來てから勉強したとの事だった。兎族は、鑑定のスキルがパシリカでわかると、まず商隊に売られた。そして、その商隊が盜賊に襲われて生き殘った人たちに奴隷商に売られたとの事だった。全員が今年で15歳になったらしい。

全員で、金貨110枚。

「アッシュ。とりあえず全員をキープでもいいか？予算の関係もあるから、全部を見てから最終的な判斷をしたい。」「もちろん。大丈夫でございます。」「面倒を言って悪いな。頼む。」「大丈夫でございます。次は、料理が出來る奴隷だと言う事ですが、何かご希はありますか？」「そうだな。特に無いが、ほぼだから、向けの料理が出來る方がいいか、後子供も數名居るから、そういう配慮が出來るといいな。」「了解いたしました」

アッシュが手をたたくと、従業員らしき人が男とと子供を連れてきた。「料理が出來る奴隷は需要が多くて、今當館でリン様にお勧め出來るのは、この者たちになります」「そうか。」「この者たちはし條件がございまして、それをご承諾いただく必要があるのです。」「その前に、この者たちの説明をしてしい」「はい」

アッシュが言うには、この3人は家族だと言う事だ。家族で、護衛に出す食事を作っていたが、火事を出してしまってその時の借金から家族全員で奴隷になったとの事だった。條件は、家族で契約してしい事と娘がパシリカ後に奴隷から開放をんだ場合に、開放してしい言う要でそれが守られるのなら、自分たちは奴隷のままで問題ないと言う事だった。

「アッシュ。この者たちの費用は？」「はい。家族で特殊な契約の為に、それを全部詰め込んだ契約を行う必要があります。契約書の作で金貨1枚必要になってしまって、それを併せて、金貨34枚になります。」「そうか....解った、キープしておいてくれ」「はい。解りました。最後は護衛が必要だと言う事ですが・・・。」「あぁそうだが？」「館は、ローザス様がキープしていた商人街と職人街の間にある2つの館で間違いないでしょうか？」「そうだ。」「何もお聞きになっていないのですか？」「何を？」「私から申していいのかわかりませんが.....。」「もう購しているし代金も払っている。問題ないと思うぞ。」「それなら良いのですが.....」「なんだ、早く言え。」「あっはい。あの館は防結界を張る魔道が備え付けられているはずでございます。取り外されている事も考えられますが、先程ローザス様から簡単にきかせてもらったじでは、リン様が護衛をした時には、人數で大丈夫だとおっしゃっていましたから、防護結界もそのままだと思います。」「そうか....。まだ見ていないからな。」「それなら、當初はローザスとアッシュを信頼して、人數で契約して足りないと思ったら追加で購すればいいか」「はい。それでよろしいかと思います。」「あぁ」「それで、館にられる人はリン様だけでしょうか？」「いや、これから購する奴隷と他は子供が6名と大人が一人。後はが最大11名かな」「そうですか、解りました。それでしたら、の護衛を4名でどうでしょうか？」「足りるのか？」「そうですね。購される奴隷への護衛は必要ないと思います。一緒に住まわれるが11名と子供が6名と言う事ですので、18名分の護衛と考えると、一人は館に常駐させておいたほうがよろしいかと思います。殘りの三名で18名の護衛をする形が一般的だと思われます。」「そうか、解った。それで頼む。」「はい。戦爭奴隷もってしまいますが、問題ありませんか？」「あぁ大丈夫だ。」

アッシュが6名のを連れてきた。全員が戦爭奴隷だと言う事だった。持てる武や使える魔法に寄って金額が違ってくるらしい。獣人が4人っていた。豹族・熊族・狐族・貓族だ。即決で買いたい。が、話を聞くフリはしないとならないだろう。

「アッシュ。それぞれの費用を教えてくれ。」人族の二人は、魔法が使える奴隷で、金貨50枚との事だった。魔法の屬は赤魔法火・炎と黒魔法水・氷でレベルも３になっている。遠距離鑑定でちら見した。年齢は、それぞれ23歳だと言う事だ。獣人は豹族は、鉤爪を武に使い。敏捷に優れているとの事で、費用は金貨35枚熊族は、ナックルを武に使い。一撃の強さには自があるとの事で、費用は金貨33枚狐族は、武はショートソードやナイフなどを使って斥候や危険探知に優れている。それ用のスキルも持っているとの事で、費用は金貨42枚貓族は、武は弓やスリングなど使ってナイフを使いこなす。遠距離からの攻撃や逃げながらの戦いには自があるとの事で、費用は金貨31枚それぞれの特徴を活かした戦いができるらしい。狐族は館に常駐して周囲を警戒して貰えばいいし、貓族は誰かが外に行くときの護衛についてもらえばいい。そう考えると、全員でも問題無いように思える。

「ふぅ」ため息がでてくる。「どうなさいました？」「アッシュ。お前商売がうまいな。」「何のことでしょう？」「まぁいい。今見た奴隷全員でいくらになる？」「はい。金貨385枚になります。初年度ですので、人頭稅は必要ありませんが、來年から奴隷一人に対して25,000レイン必要で、全員分で375,000レイン必要になります。これは、主人の義務になってきます。人頭稅は先払いも出來ますがどうなさいますか？」「早いな。最初からそのつもりで居たんだな。」「はい。ローザス様から、リン様は即決するだろうと言われていましたので、計算しておりました。」「そうか、人頭稅か、考えてなかったな。10年払っても金貨4枚でお釣りが來るのか」「アッシュ。お前の所で奴隷に著せるような安っぽい服ではなく、上流貴族。それも、ミヤナック家に居ても恥ずかしくないような服を用意出來るか？」「はい。問題なく用意できますが、十數枚の銀貨が必要になってしまいます。」「解った。」

魔法の袋マジックポーチから、金貨400枚取り出して、アッシュに渡した。「金貨400枚ある。今日見た奴隷全員と10年分の人頭稅で、金貨388枚と銀貨75枚だろ。殘りの金貨10枚で奴隷たちにできるだけ服を持たせてくれ。そして、殘った銀貨を奴隷の......そうだな。食事を擔當させる家族に渡して、全員で最低限必要な者を買い揃えさせてくれ。」「解りました。ローザス様が言っていた通りの買い方をされて、アッシュは驚いています。本當に、よろしいのですか？」「あぁ問題ない。必要経費だ。」「解りました。あっリン様。大事な事を忘れておりました。」金を渡して、用事が済んだと思って立ち上がったら、アッシュに呼び止められた。

「奴隷紋を刻む作業が殘っております。」「あぁそうか、それでどうすればいいんだ？」「リン様のを數滴頂いて、魔道で奴隷に奴隷紋を刻みます。そうする事で、リン様所有の奴隷である事が解るようになります。奴隷紋が刻まれますと、リン様のステータスシートに契約奴隷が表示されるようになります。ステータスシートから契約奴隷に罰を與える事が出來るようになります。またリン様の命令に背いたり、害しようとした場合には、その都度奴隷紋から罰が伝わるようになります。」そうか、契約しないとならないんだな。アッシュに言われるように、差し出された魔道にをれていく。もう大丈夫ですと言われるまで數滴を垂らした。橫の従業員が魔法を唱えたら、傷口が塞がった。「それでリン様。契約後に奴隷はどこに送ればいいですか？」「そうだな。荷もあるだろうから、さっきアッシュが言った元ローザスの館に集めておいてくれ。あぁそうか、護衛させる奴隷には武や防も必要だな。追加で金貨5枚渡しておいてくれ。これで揃えてくるように言ってしい。店がわからなければ、商店街にセトラスと言う商隊が居るから、そこのサリーカを訪ねて、リンから言われたと伝えれば解るようにしておく。」「奴隷たちにそう伝えておきます。老婆心ながら、奴隷に金貨をもたせるのは問題が...いえなんでもありません。」「護衛も居るから大丈夫だろう？この程度守れないのなら、考え直さなきゃならないからな。」「あぁそうだ。アッシュは、ローザスに近々會うのか？」「はい。今日にでも會う予定でございます」「そうか、悪いんだけど、その時に、支払いは全部終わらせたと伝えておいてしい。」「勿論でございます。そうお話させていただきます。」「うん。よろしく頼むな。僕は、先に行くから奴隷たちの事を頼むな。」「はい。今後も奴隷が必要になったら、アッシュの奴隷商をよろしくお願いいたします。」「あぁそのときには聲かけるな。」

そう言って、椅子から立ち上がって、店の外に出た。先程、傷を直してくれた従業員が立っていて、「アッシュから、リン様をみの場所までお送りしなさいと申し付けられています。」馬車が用意されていた。歩いていっても良かったが、せっかくだから、馬車で『夜の蝶』まで送ってもらった。いつもの會議室にると、熱川ルアリーナとひとみイリメリと重久フェナサリムが話し込んでいた。ギルドに関する事を決めている様子だった。マヤは、中里サリーカの商隊に買に出ているみたいだ。僕がってきた事に、熱川ルアリーナが気がついて「リン君。ハー兄様から、”書類の件は夕方になれば話すネタが出來るだろう”だって。それから、ローザスさんから屋敷の注意事項とるための札を預かってきたよ。札は、とりあえず、私が登録されているから、屋敷の中で手順通りにやれば登録できるはずだからと言う事だったよ。」「そうか、ありがとう。昨日屋敷を買った事は説明したけど、従業員の準備もしてきたよ。買してから屋敷に集まるように言っているけど、どうする？」「どうする？って、私達をおいていって、自分だけハーレムを楽しむつもりだったの？」「はいはい。フェムはおいておくとして、ルナとイリメリは一緒に行くだろう？」「うん」「私が最初にらないと登録できないみたいだから一緒に行くよ。それに、従業員にも早めに會いたいかよ」「きっとケモミミが沢山でハーレムなんだよ。」「お前はそればっかりだな。それじゃ皆で行くか？他の連中はどうしている？買に出ているよ。そうか、待ち合わせ場所とかは大丈夫なのか？」「うん。お父さんに伝言をお願いしているから大丈夫だとおもうよ。」「そうか考えても仕方がないか、屋敷に移しよう」4人で中央通りを歩いて、職人街と商人街が見えてきた。その丁度間に3階建のこの世界にしては大きな屋敷が立っている。奧行きもそれなりにありそうだ。商人街側の屋敷は、正面が大きく開けていて、店が出來るような狀態に見える。職人街側の屋敷は、大きな扉がつけられている。馬車でもりそうな雰囲気がある。屋敷に近づくと確かに大きい事がわかる。屋敷の間は1階部分でつながっているような作りになっている。屋敷の間は、馬房にでもなっているのか、馬なら３～４頭を並べて置くことができそうだ。屋敷の前で、なぜかマヤが困った顔をして待っていた。買に行ったんじゃなかったのか？近づくと困っているのが解った。ミヤナックも一緒に待っているのだった。「ハー兄様。なんで居るのですか？王城に行かなくてよかったのですか？」「あぁあれなら頭首が出るから僕は帰ってきたんだ。それよりも、ルナの事のほうが大事だからな。」なんかすごく睨まれている。「アッシュから話を聞いたよ。リン君。奴隷の代金全部払ったそうだね。」「はい。僕達の為の従業員なんで必要経費です」「それじゃ僕が書類の代金を支払わないみたいじゃないか。」「いや、紹介して貰っていますし、代金は貰っていますよ。」「それじゃ僕の気持ちがおさまらないんだよ。」「はぁ・・・。それでミヤナック様はどうされたいのですか？」「まぁまずは、屋敷にって落ち著こうじゃないか？」「そうですね。でもるためには登録をしないとれないんですよね？」「それはこっちとそっちの二階以上だけだよ１階は普通にれるよ。」「そ、そこで登録出來るようにしてあるからね」そう言って、商人街の方の屋敷の１階にっていく。そうしたら、奧の部屋の扉の前で、ルナが持っているのと同じ札をかざした。鍵が空く音がして、扉を開けた。皆で中にると、正面の壁際に、パシリカの時にれた球が置かれていた。「ほら、順番にそれに手をかざしてみて、それで２つの館に登録されるからね。もし、登録を削除した人間がでたときには、札を持ったまま球にれれば、現在登録している人の真命が表示されるから、該當者を削除すれば鍵が開かない狀態になるよ。」「「「「！！！！」」」」「すごい。札は全部で３枚有る。ルナに一枚渡してある。殘りは誰が持つ？」「リン君で良いんじゃない。実質的なオーナなんだからね。」「解った、僕が持たせてもらうよ。もう一枚は、ローザスに持ってもらうか、ミヤナック様に持ってもらうのがいいとおもうけどどうかな？」「私に依存はないよ。」「僕が持つよりはローザスに持ってもらった方がいいだろう。彼が後援していると言うれ込みでやることになるんだからね。あぁそうそう、リン君、”これ”が商店の営業許可だよ。最終的な國王の商人はまだだけど手続きが遅れているだけで問題はないからね。明日には、ローザスが持ってくるよ。」「ありがとうございます」「いいよ。可い妹の頼みだから、張り切っちゃったよ。」ミヤナックシスコンはぶれないね。「さて、実はあまり長いも出來ないから、僕は退散するよ。屋敷の中も掃除をさせておいたから綺麗だとおもうけど、見て回ってみるといいよ。」「はい。ありがとうございます。」「ハー兄様ありがとう。また後で急いで帰らないと大変なんでしょう。」「冷たいな。マイハニーシスター。」

そう言い殘して、ミヤナックシスコンは待たせていた馬車で帰っていった。本當に何しに來たんだか....。