《チート能力を持った高校生の生き殘りをかけた長く短い七日間》決意と準備

建國祭の準備は無事進んでいる。宿屋を始め、施設に関しては満足できるが出來上がっている。ハードウェアは揃って、今はソフトウェアお充実を行っている。

各國の王家や貴族、商人への返事に対する返答が來はじめている。トリーア王家の現國王と現宰相と前國王と前宰相の四名による宣言で、テルメン王家とトリーア王家は友好國以上の付き合いにはならない事が発表された。ただし、マガラ神殿など施設もある事や、リン=フリークスがトリーア王國出である事から、侯爵を返上して、名譽侯爵とする事も発表されて、領地に関しては、マガラ神殿が與えられる事になっている。したがって必然的に、アロイとメルナの街が領地となる。これは、他の國と違って、神殿の上に街が存在してしまっていたためだったが、トリーア王家はアロイとメルナの街ごとテルメン王家の領土となった。

各國への返事として、神殿部ではなく、地上部分で発生している商取引や人に関する部分の稅収はその國に帰屬する事を明言した。

それに合わせて、鉱石の産出國に向けてのアナウンスも行っている。第一回目の會合を建國祭の前に執り行う事になる。これは、事務方と呼ばれる人間だけでの會合になる。テルメン王家からは、モルトとイリメリが參加する事になる。鉱石の話は、二人にまかせておけば大丈夫だろう。モルトの仕事量が多いようにじているが本人が大丈夫というので、そのまま任せている。

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リンは、サリーカと競技會が行われる會場を見に行っている。まだまだ娯楽がない世界だが、スポーツを普及させようと思っている。まずは、サッカーとバレーだ。両方共ルールを単純化すればそれほど難しいものではない。すでに、マノーラ神殿をはじめ各神殿でチームが出來始めている。建國祭では、サッカーとバレーの大會を行う事にしている。學校では、授業で教えているので、なんチームかが出場する事になっているが、冒険者チームもある事から、チーム數に寄っては、大會を分けるつもりでいる。今日は、その最終調整の為に大會委員會になっている者達と打ち合わせをする事になっている。結論をいうと、パシリカ前とパシリカ後と冒険者チームの3つに分ける事になった。そんなにチームが作られているのかと思ったら、思った以上にチームが存在しているという事だ。參加賞から始まって、優勝賞品まで決めた。トリーア王家からも參戦してくると通達がったと言っている。

スポーツの大會をやるのだからという事で、サリーカからは、インドア系のもやろうという事になっている。ビリヤードとダーツは個人戦のみ、オセロとリン考案の軍人將棋は、個人戦と団戦を行う事になった。今、急ピッチで道を作って売りに出したり、貸し出したりしている。同時に、ルールブックも作してギルドで配布をしている。各地に作ったギルドには、これらで遊べる場所を作った。また、銭湯の所にも遊べるようにした場所を設置した。どれが、一番競技人口が多いのか解らないが、商人が移中に楽しんだり、護衛の休憩時間に楽しんだり、風呂上がりや食事の特に一勝負するようなじで楽しんでいるようだ。

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今は、脅威となる魔の數も減っている上に、移距離が極端に短くなる場面が増えている。國ごとの威信をかけた爭いにはまだなっていないが、今後國ごとに競い合えたらいいと思っている。神殿には、そのために競技場も作っている。

施設の視察を終えて、執務室に戻ってくると、モルトとアデレードとイリメリが待っていた。「リン様。各國からの返答が揃いました。」「どんなじだ?」

「それは、妾から説明する。いいよな。」「はい。アデレード奧様。」「うん。任せる」

「リン。概ね。考えた通りだ。」「それは良かった。神殿の所有だけでなんとかなりそう?」「あぁ小國は別にして、主だった國家からは、トリーア王家にならって名譽侯爵で話が付きそうだ。」「そう。それなら良かった。小國は?」「それに関しては、大丈夫じゃ。”名譽侯爵”など今までにない稱號だろう。どういったなのか、トリーア王家に問い合わせがっているそうだ」「ん?ローザスの所に?」「あぁそれでアルフレッド陛下から事後承諾で申し訳ないと言っていた」

「あぁ別にいいけど、なんて答えたの?」「『”名譽侯爵”は、呼び名だけで、何の権原も保持していない。歳費も渡す必要がない。』と・・・。」「・・・まぁいいや。でも、それだけじゃないよね?」「まぁそうじゃな、」「それで、ローザスはなんて言ったの?」

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「『領地を與えて、代候補もセットで渡せば、勝手に発展させるかもしれない』と説明して、トリーア王家からは、舊アゾレム領のポルタ村周辺の領地を渡すと言ってきた。代候補には、ウノテ夫妻があがっている。」「ローザス・・・。でも、ウノテさんって、マガラ神殿を拠點に商売しているのではなかった?」「あぁ結婚式の時に、陛下に口説かれたようだ。」「ちょっと待って、アデレード。ポルタ村周辺って言っていたよね。どこまでが周辺なの?」「ほぼ、舊アゾレム領だな。」「それって、僕に拒否権は?」「ないな。戻ってきてしまったという事だ。」

リンは、ここにイリメリが居る事やアデレードの表から、これはイリメリやアデレードも絡んでいる事だろうと予測した。そして、その予想はほぼ的中している。アゾレム領は以前なら通の要所だったが、マガラ神殿があるので、わざわざアゾレム領を通過してアロイにるような商人はない。また、前回戦役の時に集まった者達は、トリーア王家というよりも、リンへの忠誠心の方が強い。そんな土地だから、誰が統治してもうまくいく要素がない。尚且つ、アゾレム男爵が無茶をしていたので、農業や鉱石の採掘も多くはめない。そんな土地を領地としてしがるは多くはない。そして、今はトリーア王家としては貴族の數が激減している。そんな中に優秀な者でないと運営が難しいが、実りがない舊アゾレム領を押し付けてきたのだ。一度は、リンの手から離れたが、こうして戻ってきてしまった。その代に、ウノテさんと添える辺りが"こずるい”。結婚相手も知らない人間ではないし、保護しなければならないとさえも思っている。

そんな事を知らない、小國や國々は同じような手法を取ってくるだろう。通の要所だった場所や事故件となっている場所の一つや二つはあるだろう。そんな場所を、テルメン王家に押し付ける事ができる上に恩(とじるかは別だが)を売りつける事ができる。一石數鳥の意味が出て來る。

「そうだ、アデレード。それは斷れないよね?」「あぁ難しいな。」「一つだけ條件つけられる?」「どんなじゃ?」「簡単な條件で、『領地は、貸し與えるにしてもらって、賃貸期間は99年として、100年後に代を街の規模で貴族にする』みたいなじをれられる?」「できるとは思うが・・・。」「あぁ賃貸だから、賃貸料も支払うなら文句言わないでしょ。イリメリ。賃貸料払えるでしょ?」「どうかな?規模で賃貸料が違うと難しいかもしれないよ」「アデレード。一律とか出來そう?」「できると思うぞ。」「それなら、どの位の賃貸料が適當なのか、アデレードとイリメリとモルトで決めてくれる。あぁローザスの所には、賃貸料無しで、賃貸契約にはするけど、賃貸期間は、”リン=フリークスが生きている間”にしておいて!」

「え?あぁ解った。トリーア王家にはそう返事しておく。」「うん。頼むね。あぁウノテ夫妻には、建國祭に”必ず”出席してくれるようにお願いしておいてね。」「もちろん。」

「それと、後で、アデレード。イリメリ。狀況をしっかり教えてね。」「・・・・わかった。」「了解。」

これで、各國との話し合いはほぼ決著したと思いたい。後は、建國祭當日の話しになるだろう。段々面倒になってきて、嫌なら付き合わないっていい出しそうだな・・・と、リンは思い始めていた。

準備は、會場だけではない。せっかく、集まってくれる人たち向けの料理や演劇のような出しだ。準備期間が6ヶ月と短かった事もあり、出しは取りやめにする事が決まった。その代わり、魔道/武/防を展示販売する事になった。普段なら出さないような魔の素材で作られた強気の値段設定のから、レア素材を使った、頑張れば手に屆くをいろいろ取り揃えている。料理に関しては、定期的にレシピの公開を行っている。各宿屋や料理屋がそれらのレシピを基に獨自進化をしてくれる事を狙っている。その為に、ギルドには素材を求める依頼が殺到している。ミルが今フル回転で眷屬達も手伝って依頼をこなしている。

準備が大きな問題もなく進んでいる事が確認出來た。”裏・建國祭”は、マヤが仕切っている上に、客として來るのは、表・建國祭で準備する側に回った者達だ。その為に、裏建國祭は、労會のような意味合いが強い。

リンは、執務室に戻らずに、マノーラの居城に向かった。面會者が待っているということだった。リンへの面會者は、増える一方で、城務めの人間があしらっているが、それでも、待ってでも面會したいといい出す者が居て、その様な場合は近くに宿を取り待機狀態になっているようだ。その者達との面會を行う事にした。

執務室ではなく玉座の間で行う事になった。急遽、アデレードを呼びに行かせて、同時にミルが帰ってきていたので、ミルと3人で面會をける事にした。橫には、エミールが控えている狀態だ。

「モルト。面會者は何組だ?」「はい。婚姻や見合いの申込みや、出店の禮などの者はすでに帰してありまして、それ以外で13組になります。」「多いな。どんな容が多いのだ?」「申請や許可を求める者がほとんどです。」「そうか、解った。取り敢えず會ってみよう。」

順番に謁見の間に通されてきた。

全員、アデレードが捌いていた。リンは、最後に頷くだけで終わった。商人が7組で、本店をこちらに移したいという事だったが、それらは全部卻下した。支社を作るか、新たにこちらで商店の申請をするのならいいが、現在他國で行っている商店をこちらに持ってくるのは卻下だ。形だけでも、こちらで新規に作らせる必要がある。冒険者が1組いた。ホームの場所を學校が置かれている神殿に置きたいという事だ。話を聞くと、冒険者として働いているが、教える方が楽しくなってきたので、學校で教師として働きたいという事だ。問題はないが、他との兼ね合いがあるので、後で調整する事になった。殘り5組は容が同じだったので、全員一緒に來てもらった。

各國で、高級宿屋を経営している人達だ。それぞれ、別々に陳に來たらしいが話の容が同じだった。自分の宿屋にカジノ施設を作りたいという事だ。また、リンがラーロさんの所に卸している。布団やタオルも卸してしいという事だ。

布団やタオルは仕先を教えるので、そこと渉してもらう事になった。

カジノに関しても基本は認めるが、ノウハウが絶対に必要になるので、ラーロさんの所か、マノーラ神殿にできるカジノで研修をして貰ってからになる事を告げた。また、競合や調整が必要になるのは間違いないので、カジノを運営する団を設立して、そこにカジノを運営したい者達が加する事にする。加條件は、その時の會員の2/3以上の賛が必要とした。最初の立ち上げ時は、この場に居る5名とラーロさん所から1名。リン達から2名。ナナとガルドバの、合計10名となる。アデレードが初めから決まっていたかのように朗々と説明している。それをエミールが文章にして、リンに渡して署名する。リンは、アドバイザとして加わる。議決権はないが、スポンサー的な役割を持つ。そのうち競馬とかも出來たら楽しいだろうなと考えている間に、話が終わっていた。

リンは面會を終えて、執務室に戻ってきた。今一番大事な話をする為だ。一緒に居るのは、ミルだけだ。執務室も、その人だけになっているはずだ。

リンは、執務室のドアを開けてる。

「アッシュ。それでどうだ?」「はい。パーティアックには大きなきはありません。」「そうか、奴らは島までり込んでいそうなのか?」「いえ、何名かギルドカードを作ってり込むとしたようですが、全員出島で捕えております。」「捕えたときの罪狀は?」「必要でしょうか?」「そうだな。必要ないな。その者達はどうしている?」「はい。監獄にれてあります。」「奴らはいないのだな?」「はい。殘念ながら・・・。」「いや、いい。それはアッシュの責任ではないからな。アッシュ。北方連合國ノーザン・コンドミニアムの王家や貴族も対象に探ってくれ。こっちは、パーティアックほど厳重でなくていいぞ」「かしこまりました・・・。」「どうした?」

「いえ、パーティアック國の者がオルプネ神殿に忍び込むとしておりました。」「それでどうした?」「オルプネ様にお願いしまして、死なないように閉じ込めてあります。」「そうか、代表の者が居るようなら、話が聞きたい。生かしておくようにしてくれ。」「かしこまりました。」

「大きくきそうか?」「はい。”薬”りの食は、上位者しか食べていないようで、民が飢え始めております。そのうち紛が発生すると思われます。」「そうか、外には向かいそうか?」「はい。食料がない事実から目をそむけるために、外に向いそうです。」「解った。そのまま監視してくれ。滅ぼされそうな集落があったら助けろ。手を差しべるのは一度でいい。手を握った者達は、オルプネ神殿街で保護しろ。」「かしこまりました。」

アッシュは一禮して執務室から出ていった。

「リン。いいの?」「なにが?」「僕と7魔將がいれば滅ぼせると思うよ。」「ううん。5年間手を出さないって約束したからね。それに、正面から心を折るって決めた。パーティアックもろともね。」

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