《チート能力を持った高校生の生き殘りをかけた長く短い七日間》殘り3人

「サリーカ。頼むね。」「うん。リンとミルは?」「しばらくしたら、次の捕縛に行くよ。今は連絡待ち」「そう。」

リンとサリーカは、捕まえられていた皇子を開放して、話を聞いた。本人は、統治にあまり興味がないようだ。”じい”と呼ばれていた長老も無事だった為に、二人と話をして、テルメン王國の屬國となる事が決定した。將來的に、完全獨立を行いたいという事なら、再度話をする事になった。ここまで決まったので、転移門トランスポートをオルプネ神殿から作して、イリメリに事を説明して支援資や眷屬たちを派遣した。

この國にも、パーティアック教がり込んでいたが、それほど民衆には浸していなかった。その為に、眷屬に対する偏見もない狀況だが、無いわけではない。そのあたりの事は今後なれていけばいいだろうという見解で一致した。まずは、腹を満たして、安全を確保する。その上での宗教や信條だろう。為政者として、飢えさせる事だけは避けなければならない。腹が満たされていなければ、自由をんでも虛しいだけだ。腹を満たしてくれる人が”正義”であって、主義主張がどんなに正しくても、民衆を飢えさせてはならない。眷屬たちが、民衆に対して”腹を満たしてくれる存在”になるのなら、排他的な事も出來ない。そこから始めようと思っている。

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これらの事をイリメリに伝えて、それでもヒト型に近い眷屬から派遣する事になった

あと二つの國に関しても、話を聞いたが、お互いにあまり干渉して來なかった為に、はよくわからないという事だ。皇子が何かいいたそうな雰囲気が有ったので、個別に話をする事になった。

リンが居ると話をしたがらないので、ミルとサリーカで話を聞く事になった。「それでミル。皇子はなんだって?」「隣の國のロラ・ゴーチエが奪った國なのだけどね。そこに許嫁が居るらしいのだけどれどね。」「そう・・・まぁ西沢ゴーチエだけなら大丈夫だとおもうよ?」「うん。ちょっと変わった趣味ロリコンだったみたいだからね。」「それで?」「うん。助けてしい・・・と、それで、そのまま婚約を認めてしい・・・と。」「なんだ。そんな事?助けるのは當然として、婚約も問題ないよね?」「サリーカがアデレードに確認したじだと、問題があるとしたら、臣下がそれでめたり、派閥を作ったり、テルメン王家に反旗を翻したりしないかって事だけど、それも面倒だから直球で聞いたら、皇子自信は統治にそれほど興味は無く、できれば、皇と二人で旅に出たいような事を言っていたよ。」「そうか、それなら、まずは、西沢ゴーチエから皇を救い出して、人するまで、學校に通ってもらって、卒業時に國を治めたいと言ってきたら、3つの國を任せればいい。それ以外をむのなら、そうしてあげればいいよね。」「うん。僕もそれでいいと思う」

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基本方針が決まった。イリメリから連絡がった”ロラ・ゴーチエの包囲が完了した”リンとミルは、この場をサリーカにまかせて、西沢ゴーチエが立てこもる街に向かった。

城壁を挾んで魔法や弓での攻撃が斷続的に行われている。「リン。」「ルナ。現狀はどう?」「見ての通りだよ。城壁を挾んでの攻防だね。」「包囲は終わったの?」「全ての街道を封鎖した。後、井戸が無理だったけど、流れ込む川は堰き止めた。今、堀の水抜きをしている。」「隠し通路は・・・解らないよね」「うん。でも、部に潛している者からの連絡で、隠し通路はなさそうだよ。西沢ゴーチエは5人でマークしているから逃げられる心配はないと思うよ。」「了解。ありがとう。あれ?タシアナは?」「うん。中が西沢ゴーチエだと解ると、出會った時に殺しちゃいそうだからと言って、フェムと代した。」「・・・・そう。それでフェムは?」「もう一つの門の方に行っている。多分、攻め込むのなら、フェムの方からが楽だと思うよ」「そう?解った。それじゃルナ。悪いけど、1時間位したら、攻勢を強めて」「了解。」「突破しなくてもいいし、突破できるギリギリ位で引っ張ってもらうと嬉しいかな。」「うん。解った。」

リンとミルは、眷屬たちを連れて、フェムが戦闘指揮をしている場所に移した。「フェム。」「あっリン。それに、ミル。」「狀況はどう?」「丁度、どうしようかと思っていた所。力攻めで落とす事も出來そうだけど、どうしたらいい?」「そうだね。こういう作戦はどう?」

リンがフェムに提示した作は次のようなだ。1時間後に、ルナが一斉攻撃を行う。その時に、フェム達は時間的な距離として30分ほど距離を取る。撤退ではなく、距離を開ける。フェム達が距離を開けた事が確認できたら、部に潛している眷屬に対して、フェム側の城門も”側”から破壊させる。その後、部に潛している眷屬が民衆を煽って壊された城門から逃げるようにさらに煽る。これで、部から瓦解するだろう。

リンは、もう一つの可能を考えていた。それが的中するだろうことも解っていた。それは、ミルとフェムには告げないでいた。當たった時に、自分が即座に西沢ゴーチエを殺してしまいそうになる。リンが殺さなくても、ミルが切り伏せてしまうだろう。

「フェム。いい?」「うん。問題はないよ。」「ミルもいい?」「うん。了解。僕とフェムは、従魔達を連れて、城門が破壊されたら西沢ゴーチエの確保に迎えばいいよね?」「うん。お願い。」

きっちり1時間後に、ルナの攻勢が強くなった、街の反対側に居ても派手に魔法を使っているのが解る。パーティアックの人間も応戦しているようだが劣勢なのは間違いなさそうだ。そろそろ頃合いだと、部に潛している眷屬に指示を出した。

城門が側から破壊されて下がってくるのが解る。それに伴って、民衆が我先にと逃げ出してくる。距離を開けていたフェム達にも前進を指示した。救護班や兵站部隊を主軸としている。

『守備隊の諸君。武と防を捨てて降伏せよ。降伏なきには剣を持って答えよう。降伏したに暖かい食事を用意しよう。』

この言葉が留めになったのか、守備隊も順次武や防を捨てて投降してきた。これを見てから、ミルとフェムと従魔達は、城っていく。西沢ゴーチエを確保する為だ。

リンは、我先にと配給される食事に群がる民衆を見ていると、虛しくなってくる。多分、もう限界だったのだろう。自給自足までは無理でも、最低限の食事さえもままならなかったのだろう。ルナが行っていた攻勢も小さくなってきた。抵抗がなくなってきたのだろう。

ルナから連絡がった。抵抗が無くなったという事だ。包囲の継続をお願いして、後は待機していてもらう事になった。

「リン様。」

眷屬からの呼びかけだったが、それはリンの予想が當たった事を意味する。深い溜め息を付いてから、

「解った。丁重にお出迎えして」「かしこまりました」

リンはまた深い溜め息をついた。それが憂鬱から來るものなのか、自分の想像が當たった事へのため息なのか、本人にも解らない。すくなくても、こんな形での面會を雙方んでいないのは間違いない。相手としては、リンを屈服させてから面會を行う事をんでいるだろう。リンとしては、誰かが諦めていない狀況で逃げ出すような事はしてほしくなかった。

「リン様。お連れしました。」

そこには、両手を後ろで拘束された若者が立たされていた。

「ロラ・ゴーチエだよね。」「し、しらん。」「まぁいいよ。それなら、ここで殺しても問題ないな。レイア。レウス。このだれか解らない奴の両腕と両腳を切り落として、首だけ出るようなツボにれて、中にカンディルをれて差し上げて、そうそうこの前作った、蔵から喰い散らかす魚。」「やめろ」「あぁ中を回復薬で満たせば、蔵を喰われても、暫くは生きているだろうから、そうしてあげて、そうしたら、何か喋りたくなるだろうからね。食事は、自分の手足を食わせればいいからね。」

「神崎!」「あ?神崎?まだ、自分の立場が解っていないようだね。西沢!」

リンは、持っていた刀で、西沢の首筋を切りつけた。皮だけを切るじだったが、効果覿面だ。「神崎君。」「なんだ。急に気持ち悪いな。いつもみたいに呼んでくれてもいいよ。まぁ僕が許しても、君を捕まえている連中がそれを甘してくれるかは、解らないけどね。」「・・・・」「いいのに・・・。」

『リン。西沢は逃げ出したみたい』『あっうん。こっちで捕えた。民衆にまぎれていた所を確保した。ミル達は、皇を探して、後、城の中を捜索して』『了解。』

「西沢ゴーチエ。おまえを殺したいと思っている奴が僕と後二人ほど居るけど理解しているよな?」「・・・。」「理解できないのなら、理解できるまで指を切り落とそうか?まずは、そうだな。右手の小指。」

リンがそういうと、眷屬が西沢ゴーチエの右手の小指を切り落とした。切り落とした小指をそのまま持っていた溶の中にれると溶けてしまった。

「ぎゃぁ。何を・・。」「あぁ、まだ足りないようだな。次は、左手の小指。」「やめ、ぎゃぁぁぁ」

靜止の聲の前に、小指を切り落とした

「うるさいな。おまえの悲鳴なんて聞きたくない。さて、おまえがしてきた事を顧みれば、まだまだ足りないだろうな。殺すのは簡単だけど、それじゃ気が済まない。喋る気がないのなら、喋らなくていい。おい。喋る気が無いようだから、必要ない舌も切り落としてしまえ!」「なっ」

抵抗しようと口を閉じたが、無理やり開けされて、舌を切られる。その後で魔法で止だけされる。

「もうも必要ないだろう。焼いてしまえ!」

口を大きく開けさせて、口の中に赤魔法で作られた小さな珠を何個も放り込まれる。抵抗するように、左右に首を振るが、眷屬が抑えているために逃げる事は出來ない。

何か訴えているが喋られない狀況では、何も訴える事が出來ない。

「さて、西沢ゴーチエ。ここまで來たら解るよな。おまえに対しては、何のもわかない。正直、ここで殺してしまうのは簡単だ。おまえもその方がいいと思うだろう。だが、簡単に死ねると思うなよ。今までしてきた事を後悔させてやる。死にたいと思える位まで追い込んでやるからな。」

涙目になって何かをいいたそうにしているが、”あー”や”うー”しか発する事が出來ない。

「おまえに対するには、僕の時間は貴重すぎる。」

リンは、床に座り込んでいる西沢ゴーチエを一瞥だけして、「そうだな。腳の移の必要がないだろうから、膝から下は要らないだろう。手の指も全部切ってしまえ。人の話も聞かないようだから、耳も必要ないだろう。食事にこまるだろうから、鼻も切り落として、髪のも必要ないだろう。あぁ勿論、生も要らないだろう。その狀態で、監獄に放り込んでおけ、匂いが気になるから、そうだな。循環式の水桶にでも浮かべておけばいいだろう。かないだろうから、食事も最低限でいいだろう。」

西沢ゴーチエが何かいいたそうな雰囲気があったが一切無視した。

西沢ゴーチエがリンの前から連れ去られてから、しばらくしてミル達が戻ってきた。「リン。西沢ゴーチエは・・・あぁ終わったみたいね。」「あぁ終わった。やっぱり、奴は奴で変わりは無いみたいだよ」「そう・・・あぁ皇は無事保護したよ。」「そうか、良かった。それじゃ奴隷を開放して、皇子に引き合わせれば良さそうだね。」「それがいいでしょうね。皇も権力をまないようだし、貴族もほとんど殺されたみたいだから、丁度いいのかもしれないよ」「わかった。パーティアックを落としてからまた考えればいいよね。暫定的に、ルナに統治をしてもらって、僕達は次に行こう。」「了解。」

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