「リン。そちらのは？」

ミルからの冷たい目線をけて、リンは揺する

「ミル。誤解だよ。僕は、知らない。」「リン様。酷いです。私の事をお忘れですか？アデレードです。」

「リン？」「ミル。本當に、僕には覚えが無いのだけど・・・。それで、アデレードさん。離れてもらっていい？」「あっはい。失禮致しました。改めまして、アデレード＝ベルティーニ・フォン・トリーアです。リン＝フリークス・テルメン様。」

リンは、奧にナナが居る事に気がついた。「トリーア？え？ナナ。どういう事？説明して・・・。」

アデレードをから引き剝がして、ナナに向かい合う。アデレードは、ミルと何やら話をしているようだ。

「リン君。ゴメン。アゾレムの一件で話をした中に、ローザス殿下が混じっていて、書類のお禮って形で、アデレード殿下を連れて行けと言われてしまったの・・・。」「ナナ様。私はもう王家の人間ではありません。殿下は不要です。アデレードとお呼び下さい。」「って事なのよ。リン君。悪いのだけ「斷ります。」」「リン君」「イヤです。面倒にしかならないと思います。」

「リン様。俺は、どうしたら・・」「あぁアルドは、神殿に送っていくよ。」「あ！リン君。この屋敷。アデレード様ので、リン君が自由に使っていいらしいよ。そうでしょ。アデレード様」

「あっはい。様も必要ありませんわ。でも、この屋敷も私も、リン様のです。」

「ねぇリン。アデレードも一緒でいいと思うよ。今、マヤに聞いたら、神殿他にも有るみたいだよ。」「・・・。」

いつの間にか、マヤがミルの肩に止まっている。陣の中で何か話が決まったようだ。

「いい。アデレード。僕が正妻だからね。」「はい。心得ております。ミル奧様。」

（あっなんか、話が付いているみたい）

リンは下手に逆らう事はしない。言っても、リンの意見が考慮されるとは思えなかったからだ。

「アデレード。本當に、君は僕の事を知っているの？」「はい。よく存じております。ニノサ＝フリークスとサビニ＝フリークスの第一子で、にすごく好かれる。そして、子供の時に、ニノサ＝フリークスに連れられて、領主が開催した狩りについてきて、領主の息子が逃げ出したのにもかかわらず、一人のの子を勇敢にも守って元気づけてくれる、勇気ある男です。そして、そのの子に絶対の信頼とをけ付ける事に功した仁です。」

「・・・・・・あぁぁぁぁあの時の？えぇぇ・・・。てっきり、ウォルシャタの許嫁だと思っていた。それがなんで？」「あのあと、お父様にお願いして、婚約を破棄して頂いたのです。そして、ナナ様が持ってこられたが、ニノサ＝フリークスとサビニ＝フリークスに関連しただと解りましたので、すぐに、私の王家からの除籍とリン様の所にいく許可を貰ったのです。」「・・・僕、そんなに対した事した記憶が無いのだけれども？」「いえ、リン様がいなければ、私はあの場所でよくて獣の餌。悪ければ、ゴブリンやオークの・・・・」「解った。解った。それで、アデレードは、なんでここに居るの？」「え？私は、リン様の所に輿れしたつもりでおります。ミル奧様にもご許可いただきまして、妾として・・・できれば、第二夫人として・・・。」「いや。いや。そもそも・・・。」「なに？リン？」

「あっそうだ。ナナ。神殿の攻略が出來て、いろいろ相談したい事があるけどいい？」「・・・あっうん。そうね。わかったわ。」「アルドもいい？」「かしこまりました。」

「ミル。アデレード。ナナとアルドを神殿に送ってくる。」

リンは、逃げるように、ナナとアルドを伴って、神殿に移した。

神殿に著いたナナがすこし呆れた様にしている。「リン君。本當に良かったの？」「あぁもうミルが決めちゃっているみたいだし、どうにか、なると思うよ？」「ま、私がいうような事じゃないけど・・・・。リン君とミルちゃんでしっかり決めてあげなさいね。」「あぁわかっているよ。それよりも、ナナ。アルド。」

神殿に著いての説明をする。今は、ドラウが意識有る魔を、ゴルドがエルフの、マガラ神殿への移住を開始している事も説明した。その上で、拠點には最低限の人間を殘して、こっちに移住してしい事を伝えた。上の階層にいかない限り魔が出てこないのでより安心できるだろう。

それから、ナナには、アロイの街やニグラやその他の場所に転移門トランスポートを作る許可を取りに言ってしいとお願いした。「ねぇリン君。あなたはどうするの？」「僕とミルは、ウォルシャタ達を倒す。殺すかどうかは相手次第かな」「そう、ニグラに居るミルちゃんの知り合いは？」「邪魔しなければ、何もしない。」「う～ん。彼らの半分位はリン君を心配していたけどね」「僕から彼らに何かするつもりはないし、會おうとも思わない。」「そう・・・わかったわ。この神殿の事は、私とアルドとドラウとゴルドで運営していけばいいのね。」「うん。頼みます。」「いいわ。それから、転移門トランスポートはどのくらい作られるの？」「わからないです。」

それから、ドラウとゴルド達の移が終わるまで、ナナはアロイとニグラに移して、いろいろ調整する事にした。アロイにあるナナの店とニグラのアデレードの家の一部屋に転移門トランスポートを作る事になった。

「はぁ・・・行くか・・・。」

リンはため息とも取れる事をつぶやきながら、ニグラに向かった。「リン!」「リン様。」

二人は、リンが戻ってくるのを待っていたようだ。「はぁ・・・解ったよ。アデレードも一緒に行こう。」「はい！」「うん。リン。今日から、アデレードも、僕達の家で一緒に生活する事にしたからね」「え？」「はい。リン様。ミル奧様。よろしくお願いいたします。」

ミルとアデレードは、ニグラで日用品や服をすでに購してきているという事だ。その上で、二人でリンが帰ってくるのを待っていた。

リンは、二人を連れて、ポルタ村の自分の家に移した。そして、再度アデレードから話を聞く事にした。

「アデレード。それで、本當の理由は？」「本當の理由もなにもありません。先程話したのが理由ですわ。」「でも、數年も合わなかったのだよ？それでも、アデレードはよかったの？」「はい。あの時に、私はリン様のになったのです。奴隷でも構いません。お側にいさせて下さい。」「リン。彼も私と同じだよ。」「ミル奧様・・・。」「なんで？」「リンに惚れちゃっている。それに、ここは一夫多妻が許される。アデレードも妻に迎えられる。それに、アデレードには、もう僕から全部話した。」「全部？」「うん。日本の事も、リンがこれからやろうとしている事も・・・。」

「リン。いいじゃないですか。アデレードも協力するって言っているし、除籍処分でも、アデレードの分は使えるよ」「マヤ・・・まぁそうだけど、でも、マヤ。アデレードまで攻略させたら、3人になるけど大丈夫なの？」「うん。ミルにも、アデレードにも話をした。僕と仲が良かった。ニンフの神殿なら攻略も簡単だと思う。」「そうか・・・。」

マヤの登場もあるが、アデレードの泣きそうな顔をいつまでも見ているのも偲びない「アデレード。もう戻れないけどいいの？」「はい！私は、リン様さえ居れば他は何も必要ありません。」「仲が良かった娘にも會えなくなるかもよ」「大丈夫です。あの事件が合ってから、妾は、私は、腫れ扱いでした。同い年の友人はいません。兄様だけが話し相手になる事も多かったのです」「そうか・・・解った。アデレード。一緒に行こう。でも、妻とか・・・その、奴隷・・・とかじゃなくて、友達としてなら歓迎するよ。」「・・・解りました。今は、友達で納得しますが・・・。妾が、リン様やミル奧様と同じになったら、妻の一人にしてくださいますか？」「う～ん。どうだろう。アデレードの事は嫌いじゃないよ。でも、アデレードをミルと同じには考えられない。それでも、アデレードが良ければ、僕とミルと一緒に居よう。」「はい。嬉しいです。」

「よかったね。アデレード。ほら言ったとおりでしょ！」「はい。ミル奧様。マヤ様。ありがとうございます。」

「ミル。マヤ。初めからこうなるように考えていたのだね。」「えへっ」「ミル。可いから許すけど・・・。もう・・・まぁいいか。そうか、アデレードの部屋も準備しないとね。」「え？」「えっ・・・て、部屋だよ。必要でしょ？ミルの部屋も用意するからね。」「えぇぇぇ必要ないよ。リンの部屋で、皆で寢ればいいよ。」「はい。妾も・・・そう思っていました。今日、リン様に初めてを・・・っと。」「あぁアデレード。リンはまだ手を出してくれないよ。」「そうなのですか？」「うん。僕もまだだからね。」「そうだったのですか？」「うん。早くしいのだけれどね。僕は、いつでもいいのに・・・。」「あの？お二人さん。」「なに？今、結構大事な妻達の話し合いなのだけど？」「そういうのは、僕がいない所でやったほうがいいと思うのだけど・・・。」

二人のを相手に、リンが勝てるはずもなく、リンの両親の部屋を使うわけにはいかないとか、ユウの部屋は大事な思い出の場所だし使えないとか、いろいろ理由を付けられては斷る事が出來ない。リンが一人の部屋がしいと訴えると、ニグラでもアロイでもマガラ神殿でも好きな所に一人で考え事をする場所を作っていいから、普段3人で過ごす場所では、一緒の部屋を使う事になった。地下室を今まで通り荷置き場にする事が決まった。

「リン様」「なに？」「妾が兄様から頂いた、ニグラの屋敷ですが、使用人達もいます。給與も発生していますし、せっかくですから、リン様のの回りの世話をさせたいと思いますがよろしいですか？」「う～ん。この家には必要ないかな。そのままニグラの屋敷の維持をしてもらえばいいと思うけど・・・。」「ねぇリン。その使用人は、マガラ神殿のリンの屋敷の管理運営をしてもらえばいいと思うよ。」「あぁそうだね。それがあったね。」「家令スチュワードのモルト・クラータや執事バトラーのセルケル・モーデルも居ますので、リン様への陳が來たときにでも対応はできると思います。」「そうか・・・。それはいいな。アデレード。そんな事頼める。」「もちろんです。かられも喜んでくれると思います。」「そうか、それなら、そうしよう。」

いったん、マガラ神殿に移して、屋敷をアデレードに見てもらってから、ニグラの屋敷に移して、モルト達に挨拶をした。モルト達は、初めからリンに従うと名言していた。それから、マガラ神殿の屋敷に移してもらって、後を任せる事にした。料理長のシャイド・カルズハイムと妻のサビーネが、食事はどうしましょうかと言ってきたので、リンは、朝はポルタ村の家で、何か適當に食べる。晝と夕飯は何か予定がなければ、マガラ神殿の屋敷で取って、それからポルタ村で休む事にする旨を伝えた。マガラ神殿の屋敷で休んでもいいが、なんとなくは、3人だけで過ごす時間がしいと考えていた。

丁度、移住の目処がたった、ドラウが尋ねてきた。「リン様。サラナとウーレンはどういたしましょうか？やっと落ち著きを取り戻してきていますし、二人からリン様とお話がしたいという事です。」「わかった、今日はもう遅いから、明日にしよう。」「わかりました。二人は、マガラ神殿につれてきています。どちらに連れていきましょうか？」「・・・明日。この屋敷に連れてきてしい。」「かしこまりました」

「あっドラウ。何か困った事はないか？」「サラナとウーレンは、大丈夫です。」「いや、魔たちで何か困った事はないか？」「あっそうですね。まだ移住したばかりで、勝手がわからないので、なんとも言えませんが、大丈夫だと思います。」「そうか、それなら良かった。」「はい。」「うん。何かあったら遠慮しなくていいからな。」「はい。承知しております。」

ドラウが屋敷から出ていってから、すこし、屋敷の中をミルとアデレードを連れて見ていると、今度はゴルドが屋敷にたずねてきた。「リン様。無事。エルフの里の者の移住が終了いたしました。里を代表してお禮を申し上げます」「ううん。よかった。何か問題はあるのか？」「問題というほどの事ではありませんが、リン様が神殿を攻略した事や機能を解放した事が、エルフや魔達に知れ渡ってしまって、それを知った者たちが移住を求めてきています。」「ほぉ・・・そうなのか？」「はい。初代様が攻略してから300年その間眠っていた機能が活化したので、その當時から生きている者はすぐに解ったという事です」「へぇ・・・そうなの」「はい。それで移住希者はどうしましょうか？」「そうだね。僕は、無條件とは言わないけど、けれていいと思う。ナナとドラウとゴルドとアルドで話し合って決めてよ。」「解りました。あっそれから、何名かのエルフから、何かリン様のおやくに立てる事はないかと言っています。仕事があればおっしゃっていただければ、エルフの里の者全員。リン様の、お役に立ちます。」「うん。解った、何かあったら相談するよ。」

ゴルドが帰ろうとしたので、一つ忘れていた事を思い出して呼び止めた。「あっそれから、ゴルド。この人は、モルト・クラータ。僕の屋敷で、家令スチュワードをやってもらう事になった。僕が居ない時には、モルトに話をしておいてくれると嬉しい。」「解りました。」「うん。ナナやドラウには伝えておいてしい。」「了解いたしました。」

ミルとアデレードを連れて屋敷を見て、モルトに足りないがあったら揃えておいてしいとお願いした。それから、夕ご飯を食べてから、ポルタ村の自分の部屋に移した。

なぜか、お風呂は3人でって、いつものように、全で狹いベッドに三人で寢る事になった。すこしだけ理不盡さをじていたが、ベッドをすこしだけ大きいに変更する事にした。

明日は、サラナとウーレンに會って、ナナとドラウとゴルドとアルドとマガラ神殿の事を話してから、ミルとアデレードで迷宮ダンジョンにってレベルアップを行ってから、マヤに攻略する神殿の事を聞かないと・・・な。なんか、やることがドンドン増えている事にすこしだけ理不盡さをじながら、リンは両脇の達のおでこに軽くキスをしてから目を閉じた。