《小さき蒼雷の魔法使い》第二十九話「冒険者登録試験」
「お待たせして申し訳ありません。
こちらへ來て頂けますか?」
「...分かった。」
付嬢が奧の方から戻ってくると、俺たちを案し、付の隣の部屋から下の階へと下って行った。
「(ギルドの下には地下があるのか。
流石だな...しかし、冒険者登録をするだけだろうに。)」
し歩くと再び扉が見えてきた。
「こちらへどうぞ。」
付嬢の案に従い、扉を潛るとそこにはかなりの広さがある場所だった。
「(例えるなら、闘技場...か。)」
闘技場には既に6人の人がいた。
正確には闘技場にはだが...
闘技場の観覧席には何人かの人がちらほらと見けられた。
恐らく、新人を見るためだろうが...
「サントスさん。試験の追加は大丈夫ですか?」
「ん?ああ、まだ始めてないから大丈夫だが、そっちの3人か?」
「はい。こちらが簡単ですが資料です。
それでは、私は仕事に戻りますので、あとはよろしくお願いします。」
「...あいよ。はぁ。
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(仕事が増えた...こりゃ追加報酬だな)」
4年前と比べて何の見た目も変わっていないサントスは、冒険者ギルドからの依頼で冒険者登録試験の試験をしていた。
「えっと、取り敢えずそっちの3人もこっちに來て並べ。
もうすぐ時間だから始めるぞ。」
ライガたちは大人しく聞いていた。
試験って何するんだろうか...
本気でやったら街消し飛ぶしな。
「それじゃあ、まずは自己紹介をしておこう。
俺はサントスだ。
Aランク冒険者をしている。
今回の試験の試験もけ持つからよろしくな。
次は左から自己紹介を頼む。」
サントスの前には全員で8人橫に並び、ライガたちは一番最後になる。
「はっ、はい!僕はタクトです。
前衛の剣士志です。
魔法は無屬の強化系とスキルの強化系が使えます。」
タクトと名乗った年は頭に狼の耳がある。獣人族の人狼だ。
そして、タクトは突然呼ばれたことにし揺したが、その後はハキハキと話した。
「よし、次だ。」
「グリム。魔法士志。
使用魔法は水。」
次に、グリムと名乗ったは黒いローブにを包んでいた。
髪は水で話し方から無口系なのだろう。
「よし、次だ。」
「はい。私はアリシア。
弓と霊魔法が使えます。」
アリシアと名乗ったのは金髪ロングので、特徴的なのは耳だろう。
タクトとは異なり耳が長かったことから恐らくエルフだと言える。
獣人族に関しては見た目で確定だがエルフは決めつけが出來ない...まあ、後々分かるだろう。
「よし、次。」
「俺はリアス。剣士だ。
魔法も火屬を使える。」
このリアスは、一言で例えるとデカイ。
何でこんなやつが冒険者登録試験をけるのか分からないが...
「よし、次」
「俺はダンテだ。
戦闘は得意ではないが、無屬の魔法の応用が出來る。
あとは、敵の索敵や、罠の発見・解除が出來る」
ダンテは、平均男と言ったところだ。
髪は白髪で、使い古されたローブを著ていた。
「えっと、あとは飛びり組だな。」
「はい。カレンと申します。
魔法は火、が使えます。」
「次(2つの屬か...それもとは)」
「シオンです。
闇、火、風の魔法が使えます。」
「...次(3つの屬だと、まあ、使えるだけだろう)」
「ライガ。魔法は雷。近接も出來る。」
サントスは思った...最後の年は大丈夫なのかと。
しかし、冒険者ギルドがつれてきている以上試験をやらないわけには行かないのだ。
「よし、終わりだな。
それでは、試験説明に移る。
試験容は3つだ。
1つは魔法を見る。これは魔法士限定だ。
2つ目は、近接と戦闘技を見る。
これは、全員、俺と模擬戦闘をする。
最後に簡単な依頼をけてもらいクリアすること。
最後の依頼はここにいるメンバーでけてもらうからよろしく。
それでは、準備をしてくれ。
5分後に始めるぞ。」
サントスが軽く説明して、各々が準備を始めた。
俺たちはと言うと...手加減の打ち合わせをしていた。
「カレン、シオン。取り敢えず魔法の試験は手加減してやってくれ。
俺たちが全力を出せば街が消し飛ぶ。」
「しかし主人、手加減はどのくらいすればよろしいのですか?」
「そうだな...全力の-100%に限りなく近い99%でやろう。」
「ライ君...それじゃ良く分からないよ。」
「...じゃあ、こうするぞ。
魔法は自分が発する事が出來る限界まで抑えて放て、もちろん、最低ランクの魔法だ。
対人の時は魔力の波で倒してしまおう。
手加減はありで...」
「「分かりました分かったよ」」
試験でのライガたちの方針が決まると同時にサントスの聲が聞こえた。
「そろそろ試験を始めるぞ!
まずは、魔法士からだ!準備しろ。」
「「「「はい!」」」」
そして、サントスは魔法士の素質を見るため6人をつれて闘技場の一角に來た。
「まずは、魔法士には無ければならない魔力の測定をする。
魔法士は自分の魔力量を把握し戦闘をこなさなければならない。
そのため、魔法士志出なくても魔力の測定はしてもらう。
剣士は別に時間を取るから今は見學だ。」
そう言って、何処かで見たことがあるような水晶を持ってきた。
そして、順番に魔力を流し順番が回ってきた。
因みにここまでの平均は約500だった。
高くても650くらいだ。
...俺たちはどうするか...
ライガが頭を悩ませているうちにカレンの番がやってきた。
「カレン、出來るだけ手加減しろよ。」
「分かっていますよ。主人、見ていて下さい!」
それだけ言い殘し、自信に満ちた足取りでサントスの前にある水晶まで進んだ。
「よし、次ぎはカレンだな。
水晶にれて魔力を流してくれ。」
「...分かりました。」
カレンは水晶にれしずつ魔力を流した。
...ゆっくりしだけ...なかなか神経を使いますね。
「...よし、もういいぞ。」
「ふう...。(疲れました...)」
「カレンの魔力は約1,000だな。
その若さで1,000は有だな。」
...カレンは上手くやったな。
問題はシオンと俺...か。
「よし、次ぎはシオン。」
「はい!」
シオンはカレンとすれ違いに水晶に向かい歩いた。
そして、水晶に降れた。
「そのまま、魔力を流してくれ。」
その言葉を合図にシオンは魔力を流し始めた。水晶の許容値を越える勢いで...
その結果、水晶は弾けとんだ。
...あちゃ~、やったよ。
どうするよ...
「...ああ、水晶も古くから使ってたしな。
壽命が來たんだろう...直ぐに新しいのが來るからしだけ待っていてくれ。」
それから數分後、冒険者ギルドの擔當者が替わりの水晶を持ってきた。
「よし、すまなかったな。
シオン、もう一度頼めるか?」
「はい!
(今度こそ、特訓の果を出すんだ!)」
シオンはゆっくりと慎重に魔力を流し始めた。
...今度は大丈夫だろう。多分だが...
そして、シオンは水晶を壊すことなく無事測り終えたのだった。
どうも、皆様柊☆黐です。
皆様、今回もお読み下さりありがとうございます。
良ければ是非お気にり登録といいね!をよろしくお願い致します。
さて、次回は第三十話「冒険者登録試験 その弐」で、お會いしましょう♪
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