《2度目の人生を、楽しく生きる》66話 「両親からの手紙」
生研究部が元に戻ってから、5ヶ月がたった。
もう真夏だ。
相変わらず授業は難しいが、何とかついていっている狀況だ。
そして、夏にってから変わった事がある。
「よし、ではこれから基礎力強化訓練を始める!」
そう、訓練が追加されたのだ。
剣魔學園に學した最初の頃の時間割は、1週間の五日間の、四日間が授業、一日が剣、魔、武のどれかだった。
だが4ヶ月たった日から変わったのだ。
五日間の、二日が授業、三日が基礎訓練に変わった。
これがマジでキツイ!
「今日の訓練はランニングだ。 魔師でも力は必要だからな。 いつも通り、下位10名には罰を與える」
ランニング、いつも必ず1人吐くものが出る鬼畜訓練だ。
しかもこのランニング、なんと、落者が10名出るまで終わらないのだ。
「それでは1分後に始めるぞ」
モーナがそう言い、俺は軽く準備運をする。
ランニングする場所はグラウンドだ、そこを何周も走る。
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そしてランニングをするたびに皆力がつくので、落するまでの時間がびる、そうすると走る時間が増えていくという鬼畜システムだ。
「ルージュ、今日は勝つからな」
「ははは…この前は結構危なかったからなぁ…頑張ろうぜ」
いつも俺とクリスは順位を競っている。 
この前走った時は最後の最後まで後ろにぴったりくっついて來たので本當に焦った。
クリスも日に日に力がついてきている。
「ま、力勝負で俺に勝てる奴はいねぇよ!」
俺とクリスが話していると、ザックが話しに混ざってきた。
ここ最近はザックとも良く話すようになった。
だが勝負しようとは言われなくなった。
「ザックはいつもぶっちぎりで1位じゃねぇか、誰も追いつけねーよ」
俺がそう言うと、ザックが笑う。
ザックの力は底なしだ、いつも獨走狀態で、ペースも落とさない。
「1分たったぞ! 整列しろ!」
モーナが大聲で言い、俺達は駆け足で向かう。
そして、地獄のランニングが始まった。
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「…はぁ…はぁ…! 今日も俺の勝ちだなクリス…!」
「はぁ…はぁ…くそっ…また負けた…」
今日のランニングもキツかったが、なんとかクリスに負ける事はなかった。
「はははっ! お前ら疲れすぎだろ! 」
ザックが息も切らさずに言う。
「ザックが…異常なだけだろ…!」
ヤバい、これ以上喋ったら吐きそう…!
「全員整列! 順位を発表する」
マジかよ…もうちょっと休ませてくれよ…
俺は無理やり立ち上がり、モーナの元へ向かった。
「まず、今回走った時間は、3時間30分だ。 前走った時よりも5分びている」
確か1番最初に走った時は1時間だったっけなぁ…
よくここまでびたよなぁ…
「そして次に上位5名を発表する。 1位はザック、2位はルージュ、3位はクリス、4位はアリス、5位はセレフィーナだ」
因みにフィリアは6位だったらしい。
上位陣はいつもこのメンバーだ、偶にセレナとフィリアが変わる時があるけどな。
「では今日の訓練は終了だ。 しっかりを休めるように」
訓練のある日は晝前に終わり、午後はゆっくり出來る。
「あ、あと言い忘れたが、來週このクラスでトーナメント戦を行う」
……は? 今なんて…
「トーナメントで生き殘った上位30名は普通に夏休みを過ごして構わん。 だが、殘りの20名は夏休み中も訓練だ」
夏休み。 生徒の楽しみの1つでもある長期休暇だ。
もちろんこの剣魔學園にも夏休みはあり、それは2週間後から始まるのだが…
下位20名は夏休み中訓練だと…?
夏休み中も鬼畜訓練とか絶対に嫌だぞ…
「と言うわけで、來週からトーナメント戦を行うからな。 では解散!」
モーナにそう言われ、寮に帰ろうとすると…
「ルージュ! 」
後ろからザックに話しかけられた。
「なんだ?」
「トーナメント戦! そこで絶対に戦おうな!」
「………」
…そうだ。 トーナメント戦って事はザックと戦う事になる可能があるんだ。
「お、おう…お互い頑張ろうな…」
……どうか1回戦で當たりませんように!
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「ルージュ! トーナメント戦だって! 楽しみだね!」
「そ、そうだなー…ははは…」
5人で食堂棟で晝食を食べていると、セレナがそう言ってきた。
セレナ、テンション高いなぁ
「どうしました? ルージュさん、元気ないですね」
「いや…30人の中にれるかなーと思ってな」
俺がそう言うと、皆が苦笑いをする。
「ルージュさんはもっと自信を持った方がいいですよ?」
自信なぁ……俺も剣魔學園、いや、王都に來るまでは自信があった。
あったが…王都に來た初日から々ありすぎた。
フロウ、グレン、カイン、モーナ、ソーマ、ザック、アリス、クリス、フィリア。
強い人達と沢山出會い、思った。
あれ? 俺ってそんなに強くないんじゃないか? 
と、そう思ってしまったのだ。
そりゃ、魔を7屬全て使えるのは自分でも凄いと思う。 思うが、いくら使える魔が多くても勝てない人沢山いた。
そして俺は、魔に頼りすぎている。 剣の訓練の時にいつも思い知らされる。
「……俺、魔以外はダメダメなんだよなぁ…」
剣の訓練の時は魔を使うのは止になっているが、何度も無意識に魔を使いそうになるのだ。
果たしてこんなので勝ち上がれるのか。
「…多分、魔でルージュさんに勝てる人、うちのクラスに居ないと思いますけどね」
「そうだぞルージュ、お前は十分過ぎるほど強いから安心しろ」
「……そ、そうかな?」
ならこのままでもいいのか?
「うん! ルージュは凄く強いから大丈夫だよ!」
まぁ…もう來週にはトーナメント戦が始まるし、今更こんな事で悩んでても仕方ないよな。
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寮に戻ると、寮の管理人の先生に呼ばれた。
管理人の方に行くと
「君宛に手紙が屆いて居たよ」
と言われ、手紙を2枚貰った。
差出人は……『ディノス・アルカディア』 『フローラ・アルカディア』
と書いてあった。
俺は手紙をけ取ると、管理人にお禮を言って部屋に戻った。
というか、手紙よこすの遅すぎだろ、読んでないと思ってたぞ。
「まずは母さんのから読むか」
フローラの手紙を開くと…
『ルージュへ。
 手紙が遅くなってごめんなさいね?
 遅れたけど、學おめでとう!
そう言えば、王都についた初日に奴隷商人に攫われたらしいわね。 お父さんから聞いたわ、ルージュがお友達を守る為に頑張ってたって。
それ聞いた時に母さん思わず泣いちゃったわ。 大変だったのね。
話は変わるけど、手紙が遅れた理由について話すわね? 
実はルージュを王都に連れて行って、お父さんが帰ってきた數日後にね?
 森の中でお父さんがの子を保護したの、そのの子のお世話をしていて手紙を書くのが遅れたのよ。
ルージュ、休みに帰って來るんでしょ? その時に會うといいわ。 それじゃあ、ドーラ村で待ってるわね。
フローラ・アルカディアより』
「………は?」
お、の子? 保護…?
え、じゃあ今アルカディア家にはの子がいるのか? 
しかも肝心の年齢が書いてない、年上か年下かが分からない!
「と、父さんの手紙は…」
ディノスの手紙を開くと…
『ルージュへ。
ルージュ、妹がしくはないか?』
1行目にそう書いてあった。
「直球過ぎるだろ! 」
先にディノスの方の手紙を読まなくてよかった。
妹って事は年下か。
『ルージュへ。
ルージュ、妹がしくはないか?
あ、あと學おめでとう! 
……で、妹についてだが、実は父さんな、森での子を保護したんだ。
9歳のの子なんだが、とても可いんだ! しかもとてもいい子でなぁ…早くルージュに見せてやりたい!
だから早く帰ってこい! 待ってるからな!
あ、あと、帰って來たら約束通り、戦おうな。
ディノス・アルカディアより』
「………」
半分以上が保護したの子の事…しかも俺の學の事に関しては一言だけ……
というか、9歳って歳近いな、もっと下かと思ってたが…
……妹か…
「これは意地でも30人以にらないとな」
俺はそう決意した。
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