《異界の勇者ー黒腕の魔剣使いー》4-11 雑談
外から聞こえる雨音が強くなり始めた頃、朝日と勇二の雑談は続いていた。
旅の最中にあった出來事をあらかた話し終えた朝日は雑談の話題を他の冒険者から見聞きした噂にシフトさせた。
「あ、そういえば知ってるか?なんでも近くにドラゴンが出たらしいぞ」
とんでもない事をサラリと言ってのける朝日。
本人はいたって涼しい顔だ。
思わずティーカップを持った手が直する勇二。
「え、マジで?」
「マジだ。あくまで噂だけどな」
「なんだ、噂か」
そう言ってホッとしたように再び紅茶を口にする勇二。
しかし、朝日は勇二更なる追い打ちをかける。
「ちなみにこれも噂だが、王宮から竜騎士の騎竜として育てていたドラゴンが走したらしい」
再び直する勇二。
「え、それって…」
「多分こっちはホントだな。國王直屬の近衛騎士団を目撃したっていう話もあるからな」
「近衛騎士団って…ウィリアムさんの?」
「その中にいるかは分からんが、その通りだ」
「…ウィリアムさん。お疲れ様でーす」
勇二は心の中で小さくウィリアムに合掌した。
「あ、そうだ。お前ならこの話、聞いたことがあるだろ?」
「へ?何の話?」
「闘技大會だよ」
「闘技大會?」
勇二は朝日の言葉を復唱して首を傾げる。
どうやらこの様子だと知らないらしい。
「お前ならこういった話題は一番にゲットしていると思ったんだがな」
「うるさいなー。それじゃまるでや僕が戦闘狂みたいじゃないか!」
「…違うのか?」
「違うよ!?」
心外だとばかりに聲を張り上げる勇二。
朝日はそれに構うことなく話を続ける。
「話が逸れたな。件の闘技大會だが、獣人の大陸の方で毎年開催されるらしい。聞いた話によると一年に一度のお祭りなんだとよ」
「…隨分と騒なお祭りだね」
「あぁ。でも國を挙げての祭りらしいからな。盛り上がりは相當なものだそうだ」
「へぇー、一回でいいから出てみたいね」
そう言った勇二の瞳は、なんというかキラッキラだった。
やはり戦闘狂の気があるのかもしれない。
「そうだな」
そんな勇二に軽く頬を引きつらせる朝日。
「…ねぇ、朝日?」
「あ?」
「こういったイベントって僕達の実力を測るには丁度いいと思うんたよ」
「そうだな」
「だからさ、出ようよ?」
「目立つのは嫌いだ。あと、めんどくせぇ」
「まぁまぁ、いろんな人と闘って経験を積むのも大事なことだと思うよ?ていうか理由の大半が絶対に後者だよね?」
「…知らねぇよ。てか、やっぱり戦闘狂じゃねぇか」
「違うよ!?」
あーでもないこーでもない、というやり取りは結局朝日が折れるまで続けられた。
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一方その頃、陣は...
「わぁー!未希さん凄いです!」
「ふっふっふー!いつもバカにされる私でも料理はとても得意なのです!」
「あ、バカにされてるって気づいてたんですね」
「!?」
to be continued...
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