《異界の勇者ー黒腕の魔剣使いー》1-11 起床と徹夜
異世界ザナンに転生してから二日目。
チュンチュンという鳥のさえずりの中、勇二は目覚めた。
「っん、あれ?ここは?」
眠けまなこであたりを見回す勇二。
數分間ぼーっとしていた勇二だが、しばらくして昨日自分たちのに起こったことを思い出した。
だが今はそれよりも...
「むぅ、ワイシャツに皺ができてる」
どうやら勇二は本當に異世界に転生した事よりも一張羅であるワイシャツに皺が付いたことの方が気になったようだ。
(そういえば服、どうしよ)
そんなことまで考える始末。
すると橫のベットからスゥースゥー、という安らかな寢息が聞こえてきた。
寢息のした方を見るとそこには自室から持ってきたタオルケットにくるまった未希がいた。
安らかな寢息の合間にえへへ、という幸せそうな聲まで聞こえてくる。
試しにほっぺたを突いてみるとむにゅう、という謎の聲を出した。
これには思わず勇二も苦笑いだ。
「あれ、そういえば朝日結局通路で寢たのかな?」
そんなことを呟きながらも扉を開け通路に出てみる。
すると扉のすぐ橫の壁に朝日が壁にもたれかかるように腰かけ、日記を読んでいた。
「……ん?あぁ、なんだ勇二か」
勇二の存在を確認すると朝日は読んでいた日記を閉じ、立ち上がって背びをする。
朝日の背骨からポキポキっという子気味いい音が聞こえた。
「朝日おはよ、ずっと起きてたの?」
「まぁな、寢ずの番は必要だろ?ま、今日に関しては特に怪しいきはなっかったがな」
そんなことを言いつつ固くなったをほぐしていく朝日。
「あ、勇二昨日の紙持ってるか?」
「紙?あぁ、副団長さんからもらった」
ちょっと待ってねと言い部屋に戻る勇二。
部屋に戻ってから程なくして戻ってきた勇二の顔が、どことなくほっこりしていたのは気のせいだろうか。
戻ってきた勇二から羊皮紙をけ取り、開いて中に書かれていることを確認する朝日。
気分は朝に新聞を読んでいるお父さんである。
ちなみに言語に関しては神から與えられた一般常識として人間の國の言葉だけは読めるようになっている。
「なんて書いてあった?」
勇二がのぞき込んでくる。
「『朝食の時間になったら給仕がそちらに出向くので暫く待つように』だとよ」
「その後に『今日は重要な儀式がある』って書いてあるな」
「儀式ねぇ」
重要な儀式だけではピンとこない朝日達。
「まぁ、給仕の人たちが來るまで時間があることだし」
「ふん、ならオレは日記でも読んで「朝日は寢たら?」っぐ!?」
報収集のために日記を読みなおそうとするも止められる朝日。
「はい沒収ー」
さらには日記まで沒収されてしまった。
取り返えそうと勇二のもとに駆けるも足元がふらつき倒れてしまう朝日。
どうやらなれない空間での徹夜で意外に疲れがたまっていたようだ。
「全くもう、勇二がいないと僕たち本當に困るんだから気を付けてよ?」
いつもの朝日なら「いや、だから自分たちで考えろよ」などと言いそうだが今の朝日にそんな力はない。
「……しょうがねえから寢てやるよ」
そんな言葉を発して數秒とたたないうちに規則正しい寢息が聞こえ始める。
そんな朝日を眺めながら、扉の橫で、まるで朝日の代わりをするかのように腰を落とし勇二は見張りをするのだった。
to be continued...
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