《チート能力を持った高校生の生き殘りをかけた長く短い七日間》アドラと再會
この辺りで、僕達の戦力を整理しておく必要があるだろう。
眷屬の數は陸:40萬海:5萬空:2萬
諜報:20,000直轄:10,000ミル直屬:10,000サリーカ直屬:10,000ルナ直屬:10,000フェム直屬:10,000イリメリ直屬:10,000タシアナ直屬:10,000アデレード直屬:10,000エミール直屬:5,000アスラ直屬:5,000イブン直屬:5,000ウナル直屬:5,000オカム直屬:5,000ミーシャ直屬:5,000ウィンザー直屬:5,000マルティン直屬:5,000
部隊を分けては居るが、それほどの意味はない。諜報が多いのは、それだけいろんな所に諜報員を潛り込ませているからだが、上がってくる報を整理するだけでも意外と大変な狀況になってしまう。
トリーア王國が落ち著いたから、これらの眷屬部隊を使って、パーティアックに逃げ込んだ同級生たちを捕えに行こうかと思っている。ミルやイリメリにも同様の事を宣言している。決行は、2ヶ月後を予定している。この間に、生産部門で武や防を揃えてもらう事になる。鉱石を取りに行く作業は急ピッチで行っている。タシアナとカルーネからの話では、1ヶ月もあれば揃えられるだろうということだったが、ミルとアデレードから連攜をもうし出來るようにしておいたほうがいいということで、訓練帰還として1ヶ月ばすことにした。負けることはないと思うが、完全勝利を目標にしているので、訓練は必須だろう。部隊の選出にも一悶著があった。裏ギルドを通しての依頼だったのだが、いろいろわがままを言うやつが出てきて選考が難航したのだ。
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ミルの部隊10,000は全員が貓系の獣人で締められることになった。それ以外でもいろいろ言ってくれていた。嫁達の要を聴きながら、調整してくれた、サラナとウーレンには悪いことをした。殘りの眷屬も3つに分けて、兵站部隊にした。転移で戻れると言っても、全員が戻れるわけではない上に、攻め込んでいる時に前線を離れるわけにはいかない。當たり前のことだが、兵站を支える食料の生産も急ピッチで行っている。暫くは時間がかかるだろうが、土地は広大にある上に、食べられる植をポップさせればいい。農業に関しても、マノーラ神殿の地下で行っているが、今回の遠征には間に合いそうにない。
兵站と同じ位に、部隊の人數が夜営出來るだけのテントを用意する必要があった。サリーカとルナにお願いして、テントの作を行っている。眷屬たちは、必要ないとはいうが、気分の問題で作ることにした。僕達が前線で使うのは、カプセルハウスだが、これは人數分用意出來ている。
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戦う準備は出來ている。立花ウォルシャタ達の狀況は刻一刻と報告が上がってきている。現狀を分析すると、多分権力の掌握が出來ているとしても、戦力として使えるのは、3~4萬程度だろう。余裕とは言わないが、籠城でもされない限り早期決著が出來る戦力差だ。そして、大きいのは彼らは僕達の戦力を”多分”正して把握できていない。
執務室で書類を処理していると、訓練を終えて皆が戻ってきた。今日は、このまま食事をしてから風呂にって寢ることにした。
風呂から出て、寢室にった。皆訓練で疲れていることもあったのだろう。いつの間にか寢息が聞こえてきた。僕も、その寢息を聴きながら目を閉じた。
閉じたはずだった。”ここ”はどこだ?見覚えはある。そう、あの”白い部屋”だ。ということは、「アドラ!居るんだろう?」「凜君。久しぶりだね。」「あぁそうだな。今日は何のようだ!」「そう、喧嘩腰にならないでよ。」「僕は今から寢るところなんだ。」「そういわないで、久しぶりのを堪能してよ」
自分のを見ると異世界のリン=フリークスではなく、神崎凜のになっている。
「アドラ。どういうことだ?期限まで、まだ13年位はあるはずだろう?」「そうだね。ほら、周りの子も起き出すよ。」
「あれ?ここは・・・えぇぇなんで・・・。終わった・・・わけないよね。」「アドラ?なんで?」
皆無事起き出して、僕とアドラを見ている。和葉だけが、起き出して、僕の橫に來た。「えへっ」「何してんの和葉。」「だって、この姿の凜君とこうしたかったんだもん。僕の葉えられなかった夢なんだよ。」「それを言ったら私だって・・・・」
重久と和葉が何かを言い爭っているが、僕はアドラから目を逸らさないでいた。
瞳が、「アドラ。まだ7日間が終わったわけじゃないよね?」「もちろんだよ。」「そう、それならこうして私達だけを集めた理由は何?」
瞳が言いたいことは解った、今の白い部屋には、僕と茂手木と陣しか居ない。要するつに、僕の陣営に立つ者だけだ。
「俺。今からエルフリーデと寢る予定だったんだけどな・・・。」「へぇ茂手木君はそんな事をしているのですね。もう、地球には未練がなさそうですね。」
松田の冷たい一言で、場が靜まり返った。
「やっぱり君達は楽しいね。それで話をしていいかな?」
「ああ」「うん」「・・・。」「アドラその前に、質問に答えてほしい。」
瞳が何か聞きたいらしい「いいよ。何?」「終わったわけじゃないのに呼び出された理由は、後で教えてくれるだろうから、それ以外のことで」「うん」「立花達にも同じ報が行くの?その時に、私達が生きていると伝わるの?」「それはどうだろう。そっちは僕の擔當じゃないんだよ。ゴメン。でも、神託を出すって言っていたから、一方通行だと思うよ」「そう、神託って事は異世界に居る狀態で、今から語られる報を貰うという事で間違いない?」「あぁそうだね。奴には、僕のように出來る力は無いからね」「アドラ。マヤが話していた事は本當なの?」「どれの事を言っているのか解らないよ。」「神崎悠や神崎凜。鵜木和葉や熱川千明が地球に日本に居る時にけた事!!」「そうだね。マノーラが居るからごまかしてもしょうがないよね。本當のことだよ。」「ありがとう。(それで、私は奴らを殺す事が出來る。)」
「ねぇアドラ・・・。」「なに?」「マヤが語った事が本當だってことはわかったけど、証拠とか今から探せるの?」「どうだろうね。探せるもあれば探せないもあるけど、そんな事をんでいるの?」「ううん。気になっただけ。」
「他に何も無ければ、本題にるよ。」「・・・。」「いいみたいだね。」
アドラは、皆を見回した後で一息れてから
「凜君。君の報網ですでに把握していると思うけど、彼らは、パーティアック國にり込んでいる。」「あぁ」「それで、君達は早速部隊を編して、パーティアック國に攻め込もうとしている。そこまでは合っている?」「あぁ正確には、2ヶ月後だけどな。」「うん。神殿の力を使って、一気に移して相手が準備出來ない間に攻め滅ぼそうとしているんだよね。」「あぁそして、立花達を生け捕りにして、死ぬほうがマシと思える苦痛と屈辱を與える。」
「う~ん。それを、7年間待ってしいんだよ。」「なっなんでだよ。僕達はもう勝ちに手が屆いているんだぞ。」「パーティアック。あぁこの場合は、僕と同じような存在だと思って。パーティアックから泣きがってね。7年間停戦條約みたいな形を取れないかという事なんだよ。」「・・・・。」「ゴメンね。上の方でもう話が付いちゃっているんだよ。」「7年は、いつからの7年なんだ?」「わかりやすく、次のパシリカから7年って事でどう?」「・・・・。僕達は勝っている。いや、勝とうとしている。そんな狀態なんだから、條件をつけさせてもらう。」「僕が飲める條件ならいいよ。まず、先に、マノーラとパーティアックで取り決めた3つの條約を知らせるね1.勝者は、死にゆく者を際限なく決められる2.停戦を伝えるのはアドラの役目とする。3.停戦は、パーティアック対トリーア(エリフォス)とパーティアック対マノーラの間で行われる。だよ。」「1以外は何のメリットもないな。」「そう言わないでよ」「アドラ。僕からの確認だけど、1に関しては、"死にゆく者”の定義は前と同じでいいんだよな?」「もちろんだよ」「それなら、勝者になった者への報酬を増やす方向で考えてくれ。」「何?」「そうだな。まずは、戦いが終わった後で、異世界の時間の進みを地球と同じにしろ。そして、僕達が地球と異世界を自由に移できるようにしろ。そして、立花達が地球で行った事の全てで証と詳細な報を用意しろ。」「なっ・・・」「出來ないとは言わせないぞ、アドラ。観測者なら、3つめはすぐにでも用意出來るだろう?最初の奴に関しては、僕の推測が間違っていなければ、すでに1対1なんだろう?二つ目に関しても、白い部屋の存在から無理とは言わせない。どうだ?」「・・・解ったよ。君がむものを用意するよ。それで、停戦には応じてくれるんだよね。」「あぁ。奴らからちょっかい出してきた時には、反撃はするからな。僕達から仕掛けないってだけだからな」「それでいいよ。」
「そうだ、アドラ。トリーア王家にはどうするんだ?」「そっちは、エリフォスが神託をだしているから大丈夫だよ。」「わかった、停戦條約じゃなくて、単純に戦わないだけって事になりそうだけどな。」「いいよ。パーティアックから出たのは、7年間で戦力増強をするって事だから、しっかり停戦條約なんて結ぶ必要はないよ。」「そうか、それなら、僕達からパーティアックに何か言う必要はないな。奴らから、停戦條約を結びたいって言ってきたら結んでやることにするよ」「そうだね」「トリーア王家にも同じように言っておくからな」「うん。」
アドラが柏手を打って、話が終わった。僕達は、マノーラ神殿の屋敷の寢室に戻っていた。
「あぁぁもうしあの格好でリンと居たかったな。」「ミル。貴ね。」「でも、そうだよね。リンのあの姿は見納めだったんだからね」
「おぬしら。どこに行っていたのだ?」
アデレードとエミールが慌てて寢室にってきた。どうも、白い部屋に居た時間以上にこちらでの時間が経過してしまっていたらしい。
「アデレード。今日の所は、それ以上にやって置かなければならない事が有るんだよ。」「なんだ。」
それから、アデレードに、トリーア王家に神託が降りているだろう事。その神託の意味を教えた。
「なんでおぬし達がと思うが、後でしっかり教えてもらうぞ」「勿論だよ。」
アデレードが寢室を出て、眷屬に伝言をお願いして居る。すぐに、ローザスに知らせることにしたようだ。ルナにお願いして、ハーレイにも連絡してもらった。
そして、北方連合國ノーザン・コンドミニアムに面する國境の街シャルムにも眷屬を配置した。ナパイア神殿にも普段の數倍の眷屬を配置して防衛を強化させた。同時に、諜報員の増援を送った。
戦いはしないけど、経済戦爭や報戦まで辭めるつもりはない。7年後にどれだけの差が出來ているのか準備が出來ているのか、それが勝負だろう。條件を強くしてしまった。その為に、必ず勝つ必要が出來てしまっている。元々、負けるつもりはなかったが、ここまで來たら完勝を目指す。
じょっぱれアオモリの星 ~「何喋ってらんだがわがんねぇんだよ!」どギルドをぼんだされだ青森出身の魔導士、通訳兼相棒の新米回復術士と一緒ずてツートな無詠唱魔術で最強ば目指す~【角川S文庫より書籍化】
【2022年6月1日 本作が角川スニーカー文庫様より冬頃発売決定です!!】 「オーリン・ジョナゴールド君。悪いんだけど、今日づけでギルドを辭めてほしいの」 「わ――わのどごばまねんだすか!?」 巨大冒険者ギルド『イーストウィンド』の新米お茶汲み冒険者レジーナ・マイルズは、先輩であった中堅魔導士オーリン・ジョナゴールドがクビを言い渡される現場に遭遇する。 原因はオーリンの酷い訛り――何年経っても取れない訛り言葉では他の冒険者と意思疎通が取れず、パーティを危険に曬しかねないとのギルドマスター判斷だった。追放されることとなったオーリンは絶望し、意気消沈してイーストウィンドを出ていく。だがこの突然の追放劇の裏には、美貌のギルドマスター・マティルダの、なにか深い目論見があるようだった。 その後、ギルマス直々にオーリンへの隨行を命じられたレジーナは、クズスキルと言われていた【通訳】のスキルで、王都で唯一オーリンと意思疎通のできる人間となる。追放されたことを恨みに思い、腐って捨て鉢になるオーリンを必死になだめて勵ましているうちに、レジーナたちは同じイーストウィンドに所屬する評判の悪いS級冒険者・ヴァロンに絡まれてしまう。 小競り合いから激昂したヴァロンがレジーナを毆りつけようとした、その瞬間。 「【拒絶(マネ)】――」 オーリンの魔法が発動し、S級冒険者であるヴァロンを圧倒し始める。それは凄まじい研鑽を積んだ大魔導士でなければ扱うことの出來ない絶技・無詠唱魔法だった。何が起こっているの? この人は一體――!? 驚いているレジーナの前で、オーリンの非常識的かつ超人的な魔法が次々と炸裂し始めて――。 「アオモリの星コさなる」と心に決めて仮想世界アオモリから都會に出てきた、ズーズー弁丸出しで何言ってるかわからない田舎者青年魔導士と、クズスキル【通訳】で彼のパートナー兼通訳を務める都會系新米回復術士の、ギルドを追い出されてから始まるノレソレ痛快なみちのく冒険ファンタジー。
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