朝日達が魔法を習得した日から出発までの八日間はあっという間に過ぎていった。

三人とも午前中は魔法の訓練などの時間に使い、午後からは互いの自由時間となっている。

勇二はウィリアムとの訓練を毎日のように続け腕を磨き、

未希はメイドのところに行き新しい料理や見たことのない食材の調理法を聞き見聞を広め、

朝日は書庫に籠り未知を既知にかえ、確実に己のものにしていった。

朝食はいつも通り三人で騒がしく、晝食はそれぞれ別々に、夕食になると一同が食堂に集まり今日あった出來事や新しく発見したことを換し合う。

ちなみに朝日は、夜中は一応だが部屋に戻ってきて軽く仮眠を取っている。

そして、二人が寢靜まった後に目を覚まし、こっそりと書庫に移する。

もはや勇二も諦めたのか黙認し始めた。

そんなこんなで日常は過ぎていく。

そして、出発を明日に控えた九日目、この世界での初の試練が始まった。

to be continued...