《2度目の人生を、楽しく生きる》102話 「帰宅! そして渉!」
今、俺達はレイニクスの背中に乗り、空を飛んでいる。 
目的地はドーラ村だ。
本當は俺とレイニクスだけでいく予定だったが、セレスが「ルージュの家に行ってみたいわ!」と言いだしたので、今日は俺の家に泊まる事になった。
まぁ、ディノス達が了承すればだがな。 
「うわぁ! 高いね姉さん!」
「そ、そうね…た、高いわね」
シーラが楽しそうに下を見ているの対し、レーラは顔を真っ青にしていた。
「なんだレーラ、高いところ苦手なのか?」
俺がそう言うと、レーラは素早く俺の方を見た。そして
「な、何を言ってるのかしらルージュ。 私に苦手ななんてないわ。 これは…そう。 久しぶりの外だからビックリしただけよ。
決して怖いわけじゃないわ。 
むしろどうしてそう思ったのか問い質したいところね」
「お、おう…」
めっちゃ喋るなレーラ。 だけどな、レーラの後ろでシーラが申し訳なさそうな顔してるぞ。
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絶対シーラ気づいちゃったぞ。 
『もうすぐつくぞ。 ドーラ村だ』
レイニクスがそう言うと、懐かしいドーラ村が見えてきた。
あー…絶対にディノス達心配してるよなぁ…
レイニクスが村の近くに降りると、俺達が全員地面に降りた後、完全龍化を解いた。
「さてルージュ。 俺様達はお前の家を知らない。 案してくれ」
「はい!」
俺は、アルカディア家へと歩き出した。
村人達にジロジロ見られながら歩き続け、ようやくアルカディア家に著いた。
……まずは俺だけでいった方がいいよな。
「すみません。 まずは俺が先に行って事を説明して來ます」
「お兄様! 私も行かせてください!」
俺が1人で中にろうとすると、カノンが俺の手を握った。
「…私はちゃんと謝らないといけません。 お兄様の優しさに甘えるわけにはいかないんです」
「んー……分かった。 一緒に行くか」
「はい!」
カノンが笑顔になり、俺とカノンの2人で扉を開けた。
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すると、リビングの方からドタドタと足音が聞こえてきた。
そして、その足音の正。 ディノス・アルカディアは、俺達を見て目を見開いた。
「る、ルージュ…? カノンちゃん…?」
「父さん、ただいま。 まずは話を…」
させてくれ。 そう言おうとしたが、ディノスが俺達2人を抱きしめたので、その先を言う事が出來なかった。
ディノスは、聲を震わせながら
「…ルージュの事は、紙でみた。 何があったのかは知らないが、2人共よく帰ってきてくれた……よく…帰ってきた…!!」
俺の方が濡れてきた。 ディノスが泣いているらしい。
…當たり前だ。 自分の息子が行方不明になってたんだ。 心配しない訳ないよな…
そのまま數分、ディノスは俺とカノンを抱きしめながら泣き続けた。 その間、カノンはずっと申し訳なさそうな顔をしていた。
「……すまないルージュ、カノンちゃん。 事を説明してほしい」
「…あぁ、そのつもりだよ。 だからまずは、母さんと、セレナを呼んでほしい。 セレナにも心配かけただろうから 」
フローラがこの家にいないのは分かる。 もしフローラが家にいたら、玄関に來ない訳がないからな。
「あ、あぁ。 分かった。 テレパシーで連絡する。 リビングで待っててくれ」
「あ、待って父さん! その前に…」
俺は、玄関の扉を開けた。 その先には、レイニクス達が立っている。
ディノスは、レイニクスを見た瞬間、目を見開いた。
レイニクスは、一瞬だけ微笑んだように見えた。
「この人たちも中にれていいかな? 皆俺に協力してくれた人なんだ」
「な…なんで…レイニクス様がルージュを…?」
「ふっ…久しぶりだなディノスよ。 やはりルージュはお前の子だったか。 アルカディアというから気になってはいたんだ」
「…え!? 父さんとレイニクスさんって知り合いなの!?」
「昔ディノスは龍族の村で修行をしていたんだ」
レイニクスの説明で納得した。 だからディノスは龍神剣を使えるのか……
あれ…? 
「でもさ、父さんの腕には刻印が…」
「あぁ、俺は眷屬じゃないんだ。 だから龍族の魔法は使えない。 龍神剣は、見様見真似でやってるだけだ」
「見様…見真似…」
ディノスの龍神剣が見様見真似だと…? なのにあんなに強いのか……
やっぱり、ディノスはすげぇな…
「さて、レイニクス様、他の者もってくれ。 ルージュ、リビングで待っててくれ」
「分かった」
そう言うと、ディノスは外に出ていった。
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「ルージュ!! 心配したんだよ!?」
あれから、ディノスがテレパシーで皆を呼ぶと、すぐにアルカディア家に集まった。 フローラ、セレナ、そして、セレナの両親も來てくれた。
セレナは、リビングにり俺を見つけると、涙目になりながら抱きついてきた。
「…悪い。 急すぎたよな」
「本當だよ! 急にルージュが行方不明になって…私、どうしたらいいか分からなくて…!」
「…ごめんな」
セレナは、俺の肩に顔を埋め、小さな聲で泣き続けた。
「…ルージュ。 母さんたちに話してくれないかしら。 あなたに、なにが起こったの?」
「それは…」
「私が説明します」
皆の視線がカノンに向く。 カノンは、真面目な表で話し始めた。
「まず、お兄様を攫ったのは、魔剣使いのローガです。 …そして、私はローガの命令で、この家に來ました」
「なっ!? 本當なのかカノンちゃん!?」
「はい。 ディノス様…本當にすみません…言い訳に聞こえるかもしれませんが、私は、ローガに「ルージュ・アルカディアと話がしたいだけ」と言われていました。 
ローガがお兄様と會った日まで、私はローガが魔剣使いだとは知らなかったんです…」
この場が一気に靜かになる。 蛇口から落ちる水滴の音がうるさく思えるほど、誰も音を出さない。
「お兄様は、私と逃げようとしましたが、ローガに負けてしまい、私達は屋敷に閉じ込められてしまったんです。
ですが、お兄様はその屋敷から抜け出し、龍族の村で強くなって、私達を助けに來てくれたんです」
「…屋敷から抜け出して龍族の村…? なぜそこで龍族の村が出てくる?」
もっともな疑問だな。 …よし、ここからは俺が話そう。
「ローガの屋敷は、空間魔で、空間を移してたんだ。 そこで、俺は屋敷から空間に飛び出した。 それでたまたま龍族の村についたって訳だ」
「…なるほど…つまり、ルージュはカノンちゃん達を助ける為に、龍族の村で修行してローガを倒したんだな?」
「え…? あ、あぁまぁ…そうなるな」
俺はずっとカノン達を助ける為にいていた。 確かにローガへの怒りもあったが、やはり1番はカノン達だ。
すると、ディノスはゆっくりと立ち上がり、俺の頭に手を置いた。
そして…
「…よく頑張ったな。 ルージュ、お前は立派な子だ」
優しい聲で、そう呟いた。 いつの間にか、セレナも泣き止んで、俺に優しく微笑んでいた。
そしてディノスはカノンの頭にも手を置き…
「カノンちゃん。 辛かっただろう? だが、もう君は自由だ。 自由に生きていいんだよ」
優しく頭をでた。 すると、カノンは涙を流し、何回も頷いた。
その後は、重苦しい空気もなくなり、各々の自己紹介タイムになった。
フローラは、セレス達が泊まる事をすぐに了承してくれた。
なんでも、「部屋は沢山あるから大丈夫よ!」との事らしい。 
本當に、この家は3人で住むにはデカすぎるんだよなぁ…
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「ねぇルージュ! 龍族の村ってどんな所だったの?」
あれから、皆でご飯を食べた後、セレナの両親はセレナを殘して家に帰った。 そして、風呂にったあと、セレナが俺の部屋に來た。
ちなみに、セレス達はディノスと話している。
「龍族の村か? んー…ドーラ村とあまり変わらないなぁ…」
「えー! じゃあさ! そこでルージュはどんな技を覚えたの?」
「技か? 技は……龍化っていうのを覚えたぞ」
「りゅうか? なにそれ?」
「簡単に説明すると、龍みたいな姿になって、能力と魔法の威力が上がるんだ」
…まぁ、俺は部分龍化だから、能力はししか上がらないけどな。
「えぇ!? なにそれ凄いね!」
「へへ! 明日セレナに見せてやるよ。 …俺は今から大事な用があるからな」
「大事な用?」
「おう! 確かこの辺に…」
俺は、自分の部屋のタンスの引き出しを開け、大きめの袋を取り出す。 この中には、金貨約100枚がっている。
正確には金貨99枚と銀貨たくさんだが、そこら辺はどうでもいい。
俺は、その袋を持ってリビングに行った。
リビングには、ディノスとフローラとシーラとレーラがいた。
フローラとレーラ達は打ち解けたらしく、一緒に皿洗いをしていた。 ディノスは本を読んでいる。
カノン達は部屋で休んでいるのだろう。
「母さん、父さん。 大事な話がある。 ちょっといいかな?」
俺がそう言うと、ディノスは本を閉じ、フローラは洗いをレーラ達に任せ、ディノスの橫に並んだ。
俺は、2人に向かい合う形に座る。
「ルージュ? 急にどうしたの?」
「話とはなんだ?」
俺は、テーブルの上に金貨と銀貨がった袋を置いた。
2人は首を傾げる。 まぁ、袋だけじゃ分からないよな。
「この袋の中に、金貨が約100枚ってる。 このお金を2人に渡すから、カノンとレーラとシーラとケイプさんを、この家に住まわせてほしい」
「き、金貨100枚だと!?」
「な、なんでこんな大金を…?」
「安心して、怪しいお金じゃない。 貰っただけだから。 それで、本題にるけど、レーラ達はローガの屋敷に捕らえられてた。 
今その屋敷が無くなった以上、レーラ達に帰る家は無い。 だから、この家に住まわせてほしいんだ」
レーラとシーラが洗いをやめ、驚いた表で俺を見ている。
そして、レーラが俺の近くまで歩いてきた。
「ルージュ。 私はあなたにそこまでしてもらう義理はないわ。 私はあなたに自由にしてもらった、それだけで十分なの。
住む場所は自分で探すわ」
「いや。 レーラ達には出の手助けをしてもらった。 それ以外にも、いろいろしてもらった。 もともと出したらこうするつもりだったんだよ」
「でも…フローラさん達に迷が…」
レーラが申し訳なさそうに言うと、フローラが笑顔で
「あら? 私は別に問題ないわよ? ね、父さん?」
「あぁ。 もっと言うと、この金貨もいらん。 これはルージュの小遣いにするといい」
「え……」
レーラが心底驚いた表をする。 正直、俺もびっくりだ。 まさかこんなに簡単に了承してもらえるとは……
だが、金貨だけはけ取ってもらうぞ。
「父さん。 とてもありがたいけど、金貨だけはけ取ってほしい。 これは俺のワガママだし…」
「子供はワガママを言うものだ。 まぁ、ルージュの今のワガママは子供とはかけ離れているがな」
「でも…」
「はぁ…分かったわルージュ。 なら50枚だけ貰うわ。 半分はルージュが貯金しなさい?」
フローラが溜息をついてから袋から金貨を50枚とり、袋を戻してきた。
貯金って……
「さぁ、これで話は終わりだ! レーラちゃん、シーラちゃん! これからよろしくな!」
「え…えっと…」
「お世話になりますっ!!」
レーラが困し、シーラが笑顔で言う。 姉妹なのにこの差はなんなんだろうか。
これでシーラが妹なんだから、なおさらびっくりだ。
だが、これでカノン達の住む場所は確保できた。 
…あとは、俺の話だ。
「次の話だけど…」
「あぁ、レイニクス様から聞いた。 ソーディアス王國に行くんだろう?」
「え…」
「母さん達はルージュの好きにしたらいいと考えているわ。 だって、ルージュはもう立派な男の子だものね」
「あぁ、”小さな英雄”。 立派な稱號じゃないか。 父さんは鼻が高いぞ」
まさかレイニクスが話してくれていたとは…だが、これで俺の方の問題も解決した。
よし! それならあとは出発までゆっくり……
「と、言いたい所だが。 ルージュ、お前はまだ子供だ。 俺はルージュがどれくらい強くなったか知らない。
そんな狀態で旅をさせる訳にはいかない」
しよう。
と思っていたら、ディノスがそう言ってきた。
それにはフローラも納得らしく、首を縦に振っている。
「だから、ルージュの力…”小さな英雄”の力を俺に見せてみろ。
それで俺が認めたら、旅を許可する」
「…前戦ったばかりだぜ?」
「あぁ、だが前戦った時のルージュは、お世辭にも魔剣使いを倒せる程の力はなかった。
あれから短期間でどう長したのか、父親として興味があるんだよ」
…まぁ、ディノスは親として心配してくれてるんだろう。 それはありがたいし、嬉しい。
それと同時に、期待もされているのだと分かる。
親の期待には、ちゃんと答えないとな。
「分かった。 父さんを認めさせればいいんだな? 龍の力、見せてやるよ」
そう言うと、ディノスとフローラは同時に目を見開いた。
そして、ディノスはニヤリと笑い。
「……! いい目だ。 では明日、戦闘をするぞ 」
戦闘。 いつもディノスは俺と戦う時は”手合わせ”と言っていた。
それが戦闘に変わったということは……
燃えてきたぜ。 明日ディノスと戦ったら、次にディノスに會えるのは3年後だ。
全力、今出せる力、技を全てを使ってディノスを認めさせてやる。
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