《小さき蒼雷の魔法使い》第二十五話「魔境の森の中心部」

「多分居ると思うけど、確証はない。

行くか?」

...まあ、行っても會えるか分からないんだよな。

...魔力の気配から訳がありそうだし。

「行って見ましょうよ!

會えなくても何かあるかも知れませんし!」

「そうですね。

主人、私も行ってみたいです。」

「じゃあ、片付けたら出発するぞ。」

どうやら2人はノリノリみたいなので行くことにした。

片付けも早々に終わらせ3人は奧地に向かって移を始めた。

は勿論木の太い枝を蹴って高速で進んでいた。

「ライ君!

主ってどのくらいの場所にいますか?」

「そうだな...俺たちの足で1時間くらいだと思う。」

「じゃあ、歩いていくと3日くらいですかね?」

「どうだろう。歩くと蔓とか草木が邪魔になるからな...3日じゃあ無理な気がする。」

主人、因みにそろそろ1時間ですが...」

「ああ、そろそろ著く。」

ライガは近くの木の太い枝の上で止まった。

 続けて、シオンとカレンも止まりある一點を見た。

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主人、何か変な魔力をじますね。

しかし、私はこの魔力を知っています。」

「...何?知っているのか?」

「はい。この方は霊の王です。」

霊の王とは、霊界に存在する種族の1つである霊を束ねる者のことだ。

カレンは霊界に1しか存在していない不死鳥言わば霊界の幹部であった。

「つまり、霊王も幹部の1人?」

「その通りです。

前に會ったのは30年くらい前の霊議會ですね。」

霊議會は、一応1年に1回毎年行われているが、気まぐれなのが多いため毎年一部の好きと報告があるものだけしか來ないのだ。

「...そうか。一応、會えるか分からないって言ったのは、このじから恐らくだが封印、若しくは結界の類いに閉じ込められている可能があるからだったんだが...」

霊王ですか...確かに何か居ますね...」

近くまで來たが、ヤバい奴なららない方が良いだろうな...

だが、もし、悪意ある者に閉じ込められているのなら開放した方が良いけど...どちらにしても確認する必要がある。

「取り敢えず、ここからは慎重に近づくから、警戒はしておいて...いくぞ!」

そして、慎重に近づいて行くと開けた場所があり、深いクレーターになっている場所に出た。

その中心部には、巨大な10メートルくらいの結晶が浮いていた...

結晶は靜かに回り、地面から數センチのところまで浮いて止まっていた。

更には予想した通り何かが固まって閉じ込められていた。

「念のため、鑑定してみる。

2人とも近づくなよ。」

そして、鑑定した結果驚くべき事が判明した...

ステータス

種 族:霊王

レベル:  150

稱 號:霊の王

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___________________

ステータス

 力:500,000,000/500,000,000

魔 力:∞

狀 態:呪封印

魔 法:霊魔法

スキル:鑑定,危険察知

霊力

霊召喚

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___________________

「...なあ、カレン。」

「どうしました?主人。」

「こいつは反則だろう...」

「ええ、霊王は反則級の力をお持ちですよ?

何しろ、仮にも王の名を冠する者ですからね。」

霊王はこれまで出會ったどの魔より化けだった。

まあ、代々これまでの敵って1人は後ろに居るんだよな...

「?ライ君どうかしました?」

「...いや、なんでもない。」

さて、問題は呪ってことは解呪法があるはずなんだが、呪いは聖屬の魔法だから使えないし...

待てよ...聖屬はサラが使えたはず!

「カレン、シオン。

一端戻ってサラを連れてくるぞ。

サラなら解呪法を知ってるかも知れない。」

「分かりました。」

「取り敢えず、捕まって。

時空間魔法..転移ゲート」

ライガは霊王が悪い奴では無さそうなので解呪法を知るためサラの元に転移した。

因みに時空間魔法は3年間の間に自由に扱えるようになりました。

ここはサラの居る、水神龍の窟。

現在サラは1番奧の部屋の居間に転がり夕食を取っていた。

「今日も味しくできたの!

しっかり食べたし、もう一眠りしようかね」

そう言いながら、木で出來た食を洗い、居間へ戻った。

「ふぁ~...っ!?」

居間へとるとそこには3人ほど機を囲んで座っていた。

「お主ら!どうした!?何故ここにいる!」

「いや、そんなに驚くことないと思う...

まあ、いいか。

ちょっとお願いがあるんだけど...いい?」

サラはびっくりしながらも席に付き、無言で続きを促した...つまらない要件だったらどうなるのかと言うほど見られてるが。

「実は...」

ライガは事の始まりから今までの事を順に話していった。

話しを聞いているうちにサラの表が真剣になり、仕舞いには考えながら話を聞くようになっていった。

「...しかし、霊王とは。

その呪封印はどれくらいだったのだ?」

「正直分からない...ヤバいものだとはわかった...」

ライガの話をまとめた結果めんどくさくなりそうだと思った。

「...まあ、話は分かったが、今日は寢る。

もう暗いし、この件は明日からじゃ!

おやすみ!」

それだけ言って寢室へと行ってしまった。

「俺たちはどうする?」

「一端戻りましょう。

何かが起きる可能も否定できないですし。」

「ライ君はどうする方が良いと思いますか?」

「俺も戻る方が良いと思う。

明日また転移してくれば良い。」

そして、ライガたちいつもの広場に転移し、寢袋で眠りについた。

因みに、寢るときは雷を広場の端に薄くばし、センサーの役割と簡単な迎撃の役割を果たす設置型の雷魔法を使用している。

そのため、2人ともぐっすり寢ていた...1人を除いて。

夜も更け、深夜と呼べる時間帯シオンはこっそり自分の寢袋をでてライガの寢袋に向かった。

「(フフっ...今ならカレンに邪魔されない!

今こそ、ライ君と一緒に寢れる)」

ライガは年相応にぐっすり寢ている。

寢袋は大人用なのでシオンがっても余裕がある。

「(...ライ君、暖かい。)」

そして、シオンも眠りに付き翌朝に備えるのだった。

どうも、皆様柊☆黐です。

皆様、今回もお読み下さりありがとうございます。

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さて、次回第二十六話「霊の王」でお會いしましょう♪

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