《シスコンと姉妹と異世界と。》【第25話】はじめてのおつかい
「ショー、起きろー」
「お兄ちゃんおきてー」
「「飛び込んじゃうぞー」」
僕は起きています。今日は初の課題任務に行くということもあって、あんまり寢れなかったのです。
まぁ10分くらい前に目が覚めたのだが、ちょっと寒かった。まだが回ってないからだろうか。そんなこんなで布団から出るのが億劫になって。そのまま黙ってじっとしていた。
「「せーのっ」」
コンコン。
ローズの掛け聲が聞こえる。ノックの音も聞こえる。
「ぐえー」
「ありゃー、ある意味タイミング良過ぎたかぁ」
飛び込みの衝撃より子をけ止めることに天秤が理的に傾いたために、逃げようとはしなかった。
まぁノックが聴こえてきた段階で、どっちの方が面白いかを考えたら即決だった。
「ねえねえエリーゼぇ、隨分嬉しそうな顔してるじゃ〜ん?」
ノックの主、アリスさんが鬼の首を取ったかのような笑みで苗さんに語りかける。
聲の主に気づいた姉さんは、狀況を理解したのか布団に顔を押し付けたままかなくなった。俺の腹の上なんですけどそこは……。
「あ、アリスさん、おはようございます」
ローズが顔をあげて挨拶をする。
「おはようローズちゃん。ショーくんもおはよー」
「おはようございます。起きてたの気付いてたんですか?」
未だ姉さんがかないので、顔だけアリスさんの方を向けて挨拶。
「もちろーん♪ 飛び込まれた時に『ぐえー』って顔してたもの。多分気づいてなかったのはエリーゼだけだよ?」
「ローズも気づいてたのか?」
「だって起こしたのわたしだよ?」
「え?」
「ジリジリ照らしてたんだぁ〜」 
そう言いながら指先にデスボールのように火球を出す。ドFである。
「道理で寢苦しいわけだよ……」
「さて、エリーゼの番だね……」
「お姉ちゃん、そろそろ顔上げないとお兄ちゃんが頭をで始めるよー」
「……」
ダンマリである。
「ほらエリーゼ、早くしないとみんなに言いふらしちゃうよ? 『エリーゼは弟の匂いがする布団に、恍惚の表で飛び込むのが好きなんだよ』って」
「それは尾ビレが付きすぎだ! 止めてくれ!!」
起きてくれてよかった。俺まで被害を被るところだった。エリーゼ親衛隊の方々に後ろから刺されるかもしんなかった。
______姉さんとアリスさんとのあいだで、「本當に言わない?」「言わないよ」という押し問答がしばらく繰り広げられた。
「まぁ僕がここに來たのは、どうせ任務一緒に行くんだから朝ごはんも一緒に食べようかなって事なんだけど」
「そしたら俺も顔洗って……ッ!!」
ローズが俺の顔に水を浴びせる。寢間著もびしょびしょだ。どうせ著替えるんだから良いんだけど。
「あとは著替えて……」
「それはわたしたちに任せてもらおう」
いつの間にか姉さんとアリスさんが俺の著替えを持っていた。そして著せ替え人形にされた。
「さぁ行こうか」
朝食を済ませ、服裝を整える。服裝は自由。取り敢えず學校での任務付なのだから。學校にて、支給される任務用の服に著替える。
「「これでいいの?」」
「「大丈夫だよ」」
俺を姉さんが、ローズをアリスさんが仕立てる。
「そう言えば、最初の任務ってなんなの?」
姉さんに聴いてみる。
「何って言われると難しいんだがなぁ……」
「まぁ幾つか候補があるから、その中からローズちゃんと2人で選べばいいんでない?」
代わりにアリスさんが答えてくれた。
付に到著。パーティーメンバーの名前を記すればOK。パーティー名を書く欄もあったが、取り敢えず決まってるわけじゃないのでそこは空欄。
「よし、ローズ。どの任務に行こうか」
いよいよこれから、俺たちの初めての任務が始まる。
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