《チート能力を持った高校生の生き殘りをかけた長く短い七日間》もう一つの語.11

リン達は、アロイ街から半日程度離れた場所に居る。

「カエサル。大の場所解る?」「大丈夫です。そうか、ここで一回拠點を造ろうと思う。」「かしこまりました。レウス・レイアを呼ぶのですか?」「うん。彼らを呼びに行くのも、近くに居れば、念話も使えそうだしな。」「解りました。ここを拠點化しましょう。彼らを呼びに行きますか?」「そうだね。」

リン達は、一旦魔の村に戻った。ドラウに話をして、何名か魔を連れて行くことになった。レウスとレイアとワクとパスカルとエイダを中心に、イスラ大森林の中に拠點を作る事にしたのだ。

リンとカエサルとロルフは、拠點作を殘ったにまかせて、アロイ街に移を開始した。

「リン様。このまま進むと、アロイの街には夕方の到著になってしまいます。」「そうだね。いいよ。アロイで一泊して、明日の朝、マガラ渓谷に降りていく事にしよ」「かしこまりました」

「なぁあるじさま。」「どうした?何かあるの?ロルフ?」「何かいるよ?」

「カエサル!」「はい。人族に囲まれています。」「人族?」「はい。魔の気配ではありません。」「そうか・・・。殺さない程度に痛めつけて拘束できるか?」「我だけで殺してしまうかもしれません。レウスとレイアをお呼びになるのが得策かと・・・。」「ロルフ。頼めるか?」「はぁーい。行ってきますね。」

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ロルフは二人の元を離れた。「どのくらいで來る?」「もできますので、遅くても數分かと・・・。」「わかった、カエサル。何人居る?」「全部で、11名です。すでに、戦闘態勢にっていますので、有効的なじでは・・・・ないです。」「うん。それは、僕にも解るよ。それじゃ、レウスとレイアが合流するまで、ここで待機しよう。」「かしこまりました。」「近づいてきたら教えてね」「はい。」

二人で近くの切り株に腰を降ろした。リンは、前から練習をしている索敵魔法を試している。探知に優れているのはロルフで300m以上離れていても探知できるが、今のリンでは20mが々だ。これでも徐々に広がってきている。建や障害があっても自分を中心に20m居ないなら探知できるようになっている。

まだ、敵は、リンの探索範囲ってこないが、カエサルの探索範囲っているようだ。「リン様。あと、100mほどです。人數は、15名です」「わかった、最後に來ているやつは必ず捕らえるようにして」「わかりました。」

ロルフが戻ってきた。同時に、レウスとレイアとワクがから出てきた。

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「あるじさま。」「ロルフ。ありがとう。」「リン様」「リン様」「レウスとレイアもありがとう。狀況は、カエサルから聞いて、命令は三つ。1.絶対に死ぬな2.相手を殺さずに拘束しろ3.相手を逃がすなだ。1が守れないのなら、相手を殺してもいい。お前たちは絶対に死ぬことは許さない。」「「「はっ」」」「いけ!」「「「おぉ」」」

それからは早かった。カエサルが一気に、相手との距離を詰めて、相手の包囲網に楔を打ち込んだ。レウスとレイアが、カエサルが作った包囲網の楔をから相手の後ろに廻った。ワクとロルフはヒト型になって、僕の周囲に結界を張っている。連中も、リン達がいきなり攻勢にできるとは思っていなかったようで、混している。さっきから、ボスらしきヤツが指示を大聲で伝えている。ダメだろう。そんな戦略も何もかも筒抜けになっている。そんな可哀想な集団を、カエサルとレウスとレイアが無力化していっている。殺しては居ないようだ。

相手が包囲しようと戦力を別けた愚を察して、一箇所に集まりだしている。念話を通じて、カエサル達を一度戻ってくるように伝えた。

「カエサル。何人無力化した?」「3名で、6名の無力化に功しています。改めますか?」「う~ん。あとでいい。まずは、殘った9名を無力化しよう。」「かしこまりました。」

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その時だった。一箇所に集まっている連中から、リン達に向けて「おい。渉したい。」

「どうしますか?リン様」

「解った。こっちは、6名を捕えている。何かあれば、そいつらを殺す。それでいいな」「わかった。」

「代表だけ、こっちに來い。ほかは、武を置いて10m下がれ」「できれば、そっちも、二人だけでほかは下がってしい。」

「解った。カエサル。一緒に來てくれ。(レウスとレイアは捕虜を連れてきてくれ、ワクとロルフは、あいつらの後ろに隠れていてくれ)」「かりこまりました」「「わかりました」」「「りょうかい!」」

前方から、男とが現れた、年齢は20代前半の様だ。「本當に、子供だったな」「だから、なんだ?」

リンがすこしムッとした聲で返すと、その男は慌てて謝罪した。

渉ありがとうございます。捕虜となった6名は?」「無事ですよ。今のところは・・・だけどね。」

すこし遠くでまとめて縛られている6名に視線をうつす。

「良かった・・・。私達の事を話す前に、教えてください。貴方たちは、アゾレム男爵の関係者ですか?」「違います。アゾレム領の村の出者ですが、アゾレム男爵とは関係ありません。守備隊にもった事は無いです。」「そうですか・・・。」

二人は一斉に頭を下げた。

「申し訳ない。こんな所に居たので、アゾレム男爵の守備隊か男爵の関係者だと思ってしまいました。」「いいです。頭を上げて下さい。そして事を教えてください。」

二人は、リンの正面に立ち上がって話をする。15人は、アロイの街に食材を降ろしていた商人の護衛をしていたのだと言っている。そして今年のパシリカの時に、徴集されてアゾレム街からニグラまでの護衛をやるようにいわれた。そこまでは仕事だから良かったが、この仕事の最中に護衛の一人がアゾレムの息子に殺されたのだという。理由は、結局分からなかったが、見ていた子供の話では、その息子のいを斷った事が原因だと思われている。真実に基づく推測なのだが、一人が殺された事で問題は解決しそうなを、息子と一緒に居た連中が、同じように、この集団のを全員置いていけと、言ってきた。これに反発して、15人は護衛の任務から離れて、アロイの街にったのだが、ここで、自分たちが犯罪者扱いになっている事をしって、イスラ大森林に隠れたのだと言う。リン達を、アゾレムから來た偵察だと勘違いして捕らえるなりしようとしたという事だ。

「話は解りました。でも、僕達では何も出來ません。」「いえ、襲ったのはこちらです。勘違いしていたとはいえ申し訳ありません。」

リンはすこし考えた。この人達をここで逃しても結局は同じ事になる。

「カエサル。僕達の拠點に彼らの拠點を作る事はできそうか?」「可能かと思います。」

「6名を解放する変わりに、すこし手伝ってしい事が有るのだけれども相談に乗ってもらっていいですか?」「なんでしょうか?」「僕達は、これからアロイの街に行ってから、マガラ渓谷を下に降りていこうと思っています。」「え?危ないですよ」「はい。解っています。僕はすぐにでも強くならなければならないのです。その為に、一番の近道がマガラ渓谷での修行です。」「まぁそうですね」「えぇそれで、僕もすこし事があって、アロイの街や人の多い所で過ごしたくなくて、ここから數時間森にった開けた場所に拠點を作っているのです。その拠點作りを手伝っていただけませんか?」「・・・。私達だけで判斷は出來ません。」「そうですよね。拠點には、僕の仲間が魔たちを使って作っています。手伝ってもらえたら、食事と安全な拠點を提供します。」「!!。それは・・・」「あぁ仲間たちが狩りをしますし、売りに行くことは難しそうですが、中層くらいの魔なら問題にはなりません。」「わかりました。最終的には、皆で話し合って決める事になりますが、前向きに考えたいと思います。」「ありがとうございます。今更ですが、僕はリン=フリークス・テルメンっといいます。ポルタ村の出です」「あ。私は、オルト・ライネンといいます。元はアゾレム家守備隊の第3分隊隊長をしていました。そして、こいつが」「僕は、あっ私は、オルト隊長の副をしております。ジークリットといいます。」「へぇ隊長と副隊長なんですね。どうりで、包囲が見事だったわけですね。」

「・・・それ褒められている気がしませんよ。リン=フリークス殿は、見たところ、今年か去年パシリカをけたばかりですよね。そんな子供に、手玉に取られたじがしましたからね」

ジークリットと名乗ったは、リンの顔を見ながらしみじみと語った。捕まった6名も隊の鋭で捕まった事が信じられないと思っていた。殘った人間の戦力を分析して勝ち目が薄い事や、相手が自分たちに殺意を向けてこない事などから、渉が可能なのじゃないかと思ったという事だ。隊の殘りは去年パシリカをけた新兵でまだ訓練途中だった為に、今年のパシリカの護衛任務に付いて、そのまま犯罪者にされてしまったらしい。

「オルト殿。犯罪者になったって事ですけど、アゾレム領以外なら大丈夫なのですよね?」「はい。それは問題ないと思います。アゾレム男爵と懇意にしているヴァズレ男爵やルキウス子爵家あたりは問題になるかもしれませんが・・・ニグラとか、ミヤナック伯爵領やウォード伯爵領では大丈夫です」

リンは、オルトから、トリーア王家の貴族の関係を教えてもらった。最近では、王家を中心に、”宰相派”と”第一皇子派”に別れて爭っているという事だ。爭っていると言っているが、現実的には、宰相の孫にあたる”アビーム=ロア・フォン・トリーア"を、皇太子にして、時期國王にしようとして派閥と第一皇子の”アルフレッド=ローザス・フォン・トリーア”を擔いでいる派閥に別れて足の引っ張り合いをしているとの事だ。特に、宰相派は大貴族のホレイズ/マシュホム/アドゥナ伯爵が押している。その為に、表面上の結束は固く強固になっている。アゾレムはアドゥナ伯爵の寄り子になっていて、イスラ大森林からの恵みやアロイ街からの収益で、子爵並の扱いをけている。領土も、男爵家の中では一番大きいのも自慢になっているという事だ。ただ、先代はやり手だったらしく敵も多かったが実績も大きい。當代の男爵は、凡庸な人間だと評されていて、野心だけは大きい人間だと評されていると教えてくれた。次のウォルシャタに期待する領民も多かったが、あまりいい評判は聞かないという事だ。パシリカの後で人が変わったかのように暴になり、どこから連れてきたのか解らないが、7名のパシリカをけた人間を側に置いてニグラにいる間は10名だけで行していたのだと言っていた。ニグラに3名殘って、7名だけでアゾレムに向かったが、途中であんな事があって、オルト達は護衛を放棄して逃げ出したという事だ。

(10人。気になる數字だけど・・・。話を聞く限り、限りなく黒に近いけど・・・)

リンは、オルトから話を聞いていた時に、ジークリットが捕えられていた仲間と後ろに控えていた仲間に話をして戻ってきた。

「リン殿。先程のお話けさせていただきます。」「よかった。それじゃ、場所まで案します。」「はい。お願いいたします。」

皆に集まってもらった。リンの転移魔法では一度に4名までしか移できない。全員で15名+レウスとレイアだ。ワクに関しては、殘って一緒に行くと主張している。今も、カエサルの防側に逃げ込んでいる。

「あっそうだ。オルト殿。これから、魔法を使いますが、出來ましたら他言無用でお願いしたいのですがよろしいですか?」「・・・解りました。お前たちもいいよな。今から、リン殿が使う魔法に関しては、何も見ない事になるからな。」「ありがとうございます。見られて困るようなではありませんが・・・。」「いえ、どんな魔法を使うのかは匿するのが一般的ですからね。當然だと思います。」「そう言ってもらえるとうれしいです。」

リンは、自分のステータスを確認する。魔力は十分にあるし、転移魔法のレベルも上がっている事を確認した。何回か移すれば、大丈夫だろうと思っている。

「あるじさま。あの場所なら僕も転移できるから、一緒にやりましょう」

ロルフが言い出した。二人で魔法を使えばもしかしたら、一回で行けるかもしれないとリンは考えて、実行する事にした。わかりやすいように、皆の前に魔法陣を出現させた、実際には必要ないが、範囲設定が出來たほうが楽だと思っている。オルト達はびっくりした表になったが、リンに施されて、魔法陣の中にった。レウスとレイアも魔法陣にった事を確認して、リンとロルフは魔法を発した。同期させる事は難しいが、ロルフはリンに完璧に合わせた。短い詠唱で魔法陣が出して、次の瞬間には転移魔法が功していた。

ひかりが収まった所には、オルトを中心に15名とレウスとレイアが居た。全員の転移が功した。

拠點はすでにかなりの広さが確保されていて、切り出された木々で簡易的な柵も作されていた。作業をしていた獣人や魔達は、リンが転移してきた事に気がついて、作業を止めて、跪いている。そんな景を奇異な目でオルト殿が見ている。リンが獣人から現狀の報告を聞いて、オルト殿を紹介した。しばらく、この拠點で生活する事や狩ってきた魔の素材の仕分けを教えてもらう事になった。

リンは、カエサルとワクを呼び寄せて、今日はこのまま拠點で過ごして、明日の朝アロイに向かう事にした。

リンがイスラ大森林で足踏みをしている時に、事態はいていた。ポルタ村に向かった、ミトナルが後一日でポルタ村はれそうな位置まで來ていた。村の方から、數十人の団と數臺の馬車が近づいてきたので、ミトナルは萬の事態を避けるために、この団を避けるようにを隠した。実際に、この団はポルタ村を壊滅させた、ウォルシャタ達が乗っていた馬車だったのだ。やり過ごす為の半日を無駄に使ってしまう。また夜になってしまったので、ミトナルは野営出來そうな場所を探すのだった。一晩過ごして、明日にはポルタ村にれるそう思っていた

(リン君待っていて、もうすぐにつけるから・・・。)

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