《僕と狼姉様の十五夜幻想語 ー溫泉旅館から始まるし破廉恥な非日常ー》20節-お祭りの準備-
「くすぐったいよ銀ー……?」
後ろから僕を抱いてお腹をでてくれて髪をでてくれて、もうなでなで祭りだった。
満足するまで何してもいいよーと、しばらく銀に好き放題されてたんだけど、家の方で忙しそうにしていた伊代姉から聲がかかった。
「千草ー、もう行くわよ!」
「はーい」
銀にも事前には言っていたけど、お祭りの準備を町會で行うことになってるんだ。
一応僕も人手の一人としてお祭りの準備をしないといけなくて、伊代姉と一緒に月並神社に行くことになってた、
で、伊代姉の準備ができたから聲がかかったわけだ。
「じゃあ行ってくるね、夕方あたりには戻ってくると思うから!」
「うむ……。気が向いたらわしもぬしの働く姿を見に行くやもしれん」
「いいけど、できるだけ目立たない格好で來てね。ご近所さんとかいっぱいいるから!」
銀の腕の中から出て、僕は伊代姉が待つ玄関の方へ早歩き。
お祭りの準備って結構楽しいんだよね。
普段會うだけであんまり話さないようなご近所さんとかと仲良くなれたり、お祭りの裏側知れたりするから。
「伊代姉準備遅かったね」
「事がいろいろあるのよ。みっともない格好でご近所さんの前に出るわけにもいかないでしょ」
「伊代姉お祭りで踴るもんねー」
僕がそう言うと伊代姉は深いため息を吐きながら靴を履いて……。
「勘弁してしいわまったく……。毎年毎年穣舞踴踴らされるにもなってみなさいよ。嫌になるわよ」
「それだけ伊代姉が人で量好しだって認められてるんだよ」
桜花祭の催し事の一つに穣舞踴っていうのがあるんだ。まあ神楽舞のような、伝統的な踴りの一つなんだけど毎年條件があるんだ。
その踴りを踴る舞手はこの月読町のみんなで投票して3人選ばれるんだ。
前提條件として量好しのってことになってるんだけど、伊代姉は中學の頃から毎年舞手に選ばれてるんだって。
學校での伊代姉の知名度が高いのはそういうのも一因だったりするんだ。
「伊代姉が人気者なんだね。僕もなんだか嬉しいな」
と、僕がぽつりと言うと伊代姉は右手で顔を隠すようにしてうつむいて……・
「……はぁ。そう思ってくれるのは嬉しいけれど、あんまりやる気にさせないで。余計な力がって恥かいたらどうするの」
「それはそれで見てみたいなぁ」
「もう……馬鹿言ってないでほら、行くわよ」
にまにまと笑う僕の手を、頬を薄く赤く染めてむすりとした表の伊代姉が引いて……僕らは桜花祭の準備會場に向かうことになる。
——……。
「ふぅ……」
「すっかり雌の表ではないかや、銀狼。我慢のしすぎもよくないと思いんす。あやつならきさんを拒むこともないのではないかや?」
「うぬに言われんでもわかっておるわ……」
「あれだけらしい男じゃ。手を出しづらいのはわかりんす。しかしそれだけしておきながらよう我慢できるの。きさんにとっては本能に逆らうも等しい行為であろ」
「それだけ千草が大事じゃということがわからんか……」
「昔から盛りの時期はどうしておったのかや? 我慢し続けていたのなら慣れたものじゃろうが」
「薬草をれた煙管を吹かしておればそんなものどうとでもなったのじゃがな……。今回はどうも意味をなさん」
「まあ、暴発して傷つけんようにはしなんし。きさんら狼は暴なのじゃからの!」
「うぬがそれを言うか」
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