《チート能力を持った高校生の生き殘りをかけた長く短い七日間》久しぶりの家族會議

「リンは?」「さぁいつものじじゃないの?」「イリメリは?」「今日は、裏に行くって言っていたよ。」「了解。私も裏を見に行ってくる。」「帰りは?」「夕飯までには戻ってくる。」「了解。あぁまってタシアナ。もし、リンに會ったら、私も探していたって言っておいて」「了解。そろそろ、一度、すり合わせをする必要がありそうだね」「そうだね。」

建國宣言から、三ヶ月が経過したが、島の中は落ち著くどころか、いろいろ問題點が出始めてきた。大きな問題ではなく小さい問題だが、放置したら大きな問題になりかねない。

その中でも、今後も問題が引きずりそうな事は、最初から島に來た人間と、後から來た人間の確執だ。それに関しては、リンから差別はしないと明言されていた。ただ、最初から來ている事でのアドバンテージは存在する。稅に関する事だが、最初の植者は、約束通り稅が免除されている。後からの植者も、免除されては居るがその期間を短くしている。ようするに手続きの関係で、一律で終わる事にしているのだ、早く來ていれば、それだけ免稅期間が長くなる事になる。それを、後から來た者達が自分たちにも同等の権利がしいと訴えてきたのだ。

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リンは、それに関しては、きっぱりと拒絶した。苦しい時に、來た人間たちと同列にある買う事は出來ない。これは、差別ではなく、區別だといい切った。稅の問題に関しては、それで問題はなくなったが、次は同じような問題で商店の出す位置の問題になってきた。これは、死活問題でもあるので、商人たちはなかなか引き下がらなかった。”嫌なら出すな”をベースに渉した結果、今度郊外に劇場や闘技場を作るので、その周りの商店は選にする事で納得させた。今後、島の中に施設を作る場合には周辺の商店は選にする事に決まった。後、殘された問題は、種族的な差別だ。リンの布告により、コミュニケーションが取れる魔から人族まで同一の権利を有する。また、奴隷制度の撤廃により、テルメン王家では、奴隷は全て解放される事になった。たとえ、他の國で奴隷として売られた場合でも、テルメン王家にった時點で奴隷分から解放される。ただし、犯罪奴隷と戦爭奴隷はこの限りではない。最初、商人から猛反発が來たが、それなら商売しなくていいとこの問題だけは、リンが突っぱねる。ただし、奴隷からの解放は、國の施策として行っているが、それ以上は、サポートを行わない。パシリカ前の子供に関しては、學校に強制學をさせるが、大人になっている年齢なら自分でギルドに登録して冒険者になるのもいいし、前の雇い主の所で再雇用でもいい。また大人向けの學校に通ってもいい。それは自由にしてもらっている。

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食料の提供も概ね問題はない。ただ、文化がまだ開けていない。建國祭では、ゲーム大會を開いて優勝者に商品や景品を渡す事にはなっているが、オセロとダーツとビリヤードの他に、將棋やチェスやバックギャモンを作っては見たが、それほど競技人口が増えていないようだ。後は、バレーボール(ビーチバレーに近い)とフットサルとドッチボールも広めている。商品や景品や參加賞目當てでチームを組んで參加を検討しているチームもあるらしい。オイゲンには參加止を伝えておいた。奴が出たらルールの把握もそうだが、コーチとしても十分強いチームが出來上がってしまいそうだ。どうしても參加チームがないようなら參加させるつもりでは居るが、今の所問題は無いようだ。第一回の開催になるので、參加チームがないのはしょうがない。

島では魔の脅威が殆ど無い。迷宮ダンジョンにでも潛らなければ、魔に殺される事はない。それだけでも、島を開放した意味がある。

小さな問題を解決していく事で、大きな問題にならないようにはしている。文化の次は、食事という事で、食の開発も行っている。これは、日本で食べていたの復元が目標になっている。フェムが中心になっていやっているが、なかなか難しい様だ。簡単にできるはすでに再現してレシピを公開している。焼き系はそんなにも苦労はしなかったようだが、カレーやラーメンと言ったものはなかなか味が均一化しないようだ。まぁ焦っては居ないし気長になってしい。

そんな事を考えながら、プラプラ街並みを見ながら歩いていた「リン君!」「サラナどうした?何か問題でもあった?」「ううん。問題じゃないけど、アデレード奧様とイリメリ奧様とタシアナ奧様とルナ奧様とサリーカ奧様が探していました。」「・・・僕、見つからなかった事に出來ない?」「出來ません。」「そう・・・今からみんなに報告するのだよね?」「はい。裏に戻ってから、眷屬に伝言を頼むことになります。」「解った、それなら、みんなに、夕食を一緒にマノーラ神殿の館で取ろうって伝えておいて」「かしこまりました。」

リンは、サラナと別れた。サラナは、そのまま裏に戻ってから伝言をしてくれる。

「リン」

こえで誰が來たのかすぐに解った。ミルが後ろから駆け寄ってくる。

「ミル。」

飛びついたミルをリンは抱きかかえた。

「危ないよ。」「えへっ」

抱きかかえたミルを地面に下ろした。

「今日、夕方の食事を皆で取ろうと思うから、ミルもそのつもりで居てね。」「ん?了解。」

「ミル姉様。」

「あっエミール達もだよね」「うん。解っているよ」「はい。かしこまりました。」「うん。頼むね。」

ミルとエミール達は、今からちょっとだけ休んでから、再度迷宮ダンジョンに向かう事にしているようだ。

ミルと別れたリンだったが、執務室に戻る事にした。執務室に戻ると、モルトがお茶を持ってきて、調べさせていた事を報告してきた。

「それじゃ概ねまだ大丈夫だな?」「はい。大丈夫だと思われます。」

そうモルトが話をまとめた。リンがモルトに調べさせていたのが、北方連合國ノーザン・コンドミニアムのパーティアック國以外の國々の様子だ。それで、もし食糧不足などの狀態になっている國があれば支援するつもりで居たのだ。

「リン様。それから、パーティアック國ですが、リン様が考えていたようになってきています。」「そうか・・・。解った、引き続き調べておいてしい」「かしこまりました」

パーティアックの中では、ウォルシャタが結婚する事が発表されている。英雄の生まれ変わりだと宣伝しているようだ。リンの予想通りに進んでいる・・・しかし、それは悪い方の予想で、このまま進むと、近々政変が発生して、ウォルシャタが國王になるのだろう。

「まぁいい。五年間でどこまで大きくなれるかだろうからな。」「なにか?」「あぁいや。ありがとう。あぁ夕飯。全員揃って食べる事になっているから、そのつもりで準備してしい」「かしこまりました。」

モルトが部屋から出ていった。外で待機していたメイドに何やら話している聲が聞こえる。準備を今から行うようだ。

しばらく、リンは執務室に篭って書類を読むことにした。

ドアがノックされた音で集中が一旦切れた。「どうぞ!」

ドアが相手中にってきたのは、先程別れたミルだった。「リン。そろそろ、食堂に行こう。皆待っているよ。」「え?もうそんな時間?」「うん。そうだよ。」「そうか・・・了解。」

読んでいた書類を元の場所に戻して、リンが立ち上がって、ミルと一緒に食堂にっていく。本當に、みんな揃っている。

「モルト。持ってきて」「はい。」

アデレードが、モルトに食事を開始する様に指示を出している。

「皆ゴメン。それで、取り敢えず、食事しながら、話をしよう。僕の話は、食事の後にするよ。」

食事をしながら、皆からの報告と建國祭に向けての準備でリンの承認がしい事柄の確認をしていく。ゲームとスポーツ大會の商品に関してはまとめて、サリーカのおまかせとなった。

各國への招待狀や案をする部隊を、アデレードとルナにまとめてもらう事になった。高級な宿屋も最終チェックも行う事になったが、そんなリンが解るはずもなく、アデレードとルナで確認する事になった。

集まり始めている商人への対応は、引き続きイリメリとサリーカが擔當する。

食事を終えて、リンからの話しになった。食後の飲みを飲みながら、リンが話すのは、今までどうしようかと悩んでいた、三ヶ月前にミルと二人で験した事の容だ。大筋の事は話したが、詳細まで話していなかった。特に、見終わった後の白い部屋の話は、まだ話していない。これらを話して聞かせた。

「リンよ。それでは、何度も、妾達は同じ事を繰り返しているのだと?」「アデレード違うよ。同じ事じゃなくて、似たような事だよ。」

ミルが訂正する。

「・・・そう言われても、なかなか納得できない。」「うん。そうだよね。でも、今度で終わりになるって言っていた。今は、その言葉を信じるしか無いのだけどね。」「そうじゃな。」「うん」「それにしても、リンとミルが見た世界では、妾が第二夫人だったのじゃろ?」「そうだったよ。ミルが第一夫人で、次がアデレードで、次がタシアナだったよ。」「ふむふむ。興味深いな。」「でも、アデレード。なんか、繰り返す度に、それも違うみたいだよ。」「そうなのか?」「う~ん。どうだろうね。でも・・・。」「でもなんじゃ」

「僕はいつでも第一夫人って事だよ!」ミルが自慢げに場を終わらせる。

その瞬間、他の妻達は立ち上がって、ミルの所に集まって、ミルを拉致して、OHANASIをするようだ。らぬ神になんとやら、リンは、その場でかなかった。従者を務めている妻達とリンがその場に殘された。

リンは、殘った妻達に、今後の事を指示してから、執務室に戻ることにした。まだ、北方連合國ノーザン・コンドミニアムへの対応を考えなければならないと思っていたからだ。

何かあったら、連絡をくれるようにお願いして、執務室に戻った

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