《チート能力を持った高校生の生き殘りをかけた長く短い七日間》白い部屋
「ミル。リンは?」「今日は疲れたから”先に寢る”だって」「そう解った。」「イリメリ。何かあったの?」「ううん。立花を捕らえたと聞いたけど、神がおかしかったのでしょ。どうするのかだけでも聞いておこうと思っただけだよ」「それは、マヤがなんとかするみたいな事を言っていたよ。」
立花は、マヤに連れられてマガラ神殿の監獄に連れて行かれた。単獨での監獄になっている。
リンは、後始末をミルとタシアナに頼んだ。パーティアック國は、アッシュが持ってきた報で、宗教としての裁は取っているが中は権力抗爭でボロボロな狀態だ。敵が居た時ならいいがそうじゃ無くなってしまうと、途端に権力爭いを始める狀況なのだと言っている。トップの不正を明らかにして、パーティアックの法律に照らし合わせて、トップの首を理的に飛ばしていく。風通しがよくなったパーティアック教がどう変わるのか解らないが、國からの優遇もなくなりこれから大変な狀況になっていくのは誰の目にも明らかだ。
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街全には、イリメリ達が救援資を持って駆けつけている。リンからの要で、明らかに獣人や亜人だと解る者達が運んできている。それでも飢えには勝てないのか、ほとんどの者が禮を言って貰っていく。中には、橫柄な態度を取ったも居たようだが、そこまでされて救援資を配る必要が無いために、片付けて帰って良いとしていた。橫柄な態度に出た奴らは、同朋だと思っていた者達から一斉にバッシングされ逃げるようにその場から居なくなった。また暗くなってから、馬車を襲おうとしていた者も出てきたが、ことごとく返り討ちに合っている。
ミルとタシアナが屋敷に戻ったのは、リンが戻ってからかなりの時間が経過してからだった。今日は、他の者も戻ってきて、簡単にミルとタシアナから報告をしてから、休む事になっている。
ミルとタシアナが一緒にお風呂にって、食堂で話をしていると、皆が集まってきた。
ミルとタシアナは、リンから聞いた話や保護された者達からの話を簡潔にまとめて説明した。
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「なんだ・・・よくわからないが、ひとまず、リンが勝ったって事でいいのじゃな?」「うん。それで間違いない。今、疲れて寢ちゃっているけど、怪我したりしたって事じゃないから安心して、多分、気が抜けただけだと思う。」「解った。そなた達はどうするのじゃ?」「僕も、今日は寢る。疲れては居ないけど・・・寢るよ。」「私も、今日は寢る。」
皆が今日は寢る事にしたようだ。アデレードやエミール達は後始末をしてくると言って、現地に行くようだ。
ミルが部屋にって、ベッドの上に倒れ込んだ。
◆◇◆◇◆◇◆◇
「ねぇ起きてよ。神崎凜君。」「あ?」「やっと起きたね。お禮だったけど、ごめんね。寢ている時にしか呼び出せそうになかったからね。」「あぁアドラか?」「うん。パーティアックの事はごめんね。まさか、自分で降りるとは思っていなかったよ。」「別にいい。それよりも、もうパーティアックは出てこないのだろうな?」「う~ん。」「なんだよ。また來るのは面倒だぞ」「あぁ大丈夫。7日間はこれで終わるよ。それは約束できる。」「それならいいや。それで、何か問題でも出ているのか?アドラ?」
「リン兄。それは僕から話すよ。」「ユウか?マノーラ神と言えばいいか?」「どっちでもいいよ。もう、同じだからね。」「そうか、それで、ユウ。どういう事だ?」
「・・・うん。パーティアックが滅んだ。」「え?どういう事?神なのだろう?」「そうだけど、リン兄にやられた傷が治療出來なくて、滅んだ。」「・・・・。そうか、それで、7日間は終わるけど、困った事になったって事だな。」「うん。アドラだけじゃなくて、神々の総意だと思ってくれていいけど、それで、リン兄に來てもらった。」「どういう事だ?」
「マノーラ。ここからは、僕が説明するよ。その前に・・・。」
アドラが柏手をうつと、中里沙菜・熱川千明・重久真由・靜川瞳・韮山里穂・鵜木和葉が高校生の姿で現れた。
「アドラ。どういう事だよ?」「ん?彼達にも関係することだからね。後、茂手木君もだけど、彼には君から説明してあげてね。」「だから、何をだよ。」「まぁまぁ順序立てて説明するから待ってよね。」
アドラが説明を始めた。リンの攻撃は、神殺しに屬がついているようだ。そして、それは神々を殺せる唯一の方法となってしまっている。パーティアックが滅んだ事で、はっきりと解ったが、マノーラやアドラが調べても、そんな屬が一切なかった。しかし、何らかの方法でこんご能力が現化しないとも限らない為に、神々は一つの決定を下した。
リンを、滅んでしまったパーティアックの変わりに、強奪者として、神の一柱にする事だ。すでに壽命がびてしまっている現狀を考えても、神となるのには問題はなかった。
それで、嫁達が呼ばれたのは、リンが神になってしまうと、嫁達にも神力が芽生えてしまうので、それらの注意事項を伝えるためだ。
ただし、すぐというわけではなく、2,000年程度一つの世界を導いた実績で神の末席に加わる事になる。
「アドラ。それって拒否できる事なの?」「殘念ながら出來ないね。」「それじゃ呼び出した理由は別にあるって事だね。」「そ。言い難い事なのだけどね。」「なんだよ。早く言えよ。」「うん。リン君達8人をそのまま地球に返す事ができなくなってしまった。」「は?約束が違うよな?」「うん。そうだけど、ちょっと最後まで話を聞いて・・・しい。それで、判斷してしい。正直にいうと、リン君。君ならもっと違う方法が取れる可能がある。それも説明する。」
アドラがいうには、地球の神力では、リン達を支える事が出來ないという。元々魔法がない世界の為に、神力が極端になく、奇跡も數えるほどしか起きていない。そんな狀況の世界に一柱の神とそれを支える7人の神候補が降りたらどうなるか・・・神力が枯渇してしまって、世界が維持できなくなってしまう。
「ねぇアドラ。それって、僕達は地球では死んだ事になるの?」「うん・・・。」「僕はそれでいいけど、イリメリたちはどうなるの?死ぬのは3人だよね。」「うん。それで、皆に來てもらった。最初に説明した時に、ダブルの話をしたと思うけど、覚えているかな?」「うん。覚えているよ。」「私も大丈夫。」
「それは良かった。地球に本を戻して、エリフォスに・・・あぁ異世界の名前ね。ダブルを殘す予定だったのだけど、逆にしたいけどいいかな?」「ん?それじゃ誰も死なないの?」「う~ん。そうだね。今のリン君ならできると思う。」
「そうか、それならその提案をけてもいいな。アドラ。幾つか確認があるけどいい?」「なに?」「地球とエリフォスのリンクはできるのか?」「リンク?」「例えば、ダブルに自分自が乗り移るような事だよ」「できるとは思うけど、時間軸を飛ばないとならないから誰でもってわけにはならないと思うよ。」「それは、魔法でどうにか出來そうだからいいかな。次に、地球のダブルの壽命はどうなる?」「君達の好きにしていいよ。向こうの神とも話がついているからね。ただ、あまり目立つような事はしてほしくないって言っていたよ。」「了解。それから、ダブルは、7日間が終わった段階をベースに作ってしいけど、できるよな?」「もちろん。そのつもりだよ。それは、マノーラ神からも言われている。あぁそれから、エリフォス神から、今リン君達がいる世界の譲渡が申請されると思うよ。そうしたら、時間軸を地球に合わせれば、いろいろ都合がいいと思うよ。」
「解った。それなら、問題なさそうだな。僕は、アドラの提案をけようと思う」
中里沙菜は「私もそれでいい。なんか、自分だけ地球に帰るのも変なじだから」熱川千明は「7日間が終わって最初に目覚める時には、自分で地球をじてから戻ってきたいな。それができるのなら、いいかな」重久真由は「OK。こっちならなんか好き勝手出來そうでいいね。」靜川瞳は「リンと一緒に居る。でも、地球も気になるから時々は覗きにいけるのならいいかな」韮山里穂は「地球の私は死んでもいいと思っていた。でも、せっかく、邪魔者マヤが居ないから、地球で思う存分リンをする」鵜木和葉は「タシアナ。それは無理。僕が居る。リンの側に居られるのならどこだっていい。でも、地球での顛末を確認する義務が私達にはありそう。」
「って事で、アドラ。皆いろいろ理由は言っているけど、OKだ。そこで、頼みがある」「なに?」「簡単な事だよ。立花達も地球ではダブルの方にしてほしい。」「うん。解った。」「後、アルマールやフレットやカルーネにも、7日間が終わった時に、選ばせてあげてしい。」「うん。勿論だよ。茂手木君もだよね。」「あぁ忘れていた。でも、奴は、地球にはダブルにさせる。」
「最後に一番大事な事だけど・・・。」「なに?」「過去に遡って、映像を撮影してきたり、記憶を取ってくる事はできるのか?」「う~ん。できるよ。過去を変えるような事は出來ないと思うけど、撮影とかなら大丈夫だよ。」「そうか、ありがとう。やり方は、自分で魔法を開発したほうがいいだろうな。」「そうしてくれると助かる。でも、もう時空魔法を持っているでしょ。君達が使っている古代魔法は、全ての世界の基礎となっている魔法だからね。神以外の全てに干渉できるはずだよ。」
全ての事が決まったわけではないが、大筋の事が決まった事になる。誰も死なないという結論が出たが、この場に居る者のの中に納める事になった。
「それじゃアドラ。ユウ。今度會う時には、芝居を頼むな。」「任せて」「神々にしたら一瞬の事だろうけど、まだ約束の日まで、僕達はエリフォスを楽しむ事にするよ」「わかった。でも、リン君。君も神の一柱になるのだから、世界が壊れるような事をしないでよね。」「大丈夫だよ。解っている。ただ、すこし地球からいろんなを持ってきたりするかも知れないけどな。」「程々にしてよね。」「難しい事をいうな。」
「アドラ。無理だと思うよ。リンだからね。」「和葉ちゃん。君まで・・・。お願いだから、あまり急激なブレイクスルーだけは行わないようにしてよね」「大丈夫だよ。それに、僕の世界だろう?大丈夫だよ。悪いようにはしないからね。」「それが心配だな。見ていて楽しいから、観測者としての僕は嬉しいけど、調停する時に大変にならないようにしてよね。」「はいはい。それじゃ僕達を戻してよ。アドラ。」
「まって、リン兄」「ん?何?」「ううん。リン兄。結婚おめでとう。綺麗な奧さんが沢山で良かったね!」「あぁユウもそのうち遊びに來いよ。歓迎するよ。アドラは來なくていいからな。」「うん!絶対に遊びに行くね。」「あぁ」
「あぁぁもう。リン君。奧様方。一旦帰すからね。」
◆◇◆◇◆◇◆◇
部屋に戻ると、さっきまで疲れ切っていたのが噓のように晴れやかな気分だ小腹が空いたので、何か食べようと食堂にむかった。
ミルやタシアナやイリメリ達がどうしているのかと思って部屋を尋ねながら食堂に向かった。
食堂では、アデレードが深刻な顔でふさぎ込んでいた。
「あれ?アデレードどうしたの?何か問題でも?」「・・・え!えぇぇぇぇ。リン。ミル。それに、イリメリやタシアナ、フェムにサリーカにルナ。良かった・・・。」「だからどうしたの?」「どうしたのじゃない。5日もどこに言っていた!皆して消えるように居なくなってしまったから、何かあったのかと・・・。」「あっごめん。って僕達じゃどうしようもなかったことだよね。」「まぁいい。説明をしてくれるのだろうな?」「うん。大丈夫。イリメリ。お願い。」
「はい。はい。そんな事だと思ったよ。あのね。アデレード・・・・」
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