商隊がポルタ村が見える所まで來ている。

「リン君はこの後どうするの？」「そういうサラナは？」「私は、このまま商隊でいろんな街に行く予定だよ。ウーレンと一緒にね」「そうなの？」「うん。」

サラナとウーレンは二人して肯定するように頭を下げる。

「俺は、すこし家に居て、その後魔でも狩るための技を習得しようと思っている。ポルタ村に居るかは解らないな」「そうなんだ」「あぁでも、ユウも居るしたまには戻ってくるから、その時には、ウノテさんの所に顔出すよ」「うん。待っているね。」

商隊は、ポルタ村にった。持っていた荷を一旦商隊に預けて、村長の所に挨拶に行くことにした。村長の家は、村の中心からすこし離れた所にある。

3人は村長の家を訪れて、今回のパシリカの報告をした。型通りの報告で、得たスキルを謝する事を告げて終わりになるはずだった。

リンは、村長から殘るように言われた。サラナとウーレンに、自分の荷を家まで運んでもらう様にお願いした。二人は、気楽に承諾してくれた。

「おじさん。それで何？」「あぁ二人には聞かせたくなかったからな」「ん？」「二人から、領主の息子とティロンの息子の話は聞いたか？」「うん。話は聞いた。」「そうか、そえで今回のパシリカの時に、サラナとウーレンが居ない事で文句を言っていたらしくてな。ニグラで合わなかったか心配しておったのじゃ」「あっ大丈夫だったよ。帰り道をすこし変えて、出會わないようにしたからね。」「でも、シュトライトおじさん。大丈夫なの？領主に逆らうような事をしてしまって・・・。」「その點は大丈夫だ。商隊について行ったと言ってあるからな。」「そうなんだ。でも、このまま終わらないよね？」「あぁ多分な。」「どうするの？」「暫くは、様子見だろうな。何か言ってきたら対処はするだけだな」「ふぅ～ん。俺を殘したのは、それを言いたいがため？」「ニノサ殿にそれとなく話をしておいてしい。」「それだけでいいの？」「あぁ何か有った時にいてもらえると嬉しいが、それは頼めるような事でもないからな」「ふぅ～ん。おじさん。何か、父さんと母さんの事を知っているの？」「・・・そうだな。でも、それは、儂から言えるような事じゃない。二人が話せると思ったら話してくれるだろう。」「・・・いいよ。解った。おじさん。父さんにはパシリカの事を含めて話をしておくよ。」「あぁ悪いな。頼む。」

村長の家からリンの家はすこし遠いが、それほど時間がかかるわけではない。急ぎ足で行けば、サラナとウーレンに追いつけるかもしれないと思っていたが、リンは二人に追いつけないまま自分の家についてしまった。そこには、サビニが二人から荷をけ取っている所が目に飛び込んできた。

「リン。の子に荷預けて、貴方は」「サラナ。ウーレン。ありがとう。村長の話がもっとながくなると思ったんだけど、そんなに長くなかったよ。珍しくね」「それはいいんだけど、リン君。村長は何だったの？」「あぁ父さんに頼み事があるって事で話をしておいてしいって事だったんだよ」「ふーん。そうなんだね。あっサビニさん。お菓子ありがとう。今度、ゆっくり遊びに來ますね。」「うん。サラナちゃんもウーちゃんもいつでもいらっしゃい。男ばかりで可いの子は歓迎だからね」「は～い。それじゃまた、リン君またね。ユウ君もまたね。」「あぁサラナとウーレンも気をつけて帰れよ。また今度顔出すからな。」

二人は帰っていった。リンは、玄関先に置いてある荷を持って部屋にった。

「リン。それでシュトライトさんからの話は何だったの？」「え？」「さっきのは二人を帰す為のでしょ？本當は何だったの？」「・・・。あぁ父さんにも後で話をするけど・・・。」

リンは、サビニに今回の事を説明した。二人が領主の息子達に狙われていた事を、そして村長がそれを拒絶した事を簡単に説明して、その上で領主側から村に苦がったんだという事を話をして、村長からは、ニノサに話を伝えてしい事を頼められた事を正直に話をした。

話を全部聞き終えたサビニはゆっくりしたスピードで「リン。その話は、私からニノサに話をする。リンは、その時に一緒に居て」「わかった。それで、母さん。父さんは？」「もうすぐ帰ってくると思う。隣村に魔の目撃報が出て、狩りに出かけている。予定では昨日帰ってくる事になっているから今日にでも帰ってくる思う。」「そう・・・。」「うん。だから、貴方も疲れたでしょうから今日はもう休みなさい。」「うん。そうする。」

言葉に甘えるように、リンは自分の部屋にった。

”しまった、ナナから貰ったの話をし忘れた・・・。明日、すればいいか"

部屋に戻って、自分のステータスやを片っ端から鑑定してみた。萬鑑定見す力のちからなのか、かなりの部分が鑑定出來る事が解る。見えるでも鑑定出來ないがある事が解った。鑑定結果は、素材が出て來る場合もあるし、魔道の場合では攻勢されている魔法文字の解析が出來るようなじになっている。かなりの部分で役立つ事がわかるが、戦闘には役立ちそうにはなかった

”生産系の職業ならすごい武だけどな。生き殘るためにはすぐには使いみちがなさそうだな””立花達が自慢していたステータスに対抗するためにはスキルレベルを上げるか、戦闘スキルを磨くしか無いだろうな。逃げるにも限界が有るし、何時かは戦う必要があるだろうからな。まずは、父さんにいろいろ教えてもらうのがいいだろうな。””まずは、自分の特をしっかり把握しないとな。魔法が使えるのはありがたいが使い方が解らない。母さんなら何か知っているのかな？”

リンは、そう思いながら、魔法”外”を鑑定してみる事にした。

”おっ鑑定結果が出た。なになに・・・・・え。これが、僕のチートなのか？”

リンが得た”外”魔法は、今の魔法形態では忘れられてしまっただ。

”魔と契約を結ぶ事が出來る。”

それだけの説明だったが、自分が出ている他のスキルからテイムの様なだと理解する事が出來る。しかし、テイムは”魔を倒して服従させる必要がある”が、リンが得た力は魔を使役するわけではない。魔と友誼を結ぶ事で、力を共有する事が出來ると事になる。結びつきが強ければ強いほどに、力の吸収が大きくなる。眷屬可する事で、ステータスだけではなく、魔法やスキルまでもがリンに集中する事になる。眷屬可する條件が、魔に名前を與える事だとなっている。名付けは相手がけれる必要があり、魔がけれる事で、その力の一部が親に集まっていく事になる。名付け自は誰でも出來る事だが、魔側がけれる事が無いために、殆ど行われなくなってしまっている現象だ。

リンの”外”魔法はその一部を魔法で行う為に、寄り強い結びつきを魔に與える事が出來る。それは、リンと魔だけではなく、リン以外の人族と魔の間でも行う事が出來るというだった。

テイマーは、魔を自分の意のままに使う事が出來るが、本人のステータスやスキルが上がるわけではない。リンの場合は、魔は魔に意思を持ったままになるが、ステータスやスキルを共有する事が出來るようになる。リンは、眷屬を増やす事でより強くなる事が出來る。魔も、リンの魔法で眷屬になる事で、上位種に進化しやすい狀態になる。

"これが僕の力なのか？"