《引きこもりLv.999の國づくり! ―最強ステータスで世界統一します―》シュンの部 【三人に託した思い】
話をまとめるとこうだ。
素のステータスだけを見れば、シュンは創造神と張り合えるほどに強い。
しかしながら、神族には厄介な能力がある。
対象者のステータスを意図的に下げてしまうのだ。いくらシュンといえども、それをされたら適わない。《神の霊気》とやらをにつけることで、すくなくともステータスを落とされることは防げる。
また、神の力を極限にまで高めることで、自己のステータスを作し、ある程度向上させることもできる。HPを全回復させることも可能なようだが、それらは現在、ディスト創造神とアリアンヌにしかできない所業である。
アリアンヌいわく、彼自のステータスはシュンほど高くはないらしい。《神の力》を持つ彼だが、自己のステータスを高めようとしても限度があるようだ。
シュンの高ステータスと《神の力》によるさらなるステータスアップ。
これを組み合わせることで、きっと創造神にすら勝てるであろう――というのがアリアンヌの見解だった。
しかし。
シュンはぼさぼさと後頭部を掻き、目を細めた。
「でも、待てよ。その《神の霊気》ってのは、どのくらいで習得できるんだ?」
「……わかりません。人によります。場合によっては數十年かかります」
「な、なんだと」
これにはシュンだけでなくロニンも目を見開いた。
――數十年。
そんなに長い間修行してろっていうのか。ディストを始末する前に世界が滅びてしまう。
シュンの心境を察してか、アリアンヌは話を続けた。
「……心配ありません。ディスト創造神はかなり悪趣味です。彼自が出しゃばってくることはないでしょう。……しかしながら問題は一般の神族です。奴らは人族とモンスターを滅ぼすべく、各地で暴れまわっています」
「お、おいおい……」
思わず両肩を落とすシュン。
それでは意味がない。
ディストが出張ってくることはないにしても、神族は対象者のステータスを意のままにることができる。それをされたら、どんな強者だって一瞬にして赤子に変わる。
そう告げようとしたが、アリアンヌはあくまで冷靜だった。反論しようとするシュンを右手で制し、話を続ける。
「……私たちもずっとアグネ地帯で手をこまねいていたわけではありません。シュン。あなたが最も信頼できる人を三人挙げてください。私の力で、その者たちに《ステータス低下無効スキル》を授けます」
ステータス低下無効。そんなものがあるのか。だったら、修行なんかしなくても、そのスキルをもらうほうが早いのでは。
そう告げようとしたが、またしてもアリアンヌは先手で語り出した。
「ただし、このスキルには期限があります。盲信はできませんし、また、《神の霊気》が強い者には一瞬で破られます」
「そ、そうか……」
それでは確かにディスト創造神と戦うには心許ない。
「ですが、一般の神族が相手なら充分有効なスキルです。あなたが修行している間、その三人に世界を守っていただきます。それなら心配ないでしょう?」
「む……まあ、たしかにな」
とすると、誰を選ぶべきか。
まずはセレスティアだろう。戦闘能力もそこそこあるし、なにより彼まで死んでしまえば人々は恐慌に陥る。
あとはゴルムとトルフィンあたりだろう。ゴルムは言わずもがな、トルフィンだって六歳にして大會の優勝者だ。
シュンはロニンと目を合わせると、もう一度、アリアンヌに視線を戻した。
「トルフィン、セレスティア、ゴルム。この三人で頼みたい」
「……はい、わかりました」
そこでアリアンヌは両目を閉じ、ぶつくさと呟き始めた。
「トルフィンと……セレスティアと……あと、ゴルム……?」
元神族は眉に皺を寄せた。數秒後、ゆっくりと目を開くと、やや切なさを帯びた聲音で告げる。
「殘念ながら、ゴルムはすでに亡き者になってしまったようです」
「な、なんだと……?」
思わず聲を荒らげてしまう。
「みなが怯えるなか、勇敢にも単で神族に挑み……そして、防力を《1》にされたのちに瞬殺されています」
「…………」
シュンはなにも言えなかった。
ゴルム……力強く、そして忠義深い男であった。
だが取りしてはなるまい。俺は一國の王、どんなときでも冷靜に判斷しなければ道を見誤る。
「それなら……リュアにスキルを授けてくれ。あいつもかなりの手練れだ、きっとみんなを守ってくれる」
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