《異界の勇者ー黒腕の魔剣使いー》1-3 魔王の復活
「さて、それで先ほど言った魔王の復活の件だが」
その言葉に三人の視線が國王に集まる。
「予言では、恐らくあと三年ほど、らしい」
三年、その言葉に朝日は絶句した。
「三年って、そんなに短いんじゃ碌な準備もできないんじゃないか?」
その言葉に國王は頷く。
「あぁ、その通りだ。しかも我が國は恥ずかしいことに、つい最近まで戦があってな」
その言葉に思わず頭を抱える朝日。
「一応、その戦はそう何年とたたずに終わったので損害も取り戻しつつあるのだが…」
國王はそこまで言うと周囲にいた騎士の一人に目配せをすると目配せされた騎士は懐から一冊の本を取り出し國王に獻上した。
本をけ取った國王はあるページを開く。
「ここは伝統に倣い、勇者様方には歴代の勇者と同じように冒険者として活していただきたいのだ」
神からけ取った知識の中にあったその単語を聞いた瞬間、その言葉の真意を勇二と朝日はすぐに悟った。
「ぼうけんしゃ?って、あぁ!なるほど!」
いや、どうやら今回は未希も察することができたようだ。
「あぁ、そうであったな。確か勇者様方は神さま直々に知識をいただいたのだったな」
ならば説明は不要であろう?という視線に三人は勢いよく首を縦に振る。
「よーするに、冒険者の仕事には危険が伴う。命のやり取りになれるのにも、を鍛えるにも持って來いって訳だ」
と朝日が言えば。
「人助けもいっぱいできるね」
と勇二が言い。
「一石二鳥だね!」
と未希が言う。
國王はそんな三人を昔を懐かしむように、まぶしいものを見るように眺めていた。
「ああ。その通りだ。っと、とにかく出発の日程やこれからの事は後々説明させてもらうとして、だ。異世界より遙々やってこられてお疲れだろう?しばらくの間は、歴代の勇者たちが使っていた部屋を使ってくれ」
あとは、と國王は思考を巡らせる。
「そういえば今更であったが名前を聞いていなかったな」
と苦笑して言う。
言われた朝日達もそういえばといったように苦笑している。
朝日は目配せをして勇二に先に挨拶をするように促す。
「では、改めまして杉崎 勇二といいます。これからよろしくお願いします」
丁寧な人柄の現れた自己紹介。
次はやはり...
「はいはいはい!宮 未希です!よろしくお願いします!」
こちらも格の現れた元気な自己紹介、最後の朝日はというと...
「…東山 朝日だ。よろしく頼む」
ぶっきらぼうと言うかなんと言うか、ずいぶんと簡潔な自己紹介であった。
そんなこんなで自己紹介も終わると、國王は改めて朝日達ひとりひとりを順番に見比べる。
「では、ユージ殿、ミキ殿、アサヒ殿よろしく頼む」
國王のその言葉を最後に、朝日達が召喚されて最初の國王との謁見は幕を下ろした。
to be continued...
絶対守護者の學園生活記
子供を守るために自らを犠牲にし死んでしまった桐谷守(きりたにまもる)は神と名乗る存在によって異世界に転生をすることに。 守はレオンとして故郷となる村の人々の溫かさに觸れながら異世界で平和に過ごしていた。だがある日突然現れた男によって大事な人も場所も一瞬にして失ってしまう。――俺に皆を守れる力さえあれば――様々な負い目や責任を抱えたレオンはある目的で學園に通うことに。そこで美少女達に支えられながらも、レオンは世界の平和をかけた戦いに巻き込まれていく。普段はほのぼのイチャイチャたまにバトルという內容になっております。初作品なので文や設定に拙い所が多々あると思いますが、楽しんでいただけたら幸いです。評価、ブックマーク、感想など貰えると、とても勵みになります。次回作『最強の元王子様は怠惰に過ごしたい?』もよろしくお願いします!
8 67最弱の村人である僕のステータスに裏の項目が存在した件。
村人とは人族の中でも最も弱い職業である。 成長に阻害効果がかかり、スキルも少ない。 どれだけ努力しても報われることはない不遇な存在。 これはそんな村人のレンが――― 「裏職業ってなんだよ……」 謎の裏項目を見つけてしまうお話。
8 109俺だけ初期ジョブが魔王だったんだが。
203×年、春休み。 ついに完成したフルダイブ型のVRMMORPGを體験する為、高校二年になる仁科玲嗣(にしなれいじ)は大金をはたいて念願のダイブマシンを入手する。 Another Earth Storyという王道MMORPGゲームを始めるが、初期ジョブの種類の多さに悩み、ランダム選択に手を出してしまうが... 設定を終え、さぁ始まりの町に著い... え?魔王城?更に初期ジョブが魔王? ......魔王ってラスボスじゃね? これは偶然から始まる、普通の高校生がひょんなことから全プレイヤーから狙われる事になったドタバタゲームプレイダイアリーである!
8 121異世界生活物語
目が覚めるとそこは、とんでもなく時代遅れな世界、転生のお約束、魔力修行どころか何も出來ない赤ちゃん時代には、流石に凹んだりもしたが、でも俺はめげないなんて言っても、「魔法」素敵なファンタジーの産物がある世界なのだから・・・魔法だけでどうにか成るのか??? 地球での生活をしていたはずの俺は異世界転生を果たしていた。 転生したオジ兄ちゃんの異世界における心機一転頑張ります的ストーリー
8 135友だちといじめられっ子
ある日から突然、少女はクラスメイトから無視をされるようになった。やがて教室に行かなくなって、學校に行かなくなって⋯⋯。 またある日、先生に言われて保健室に通うようになり、教室に行くのだが、影で言われていたのは「なんであいつまた學校に來てんの」。少女は偶然それを聞いてしまい、また保健室登校に逆戻り⋯⋯。 またまたある日、保健室に登校していた少女の元に、友人が謝りに。また教室に行くようになるも、クラスメイトに反省の意図は無かった⋯⋯。 遂には少女は自殺してしまい⋯⋯⋯⋯。 (言葉なんかじゃ、簡単にいじめは無くならない。特に先生が無理に言い聞かせるのは逆効果だとおもいます。正解なんて自分にも良く分かりませんが。) ※バトルや戀愛も無いので退屈かもしれませんが、異世界物の合間にでも読んで見て下さい。 (完結済~全7話)
8 99僕の日常生活は終わってる。
土田端町に住む平凡な高校生、原野守。その家に突如、美少女のルナがやってきた! その日から僕の平凡な生活が少しづつ変化していき… 平凡な生活がしたい守、楽しく日常を過ごしたいルナの2人による少しHで愉快なラブコメが今始まる!
8 99