《シスコンと姉妹と異世界と。》【第27話】はじめてのおつかい③

「ここから先が狩場となる森になる。足元緩くなってるところも多いから、足を取られないよう気をつけてくれ。それと、一応森の中だから火系統の魔法は2人とも使わないでくれ?」 

「わかってるって」

「了解、お姉ちゃん!」

はコブシシかウサギか鳥類のが採れると思うよ。山菜に関しては僕はあんまし分かんないから、持って帰って鑑定してもらうカタチになるかな。僕たちが初めてこの任務に來た時は、エリーゼが毒キノコを無數に學校へ持ち込むことになっちゃって、騒然としたもんだよ〜」

コブシシ。頭に堅牢なコブをもつイノシシ。文字通り。コブは武や防、裝飾品までいろいろな用途で使われているらしい。

「獲を仕留める時は、當然だが余り傷を付けずに狩るのがましい。傷付かなければ、を付けてくれることが多いからな」

「まぁここは上手いことやるか……」

「それじゃ、二手に分かれて散策するとするか。ショーはわたしと」

「お姉ちゃん、それはずるい! わたしもお兄ちゃんとがいい!」

「新人2人が組んでどうするんだ!? 迷子にでもなったらおしまいじゃないか!」

「アリスさん……」

アリスさんに助けを求める。丸く収まる方法は無いものかと……。

「そんな目で僕を見つめないでよ〜。じゃ、間を取って僕とショーくんで回ろうか。剣士と魔法士で戦力としても丁度いいし、何より僕たちは相ぴったりだもんね〜」

そう言って腕を組むアリスさん。狀況を好んで悪化させてどうするんですかねぇ……。

「アリスさん……その、當たってるんですけど……」

でも何でだ? 男裝ってかパンツスタイルの時とかそんな目立つじしなかったし、姉さんと同じようなかんじなんだとばっか……。

「え、あーごめんね! 任務だしき回ると思って、今日はサラシ巻いて來なかったんだった。さすがに苦しいからね」

「ショー、鼻の下をばすな! お前は、む、なら、見境無しなのか!」

基本的には男ですしね……。

「んっ……」

ローズがを張る。アピールだ。

「取り敢えずさ、グーとパーで分かれようか」

「「「なにそれ?」」」

「拳を握った狀態がグー、開いた狀態がパー。これをせーので出し合って2対2になったら、その2人で散策に出ることにしようよ」

「面白そうな決め方だな。よしやってみよう」

意外と姉さんが乗り気だ。での勝負じゃ苦しいからな。ポケットの無いドラえもんより厳しいものがあるだろう。

「それじゃいくよ。……せーのっ」

______。

結局、決まったのは俺とアリスさんのペア、姉さんとローズの姉妹ペア。結局2人がゴネて、1時間代で全員が組むことになった。なんのシフト制だよ……。

「アリスさん、コブシシとかはどうすれば見つけられるんですか?」

「基本的には足跡とか、エサでき出すとかかなぁ」

「なるほど……。面倒ですね……」

「だから高く値が付くんだけどね〜。コブでやたら突進してくるし手間が掛かるのも頷けるってもんだよ」

「じゃ、魔法で……」

「できるの??」

「探査魔法がどこまで使えるかですけどね」

「探査魔法使えるの!? 凄いじゃん!」

(ナビ子さーん、ナビ子さーん)

……あれ?

    人が読んでいる<シスコンと姉妹と異世界と。>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください