《小さき蒼雷の魔法使い》第四十二話「王子様:後編」
「お前らくと、このお嬢ちゃんの首が跳ぶ...ぞ?」
男の言葉が終わる前にライガは一瞬で近づいた。
「うるせぇぞ?」
そして、雷剣を造り出し、首を跳ねた...。
ライガはシエルへと近づき足枷を壊した。
「大丈夫...では無さそうだな。」
「...はい。
ちょっと力がりません。リル?」
「悪い...遅くなった。」
「いいよ...ちゃんと...來てくれたから。」
シエルの無事を確認したライガたちはシエルをリルに乗せて次の行に移していた。
「今回の目的は貴族の子供たちの救出が最優先だ。
ここは牢みたいだから1つ1つ確認していくぞ。」
ライガたちはフロアにある牢を確認していった。
ここの牢はどうやら外からは簡単に開くように出來ていた。
そのため、確認事態はスムーズに進んだのだが、すべての部屋を確認し終わったとき人數は10人程だった。
「多いな...
囚われた人數を正確に把握していないから、これで全員だとも言えないんだよな。」
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「主人、今の狀態で戦闘になったら...
殘酷なトラウマを植え付けてしまいますが、どうしますか?」
ライガたちにとっては守れないこともないが、今いるここは地下の恐らく最下層なのだ。
そして、ライガたちは降りてくるのに全自で途中まで連れてきて貰っているようなものなので...帰り方が途中までしか分からないのだった。
「狀況的に置いて行くわけにもいかないし、しょうがないだろ?
我慢してもらう。
何しろ見た目なら俺が1番子供だしな!」
「ライ君...威張って言うことじゃないよ。」
「まあ、移しよう。
まだ、囚われている人が居ないとも限らないし、探しながら上を目指そうか。」
ライガたちは貴族の子供たちを引き連れ迷いながら上を目指したが、只でさえ力の無
い子供が10人も居れば探索も移も遅くなってしまう。
そこで、ライガは自が先行して罠や道の確認をすることにした。
「カレン、シオン、リル。
俺は先行して探索をするからゆっくり來てくれ。
しんどそうなら休憩しててもいい。
敵の対処も任せる...危ないようなら殺せ。」
それだけを伝えてライガは先を急いだ。
し進んだところで立ち止まり電磁波を飛ばした。
この電磁波によって安全を確認しつつ先を進むライガだったが、ある一點に違和をじた。
「ここは...」
ライガの進む通路は一方通行だが、違和をじたのは壁だったのだ。
「隠し扉の反応ありっと...どうやったら開くんだろうな...これ?」
扉の周りを手でりまくり、ある一転で止まった。
それは、四方の壁が全て平らであったが1ヶ所に不自然な配置で小さな出っ張りがあったのだ。
「...怪しいな。」
そして、今度は電磁波と手を使って適當に弄くり回しているとし時間がかかったが扉を開けることに功した。
その時、後ろから悲鳴が聞こえた。
「シエルの聲?!」
ライガは扉を後回しにし、みんなの所へと急いで戻った。
シエルside
「ライ君行っちゃった。」
「そうですね。し楽しそうでしたね。」
2人がライガの行った先を眺めていると、シエルが話しかけてきた。
「あの、しよろしいでしょうか。」
「何?どうしたの?」
シエルはしだけ躊躇った後に話始めた。
「先程は助けて頂きありがとうございました。」
「いいよ。そんなこと気にしないで。」
「シエル?別にあなたが助けた訳じゃないでしょう?」
「うっ...分かってるよ。」
カレンがシオンをからかっていると、シエルが俯いていることに気がついた。
「どうかしましたか?」
「いえ、お二人が羨ましくて...
ご存じか分かりませんが、私はルーベンス辺境伯の娘になります。」
自分の事を話始めたシエルはリルの背中をでながら話を続けた。
「私には兄が居るため辺境伯を継がないでいいのですが...辺境伯と言う爵位が特殊なために辺境伯一家に近づくものは貴族の中にはあまり居ません。」
アルファス王國の辺境伯は現在バルトのみだが、辺境伯を任せる條件に王國騎士団長と同じかそれ以上の実力がなければならないのだ。
そして、辺境伯を継ぐ者もまた力を示さなければならない。
そのために、辺境伯一家は貴族のなかで、個人で軍隊を相手に出來ると噂されるほどの畏怖の対象になっている。
実際はそんなことは無いのだが...
「だから、と言うのはどうなのかと思いますけど、羨ましくて...」
「じゃあさ!私たちと一緒に來ればいいよ!」
シオンの何気ない一言がシエルの心に響いた。
「えっ??」
私が一緒に?
私より小さい年たちと?
シエルが思案していると続けてシオンが言ってきた。
「だって、同じ場所に居るから...同じ景しか見てないから羨ましいって思うんでしょ?
一歩踏み出せば友達も増えるし...
一緒に來ればきっと楽しいよ?」
「シオン...何を言っているのですか。
言いたいことはまとめてからいいなさい。」
シオン言いたいことを理解したカレンはシオンの代わりにシエルに言った。
「あなたが良ければ一緒に來ませんか?
勿論、行く行かないはあなたの自由です。
しかし、私たちは3年後學園に通わなくては行けないので、それまではルーベンスの街で冒険者をする予定です。
なので、それまでに決めていただければ構いません。」
用件を簡潔にまとめてシエルに言ったが、リルは簡潔にまとめすぎだと聞いていた。
そこで気になったことを聞いてみた。
「いいじの所すまないが、ライガ殿には聞かなくていいのか?」
「「えっ~と...大丈夫です。」」
2人の言葉が被りカレンが予想で続きを言った。
「シエルは主人と居ると面白くなりそうな予がします!」
「ちょっと!それじゃあ、私がライ君を獨り占め出來ないじゃない!」
「シオン?空気を読むのです。」
2人が再び馬鹿みたいに話始めた時...
突然シエルの真下に黒いが出來た。
黒い影はシエルのに巻き付き拘束していった。
「きゃぁぁぁぁぁぁっ!」
黒いはしずつシエルを引きずり込む用に足から呑みこみ始めたのだった。
どうも、皆様、柊☆黐です。
今回もお読みくださりありがとうございます。
是非お気にり登録といいね!をよろしくお願いしますm(__)m
さて、シエルはどうなるのでしょうか...
次回のお楽しみですね!
次回第四十三話「裏に潛む者の正」でお會いしましょう♪
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