《進化上等~最強になってクラスの奴らを見返してやります!~》第十七話 神力について學びました
「それで神様、俺はいったい何をすればいいんだ?」
「私のことはミルティスで構いませんよ」
「んじゃあ、ミルティスさん。俺はいったい何をすればいいんだ?」
「そうですね。まずは神力とはいったい何なのかを理解していただきます」
なるほど、使う前に知識として知っておけということなんだな。
「よろしくお願いします」
「まず、神力とは神だけが使用することができる、いわば魔力のようなものです。地上には現人神と呼ばれる者もいるようですが、所詮は人の子であり、神力を使うことはできません」
へぇ、現人神って神に認められた存在じゃないんだな。
「現人神というのは、英雄の稱號の延長線上のものでしかありません。確かに強力なスキルを習得できますが、所詮は人が扱う力です。神力と比べれば子供の児戯と変わりません」
な、なんかすっごい毒舌だな。何かあったのか?
「ええ、し前にその現人神が手配した神たちによって強制召喚されたことがありまして、そこで「俺の嫁になれ!」とふざけたこと抜かしていたので叩き潰して來たばかりなんですよね」
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…………マジか。めっちゃアクティブじゃねぇかこの神。
「へ、へぇ~。ミルティスさんって強かったんですね」
「これでも私は『四帝神』のうちの一人ですからね」
うん? 四帝神? なんだそれ。
「ああ、説明していませんでしたね。ではまず神の位を説明いたしましょう。
神にも位というものが存在します。
一番下から『八柱神』である【獣神・魔神・武神・天神・地神・智神・龍神・海神】、次に私を含む『四帝神』である【転生神・時空神・運命神・生命神】、そして最高神と呼ばれる【極神】ですね。
先に言っておくと、【魔神】は魔族の神ではなく魔法を司る神です。
なお、魔族の神は【邪神】と呼ばれる存在です。位はおそらくですが最高神に並ぶほどかと思われます」
神って意外と多いんだな。しかし邪神が最高神と同じ位って、滅茶苦茶強いじゃねぇか。
「ええ、邪神にまともに対抗できるのは最高神である極神くらいでしょう」
「なんというか…………強いんですねとしか言いようがないな……」
「はい。私も邪神のことを聞いたときは耳を疑いましたから」
ん? 聞いたときってことは、ミルティスさん自は邪神の姿を知らない?
「正解です。大昔、それこそ我々神を作り出した母たる神【創造神フレーミア】様が封印された時以來、封印が解かれたことがありませんので」
「なるほ……いやちょっと待てよ? さっきのミルティスさんの説明では、創造神って位の神はいなかったよな?」
「ええ、なにせ創造神様は邪神を封印し、我々を生み出した後、クリスタルになってしまわれたので」
マジか。それを見つけた奴は創造の力を得らるってわけか。あ、でも神の因子を持っていないと何も起こらないんだっけ。
「その通りです。ですのでそこはあまり心配していません。それに創造神様の因子を共有できるだけの力を持っている人がそうそういるはずがありませので」
そうそう簡単にいくはずがないよな。
「さて、そろそろ本題の神力ってやつを教えてくれないか?」
ミルティスさんはイスとテーブルを出現させて、俺に座るように促す。
俺が座ったことを核にして、ミルティスさんは口を開いた。
「神力とはそもそも、この世界に存在する萬の源のことを指します。石や水、草から土に至るまで、すべてが魔粒子が組み込まれています」
「魔粒子とは?」
「魔粒子とは、言わば空気中に浮遊する魔力の殘滓と言えばいいのでしょうか。魔法を使った後に発生する、殘留と思ってくれて構いません」
「なるほど」
素粒子と似たようなものか。
どうやらこちらのは地球と違う組式のようだ。確認の使用がないから何とも言えないが。
「神力は魔力の上位互換ということだな」
「簡単に言えばそうなりますね」
「ちなみに、神力は魔力に変換することはできるのか?」
「もちろんできます。先ほど晃さんが言った通り、神力は魔力の上位互換ですので、下位互換である魔力に形を変更することなど造作もありません」
「じゃあ、魔力を神力に変えることは?」
「殘念ながら、それはできません。神力を魔力に改変した場合、神力量1に対して換算される魔力量は100萬程度です。魔力が100萬あったとしても増える神力量はたったの1。圧倒的に非効率です」
言われ見ればその通りである。ただ俺の魔力量は∞である。これならばどうなのだろうか?
「確かに魔力量が∞である晃さんならば、ある程度回復することができるかもしれませんが、そんなことをするよりも自然回復量の方が圧倒的に効率的です」
「どうやったら神力を回復することができるんだ?」
「簡単です。飯をちゃんと食べて、ちゃんと寢ることができれば回復することができます。他にも魔を倒した後に殘る魔粒子を吸収するといった方法があります」
ふむ、ミルティスさんの言う通り、こちらの方が効率的だな。
「なるほど、ある程度理解した。それで、次は何について學ぶんだ?」
俺の質問に、ミルティスさんは苦笑しながら答える。
「殘念ながら、神力についてはこれで終わりです」
ありゃ、意外とあっけなかった。
「まあ、知識はこの程度で済まして、次は力をつけてもらいます」
力?
「はい。今の半分だけ神の狀態では、いくらステータスが強くても全てが記されし書アカシックレコードには耐えられません」
どうしよう。すっごい嫌な予しかしない。
「ちなみに、どうやって力をつけるおつもりで?」
俺の問いに、ミルティスさんは笑顔で答える。
「私と戦ってもらいます♪」
ああ、死んだな、俺。
【書籍化・コミカライズ】誰にも愛されなかった醜穢令嬢が幸せになるまで〜嫁ぎ先は暴虐公爵と聞いていたのですが、実は優しく誠実なお方で気がつくと溺愛されていました〜【二章完】
『醜穢令嬢』『傍若無人の人でなし』『ハグル家の疫病神』『骨』──それらは、伯爵家の娘であるアメリアへの蔑稱だ。 その名の通り、アメリアの容姿は目を覆うものがあった。 骨まで見えそうなほど痩せ細った體軀に、不健康な肌色、ドレスは薄汚れている。 義母と腹違いの妹に虐げられ、食事もロクに與えられず、離れに隔離され続けたためだ。 陞爵を目指すハグル家にとって、侍女との不貞によって生まれたアメリアはお荷物でしかなかった。 誰からも愛されず必要とされず、あとは朽ち果てるだけの日々。 今日も一日一回の貧相な食事の足しになればと、庭園の雑草を採取していたある日、アメリアに婚約の話が舞い込む。 お相手は、社交會で『暴虐公爵』と悪名高いローガン公爵。 「この結婚に愛はない」と、當初はドライに接してくるローガンだったが……。 「なんだそのボロボロのドレスは。この金で新しいドレスを買え」「なぜ一食しか食べようとしない。しっかりと三食摂れ」 蓋を開けてみれば、ローガンはちょっぴり口は悪いものの根は優しく誠実な貴公子だった。 幸薄くも健気で前向きなアメリアを、ローガンは無自覚に溺愛していく。 そんな中ローガンは、絶望的な人生の中で培ったアメリアの”ある能力”にも気づき……。 「ハグル家はこんな逸材を押し込めていたのか……國家レベルの損失だ……」「あの……旦那様?」 一方アメリアがいなくなった実家では、ひたひたと崩壊の足音が近づいていて──。 これは、愛されなかった令嬢がちょっぴり言葉はきついけれど優しい公爵に不器用ながらも溺愛され、無自覚に持っていた能力を認められ、幸せになっていく話。 ※書籍化・コミカライズ決定致しました。皆様本當にありがとうございます。 ※ほっこり度&糖分度高めですが、ざまぁ要素もあります。 ※カクヨム、アルファポリス、ノベルアップにも掲載中。 6/3 第一章完結しました。 6/3-6/4日間総合1位 6/3- 6/12 週間総合1位 6/20-7/8 月間総合1位
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