《チート能力を持った高校生の生き殘りをかけた長く短い七日間》もう一つの語.18

ドラウとゴルドとヒューマが出ていった。殘されたリンは、これからの事を考えている。

アゾレムは潰す。これは確定した事だ。潰し方だが、トリーア王家を頼ってもいい。赤穂浪士を気取ってもいいだろう。レベル差が解らないが、各個撃破なら問題なくできると思う。問題は、守備隊が出てきたときの対応だ。リンには、使える戦力がない。実質的に、自分自とミルとカエサル/レイア/レウス/エイダとパスカルになってくる。エイダとパスカルを使って上空から攻める事も考えられるが、相手の魔法を封じる手を別途考えなければならない。戦略級の魔法を開発しなきゃならない、可能を考えている。マガラ渓谷を攻略して、ドラウとゴルドの村に協力して貰ったとしても、人數としては100~200程度で、能力差を考えても、500程度の守備隊とどうにか対等の戦いができる程度だと思っている。武や防も揃えたいし、兵站の問題も出てくる。やはり、戦爭をするのなら、拠點をしっかり作って後方部隊を作って、二正面作戦にならないようにしてから戦う必要がありそうだな。

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瞳達も気になる。ミルの印象では、敵対行に出るとは思えないが、どこかで會って話をする必要があるだろう。敵対するのなら、切って捨てるだけだ。殺せるのか解らないが、殺すことも考えておかないとダメだろう。

「リン様。今、すこしお時間いいですか?」「ん?いいよ。」

ってきたのは、オルトの部下のトフリートだ。「どうした?」「はい。お願いが有ってきました。」「うん。いいよ。」

何か、いいにくそうにしているが、言い出すまで待つことにした「はい・・・。」「いいよ。なんでもは無理でも、できる事ならやるからね」「いえ、お願いというのは、この拠點を広げるご許可と防壁を作る許可をいただきたいのです。」

「なんだぁそんな事なら自由にしていいよ。まぁ広げるのなら、できれば、奧に広げてしいな。」「あっありがとうございます。解りました。」

トフリートは、一禮して出ていこうとした。リンは、すこし思い出して「あっちょっと待って!」「え”。あっはい。」「ううん。そこに置いてある。武と防を持っていって、使えそうななら皆で使って。」「え?よろしいのですか?」「うん。問題ないよ。魔と戦ったりする為にも必要でしょ?」「・・・ありがとうございます。」

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トフリートは外で待機していた人間を數名呼んで床に無造作においてあった、武と防を持っていった。これで、リンの魔法の袋マジックポーチの中には本當に必要なだけがっている狀態になった。魔法の袋マジックポーチの中をふと見てみると、”ミルの下著”がっていた。後でこっそりと、ミルの荷の中に戻しておこうと心に誓ったリンであった。

◆◇◆◇◆◇◆◇

ミルは、レイアとロルフを連れて、イスラ大森林の中を歩いている。「ミル様は、どこに行きたいの?」「ロルフ。様は辭めてしいかな。そうだ、ミル姉って呼んで!」「う~ん。わかった。ミル姉は、どこに行こうとしているの?」

実際の所、ミルはどこに向かおうとしているとか考えていない。「あっレイアさん。近くに魔が居たら、そこに案してしいのだけどいいかな?」「わかりました。ミル様。私の事は、レイアと呼び捨てにして下さい。リン様のパートナーに”さん”などと、呼ばれたら困ってしまいます。」「そんな、パートナーなんて・・・まだだよ。」「いえ、そんな事ありません。私達は、リン様と繋がっております。リン様がミル様を大事にされているのがわかります。」「え”そうなの?邪魔に思ったり、面倒だなぁって思ったり、していないの?」「はい。大事に思っております。ですので、私達も、ミル様を大切に思うのです。」「・・・そうなの。嬉しい。ありがとう。」「いえ、それで、魔ですが・・・近くに、スケルトンの群れがありますが、それでよろしいでしょうか?それと、すこし離れていますが、キラービーが數匹居ます。」「そう、群れってどのくらい?」「アンデット系ですので、確実な數はわかりませんが、10以上15未満だと思われます。」「勝てる?」「容易き事かと!」「そう、スケルトンも放置しておくと問題だから、さっさと退治しよう。」「わかりました」

それから、レイアを先頭にして、スケルトンが屯している場所まで移した。「一匹一匹釣る事はできる?」「可能だとは思いますが、ミル様のステータスでは大丈夫だと思います。なにか有っても、ロルフ殿の白魔法で回復出來ます。」「そうか・・・わかった、やってみる。あっそれから、レイアも、僕の事は、ミルって呼んでいいからね。もしくは、ミル姉。又は、奧様でもいいよ」「解りました。ミル奧様。どうされますか?」

なにやら、自分で言っておきながら照れてしまったミルは、耳まで真っ赤にして居る(大丈夫。大丈夫。この世界では、大膽にリンをするって決めたのだから、外堀も埋めていく。頑張ろう。頑張ろう。)

「ミル奧様?」「ううん。なんでもない。それじゃ、僕が一人で突っ込むから、問題になりそうなら、助けてね」「解りました。」「了解。ミル姉!」

それだけ聞いて、ミルはさっき作った指に、魔力を流す。本當は、白魔法が良いのだろうけど、まだミルは白魔法が使えない。灰魔法と赤魔法の両方を使うイメージで魔力を込める。使う魔法は、刀に両方の屬をまとわせるじにする。ミルのオリジナル魔法”魔法剣”だ。以前から練習はしていたが、杖を持ちながらだったので、なかなかうまく行かなかったが、指になったおかげでスムーズに魔法が使う事が出來た。

ミルが持つ刀に灰と赤の魔力がまとわりついているのが解る。それを持って、茂みから飛び出した。

一番近くに居たスケルトンに切りかかった。一刀のもとに、最初のスケルトンを切り倒した。それで倒れるかと思ったが、イスラ大森林の中層で生きていられるスケルトンだけあって、進化する手前までは來ているのだろう。一刀では倒す事が出來なく、続けざまに、頭から刀を振り下ろした。スケルトンは、何も言わないままその場に崩れ落ちた。

それに気がついた他のスケルトンが、ミルの方向にゆっくりと歩き出した。スケルトン特有のゆっくりした速度で、だ!ミルは、次に左側から來るスケルトンのを薙ぎ払った。吹き飛んで、制が崩れたスケルトンの上に乗るような形になって、腰に挿していた短剣でトドメをさす。

スケルトン達は、ミルを標的に定めたようで、襲い掛かってくる。スケルトンの攻撃をかわしながら、一攻撃をあてていく。魔法は使わないで、剣技で倒していく。武技も使わない。それでも、レベル差があるのか、”楽勝”ではないが、倒している。相手の數がなくなっていくと、倒す速度も上がっていく。

最後の一の足を切り飛ばして、制が崩れた所を、スケルトンが振り下ろした剣をわして、袈裟斬りにして仕留めた。

「レイア。どうだった?」「見事です。」「そう言ってもらえるとうれしい。」「でも、すこし、防が疎かになっていたかもしれませんね。」「そうか・・・。今度は、回避を中心にやってみる。レイアが攻撃してみて」「解りました、ミル奧様。丁度、キラービーがいますので、そちらに行きましょう。」「うん。素材の回収は・・・あっもう終わっているのだね。」「はい。大丈夫です。行きましょう。ミル奧様。」

レイアを先頭に歩きだした。5分ほど歩くと、キラービーが5匹居る場所に著いた。今度は、レイアが先頭になって魔に近づいていく。先制攻撃で、一匹をたおしてから、ミルにスイッチする。ミルは、結界の魔法を使いながら、キラービーの攻撃を防いでいる。キラービーは針での直接攻撃のほかに、強固な顎での攻撃もある。ミルは、余裕を持ってかわしている。ときには、刀で捌いている。捌いたをレイアが狩っていく。連攜もこのレベルなら問題なく取れることもわかった。

「ミル奧様。」「なに?」「どうしましょうか?もうし奧に行きますか?それとも、一旦リン様の所に戻りますか?」「そうだね。指も刀も短剣もわかったから、今日は戻ろう。」「わかりました。ロルフが素材を回収したら戻りましょう。」

ミル達は、來た道を拠點に向けて歩いて帰ることにした。素材を回収しながら、歩いて行くことにした。素材は有って困るではない。

1時間位かけて、拠點に戻ってきた

「リン。ただいま。」そう言って、ミルはリンが待っている建った。

◆◇◆◇◆◇◆◇

(ミル達。もうしかかるかな。すこし橫になっていてもいいだろう。)

そう思って、リンは橫になって目を閉じた。ニノサやサビニやユウの顔が思い出される。地球の両親や悠や祖父母が出て來る。そう言えば、ニノサやサビニの家族の話って聞いたことないな。ナナが知っているかもしれないな。

そんな事を考えながらリンは眠りに著いた。

「リン。ただいま。」

「あっ寢ている。僕もすこし寢よう・・・疲れちゃったからな。」

「そう言えば、レウスが、リンの家の裏に簡易的な風呂を作ったって言っていた・・・使ってもいいかな?でも、最初はリンと一緒にりたいな。いいかぁ【ウォッシュ】だけで」

ミルは、綺麗にする魔法を全にかけて、武いで”勿論”全の狀態で、リンの眠る橫に潛り込んだ。

◆◇◆◇◆◇◆◇

ミルがリンの橫に潛り込んでから、2時間後・・・・リンが仮眠から起き出した。

(ん?なにか、いい匂いがする。ん?)

「あっリン。起きた?おはよう。」「うん。おはよう。」「え?なんで、ミルが?え?」

「ねぇリン。嬉しいけど、手かさないで、じちゃうよ」

「あっゴメン。なんで、ミル。また全なの?」

リンは、ミルからすこしだけを離す。仰向けに寢ていた、ミルの上に手を置いていたのだ。すぐに手をどけた時に、かけていたが取れてしまって、ミルが全なのが解ってしまった。

「エッチ!」「じゃないだろう?ミル。ほら、服著て!」「えぇだって、パンツ無いよ?何処かでなくなってしまったのだよ。・・・・」「なっミル。わざと、だな!」「な・に・が?」「僕の魔法の袋マジックポーチに自分の下著もれたな?」「あっバレた?」「おまえな・・・まぁいい。ほら、パンツも出すから、服著ろよ。」「はぁーい。解りました!」

下著を付けて、普段著を著て、リンの橫にちょこんと座ったミルを抱き寄せた。「え?なに?」「ミル。ミトナル。和葉。」「・・・はい。」「おまえは、僕を裏切らないよな?どこにも行かないよな?」「もちろん、僕は、リンの側に居る。リンが僕を殺すまで、僕はリンの側に居る。命まで全部リンの!」「そうか・・・。」

リンは、ミルを抱き寄せて、キスをした。に優しくれるキスをした。

「リン・・・。」「今はこれで我慢しろ。」「・・・・うん。今は、ってことは”後で”が、有るよね!」「・・・おまえな。さっきはめた指見せろ!」「はい。」

ミルは、左手の薬指にはめた指をリンに見せた。リンは、指を外して、ミルの右手の薬指にした。

「利き腕は、右手だろう?こっちの方が、刀への屬付與や魔法起には便利だろう。」「・・・うん・・・だけど・・・。」「ほら、左手を出せよ。」「ん?」

リンは、すこし強引に、ミルの左手を摑んで、薬指に指をはめた。

「リン。これは・・・。」「おまえにやる。」「え?」「サビニの形見だ。魔法の袋マジックポーチの中にっていた。メモと一緒にな。ミルの指にはめるのが一番だと思ったから、ミルの指にはめた!嫌なら返せ!」「ダメ!リン。メモを見てもいい?」「いいぞ。ほら、これだ」

リンは、一枚のメモを渡した。そこには、らしい達筆な文字が書かれていた『リンへ。將來。大切な人が出來た時に、この指を送りなさい。魔法的な加護は著いていないけど、私が私の母に貰ったです。気が利かないニノサは何もプレゼントしてくれなかったけど、貴方はそうならないように、この指を渡します。サビニ。追。この指を送った子を連れて來るのですよ。』

「リン。こんな大切な・・・。」「あぁ大切なだから、ミル。おまえに渡すのだ。なくすなよ。」「うん。大切にする。」「當たり前だ!」

照れ隠しなのか、リンはミルに背中を向けた。でも、耳まで真っ赤になっているので、照れているのが解ってしまう。ミルは、そんなリンも好ましいと思って、背中におでこを付けて「ありがとう。リン。大好き!」「あっ俺もだ。ミル。小學校4年の時から好きだった。」「え?もう一度言って!よく聞こえなかった!」「あぁやだよ。聞こえているのだろう?」「ううん。もう一度、ねぇリン。」「ダメだ!」「ケチ!」「ケチで結構だよ。」

ミルはしっかりと聞こえていた。リンにもそれは解っている。リンは、普段は自分の事を”僕”と言うが、張したり、怒っているときには、自分を大きく見せるためか、”俺”と言い換えることがある。今もすごく張してくれているのだろう。ミルは、リンの心臓の音を聞きながら、涙が出てくるのを止めようとしなかった。

(許された。)

そう思えた。実際には解らない。でも、リンから”気にするな”と、いわれた気がしていた。それが、真実なのか、それともミルの思い過ごしなのか・・・。

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