《異界の勇者ー黒腕の魔剣使いー》1-8 模擬戦2

さて、勇二の裏切りにより模擬戦をやることになった朝日だが...

「っあ、朝日!先に私にやらせて!」

という未希の申し出に応じ、朝日の番は未希の次となった。

「未希、武はどうするの?」

未希は勇二の問いかけを聞くと首を傾げながら副団長の近くに歩み寄る。

「んーどうしよ?あ、ねぇ副団長さん。模擬戦用の槍ってある?」

それを聞いた副団長のウィリアムは試合を観戦していた自分の部下に目配せをした。

それからしばらくして模擬戦用の槍を持ってきた部下が未希に槍を手渡した。

「――――――――」

ブンブンと槍を振り回す未希、そんな未希に耳打ちする勇二。

(危ねぇなおい。勇二はよくアレに近づけるな…)

「よしっ!準備オッケーだよ!」

その言葉をでお互いに距離を取る二人。

「審判はユージ殿、頼めるな?」

「はい、いいですよ」

勇二は手を高く揚げ、

「それでは、試合開始!」

その掛け聲の後、先にいたのは未希だ。

素早くウィリアムのもとに駆け寄ると、手に持った槍を橫に一閃した。

「おぉ、なかなかにいい一撃だ」

しかしウィリアムはその一撃をバックステップで躱す。

「っむ?ならこれで!」

次に未希が仕掛けたのは顔に狙いを定めた突き。

しかも一度ではない、何度も何度も繰り返し放たれる突きだ。

しかしウィリアムはそれを首を傾けるだけでよける。

七回ほど突きを放ったとき試合はいた。

未希がそれまでの突きをやめて後退したのだ。

すると、未希は後退したその場でしゃがみ、まるでクラウチングスタートのような勢をとった。

「ふむ、最後の一撃にするつもりか」

ウィリアムもその意図を汲み取ったようで、その場で剣を構え警戒している。

「はぁッ」

未希は一瞬でウィリアムのもとにたどり著くと、避けられない場所、首を狙って渾の突きを放った。

だが...

ウィリアムは向かってくる槍に剣をあてる、それだけの簡単な作で未希の一撃を逸らした。

「うん、やはり筋がいいな。場數を踏めば私よりも強くなることだろう」

その言葉を聞くと未希は困ったように笑い

「參りました」

といい、槍を手放した。

to be continued...

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