《進化上等~最強になってクラスの奴らを見返してやります!~》第四十三話 見た目完全に廚二病なんだよね

俺は學生たちを助けるために魔法を準備する。

準備する魔法は【ロック・バレット】。石魔法の最初の魔法である。

ただ石礫を飛ばして相手にぶつけるという魔法なのだが、魔法に込める魔力をし強めるだけで石の強度や大きさ、速度をあげることができる。

……石の大きさは拳大位の大きさで、速度は時速80キロくらいか。

さはダイヤモンド位でいいだろう。

以上の容を魔法につぎ込んだ結果、それっぽいのが出來上がった。

「んじゃ、相手を殺さないように―――――」

俺は魔族のきを未來予知して―――――

「行け」

放つ。

ヒュンッ―――――

そんな音を耳に殘しながら魔族に飛んでいく石礫。

魔族はそれを察知したのか、すぐさまその場を飛びのき後ろに下がるが―――――遅い。

もっともその行を読んで魔法を放っているので、たとえどこに行こうと攻撃は絶対に當たるのだが。

魔族も後ろに下がったにもかかわらずこちらに飛んでくる石礫にびっくりしている。

そしてびっくりしたまま、息絶えた。

當たり前だろう。

時速80キロのスピードを舐めてはいけない。

學生たちはいきなり飛んできた石礫と、石礫が貫通した魔族の姿を見て絶句している。

まあ仕方ない。俺もいきなり目の前でこんな景を見せられた同じリアクションをするだろう。

30秒ほどポカンとした表をしたあと、石礫が飛んで來た方向―――――つまりは俺がいる方向なんだが―――――を恐る恐ると振り向いた。

さて、突然ではあるがここで俺の今の姿を見てみよう。

黒シャツに黒ズボン、黒コート(白のラインがってる)に銀髪、赤と金のオッドアイである。

日本人からすれば完全に”廚二病”と呼ばれることだろう。

ならば異世界ならどうだろうか?

完全に魔族、もしくは亜人族と思われるだろう。

ここまで言うともうお分かりだろう。

向こうからすれば新たな敵の出現としか思えないだろう。

「チッ、突然死んだと思ったら次は新しい敵出現とかどうなってんだよ……!」

「文句言ってても仕方ないよ。取り敢えずゆっくりと後退する。攻撃されるまでは攻撃は絶対しない。いいね?」

「それは構わないけど……」

「話し合うのは後だ。取り敢えず逃げるぞ」

そう言って颯爽と逃げていった。

…………攻撃されなかったけど、完全に勘違いされたままだよねー。

はぁ。

気を取り直して、他に気配のするところまで行ってみましょうか。

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