《2度目の人生を、楽しく生きる》32話 「第二試験」
「炎斬えんざん!」
俺がカインに炎斬を撃つ。
ここは廊下、上は天井がある為、避けるとしたら右か左のどちらかしかない。
そして右にはセレナ、左にはフィリアがいる。
さぁ…どっちに避ける…?
「なるほどね…いい作戦だ」
そう言いながらカインは左に避ける。
「フィリア! 」
「分かってるわよ!」
フィリアが片手剣をカインに振り下ろす。
だがカインは不安定な勢にも関わらず、きちんと自分の剣でフィリアの剣を防いだ。
「石弾ロック・シュート!」
俺はカインに石弾を放ち、カインとフィリアを引き離す。
「炎斬!」
「またそれか!」
距離をとったカインにすかさず炎斬を撃つ。
避けられるのは分かっているが、今はそれでいい。
「その技が直線にしか撃てないのはお見通しだよ!」
カインが右に飛んで避ける。
よし、計算通り右に飛んだな。
「セレナァ! 今だ!」
「なっ⁉︎」
「はあぁっ!」
廊下の左側には俺とフィリアがいる、だから避けるなら右側しかない。
後は避けた所に攻撃を打ち込むだけだ。
セレナの細剣から凄まじいスピードの突きが繰り出される。
「 くっ…!」
カインの背中にセレナの突きが當たり、カインが前のめりになる。
「石連弾ロック・マシンガン!」
カインがバランスを崩した所に俺が石連弾を放つ。
「っ!」
カインは數発被弾したが、ほとんど剣で弾かれてしまった。
相変わらずこの學園の先生達の魔法への対処は凄いな。
「私が隙を作るわ、そしたら一気に攻めて」
フィリアが小聲で俺に言ってきた。
「え? どうやって……」
「氷柱アイス・ピラー!」
俺がフィリアに作戦を聞こうとした時、セレナがいた。
セレナの氷魔法により、カインの真下から氷の柱が3本突き出る。
だがカインはそれを後ろに飛んで回避する。
「行くわよ、準備しておいて!」
「え、ちょ、フィリア⁉︎」
「はああぁ!」
カインに向かってフィリアが剣を構えながら走っていく。
フィリアは片手剣を両手で持ち…
「円月斬えんげつざん!」
回転しながらフィリアが剣を振るう。
「す、すげぇ……」
剣の速度があまりにも速すぎて殘像が見えた。
フィリアは剣が得意だったのか…
流石にカインも避けられなかったらしく、右腕からが出ている。
「今よ!」
フィリアの掛け聲で、俺とセレナが一斉に走り出す。
フィリアが作ったこのチャンスを無駄にするわけにはいかない。
一気に畳み掛ける。
「閃矢ライトニング・アロー!」
「氷連弾アイス・マシンガン!」
セレナの閃矢と、俺の氷連弾による50は間違いなく超えている弾幕がカインを襲う。
「さ、流石にこれは…」
カインは高速で剣を振り、弾幕を対処していたが、全てを防げるわけがなく、數十発は被弾していた。
「畳み掛けるぞ!」
俺とセレナとフィリアが剣を構えてカインに襲いかかろうとしたら、カインが両手を上げた。
俺達は走るのをやめた。
「降參だ、君達の勝ちでいいよ」
突然、カインがそう言った。
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