「大変です！魔の行列がこのダンブラの街に進んできています！」

「なんだって！？」

ん？お父様どうしたんだろう、めっちゃ慌ててるけど。

「お父様、どうしたんですか？」

「レオ！お前はマインちゃんを連れて街を出ろ！」

「どうしたんですか、一！？マテアを連れて街を出ろってどういうことですか！？」

「魔の行列が、モンスタービートがダンブラに迫ってるんだ！早く！」

モンスタービートだって！？それじゃぁお父様死んでしまうかもしれない。けど、マテアも危険だ！どうすればいい！？

「何をしてるんだ！早く逃げろ！」

〔スキル 限界突破、覚醒、絶対領域(サンクチュアリ)を手しました。〕

なんでこんな時に...ん？このスキルを使えば..！

「お父様！僕は戦います！お父様もお母様もマテアもエルドラ侯爵様も全員を守るために！」

「お前の熱意はわかる、けどな‥

               「僕は誰も死ぬところを見たくない！」

僕には2人兄がいる。今は...

僕が4歳の頃、弟が生まれたんだ。

僕は弟を可がっていたのに...

ある日家族で旅行行った時に魔に襲われその時にまだ生まれて間もない弟を殺されてしまった。その時みたいになりたくないッ！

「！わかった。このダンブラを守るぞ！レオ！お前はみんなを守るために戦え！」

「はい！任せてください！」

僕は弟を守れなかった分、みんなを絶対に守る！弟がそう伝えてくれている気がする。

「はぁぁ！絶対領域サンクチュアリ！！」

その時街の周りに聖なる結界が張られた。

絶対領域サンクチュアリ 守りたいというレオの意志から生まれた《固有スキル》。

魔力の質が強いほど結界は強くなり、魔に天罰を下す。

僕が使った絶対領域により、魔を全滅させることに功した。

よかったぁ！このスキルは死んだ弟がくれたのかな？

このスキルは大事な人のために使うよ。