《2度目の人生を、楽しく生きる》39話 「學生寮」
ザックの戦線布告……いや、自己紹介が終わった後も自己紹介は進み、全員の自己紹介が終わった。
「よし、全員終わったな。 では次だ、次は寮を発表する。 各自自分の部屋に荷を置け、後は自由にしてていい」
モーナはそう言うと、黒板に紙をった。
あの紙に寮が書いてあるのか。
今クラスにいる全員は、機の橫に荷を置いている。
まぁ、荷って言っても著替えとかだけどな。 必需品は揃っているらしい。
「以上だ」
そう言ってモーナは教室を出て行った。
「では、見に行きますか」
俺達は黒板の前に行き、自分の寮を確認する。
へぇ、クラスごとに階が違うのか。 俺らは2組だから200號室からって訳だな。
えーと…俺は…205か。
なんかこういう所も日本っぽいんだよなぁ…
「俺は205號室だった。 クリスは?」
「僕は204だ、隣だな」
おぉ、運がいいな。
當たり前だが子と男子の寮は違う。
セレナ達はどうなっただろうか。
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「私は210だったよ!」
「私は211號室ですね」
「私は209よ」
おぉ…セレナ達も隣なのか、運が良すぎるな。
まぁ、寮の番號は分かったし、もう教室にいる必要はないな。
「んじゃ、早速寮に行くか?」
「そうだね」
俺がそう言うと、皆頷いたので、教室を出た。
なんかあっという間に終わったな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
寮は校舎を出てからし歩かなければならない。
歩けば歩くほど、この學園の大きさが分かるな。
……コレ明らかにドーラ村よりも広いだろ。
そのまま歩いていると、別れ道が見えてきた。
「なんだこれ?」
「子寮と男子寮への別れ道だろう」
なるほどな。
「クリス、どっちが男子寮だか分かるか?」
「あぁ、確か右が男子寮だったはずだ」
「では寮に荷を置いた後、またここに集合しますか?」
「うん! そうしよう!」
アリスの提案に皆賛し、俺とクリスは右に、セレナ達は左に別れた。
「男子寮ってどんな所なんだろうな?」
「さぁ…校舎があんなにきれいなんだから、寮もきっと綺麗なんじゃないか?」
「そうだといいな!」
俺とクリスがそんな事を話しながら歩いていると、突然クリスの顔が真剣なになった。
「どうした?」
俺がそう聞くと、クリスは真剣な表のまま言った。
「いや、今僕がこうしている事が不思議でね」
「…どう言う事だ?」
「本來なら、僕は奴隷になっていただろう。 なのに君のおで今はこの學園にいられる」
なんだ、その話か。
「その話は止めようぜ、もう終わった事だろ?」
その事を思い出すと、ついつい考えてしまう。
もし俺があの日フロウに捕まらなかったら……と。
もし俺がフロウに捕まらずにクリス達に會わなかったら…
クリス、アリス、クレアは今頃……
「そうだね、この話は止めようか。 では話を変えるが…」
クリスのその言葉で俺は我に帰る。
ダメだダメだ。 終わった事は考えるな俺。
「君はあの…ザックだったか? どうするんだ?」
「どうって?」
ザック、先程俺を倒すと言ってきた銀髪のチャラ男みたいな奴だ。
「あんな事を言われただろう? 確かに君は強いが、どうするつもりなんだ?」
それは多分、ザックと戦うのか、戦わないのか、と言う事だろう。
そんなの決まってる。
「戦わないに決まってるだろ。 俺は強くなりにこの學園に來たんだ。 喧嘩する為に來たんじゃない」
「……そうか」
それを聞いて、クリスは微笑んだ。
話していると、目の前に建が見えて來た。
「あれが寮か。 やっぱりデカイなぁ…」
寮も校舎と同じでレンガ作りだ。 校舎と比べれば小さいが、十分すぎる大きさだな。
寮は3階建てになっており、橫に長い作りだ。 多分1年生は1階なんだろうな。
「早速るか」
「そうだな、荷を持つのは疲れたしね」
俺とクリスは寮へる為、扉を開けた。
中にると……やっぱり広かった。
レンガの壁、木の床、規則的な間隔である窓。 それは全て校舎と同じだが、校舎と違うのは、扉の數だ。 
1年生は300人いる。その中に男子が何人いるかは知らんが、全員が個室となると、凄まじい數の部屋が必要だ。
俺とクリスはとりあえず自分の部屋の番號を探す。
101…102…ここは一組のフロアだな。 205はもっと奧か。
そのまま進んでいくと。
「ルージュ、あったぞ」
クリスがそう言い、見てみると確かに205と書いていた、隣は204と書いてある。
「ナイスだクリス! 早速ろう!」
俺はすぐに扉を開け、目を閉じて中にった。
「さてさて…どんな部屋かな?」 
目を開けると……
「おぉ…! ここが俺の部屋…!」
部屋はシンプルなだった。 右側にベッドがあり、左側に棚があり、棚の上には花瓶が置いてあり、服をしまう為のタンスが置いてある。
そして壁にはちゃんと窓が付いていた。
シンプルだが使いやすそうな部屋だ。
「風呂も見てみるか」
なんと個室にも風呂はついているらしい。 部屋る為に扉を開け、ってすぐ右にまた扉があった、きっとここが風呂のはずだ。
その扉を開けると……
「あら…また個室…所か?」
そこには右側に洗面臺が置いてあった、そしてその奧には扉、左側にも扉があった。
とりあえず左側の扉を開けてみると、そこにあったのはトイレだった。
「ほー、ここがトイレか。 って事は奧の扉が風呂だな」
トイレを出て、もう1つの扉を開けると、やっぱり風呂だった。
ちゃんと浴槽とシャワーがある。
「過ごしやすそうな部屋だな!」
俺はゆっくりしたい気持ちを我慢し、荷を置いて部屋を出た。
廊下にはもうクリスが居て、俺はクリスと共に出口へ向かった。
「めっちゃいい部屋だったな!」
「そうだな、全員があの部屋だとは…流石としか言えないな」
どうやらクリスもそう思っていたらしい。
寮を出る為に扉を開けると、聲が聞こえた。
「なぁなぁ! お前強そうだな! 今度勝負してくれよ!」
「なんだテメェいきなり…」
目の前にいたのは俺のよく知る奴らだった。
片方はめんどくさそうにしている白髪の男、片方は白髪の男にしつこく絡んでいる銀髪の男だ。
そう。 俺のよく知る人。
ソーマとザックだった。
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