《シスコンと姉妹と異世界と。》【第5話】約束
「まぁ、エリーゼったら。急に大きな聲出しちゃって」
「そーですよお姉様。びっくりするじゃないですか」
よく似たふたりが揃って頬を膨らませている。
「驚いたのはわたしのほうです!!!」
姉さんも、顔を朱に染めている。といっても自分だけが知らなかった恥ずかしさと、やり場のない怒りのせいであろうが。俺は口出ししない方がの為だな。
「ローズはね、わたしに似て魔法に適がありそうなのよ。これでもわたしだって、名の知れた魔法だったんだから。お父さんと結婚して、現役引退しちゃったんだけど」
母、を張る。神的にも。的にも。
「へへ〜。そゆことですお姉様。お姉様はお父様から剣の才をけ継ぎ、私はお母様から魔法を、という訳なのです」
「お、俺は、姉さんから剣の指導をけて、母さんやローズからもちょろっと魔法の事も教わってるから心配しなくていいからね!」 
前言撤回。悲しい目で見られそうな予がしたので、打てる手はうっておく。
「……もう大丈夫です。落ち著きました。飲み込みました。わたしとしても、ショーやローズと一緒に學校に行けるというのは楽しみですし」
學校。國立シュヴァルツ・ウィンザー學園。
學校とは名ばかりで、実際には、素質のある若い人材を國として管理、育、保護する「施設」のようものだ。隣國への戦力の流出を防ぐ目的もあるらしい。
向こうで18年、こっちで12年。30年のキャリアがあれば、俺でもそれくらいは流石に理解できた。
國の騎士として、直接的な戦闘行為や散策等を行う実働部隊のエリート達は必ずと言っていいほど、この學園から輩出されている。
父は當時の騎士隊長に突っかかり、負けはしたものの、剣の腕を見初められて隊したのだと、母から聞かされている。
「ふぁぁ。。そしたら、3人ともお皿下げたり、後はお願いね。お母さんはもう寢る時間だわ」
「「「はーい」」」
3人揃って返事。姉さんも素が出ている。
寢る子(?)は育つ、だろうか。実年齢よりも若々しさを保っているのは、早寢早起きが効いているのかもしれない。姉さんは夜遅くまで、剣を振ったりしてるし……。
「ショー、今なんか失禮なこと考えなかったか?」
「いや?姉さんはいつも夜遅くまで剣振ったりして頑張ってたなぁって思っただけだよ」
「お兄ちゃん、わたしはお兄ちゃんが何考えてたか、大わかってるつもりだからね?」
よく寢るローズ、これ以上、俺の墓を掘らないでほしい。
__________後片付け終了。
「姉さん、明日さ、もっかい手合わせしてよ。なんか今の俺なら、一矢報いるくらいの事はできる気がするんだ」
「ハハハハハ!ショー、今日負けたばっかだぞ?強がらなくてもいいんだぞ?無理するな?」
「む。ローズ、明日は立ち會ってくれ。姉さんに治療魔法かける人がいないと困る。それじゃ、おやすみ」
敢えて強めに部屋の扉を閉めて、すぐさま布団に潛り込んだ。
______。
「…………ショーのこと、怒らせちゃったかなぁ……」
お姉様は、ちょーっと気にしぃなところがあるんだよね。後から気にするなら、お兄ちゃんにももうし優しく接してあげればいいのに、素直になれないんだろうなぁ。そこがまたかわいいんだけど……。
「大丈夫だと思いますよ、お姉様。男の子なんですし。いっそ、ちょっとキレて本気のお兄ちゃ、お兄様の方が決闘のしがいがあるってもんですよ」
「わたしの前でも『お兄ちゃん』でいいんだぞ? さっきの食事の時もポロッと出ていたし。それと、本気のショーっていうのはどういうことだ? 今までのあいつが本気じゃなかったとは考え難いのだけど……」
「よく分からないんですけど、今日のお兄ちゃんは雰囲気が違うっていうか。なんか昨日までのお兄ちゃんじゃなくなっちゃった、とまでは言わないんですけど……」
なんとなく、お兄ちゃんの周りに漂うマナの質がし変わったような気がするんだよね。お母様もおそらく気付いてるのかも。わたしですら違和を覚えるくらいなんだし。お姉様は特にじてなさそうなんだけど……。そこもまたかわいいんだよね〜。
「まぁ、他でもない妹のローズが言うんだ。わたしも気を引き締めるよ。まぁ、男として何かしら、あいつも思うところがあるのかもしれないな」
お姉様、嬉しそう。。
「それじゃ、ローズ、また明日。おやすみ。ありがとうな」
「おやすみなさい、お姉様。今日は早めに休んでくださいね?」
「あぁ、ほどほどにするよ」
……神様、お姉様の奧ゆかしいおが長するのは何時になるのでしょうか……。
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