《神の加護を持つ死神》アル
が消えると、目の前にいた奴はの姿に変わっていた。
容姿は髪がき通るような銀髪で先の部分が薄い紫と薄い黃が混ざっていて、しウェーブがかかっている。
長は130センチぐらいで、目は黃がかった赤い瞳をしている。
顔は、百人の人が通り過ぎて行ったら100%全員が振り向くと言えるぐらい、もの凄く可い。
まさに、絶世のと言えるだろう。
の理由? そんなの察してやれ。
まぁ、シーって言えば、ロリっ子だな(笑)。
「お前、なんか良からなぬ事を考えておったろ。まぁ、良いんじゃが。それより、何故私を見てボ〜としておる。……もしかして、私を見て発したかの」
「……なっ!? そんなわけないだろ!! ……そんなことを言う暇があるなら俺に試練の容を教えろ」
「ちょっ! キラリ君、私の話を聞いていたんですか!」
「あぁ、聞いていた。……だからこそ、俺はこの絶対不可能の試練をける! もしクリア出來なかったら俺は、そこまでの人間だったってだけだ」
俺は流奈の話を聞いた時に思った事を言った。
流奈はもの凄く慌てているがこれは、本當のことだろう。
この試練さえもクリア出來なければ、自分の病気に勝てるわけがない。
それに最悪クリア出來ないとしてでも、出來るまで何度だってやり続けてやる。
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「ふっ、お前は実に面白いなぁ〜。私の試練をけるか。……良いだろう。……この天之尾羽張神の試練を見事クリアし、私の力を手にれてみろ、橫井……キラリーッ!!」
「あぁっ!! むところだ!!」
俺は流奈が橫で「ちょっ! ダメです。ダメですよ〜。あぁ本當に、どうしましょう〜」と、あわわ〜しているのをスルーし、俺はこいつの試練をけることに決めた。
「じゃが、し待っておくれ」
「はぁー、もう、なんなんだよ」
こんな良い流れを崩すのか。
「すまぬ。しかし、『グ〜〜』……あわわっ。──ごほん。こんなじで久々に出てきたからお腹が減って仕方がないのじゃ。すまないがご飯を食べさせてくれぬか。試練なんぞは、その後からいくらでもさせてやる。だからご飯を、ご飯を食べさせてくれ〜なのじゃ」
折角のムードが壊れた、と思ったが今のうちに借りを作っておくのも悪くはないだろう。
なので、先にご飯を食べさせることにした。
最悪失敗した時の口実にでもしてやろう。
「まぁ良いだろう。俺も十二日何もご飯を食べてなかったからし腹が減ってたんだよ。流奈、今からご飯を食べれないか?」
「大丈夫ですよ。しかし、よくこんな大切な時に、ご飯を食べようとか言えますね。まぁ、キラリ君らしいですけどね。……はい、取り敢えずご飯を食べる部屋が出來ましたよ。ここのゲートから通って行ってください」
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流奈につくって貰った部屋に、お腹が空いて死にかけている奴の首を摑んで、ゲートをくぐってって行った。
流石、流奈の魔法だ。完度が、俺がつくった魔法より何倍もある。
そんなことを考えながら、俺は部屋の真ん中に模造レプリカを使いダイニングテーブルをつくりそこにある一つのイスに腹ペコ野郎を座らせた。
俺らが座ると流奈がゲートを通り隣のイスに座った。
流奈はダイニングテーブルの上にテーブルマットを敷いた。
「流奈、何でテーブルマットを敷いたんだ?」
「このテーブルマットは、フードマットと言いイメージしたの大きさ分、魔力を使うことでマットの上に出せる、というアイテムなので敷きました」
「ほぉー、今のアイテムは昔とは比べもんにならんほど進化しておるのじゃなぁ」
こいつの言う通りだと、今のアイテムは昔より劇的に進化しているらしい。
けど、そんな簡単に昔のアイテムから進化するのだろうか。
俺は今の話を疑問にじた。
「えっ、このフードマットは、お母様から譲りけたのなので、多分ですが、使われていた時代は天之尾羽張神様も生きてらっしゃたと思うんですが……」
「おい。そこんところどうなんだ」
「……うるさい! うるさい! し忘れておっただけじゃ。……本當なのじゃ。……それよりも、お腹が減って死にそうなのじゃ。お願いだから本當にはやく食べさせてくれ〜」
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やっぱり予想通り、こいつの言うことは違ったらしい。
もうこんなことがあると本當に信用ができないな、こいつ。
……まぁ、本當に死にかけているし、俺もそろそろ限界に近いからもう、ご飯を食べることにしよう。
俺は地球にいた時から好きだったラーメンを、流奈は詳しい名前などを知らないが多分、フレンチっぽいのを、天之尾羽張に宿っている神はおはぎ(?)を、イメージして出した。
「よし、皆出したし食べ始めようか。……いただきます」
「いただきます」
「んん? ……いただき……ます?」
あぁ、そうかこいつは地球の文化を知らないのか。
俺はご飯を食べる前に謝の気持ちを表す言葉、だと教えると納得していたので、確認の為もう一度「いただきます」と言い直すとし遅れてから「いただきます」と今度は、はっきりと言っていたので理解してくれたのだろう。
ご飯を食べているとある事を思い出した。
「流奈、この前の用事とは何の事だったんだ。今度教えるとあの時言っただろう。教えてくれ」
練習をする為に出して貰った部屋から、流奈が出る時の理由のことだ。
今度教えると言ってたし教えて貰おう。
「あの時の用事の事ですか。良いですよ。あっ、けどまずし私の質問に答えてください。──キラリ君、あなたがこの世界に來た後、學校の人はどうなったと思いますか」
俺はこの質問で、今まであんまり考える事のなかった事を考え出した。
俺は確か四時間目が終わった頃に流奈に呼び出されてこの世界に來たはずだ。
なら、あいつらは五時間目に俺と流奈がいなくなった事に気づいただろう。
しかし、だからってあいつらの事だから探してさえもいないんだろうな。
そんな事を考えていると、俺は答えが出ないと判斷したのか、流奈が俺の答えを待つ事無く、その答えを言った。
「多分答えがキラリ君から出なさそうなので言います。あの練習場から出た後私は──」
流奈の話を簡単にまとめるとこうだ。
あの後、流奈は、一度學校に戻ったらしい。
學校では丁度、流奈を捜していたとこだったそうだ。
ちなみに俺は捜されてはいなかったらしい。
まぁ、そんな事は置いておいて、捜索していた人について行き、何故、急にいなくなったのかの話を聞かれて、その話は適當に誤魔化し、話が終わると、家に帰ったらしい。
……が、問題はその次の日らしい。
流奈が學校に著くと、まず放送室に直行で行ったそうだ。
そして、全校に向けてある放送をした。
「あっ、あっ、あっ、マイクテスト、マイクテスト。よし……えぇー、全校の皆さんにお伝えしなきゃいけない事があります。……これから、先生を抜いた全校生徒の皆さんには異世界に勇者として、転移してもらいたいと思います。……あぁー、拒否権とかないですからね〜」
こう流奈が放送で言うと、んなところから、恐怖になり悲鳴やんだりする生徒や、困した人の聲など、々な聲が聞こえてきた。
「大丈夫ですよ〜。勇者召喚なので々な特典が付いてたり、ステータスが高かったりしているので、馬鹿な行をしない限り、簡単に死ぬ事なんかないですから」
流奈の話を聞いた全校の生徒達は、馬鹿な行をしなければ簡単に死ぬ事なんかないと言う言葉を聞いて、逆に馬鹿な行をすれば簡単に死ぬという言葉にじてしまい、余計に恐怖する人が増えて、學校中に生徒の悲鳴が響いた。
──しかし中には、悪戯だと思って笑っていたり喜ぶ人達などもいた、と流奈は言った。
まぁ、結局の所はそんな人達を無視し勇者召喚したそうらしい。
転移場所は、俺とは違い直接アース・ゼロの王都と呼ばれる所にしたらしい。
教會もどきの場所に全校生徒を転移させるのはさせたらしいのだが、著いた生徒の半分はパニックで理を失い、王都の外に向かって走り出してしまったらしい。
王都の外には當たり前だが、魔や魔人などがいるため、外に出た人達は予想通り全て死んでしまったそうだ。
殘った人達には《念話》を使い、俺と同じようにステータスの見方などを教えたそうだ。
それと特典は、能力上昇という俺の持っている長力促進の二つ下ぐらいのスキルを上げたらしい。
後、ランダムで異能力を一つ付けたあげたそうだ。
その説明が終わると、この世界の説明をし、今は皆、魔王を倒すため(魔神の事はまだ教えなかったらしい)必死に王都の聖合騎士から訓練をけているらしい。
──そして、今に至ると。
俺は、流奈の話を聞いて々質問したい事があったが、俺が質問しようとする前に流奈がまた話をし始めた。
「キラリ君、々質問したそうですのでそれにお応えしますが、これだけは言わしてください。私達と仲が良かった、大沢 かずや君と荒井 大輝君の二人はこの世界に転移していません」
「えっ!?」
「いえ、正確には転移しているのですが……この時代ではないと言えばいいのでしょうか。何故か、あの二人だけ過去の世界に行ってしまったのです」
流奈の聞いて俺の頭は、何であいつらが過去に行ったのか、という事でプチパニックを起こし始めた。
「あわわわ〜、キラリ君、落ち著いてください。まず大きく深呼吸をしてください。『すぅぅぅ〜、はぁぁぁ〜』落ち著いきましたか。……キラリ君、二人ともこの時代ではないですけど、頑張ったみたいですよ。あの時、過去に二人が行ったと気づいた後、気づいたんですが、地上にはある塔型の迷宮があるんです。
──その塔の名前が【オオアラ迷宮】と言う名前なんです」
「えっ……それって」
「そうです。偶然ではないと思って調べると、予想通り作製者はあの二人だったんです」
流奈の言うとおり、あの二人は違う時代でも頑張ったんだなぁ。
けれど、なんかその塔型の迷宮は、頑張った印、的なじのノリで、作った気もするけど。
まぁ、あいつらには負けてはられないから、俺もこっちの時代で頑張ってやる。
そう考えていると、初めの威厳がもうどっかに行って、完全に空気のような存在になっている奴が出てきた。
「……お〜い〜。私を空気のような存在にするのじゃけは止めてくれぬか〜」
私を忘れるな〜。
と言うじでこっちを見てきた。
しこいつをからかってやろうかな。
「ああ〜。完全にお前のこと忘れてたわ」
「えっ!? ガチで忘れてる!! 本當にそれだけは止めてくれぬか〜」
やっぱりこいつをからかうのは面白い。
まぁ、ガチで目が潤んでいたから今は止めておこう。
──後でまたするけど。そう思いながら、なんかな〜、と考え始めた。
その何かをし考えていると、ようやくわかった。
……名前だっ! この天之尾羽張神と言う名前が長ったるいから、からかいにくいし、呼びにくいんだ。
何かないかないいの……。
「なんか昔、生きていた時に呼ばれてた、あだ名とかないのか。天之尾羽張神とか長ったるくて、呼びにくいんだよ。なぁー、流奈」
「あぁー、そうですね。あだ名とかがあれば呼びやすくなりますし、距離もまりますからね」
流奈も賛してくれたら、こいつもなんか良いのを真剣に考えるだろう。
「んん〜、そいうのは無かったのじゃ」
「……じゃあ、何か生きていた時にしてたこととかないか」
俺はあだ名がないなら、何かキーワード的なのを繋げると言う方法をすることにした。
そこで、こいつに考えてもらうと結構使えそうなキーワードが出てきた。
「そうじゃな……私は、生きていた時、創造神のイザナミ、イザナギ様の娘のアマテラス様に使える組織【天十握剣】にっておったんじゃ。ちなみに、これでも最高幹部なんじゃよ私。──それに、神の世界も合わせ最強と呼ばれておったんじゃからな。……まぁー、それで最終的には『太神の剣』って呼ばれておったな。……何か良いのが思いついたかの」
こいつ本當に凄かったんだよな。
もう今は、そんな気配は微塵もないけど。
流奈も尊敬というが無くなっているし。
……う〜ん。
なんかないかなぁ。
アマテラスは確か太神だったよなぁ。
太神、太、太ってスペイン語で "ソル" だったけ。
これとこいつの神の時の名前を繋げてなんかできないかなぁ〜。
……あっ、思いついた。
「太神のアマテラスの太にちなんで〝ソル〟。これと……天之尾羽張神の初めの文字、天の部分の〝アマ〟を繋げてアル・・って言うのはどうだ」
結構俺としても自信があったので、ドヤ! ってじで言ってみた。
「おぉー。アルか良い名前じゃな。よし、今日から私はアルなのじゃ。アルじゃ、アル。ほれ呼んでみろ」
「はいはい、わかったからすこし靜かにしろよ。あぁっ、もうっ……アル……はっず、でも呼んだぞ、これで良いんだろ」
「おぉー。その照れながら言ってもらうのは良い気分じゃな。もう一回だけ言っておくれぬか」
「無理だ。それと俺は橫井キラリだ」
「むぅ、まぁ仕方がないかの。あぁ、それとキラリじゃな、キラリ。覚えたぞ」
やっと覚えたか俺の名前。
お前とか腹が立って仕方がなかったんだよなぁ。
改善してくれるならもう良いか。
それよりも、ラーメンがもうそろそろ無くなるんだよなぁ。
「キラリ君、それにアル様、もうそろそろ食べ終わると思うので、デザートなどは如何ですか」
「デザートか、何にしようかなぁ。……そうだ、アース・ゼロの味しいデザートとかが食べたい」
「私も、今の時代の流行のデザートを食べたいかの」
俺はこっちの世界の食べが食べたいと思い流奈に提案してみると、アルも賛してくれた。
流奈は「今の流行のデザートですか」など々言いながら必死に考えてくれた。
「う〜ん、今の流行は流行なんですが、多分……と言うより絶対キラリ君は食べたことがあると思います」
「なんで、こっちの世界の、今の流行を俺が知っているんだ」
「それはですね、さっき話しました勇者召喚の時、召喚された人の中には、戦闘に參加していない人もいるんです。詳しい話は説明するのに、時間が掛かるので省きますが、その人達が、こっちの世界に々な文化を広めていったんです。そのおで今は地球の文化が流行ることになったので、キラリ君は今の流行を知っていると言う訳です」
「ほぉー、キラリの世界の食べかの。どんなのか楽しみじゃのう」
何故戦闘に參加してないのかと言うことは、聞く気はないので、詳しく聞きはしないことしよう。
それよりも地球のどんな文化を広めたんだろうな。
凄い気になる。後で聞いとくことにしよう。
そう考えながらラーメンを食べていると、遂にラーメンが食べ終わってしまった。
「キラリ君が食べ終わりましたね。じゃ、お楽しみのデザートタイムです。あっ、キラリ君は香りでなんとなくわかると思いますが、答えを言わないでくださいね」
香りでなんかで俺がわかるかよ!!
流奈の言葉を聞きそう思っていると、テーブルにクロッシュが付いた皿が出てき、流奈が「では!」と言い、銀のクロッシュを開けた。
中からはパンケーキ? が出てきた。
俺の予想だが、この世界にあるで再現しようとしたのだろう。
香りはパンケーキなのだが、見た目が球のように異様に丸く、はどちらかと言うとオレンジに近い。
「これは、パンケーキで良いんだよな? 異様に丸いが」 
「これをパンケーキと言うのかの。見た目と違い、実に味そうな香りが、プンプンとしておるな」
「いや、これをパンケーキと言うことはできないだろう。パンケーキと言うのは、円盤型で薄く甘さが控えめで、フライパンと呼ばれるで焼く食べのことなんだよ」
アルが間違えたことを覚えそうなので、正しいのを教えておくことにしといた。
「へぇ〜、その、ふらいぱん? と言うで焼くんじゃな。こんなことを知っているという事は、キラリは、料理が得意じゃったのか?」
「まぁな。両親が殆ど家に居なかったし、ある意味ずっと一人暮らしだったからな」
「むぅ、それは済まぬことを聞いてしまったのじゃ」
「いや、良いよそれぐらい。そんなことより、早く食べようよ」
俺についての話のせいで、暗くなってしまった空気を変えるため、デザートを食べ始める事にした。
香りも同様だが、味までパンケーキだった。
ただ殘念なのが見た目なんだよな。
俺はそう思ったのだが、流奈とアルは味しそうにパンケーキを食べているし、これぐらいもう良いか。
パンケーキが食べ終わりし休憩をしていると、アルに「もう良いかの?」と聞かれた。
俺はお前を待っていたのにと思ったが、そんな事を言うと絶対怒ると思うので、言うのは止めておいた。
俺が立とうとしたのと同時に、流奈も立ちあがり始めた。
「キラリ君、私には貴方を止める資格はありません。……なので言わせて貰いますが、絶対に試練をクリアしてきてください! 私はもう邪魔だと思うので行きますが、クリアしたら、暇な時に遊びにきてくださいね! では、」
そう言って流奈はゲートを通り、何処かに行った。俺は絶対クリアしてやる。そう心の中で流奈に誓うとアルの方を向いた。
「アル、休憩もしたし、もうそろそろ始めよう。試練を」
「そうでなくちゃの。今から私の試練の試練容を、キラリに教えるのじゃ」
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