《魔法陣を描いたら転生~龍の森出の規格外魔師~》7 おはよう

あれから一度、目が覚めた。しかし、あまりの気怠さに再び眠りについてしまった。

そのとき、アーテルさんが「寢る子は育つ。ラルージュさんがそう言ってたぞ! ユーリ、た、たくさん飲んで、たくさん寢るんだぞ!」と言っていた。

一部、気になるところがあったけど、気にしてはダメだと思う。うん。

ミルクサイコー! 

っ!? まただ。一、俺に何が起きているんだー……。

そこで俺の意識は薄れていき、それと同時に夢の世界へを委ねるのであった。

***

起きると、朝になっていた。

朝になるまで寢てたのかぁ。でも、おかげで何だか気分も調もスッキリだ。睡眠は大切だね。

「よく寢たな。おはよう、ユーリ」

「あーう!」(おはよう!)

アーテルさんが俺に気づき、聲をかけてくれる。こちらに近づくと、俺を抱き上げて微笑む。優しく溫かい笑顔だ。

「あう?」 (どうしたの?)

「おはようと言える相手がいることは、嬉しいことだなユーリ」

「あーい!」 (うん!)

あたりまえではないんだ。だからこそ、嬉しいし、幸せなことなんだ。アーテルさんともっと話してみたい。転生前なら、こんなことじなかったと思う……。早く大きくならないとね。

***

あの後、朝のミルクタイムが襲來したが記憶が曖昧で、はっきりと思い出せない。アーテルさんが「一人前にするためだ。一人前にするためだ……」と呟いていた。

俺はそんな朝の一幕を終えると、昨日した魔力について調べることにする。お腹の辺りに意識を集中させ、あの湖をイメージする。

……よし、見えてきた。お? 何か湖の量が増えてる気がする。ってことは、魔力が増えたってこと? 見たところ、2倍くらい大きくなってる。

何でだろう? ……長か、もしくは……ぼ、母なのか。確証はないけど、母を飲んでから魔力も見えるようになったような。

まぁ、魔力が増える分にはいいかー。今日も魔力を流してみるとするか。昨日は、一気に魔力を流したら気を失ったから、徐々に流すようにしよう。

俺は湖に意識を更に集中させる。水路を引くように、湖から魔力をの外へ流す。今回は、細い水路をイメージしてできるだけ長く引いていく。

うん、いいじ。魔力が減っているけど、余裕がある。水路の太さで、魔力が流せる量が変わってくるのか。

よし、しずつ太くしよう。気を失うギリギリのところまで太く。

水路を段々と太くしていく。湖の量が、半分程度になる。

まだ、大丈夫だ。し、疲れたじがするけど、気にするほどではないな。

湖が4分の1を切ったところで、魔力を止める。

4分の1あたりってところか。々な収穫が得られてよかった。最後の方は、水路を引くのも楽になってきたから、やればやるほど上手くなるみたいだ。

この魔力流しは、毎日やろう。きっと、魔関係につながってくるはず! 毎日やるべきだと、俺の勘がそう言っている。

やばい、すごくワクワクしてきた。赤ん坊だとできることもないし、魔力についてどんどん調べていこう!

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