《チート能力を持った高校生の生き殘りをかけた長く短い七日間》もう一つの語.09
翌日、リンは、カエサル達とイスラ大森林の中を歩いている。戦闘訓練と言いながら、森がある中層部分の魔では、一刀で倒してしまうために、訓練にもならない。
カエサルが聲をかけてきた「リン様。深層部分に向かいましょう。」「うん。だけど大丈夫なの?」「・・・我らは、リン様のおかげで進化しています。」「うっうん。でもいいよ。この當たりでまずは、をならそうよ」
リンは、安全マージンを大きく取っている。ゲームならもう深層部分に突っ込んでいきたい気持ちになっているだろうが、ここはゲームではない。それに、眷屬たちが傷つくのを見たくない。本人達は大丈夫だと言っているが、武や防は1段劣るものをに著けているのは見れば解る。それに、この辺りの比較的安全マージンを取った魔でさえも、リンのレベルは上がっていく。すでに、半日近く中層を往く魔を倒しているだけで、レベルは10に上がっている。これは、通常4~5年で到達できるレベルだ。それだけ、イスラ大森林の魔たちの心の力を持っている証拠だ。RPG風に言えば、経験値と置き換えられるだろう。
「ねぇカエサル。」「はい。何でしょうか?」「魔を倒した時に、心の力を吸収して、強くなるって言っていたよね。」「はい。そう言われています。」「それなら、意識ある魔や人族を殺しても同じなの?」「・・・・はい。そのために、パーティアック教などの人族絶対主義の者たちは、獣人やエルフを捕えて、守備隊に殺させて力を得ようとしたと言われています。」「なっなにそれ・・・。」「人族の一つの側面です」「・・・うん。そうだね。でも、僕は、そんな事したくない。本當なら、魔も必要なければ、狩らないで済む方法を考えたい。」「はい。リン様のお考えを実現する為にも、まずはステータスやスキルに馴染みましょう。」「そうだね。みんなお願い。」「「「おぉぉぉ」」」
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ロルフもついてきているが、エイダの上で丸くなって寢ている。グリフォンの背に乗ってイスラ大森林を移している為に、魔との遭遇率も低い。意識ある魔とも何度か遭遇したが、リン達の力を確認すると、服従の意思を示した。ドラウ殿に連絡をして、服従した意識ある魔のけれをしてくれるようにお願いした。
そんな生活が1週間近く続いた。すでに、魔の村の人口?は、以前の2.5~3倍近い數になっていて、問題になりつつある。結界がこれ以上広げられないという所まで広がってしまっている。
そんな狀況を聞いて、リンは一つの決斷をする。「カエサル。ドラウさんと話をしたいんだけど、調整お願いしていい?」「はい。かしこまりました。」
與えられた部屋から、カエサルがでていって、「あるじさま。」「どうした?ロルフ?」
パタパタと可い羽をかしながら、貓型使い魔のロルフが近づいてきた。最初は、魔だと思ったが、”使い魔”だという事だ。
「あるじさま。神殿に行くのですか?」「そうだね。ここでもいいんだけど、神殿を攻略できれば、いろいろできるようになるんだろう?」「うん。アルセイド様はそう言っていたよ。」「そうか、それなら是非攻略して今後の拠點にしたいな。」「うん!」
リンは、ロルフをでながら、拠點が出來たら、レベルアップと共に有名になる方法を考えなきゃならないよな。子達と手を結ぶなりできればいいんだけど、立花達は全員殺すか無力化する必要があるだろう。茂手木は...解らないな。敵になる様子はなさそうなんだけどな。瞳とは顔を合わせにくいけど・・・。まぁなるようになるか。
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「リン様。ドラウ殿がいつでも大丈夫だという事です」「ありがとう。それなら、今から行くか・・・。」「はい。」
リンは、ドラウの居る場所に移し始めた
「カエサル。」「はっ」「神殿を攻略しようと思うんだけど、大丈夫かな?」「!!はい!!大丈夫です。皆で、リン様のお手伝いを致します。」「うん。よろしくね。」
ドラウの部屋には、リン一人だけがる。カエサルは、神殿攻略という目標を聞かされて、すぐに行を開始した。レウスとレイアに聲をかけて、武・防の準備を行う。同時に、ポーションや食料の手配を始める。どのくらいの日數必要になるのか解らないが、有ったほうがいいに決まっている。グリフォンのパスカルとエイダとワクが、進化した結果”時空魔法”が使えるようになっているので、魔の森近くに戻ってくる事はできる。しかし、何らかの不足の事態が発生しないとも限らないので、準備はしておくことにした。これは、眷屬たちの全員の見解だ。
カエサル達が準備を始めた頃。リンは、ドラウの前に座ろうとしていた。
「リン様。こちらに・・・。」ドラウが提示したのは、上座の位置だ。
「ドラウさん。そこは・・。」「リン様は、こちらに座っていただかないと困ります。」
押し問答になりそうな事を察して、リンは言われる場所に座り直した。正面に、ドラウが座って
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「それでお話とは?」「うん。神殿の攻略を行おうと思う。そこで協力をお願いしたい」「もちろんです。それで協力とは?」「主に道案かな?」「それでしたら、ロルフ殿が適任かと思われます。」「あぁそうか。それでどうやって行けばいい?」
ドラウはすこしだけ考えてから・・・。「マガラ渓谷を降りていくのが一番確実かと思われます。り口はわかりませんが、何らかの仕掛けがされていると思います。ロルフ殿がご存知だと思います。」「へぇそうか・・・とりあず、マガラ渓谷を降りればいいんだね。」「はい・・・ですが・・・。」「どうした?なにか心配事?」「いえ、マガラ渓谷は、人族が管理しております。」「あっそうか・・・でも、大丈夫だと思うよ。」「それは・・・?」
リンは、ドラウに今自分のジョブを”テイマー”に変更している事を告げた。そして、ヒト型になれるカエサルとレイアとレウスはそのまま一緒に行く事ができる。エイダとパスカルは話さなければ、使役している魔だと言えば大丈夫だし、ロルフは羽さえしまえばペットだといい切れる。ワクは小さくなって、ポケットにでもってもらえば大丈夫だろう。マガラ渓谷の中心位置までまずリン一人+ワクで移して、時空魔法を使って戻ってきてから、パスカルとエイダを連れて行く。一旦戻ってきてから、再度行けば人に會わないで済みそうだと説明した
「解りました。」「うん。どっちがいいと思う?」「安全を見るのなら、カエサル達を連れて行くのがいいでしょうが、何か問題が発生しないとも限りません。」「そうか...ロルフを連れて行くのは當然として、カエサルがいいかな」「そうですね。何か有った時でもカエサル殿でしたら対応できるでしょう。」「わかった。ありがとう。それでもう一つお願いなんだけどね。」「はい。なんでしょうか?」「うん。気が早いとは思うけど、神殿の攻略が終わったら、そこをドラウさんに管理してほしいんだけどいい?」「・・・。よろしいのですか?」「・・・うん。今の村も手狹になってきたし、全員移できるのかわからないけど、神殿の方にも割り振ればすこしは余裕ができるでしょ?」「わかりました。攻略が出來てからまたお話させて下さい。」「うん。ありがとう。」
リンは、ドラウとの話を終えて部屋を出た。
それから、カエサル達が待っている場所に移して、今の話を聞かせた。
「それでリン様。いつ行かれますか?」「う~ん。ねぇカエサル。今の僕で攻略できると思う?」「・・・・正直、わかりません。ヒューマ殿なら力の比較対象が解るので、アドバイスが貰えると思います。」「そうか、ヒューマ殿がどこにいるか解る?」「はい。すぐに來てもらいます。」「え・・・あっうん。おねがい。」
はじに控えていたレイアが部屋から出ていった。數分後に、ヒューマがリンの部屋にってきた。
「リン様。」「あぁごめん。いきなりだけど、僕のステータス見て、神殿の攻略ができそうか考察してみてほしいんだけどいいかな?」「はい。解りました。失禮します。」
名前:リン=フリークス・テルメン真命:リン=フリークス・テルメン(18)ジョブ:テイマー力:280(+910)魔力:530(+1,920)腕力:270(+1,120)敏捷:150(+1,310)魅力:190(+250)魔法:外(7)古代魔法:時空魔法(7)、結界魔法(7)、召喚魔法(3)、神魔法(2)スキル:(隠蔽)隠蔽(4)、言語理解(9)、(隠蔽)念話(2)スキル:詠唱破棄、魔法生、理無効スキル;狀態異常無効(毒無効、睡眠無効、麻痺無効、気絶無効)スキル:弓武技(1)、刀剣武技(6)、短剣武技(2)ユニークスキル:(隠蔽)との會話(7)ユニークスキル:限界突破リミットブレイクエクストラスキル:(隠蔽)萬鑑定見す力(6)
「なっリン様!」「ん?」「あっ申し訳ありません。ステータスの數値だけでしたら、すでに、ニノサを越えております。」「え?そうなの?」「はい。ニノサは、人族の中でも上位者として言われております。そのステータスを越えております。さらに言えば、ニノサは神殿の攻略にあと一歩まで迫った過去がございます。それを越えているので、ステータス的には、攻略も可能だと思われます。」「・・・・そうなんだぁそれじゃ大丈夫かな?」「はい。それに、眷屬となった、者たちもステータスが飛躍的に上がっていると思います。ニノサと違うので、攻略もできようかと思います。」「そうなんだね。ねぇヒューマさん。もしかして・・・。」「はい。リン様のご想像どおりです。殘念な事ですが・・・・。」「そうなんだ、ヒューマさんだけなの?」「はい。私だけです。」
ヒューマが、やけにニノサの事を知っている事実や、魔の村の中で、ヒューマだけが名前を持っている事を考えると、そういう結論になる。ヒューマがニノサの眷屬だという事になる。
「そうか、いろいろ。ありがとう。」「いえ、私がんだことですが、あそこまで馬鹿だとは思いませんでした。」「あぁいろいろゴメン。」「いえいえ。そんな話も今度ゆっくり聞いていただければと思います。」「うん。わかった。ありがとう。すこしだけ自信が著いた。」
ヒューマに、ニノサよりも上という事を聞かされてすこしだけ安心した。後は、戦闘訓練を行えば大丈夫だろう。リンは、ニノサがサビニとヒューマの3人で攻略にんだんだと考えていた。これは、予測に基づくが事実を的確にとらえていた。その上で戦力を考えれば、リンとカエサルとレウスとレイアのパーティの方が強力だろうとも思っている。それも、客観的に考えても事実である。今のリンなら、通常のレベルアップを行っている人族の最高到達點と同じ位置に居る事になる。
「カエサル。」「はっ」「まずは、僕とロルフとカエサルで、マガラ渓谷を降りていこう。アロイの街ですこし寄りたい所があるから、アロイの街側から下りる事にしよう」「解りました。いつからにしましょうか?」「今日は、もう遅いから、明日の朝に村を出て、アロイに向かおう。近くまで魔法で移してから、中にる事にしよう。」「わかりました。他の者はどうしましょうか?」「う~ん。村で待機かな。」「了解しました」
今日は、このまま食事をして休む事になった。
★☆★☆★☆★☆
「ミトナルさん。今日も、マガラ渓谷の探索ですか?」「はい。そのつもりです。」「注意してくださいね。」「ありがとうございます。行ってきます。」
ミトナルと呼ばれた青い髪のは、今日もマガラ渓谷の探索に向かった。アロイの街に來たのが2週間前になる。自分の為。そして、一人の年の為に、ミトナルは力をつけようと思っていた。當初は、イスラ大森林に行く事を考えたが、報収集の事もあるので、通の要所であるアロイを拠點にする事に決めた。そして、いつか渡せる時が來ると思って、幾つかのメモを作していた。
そして、今日もマガラ渓谷を下に降りていく。最近では、魔の討伐と合わせて、荷運搬の護衛を依頼される事もある。その為に、三月兎亭マーチラビットにも顔を出している。そこで、護衛の依頼や渓谷で狩った魔の素材を売っている。
今朝も、ミトナルは顔を出して、依頼がないことを確認してからマガラ渓谷にった。単獨で潛っていくミトナルは奇異な目に曬されるが、目的があるミトナルはそんな事を気にする様子はない。すでに踏破可能エリアの限界に近づきつつある。踏破可能エリアは、アロイの街が出來てから、今まで踏破者達が積み重ねてきた報から作されているエリア地図だ。ミトナルもその地図を見ながらエリアを探索している。魔が多くいる場所をメインに踏破を重ねている。
この日も、単獨で渓谷の中を索敵しながら魔を狩って、素材の殆どは捨ててしまっているが、依頼された素材や魔核は持って帰る用にしている。ミトナル一人だけならそれで十分な稼ぎになる。武や防の手れを行って、食事を取って寢るだけの生活だが、不満はない。數十匹のゴブリンやコボルトと數のオークを倒してとゴブリンの上位種を倒して、アロイの街に引き返した。
ミトナルがアロイの街に戻ってきて、守衛に規定のレインを払ってから街にる。そのまま、依頼されていた素材を商人に売卻した。
「ミルちゃん。ありがとう。どうだいこの後?」
商人は、ミトナルを食事にった
「いえ、この後、ナナさんの事に顔を出す約束をしていますので、ここで失禮します。」
會釈して商店を後にする。後ろから、商人達の會話が聞こえてくるが、ミトナルは無視して、三月兎亭マーチラビットに向かった。
「ナナさん。」「あっミルちゃん。」
ナナが慌てているのが解って、となるは問いかけた
「なにか有ったのですか?」
すこし躊躇した様子を見せるナナに不信が募ってきた
「ナナさん。」「・・・まだ未確認な報だという事を念頭に置いて聞いてね。私も、今知り合いを通して報を集めているからね。」「はい。」「アゾレムの領主の息子がポルタ村を襲撃して全員を殺したって話が流れてきたの・・・。ニノサやサビニが居るから、そんな事にならないとは思っては居るんだけど・・・。」
ミトナルは、転生者7名がアドヰを抜けてアゾレム街に向かうのを確認している。ナナに依頼して、殘りの3名がアロイを通ったら教えてもらう事にしていた。
その依頼の延長線で、アゾレム街で何かあったら連絡をもらう事になっていた。それがまさに今來た連絡だ。
「なっリン君はリン=フリークスは無事なのでしょうか?」「わからないわ。まだ第一報が來ただけで、それ以降の報がないのよ・・・。」
「ナナさん。私が行きます。馬を貸していただけませんか?」「え?」「はやく!」「あっはい。裏に繋いでいる馬なら使っていいわよ。」「ありがとうございます。ポルタ村までどのくらいですか?」「そうだね。馬を使っても、2日はかかるわよ。」「わかりました。ラーロさんの所に寄って準備をしてから再度來ます。」「・・・わかったわ」「ポルタ村までの行き方も教えてください。」
ミトナルは、三月兎亭マーチラビットを飛び出して、定宿にしている、ラーロさんがやっている宿屋に向かった
(リン君。リン君。リン君。待っていないで行けばよかった・・・・。リン君無事で居て・・・。)
ミトナルは、ラーロさんに今日で宿泊は必要ない旨を告げた。できれば、荷を預かってしいとお願いしたら、ラーロさんは二つ返事で了承してくれた。ミトナルのない荷の中で両親と祖父母の思い出の品をラーロさんに預けた。そして、ラーロさんの奧方に6日分の攜帯食をお願いした。後で取りに來ると告げて、今まで書き溜めたメモを持って、三月兎亭マーチラビットに向かった。
「ナナさん。」「ミルちゃん。いい。無理しないで、危ないと思ったら逃げるのよ」「はい。解っています。それから、このメモを預かって下さい。萬が一、リン=フリークスが來たら、このメモを渡して下さい。」「渡すだけでいいの?」「はい。それで解ってくれると思います。」「わかったわ。」「お願いします」「えぇ絶対に無理しちゃだめよ。」「はい」
答えると同時にミトナルは駆け出していた。三月兎亭マーチラビットの裏に繋いであった馬をひいて、ラーロさんの所に言って頼んでいた攜帯食をけ取った。
「ミルちゃん。これ持って行きない」「これは?」「俺が、護衛をしている時に使っていた野営キットだ。必要だろう?」「あっありがとうございます。」「お古で悪いんだけどな。ないよりはマシだろう?」「本當にありがとうございます。」「なぁにいいさ。ミルちゃんが魔の素材を持ってきてくれて助かっていたのは事実だしな。このくらいなら安いものだよ。それに、もう俺には必要ないものだからな。」「ラーロさん。いろいろありがとうございます。それじゃ行きます!」
け取った荷を馬にくくりつけて、ミトナルは馬を走らせて、一路ポルタ村に向かった。
名前:ミトナル=セラミレラ(15)真命:鵜木和葉ジョブ:魔法剣士力:640魔力:820腕力:480敏捷:390魅力:100魔法:青(3)・赤(3)・黃(1)・灰(1)・黒(2)スキル:(隠蔽)隠蔽、(隠蔽)魔法の吸収、(隠蔽)剣技の吸収スキル:短剣武技、長剣武技、弓武技、盾武技ユニークスキル:(隠蔽)鑑定
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8 86悪魔の証明 R2
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