《小さき蒼雷の魔法使い》第六話「想い」
「まず最初に言っておかないといけないことがあるんだけど...俺は転生者みたいなんだ...」
ライガは話をそう切り出した。
しかし、ガイヤとサーシャはなんの事だか分かっていなかったため、困を隠すことが出來なかった。
「...ちょっと待ってちょうだい...ライガ?転生者みたいとはどういう事なの?」
サーシャは困しながらでも取り敢えず疑問を解決するのが重要だと言う考えに至った。
そして、ライガの一言のなかには疑問が二つ存在していた。
一つ目は転生者みたいとはどういう事なのか。
二つ目は今回の話と転生者がどう関わってくるのか分からなかった。
なので、サーシャは一先ず一つ目の疑問を問いかけたのだ。
「転生者とは、前世で死に今世に生まれたものなんだが、今回は世界がそもそも違うみたいなんだ...」
やはり、急に自分達の子供が転生者ですって言っても信じてもらえないか...
だが、事実は覆らないし、何より前世の世界だけだが記憶もある。
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まあ、個人の記憶はないけど...
そして、次にガイヤから質問をしてきた。
「ライガ、転生者だと言うのは取り敢えずは分かった...で、その話がこの件にどう関係してくるんだ?」
ライガは続けて話始めた。しだけ二人から圧をじ、サラは哀れみの目を向けられていた。
「...と言うことがありました。はい...それで、何か質問はありますか?」
ライガは話終えると、改めて二人を見て確認した。
そして、まず答えたのはガイヤだった。
「ライガ。お前が異世界から転生したのは分かった...そして、調べるために外に出たことも...今言っても遅いがドラゴンを見て何故戦った?」
ライガはあのときの事を思い出しながら話を再開した。
「さっきも話したけど...この前の部屋にゴブリンが居たんだが、魔法で一撃だった。
だから、苦戦はしても倒せないことはないかなぁ...と思ってました...」
その言葉を聞いたサラはしカチンと頭に來たのでからかうことにした。
「のぅ、ライガ?我は弱そうだったか?お主と戦ったとき全力の一割も出して無かったのだがな?
それは我のステータスを見たお主なら分かるだろう?ん?」
「......はい。」
ライガに反論することは出來なかったのだった。
「...でも、無事で本當に良かった。もう無茶なことはさせませんからね?」
そう言いながらサーシャは、もう一度ライガを抱き締めた。
そして、ライガに言い忘れたことを言った。
「ライガ?お母さんね、転生したのはきっと運命で何かしらの使命があるんだと私は思うな...
これから、もしかしたらだけど辛いこともあると思うけど...私達がいるからね?頼ってほしいな?ライガはもっと大きな存在になっていくと思っているから...あなた、後よろしく!」
そう言ったサーシャはガイヤに譲り、後ろに下がった。
そして、ガイヤは突然振られた事に困しながらも一言だけ口にした。
「まあ...なんだ...俺の言いたいことは母さんとほとんど同じだな。あとは、ちっとばかし強くならねぇといけねぇかな。
だから、帰ったら特訓だな!」
そんなガイヤを見て、ライガは異世界に來た経緯は分からないがこれで良かったと思った。
そんなとき、サラがこんな提案をしてきたのだった。
「特訓するなら、我も手伝うぞ!
お主らだけではライガの相手はそのうち務まらなくなるだろうしな。」
サラが先を見據えたように真剣に全員に言ったため、ガイヤも真剣になりサラに反論した。
「サラ様...これでも俺達、現役は退きましたが一応最強と呼ばれていた二人ですよ?
その俺達がライガに追い抜かされることなんてないと思いますが...」
そんなガイヤたちを諭すように言った。
「もちろん今すぐにではない...ただ、ステータスだけならもう越えておるだろうがな。」
そう言って、ライガにステータスを見てみるように進めた。
「ライガ。騙されたと思ってステータスを見てみるが良いぞ?びっくりするからな?」
ライガは、そのままステータスを見た。
「ステータスオープン!」
ステータス
名 前:ライガ
種 族:  人種?
別: 男
年 齢:  3
レベル:  7
職 業:___
稱 號:転生者,探索者,魔導師の子
拳聖の子,雷帝
水神龍に認められし者
???
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___________________
ステータス
力:15,360/15,360
魔 力:15,330/15,330
狀 態:なし
魔 法:蒼雷,時空
スキル:纏い,鑑定,危険察知
魔力作,魔自然回復力上昇
加 護:水神龍の加護
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___________________
「.........なっ!?何が起きたんだよ!!」
ライガは驚愕し、サラは誇らしげにを張っていた。
「ふっ...どうだ?驚いたか?」
「そりゃ驚きもするよ!増え方が頭おかしいだろ!そもそも何もしてないのに何でここまで増えたんだ?」
この異常とも呼べる狀況に頭がついていっていないライガはサラに説明を求めることにした。
「ふむ、そうだな。ステータスの増えた理由は簡単だぞ?我がお主に加護を與えたからだ。
我の加護は基本ステータス値に+1,5000する上にレベルアップボーナスで+5,000アップする。
ただし、ステータスが増えるだけで戦闘技を鍛えないと寶の持ち腐れだがな。」
その説明を聞いたライガは唖然とすることしか出來なかった。
「一先ず、今日は帰りましょう。」
「うむ、それが良かろう。また落ち著いたら來るがいいさ。」
そして、サーシャ達は今日は一旦帰宅することを提案したのだった。
そんなこんなで一先ず帰宅することにした俺達は自宅に向かっていた。
ただし、俺には自宅の位置は分からない。
それも當然だろう。
家を飛び出したら家が消えて、水神龍の窟まで適當に山道を歩いていただけなのだから。
そうして、道を進んでいるとガイヤが突然話始めた。
「そう言えばな。ライガに言い忘れた事がある。」
帰宅途中でガイヤが続けてこう言った。
「明日な。教會に行かなきゃならんのだが...街まで遠くてな。
本當は今日話しておかないといけないことがあるんだが、またにしようと思うがいいか?」
そう言うことなら仕方ないだろうとライガは頷いた。
ただ、教會がなんの事か分からないし...聞きたいことは確かにたくさんあったのだ...仕方ないとは言え殘念に思ってしまう。
「そうか、悪いな。お前も聞きたいことがあるあるだろうが、この世界では教會がある意味重要だからな。」
ライガの気持ちを察してサーシャが教會について簡単に教えてくれた。
「心配しなくても大丈夫よ?教會はね、産まれて3歳になったら一年のうちに教會に行くことでステータスを見れるのよ。
ライガは自力で見れちゃうみたいだけど...普通は見れないものなのよ。」
つまり、ステータスを見て神に祈る場所なのか......ん?いつ行っても良いなら別に明日じゃなくても...まあ、いいか深くは考えないようにしよう。
「ライガ?ついたぞ?」
そして、ライガの考えているうちにどうやら無事家についたらしい?
「...家はどこに?」
そう、目の前には周りを森に囲まれた広い空き地があるだけだった。
「待ってね?今解くから...」
そう言ってサーシャは、一瞬で魔力を込めて結界にれた。
すると、次の瞬間には目の前に豪邸とも屋敷とも言える大きさの建が現れたのだった。
どうも、皆様柊☆黐です。
今回もお読みいただきありがとうございました。
さて、今回はライカのステータスがチートの第一歩を踏み出しました。
そろそろ、問題が起きそうですね...楽しみです。
さて、次回第七話「トラブル発生」でお會いしましょう。
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