《小さき蒼雷の魔法使い》第三十八話「ライガたちの報収集」
「シエル嬢...俺をこんなところに呼び出してどうするつもりだ?
狹いぞ?」
そう、シエルはフェンリルを呼び出すことに功し現在...広かった牢は狹い部屋となっていた。
「仕方ないじゃない!
それよりもリルが小さくなれば良いじゃないの?」
「はあ~文句の多い事だ。」
そう言いつつもを小さくして、シエルに近づいた。
「余り時間がないから簡潔に話すわ。」
リルは靜かに話の続きを促した。
「リルにやってほしいのは高速で領地に帰り、お父様に知らせてしいことがあるのよ。」
「で?狀況の説明はないのか?」
リルは丸まりながら聞いた。
「いつどんな狀況になるか分からないし、恐らくだけど、執事の召喚獣がルーベンスに向かっていると思うの。
だから、それよりも早くある程度のことをお父様に伝えて...」
そして、シエルはリルに簡潔な報と紙にサインを書いたものを託してルーベンスの街へと向かわせたのだった。
そして、時はライガへと戻る。
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「あれか?」
「そうだ。
あそこの裏手側にシエル嬢が居たが、今も居るかどうかは分からない。」
そう言ってリルは要塞の様な建の裏を見た。
「いや、何で森抜けた谷間に要塞があるんだよ。」
ライガはよくある大きめの建の牢にれられているものだと思っていたのだ。
「まあ、夜まではかないつもりだが...
こんなときに報収集出來る奴がしいな。」
ライガは作戦を考えながら時間を過ごした。
...まさか、明るいうちに突っ込む馬鹿な真似は出來ないし...
かといってもな。
正直予定が崩されて困っていた。
ライガ的に當初の予定では著いたら建がどのような構造なのか探るつもりで居たのだが...このような要塞の場合は晝間の明るい時間に行きたくないのだ。
 ...仕方ない。
出來ることをやっておくか。
本來はシオンとリルには休息を取って貰うつもりだったんだが...
「なあ、取り敢えず報収集をしようと思うんだが...」
ライガは2人と1匹を見て言った。
「あの要塞に潛をされますか?」
「えっ?さっきライ君は夜に行くって言わなかった?」
「いや、潛はしない。
その代わりに、周りの地形を把握しておきたい。
もし外で戦闘になっても地の利がしでもあれば作戦を立てやすいからな。」
ライガの意図をくみ取りシオンとカレンは頷いた。
「リルも手伝ってもらえると助かるが、大丈夫か?」
ライガはリルの調を気遣い聞いたのだが...
「問題ない4方向を同時に調べて共有すれば速いからな。
その後で休めばいいだろう。」
リルの賛同を得たことにより先に地形の報収集をすることにした。
「それじゃあ、それぞれある程度のことが分かれば良い。
敵に関しては見つかるな...人質のことも考えてくように。」
そして、3人と1匹は別れていった。
現在は要塞の正面を南として西南に位置する場所に3人と1匹は居たが、ライガは北へカレンは西をシオンは東を探索し、リルは南を確認していった。
ライガside
ライガは北へと向かうため要塞に見つからないように遠回りをしていた。
「思ったよりも広い建だな...」
...まさか、地下とかあったりしてな。
「可能はあるのか...。」
ライガは周りの様子を確認しながら進んだ。
要塞は凹地にあり、南には森が広がっていたが、北には巖場が広がっていた。
どんな経過を辿ればこのようになるのか分からないが巖の塔のようなが立っていた。
「巖場があっても隠れるには遠いな...」
そして、しの間巖場と要塞を確認して帰ることにした。
カレンside
カレンは西に向かっていた。
西には森から遠ざかるにつれ木々が無くなり、背の高い草が辺り1面に生えていた。
「私たちの長では草に埋もれてしまいますね。」
この草の高さは約180センチぐらいなので大人でも背の低いものは隠れられるだろう。
幸いな事にこの場所に生えている草には毒のは無いので安全なのだが、カレンに判斷する方法は無かったために空から確認することにした。
「炎化」
カレンはフェニックスの姿になると大きすぎる上に目立つのでしでも目立たないようにするために炎をり翼を作った。
「一応距離はあるので大丈夫だと思いますが...」
...まあ、人の魔力反応は無いので大丈夫でしょう。
そして、カレンは空を飛んだ。
しだけ空の時間を楽しみつつ探索していると、草むらのなかにく影が見えた。
...草むらで活出來ている生が要るなら私には効きませんし大丈夫ですね。
そのまま、影が見えた位置まで戻り、もう一度確認した。
すると、微かに草むらが揺れている...何かしらの生がいる可能が上がった。
そこで、カレンは炎化を解き急降下して揺れた草むらに突撃した。
カレンが急降下した先で見たものは...
小さめの豬だった。
「あれは、ボアですね...」
ボアはカレンの降りてきた衝撃で死んでしまったようだ。
恐らく高位の幻獣の圧力と衝撃が合わさりこのような結果になったのだろう。
「持って帰って主人のご飯になっていただきましょう。」
そして、カレンは索敵を再開するために再び飛び立ったのだった。
シオンside
現在のシオンは要塞の東の探索をするはずだったのだが...
「わ~!!食べれるががたっくさんある!」
そう、シオンが行った場所は果が天然でなっている森だった。
「ライ君に持っていこ~!」
そして、探索も忘れて果狩りをはじめるのだった。
リルside
リルは南の森を重點的に見ていた。
その結果分かったことは地面を歩いて移するのは、かなりの難易度だと言うことぐらいだろう。
地面は不規則に凸凹になっている上に大木が立している。
極めつけには、倒れた木々何かもある。
まあ、それだけならまだ普通なのだが......蔓が壁のようになっている箇所があったりしているのだ。
「俺たちが普通の移をしていたらたどり著くのに時間がかかっていたな。」
木の枝を蹴って進む何てことは普通はしないし、さらに言えば蔓が巻き付いているか、いないかを見極めなければいけないのだ。
だが、疑問が殘る。
今回の事を企てた現況が何を考えているのかだ...
「シエル嬢...」
リルは早めに最初の場所に戻ることにした。
探索をしつつだが...
そして、數時間後...
ライガたちも戻り報換を始めた...
「では、私から言いましょう。
その前に、主人こちらをどうぞ。」
そう言って、カレンは小さめの豬を6匹程を後ろから出した。
「カレン?それはどうしたんだ?」
「?主人へのお土産ですが?
あとで、焼いて食べましょう。」
※因みにボアの抜きなどの処理にぬかりはありません!
「カレン...食材確保かよくやった。」
ライガに褒められカレンはしだけ俯き照れていた...。
が、ライガの続きの言葉で我に帰った。
「で、報告は?」
「はい。
私が行った場所は背の高い草が中心的にある草原でした。
ボアのような魔が生息していたので毒は無いものと判斷いたしました。」
...えっと、カレンの行ったのは、確か西の方面だったな。
「...ん、分かった。他には何かあるか?」
「そうですね...草原の始まっている位置から要塞まではし距離が空いていましたね。」
「わかった。」
まとめると、西には背の高い草がある草原で、ボアのような魔が生息している。
要塞までは距離がある。
以上か...。
「では、次ぎは俺だな。」
そうして、順に話していった。
どうも、皆様、柊☆黐です。
今回もお読みくださりありがとうございます。
予定よりも長くなっていますが、次回はシエルとライガのご対面です。
お楽しみに!
さて、次回第三十九話「要塞への侵」でお會いしましょう♪
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