《小さき蒼雷の魔法使い》第四十三話「闇に潛む者の正」
黒いはしずつシエルを引きずり込む用に足から呑みこみ始めた。
「「!?」」
シエルもリルから降りて完全に油斷していた時だった。
「カレン!どうしよう!!」
「これは闇魔法では無いのですか?
闇魔法ならシオンの方が詳しいでしょう!」
「えっ?えっ~と、ひ、魔法なら!」
「使えないでしょう!
仕方ありません!主人の雷なら多の効力が見込めます!
シオン!私が時間稼ぎをします!
主人を!」
「わっ分かったよ!!」
雷の魔法には屬程では無いにしろ闇魔法に有効な手段なのだ。
闇魔法とは、その特狀、影がないと闇魔法は、ほとんど効力を発揮しない。
これが、より強力な高位の暗黒魔法等になるとあまり関係無くなるが...
そして、シオンが行こうとしたときライガは戻ってきた。
「おい!なにやってんだ!!」
「主人!話は後でするので、雷でを発生させてください!
出來れば、通路に影が出來ないようにしてください!」
「わかった!雷球サンダーボール」
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カレンの言葉を聞いたライガは雷球を5つ作り出し周りに浮かべた。
雷球はシエルの周りに配置し闇魔法の効力を削いだ。
「シエル大丈夫か?」
ライガはシエルへと近づき、狀態の確認を行った。
「大丈夫です…」
「そうか。よかった。」
ライガはバルトたちに任せろと言って出て來た手前、何かあったらとヒヤヒヤしていた。
そんな中、シエルはライガを見つめ言葉を返すが、心のでは今までにないほどドキドキしていた。
…なんなの?このじ。
この年と目を合わせるとうまく話せない…
シエルが自分の狀態に困している中、カレンとシエルは子供たちを集めて警戒を強めた…ライガに怒られないように距離をとりつつ…
そして、ライガもまた行を始めていた。
…説教は後回しだ。今は敵の方が優先事項!
「探知サーチ」
そして、ライガは即座に電磁波による魔力探知を始めた。
…出來ればここで捉えておきたいが…反応はありだな。
「あまり遠くないな…位置的には、下の階にいるけど…」
ライガの様子にカレンとシオンが反応した。
「ご主人!行って下さい!」
「私たちはここで待ってるよ。守る人も必要でしょ?」
「分かった。カレン!シオン!ここは頼んだ!」
「「わかったよ!はい!」」
ライガは2人の返事を聞くと通路を走り始めた。
ライガの向かったのは先ほどの隠し通路だ。
先ほどの探知である程度この階層の通路は分かったが下へ降りる階段が分からなかった上に、何より上に行くための階段すら反応がなかった。
つまり…隠し通路に行き著く訳だ。
「わざわざ隠してあるんだから、何かしらの反応はあるだろ」
そして、隠し通路に付くと怪しい辺りを調べた…
「なんかあるな…」
凸凹の壁にはカバーの役割があったようだ。
ライガは迷わずスイッチを押した。
「罠だとしても俺には効かないし…関係ない!」
スイッチを押した瞬間、數歩歩いたくらいの部分の床が左右に割れ下へ向かう階段が姿を現した。
「…えっ?そこが開くの?」
実はライガの知した通路は一つだけだったのだが、予想していた扉とは別のところが開いたのだった。
「まあ、下に行けるならどっちでもいいけど…時間も惜しいし行くか!罠では無い事を祈って…」
そして、ライガは下へ向かって足を踏み出した。
階段は割と長めだったが、的に五分くらいだろう。
暗い階段の壁に等間隔にランプに明かりが燈されていた。
階段を降り切るとそこには…何十人もの人が待ち構えていた。
「これは一なんだ?」
ライガが獨り言のように呟くと一人の男が返答してきた。
「ようこそ私たちの要塞へ!
まあ、別に招待はしていないがよくここまで來れたものだ。」
「いや、そんなことはどうでもいいんだけどさ…おじさんは誰よ?」
ライガに言いたい事が全部言えなかった男はしだけいらつくが答えた。
「言葉使いがなっていないな?人に聞くときはちゃんとした方がいいと思うぞ。
まあいい、私が誰かだったな…私の名はボブ・イージュと言う。
一応、この付近の領主をしている。」
領主?こいつが?もし本當なら殺すと面倒さいな。
もし、仮に領主ならこの國の貴族になってしまう。
だとしたら、裏切り若しくはそれ以上の狀況になっている可能があるのだ。
まあ、取り巻き兵には関係ないので戦いになれば死んで頂くとしよう。
「どうした?突然靜かになって…怖くなったのか?」
ボブはライガが俯いて靜かになったのを怖くなってしまったのだと勘違いしてるようだ。
「…。(何を言ってるんだ?)」
「今引き返すなら見逃してやるぞ?(一瞬だけな)」
ライガに言い聞かせるように話しかけ反応を伺った。
勿論、ライガを見逃すような事はしてはいけないと分かっているのだろう。
周りの兵に指示を出していた。
『おい、油斷して小僧が背中を向けたら誰でもいいから殺しに行け』
『了解』
ボブの指示をけ、兵士たちは攻撃の準備にった。
しかし、領主含め兵士たちもこの年が一人でこの場所に來れたとは思っていなかった。
そのため、攻撃の準備も一部の者たちしかしなかった。
…どうしようか。恐らく油斷させといて攻撃して倒してしまおうってところだろうか。
離れたところで見ている奴は出てくる気配が無いし…。
相手の作戦に乗ってみようかな。
「分かった…引き返す。」
「おお!そうか、じゃあな!」
そして、ライガが來た道へと振り返った時…
「放て!!!!」
後ろで控えていた魔法兵たちが魔法を放った…。
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