《小さき蒼雷の魔法使い》第二十一話「の正」
「...んっ...こ...こ...は?」
ライガとカレンが宿の部屋で話しているとが目を覚ました。
は仰向けのまま周りを確認し、2人の姿を見つけた。
「ん?目が覚めたか?」
ライガはへ聲をかけて、カレンと共に近づき狀況の確認を始めようとした時、はライガへ向かって突然抱きついていたのだった。
「...はっ!?どうしたんだ!」
はとんでもないことを重ねて言ってきた。
「大好きです!旦那様」
「...誰か、狀況の説明を...」
ライガの思考はしの間、停止しふと気がついて抱きついたままのを見ると紫の髪の隙間から覗く紫の目と目があった。
は心配そうにライガを見ていた。
「(ホントにどうなってこんな狀態に...)」
カレンに助けを求めようと見て見ると椅子に腰掛けニヤニヤとこちらを見ていた。
 「(くそっ...あとで覚えてろ。
仕方ない。鑑定をするか)」
すると、驚くべきことに鑑定が弾かれたのだった。
Advertisement
ライガは驚愕に目を見開いていると、が再び心配そうに聞いてきた。
「旦那様?大丈夫です?
もしかして、今私のステータスを見ようとしましたか?」
「...っ!?
(何かばれるような事をしたのか?)」
 ライガはまた驚き、図星だったので、大人しく頷いた。
「そうでしたか...言ってくれれば教えるのに。
どうぞ、今度は見れますよ?」
ライガはもう一度鑑定を試した。
ステータス
名 前:アジ・ダハーカ
種 族:厄災龍
年 齢:???
レベル:19500
稱 號:厄災を司る者
天災地変を起こす者
SSSランク
次のページへ→ 1
___________________
ステータス
力:2,955,000/2,955,000
魔 力:4,870,000/4,870,000
狀 態:人化
魔 法:暗黒,獄炎,暴風魔法
スキル:危険察知,毒作
魔力作,魔自然回復力上昇
龍魔法,人化
←前のページへ 2
___________________
「(...確かに見れた。
見れたけど...あの龍なのかよ...)」
ライガはこの龍のをどうすればいいのか悩んだ...
「どう?見れた?旦那様?」
「...見れたよ。
あとさ、その旦那様?って言うの止めてくれない?」
責めてもの抵抗で取り敢えずお願いしてみたが...
「...いやなの?...」
このはあからさまに落ち込み、今にも泣き出しそうなじになるのだ。
「...い、いや!そう言う訳じゃない...けど...」
そして、俺が曖昧な返事をすると、直ぐ様機嫌を取り戻し、腕に引っ付いてくる。
普通なら、俺はやらないけど振りほどけば良い、嫌ならだけど。
だけど、こいつは力が凄く強い!
ステータスにモノを言わせて引っ付いてくる...俺じゃなきゃ死んでるところだ。
「あの...君さ。
責めて、呼び方を変えて貰えないか?」
取り敢えず、呼び方を変えてもらうため様々な策を考え...結果説得と言う無難な選択をしてしまった。
「(これで上手く行くわけないか...)」
ライガはそんなことを思っていたが、案外そうでも無かったらしい...
「う~ん...じゃあ~...」
もしかして、上手く言っているのか?
だけど、この龍にネーミングセンスがあるとは思えないけど。
「...仕方ないなぁ...名前教えて?」
「......ライガだ。」
おいおい...功したぞ!
自分で思い付かなかっただけだろうが変な名前を付けられるよりよっぽど良い。
「じゃあ、ライ君で!」
は指を指して、いかにもこれ以上の名案はないってじで言ってきた。
「じゃあって...何なんだよ。お前は」
すると、今まで元気だったは急に考え込み再び閃いたように言葉を発した。
「ライ君!私に名前をください!!」
俺に名前をくれって...ネーミングセンスが無い奴に言うのではありません!と言いたい。
だけど、この期待の眼差しを向けられてしまっては...はぁ...一応考えてみるか。
「...一応、考えてみるけど、期待するな。」
そうは言ってみたもののどうするか...
名付けか特徴に合ったじが良いのだろうな。
紫の髪、紫の目、聲は可い系の聲...
長は俺より高い...まあ、3歳より小さい奴なんてそうそう居ないだろう。
同年代より下は除くけど...
さて、そろそろの眼差しに耐えられなくなってきた。
適當で良いか...深く考えず...紫、聲......
「よし、お前の名前はシオンでどうだ!」
わ~...我ながら何と言う適當さ...名付け親とか無理だな。
そう思いながら、ライガはシオンの方へ向いてみると...笑顔で目からは涙が溢れていた。
「(なんでだ~!俺の考えたのそんな酷かった?)」
ライガの思考は滅茶苦茶になってしまった。
「(そもそも笑顔で泣くってどんな心境なの?わけわからん。)」
そんなライガの思いは知らないがシオンと名付けられたは嬉しかったのだった。
「...ありがとう...ライ君。」
それだけで、ライガは落ち著く事は出來たが...狀況の改善にはなっていなかった。
それから數十分ほどが経ちシオンも落ち著いた。
そして、3人で話をしていると突然部屋の扉が開いた。
ガチャ...
「ライガ~?帰った...よ...」
ガチャ...
サーシャは部屋にるのをやめ、そっと扉を閉じた。
「...あなた~!ライガが~...」
ライガ達の耳にはサーシャが隣のガイヤの元へと走っていく音と聲が廊下に響いていた音が屆いていた...
「...話しに集中して気づかなかった...どうするべきか...」
悩むライガにシオンとカレンは狀況に付いていけず聞いた。
「あの、先程の方はどなたですか?」
「そうですよ!私と言う者がありながら...」
2人の質問にライガは一言で言った。
「...母さんだ。」
「...お母様ですか?似てなかったですね。」
カレンは遠慮もなしに思ったことを淡々と口に出してしまう癖みたいなものが出た。
「まあ、似てないだろうな...」
「...そ、それでもライ君はカッコいいです!」
シオンがフォローしてくれている。
なんか、だんだんシオンが優しいから可く見えてきた。
まあ、気のせいと言うことにしておこう。
すると、再び足音が近づいてきて扉が開いた。
「ライガ!2人のが居るって聞いたぞ!なにがあった!」
ガイヤが騒がしく部屋にってきた。
「あなた?何故、の部分が強調されているのですか?」
「サーシャ?これは違うんだ!
ライガが大人の階段を上るのかと思って応援にだな。」
どうしよう...母さんも父さんも正直めんどくさいな...
2人の言い合いがしの間、続いた。
「まあ、いいわ...今回は疲れたし、お金は十分に貰えたけれど。」
そう、サーシャは魔力切れで倒れたあとギルドの醫務室で寢ていたが、事が終わる頃には再びき回れる程度には回復していた。
そして、ガイヤにすべてを聞きギルドから十分以上の大金をもらいけたのだ。
「そう言う訳だ。明日にはサーシャも全開するから家に帰るぞ。
帰ったら...ライガお前はやることがあるがな。」
えっ?やること?今回影で活躍したの俺なのに...まあ、言えないから仕方ないけど。
「ご主人?家に帰るなら私も付いていきます。」
「私も!私も付いていきます!」
予想ついていたけど、來るのね...
カレンは契約してるから分かるけどシオンもか、しょうがないな。
ライガが1人で納得していると、どうやらそう簡単な話でも無いようだ...
「あら?そちらの方々は結局どちら様なんでしょうか?」
どうも、皆様柊☆黐です。
皆様、今回もお読み下さりありがとうございます。
良かったら、お気にり登録といいね!をしてみてくださいね?
作者がとても喜んじゃいます!
それと、既にお気にり登録をしてくださっている皆様のおかげで頑張る原力となっています。ありがとうございます。
さて、ライガはどうするんでしょうか...
まあ、簡単に解決すると思いますけどね。
さて、次回も宜しくお願い致します。
次回第二十二話「帰宅とそれから」でお會いしましょう♪
【書籍化】斷頭臺に消えた伝説の悪女、二度目の人生ではガリ勉地味眼鏡になって平穏を望む【コミカライズ】
☆8/2書籍が発売されました。8/4コミカライズ連載開始。詳細は活動報告にて☆ 王妃レティシアは斷頭臺にて処刑された。 戀人に夢中の夫を振り向かせるために様々な悪事を働いて、結果として國民に最低の悪女だと謗られる存在になったから。 夫には疎まれて、國民には恨まれて、みんな私のことなんて大嫌いなのね。 ああ、なんて愚かなことをしたのかしら。お父様お母様、ごめんなさい。 しかし死んだと思ったはずが何故か時を遡り、二度目の人生が始まった。 「今度の人生では戀なんてしない。ガリ勉地味眼鏡になって平穏に生きていく!」 一度目の時は遊び呆けていた學園生活も今生では勉強に費やすことに。一學年上に元夫のアグスティン王太子がいるけどもう全く気にしない。 そんなある日のこと、レティシアはとある男子生徒との出會いを果たす。 彼の名はカミロ・セルバンテス。のちに竜騎士となる予定の學園のスーパースターだ。 前世では仲が良かったけれど、今度の人生では底辺女と人気者。當然関わりなんてあるはずがない。 それなのに色々あって彼に魔法を教わることになったのだが、練習の最中に眼鏡がずれて素顔を見られてしまう。 そして何故か始まる怒濤の溺愛!囲い込み! え?私の素顔を見て一度目の人生の記憶を取り戻した? 「ずっと好きだった」って……本気なの⁉︎
8 136【第二部連載中】無職マンのゾンビサバイバル生活。【第一部完】
とある地方都市に住む主人公。 彼はいろいろあった結果無職になり、実家に身を寄せていた。 持ち前の能天気さと外面のよさにより、無職を満喫していたが、家族が海外旅行に出かけた後、ふと気が付いたら町はゾンビまみれになっていた! ゾンビ化の原因を探る? 治療法を見つけて世界を救う? そんな壯大な目標とは無縁の、30代無職マンのサバイバル生活。 煙草と食料とそれなりに便利な生活のため、彼は今日も町の片隅をさまようのだ! え?生存者? ・・・気が向いたら助けまぁす! ※淡々とした探索生活がメインです。 ※殘酷な描寫があります。 ※美少女はわかりませんがハーレム要素はおそらくありません。 ※主人公は正義の味方ではありません、思いついたまま好きなように行動しますし、敵対者は容赦なくボコボコにします。
8 183名探偵の推理日記〜囚人たちの怨念〜
かつて死の監獄と呼ばれ人々から恐れられてきた舊刑務所。今ではホテルとして沢山の客を集めていたが、そこには強い怨念が潛んでいた。そこで起きた殺人事件の謎に名探偵が挑む。犯人は本當に囚人の強い恨みなのか?それとも生きた人間による強い恨みなのか? 〜登場人物〜 松本圭介 小林祐希 川崎奈美(受付の女性) 吉川尚輝(清掃員のおじさん) 田中和基(清掃員のおじさん) 磯野吉見(事務のおばさん)
8 165シスコンと姉妹と異世界と。
高校3年の11月、都心で積雪が記録された。 草場翔一(くさばしょういち)は天気予報を観ていたのにも関わらず傘を忘れ、同じ學校に通う妹と2人で帰路に著いた。 そこに、雪混じりの路面に足を取られたクルマが突っ込み、翔一は妹の枝里香(えりか)を庇う形で犠牲に。 まっさらな空間の中で意識が覚醒した翔一は、神を自稱する少年から、自分が、妹・枝里香を庇って死んだことを思い知らされた。 その後、事務的説明の後にそのまま異世界へと放り出されることになってしまったのであった。 條件付きでほぼ死なないという、チートな力を持たされたことと、最後の最後に聞き捨てならない言葉を口添えされて……。 あまり泣けないけどクスッとくる日常系コメディ爆誕ッ!!
8 1573人の勇者と俺の物語
ある世界で倒されかけた魔神、勇者の最後の一撃が次元を砕き別世界への扉を開いてしまう。 魔神が逃げ込んだ別世界へ勇者も追うが時空の狹間でピンチが訪れてしまう。 それを救うのが一ノ瀬(イチノセ) 渉(ワタル)、3人の少女と出會い、仲間を得て、 魔神を倒す旅へ出る。 2作目の投稿となります。よろしくお願いします!
8 71Primary Wizard ~ゼロから學ぶ基礎魔術理論
●見習い魔術師のエレナが、魔術の先生であるノムから魔術の理論を教わりながら魔術師として成長していく、RPG調ファンタジー小説です ●ノムから教わったことをエレナが書き記し、魔導書を作り上げていきます ●この魔導書の章と、小説の章を対応させています ●2人の対話形式で緩い感じで進行します 《本小説の楽しみ方》 ●魔術よりも、エレナとノムのやり取り(漫才)がメインです。できるだけスピード感がでるようにしたつもりですが・・・。ゆるっとした気持ちで読んでいただけるとありがたいです。 ●本小説の魔術の理論は、いろいろなゲームの魔術の理論を織り込み、混ぜ込みながら、オリジナルのシステムとして體系化したものです。できるだけ系統的に、各設定が矛盾しないように頑張った、つもりです。理論の矛盾點とか、この部分はこのゲームの理論に近いとか、イロイロ考えながら読んでいただけるとうれしいです。 ●本作は元々はRPGのゲームでした。この物語部を改変して小説にしています。それゆえにいろいろとゲーム的な要素や數値設定が出てきます。ゲーム好きな方は是非に小説を読んでやって下さい。 _______________________ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 【★】創作ポータルサイト http://memorand.html.xdomain.jp/ キャラ紹介、世界観設定などの詳細情報はコチラへ _______________________ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
8 71