《神の加護を持つ死神》10階層のボス
何で付與したら倒れたんだ?
『魔力切れをおこし、そのまま意識を失ったようです』
付與するには、その対象にあった魔力を使うのだと。
つまりは、魔力不足だ。
「……流石に全てを付與しようとなると、まだ魔力が足りなかったのか」
けど多分魔力が上がってる気がするし、今度はいけそう。
まぁ、出來るかもなだけなので今はしないが。
取り敢えず殘りだけはしておくが。
さて殘りの弾丸全てに付與し終わったし改造した銃にれていこう。
……忘れてたけど、今回改造したのは弾丸をれる場所だ。
今は≪グラヴィティ・クラッチ≫をれているが、これは數が多い。
なので、ここへ大膽に無限収納アイテムボックスを付與してみた。
初めはいけないかも、と思いながらやったいたが案外いけた。
ここへし改造を加えると、弾丸をれる場所の無限収納アイテムボックスにれた弾丸を撃てるようになった。
我ながら凄い改造をしたと思う。
まぁ、殆どがスキルのおなんだが。
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こんな事を思いながら銃に弾丸をれて數十秒が経った頃、人工知能が話し掛けてきた。
『≪グラヴィティ・クラッチ≫が付與された弾丸を全て、弾倉の無限収納アイテムボックスに収納しますか』
「もっと早く言え!」
流石にこれには怒鳴ってしまった。
だってちまちまと弾丸をれていたのに、急に楽できる手段が出てきたのだから。
まぁ、こんな事を言いつつやって貰うのだが。
「やってくれ」
『かしこまりました』
あっ、消えた。
……俺がやっていた意味はあったのだろうか。
人工知能に任せておけば一瞬だったのに……。
「くよくよしている場合じゃないか。早く上へ進もう」
そう、朝から(朝かは分からないが)銃に弾丸をれていたのは、今日から上へと進むからだ。
てか、今日からでも遅いし。
流石に一階層でこんなにも時間を取りすぎているはやばいからな。
俺は家の外に出た。
この家をどうするかって。
そんなの決まってるだろ。
持っていく!
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『かしこまりました。家を無限収納アイテムボックスに収納します』
人工知能が言い終わると目の前の家が消えた。
──正確には、無限収納アイテムボックスにった。
ったのを確認すると、手に持っていた銃をレッグホルスターにしまった。
このレッグホルスターは銃をれる為、今日の朝早くに作っただ。
因みにこれは朝早くにボナコンを倒した時に落ちた、ナイロンを使っている。
何故ナイロンを落としたのか。
そんなの俺に聞かれても困るから聞くなよ。
まぁ、ランクはSSRだったこともあるのか、凄く使い易い。
全く邪魔にならないし。
全ての裝備を付けると、目の前にある階段を上っていった。
上った先にあった景は……まぁ、一階層と全く一緒だった。
これは予想はしていたが、ちょっとだけ、違う景を期待していたのでしショックだった。
こんな事は良いとして、さっさと階層ボス(勝手にそう呼んでいるだけ)を探そう。
もう階層ボスを倒したら、次に上がれると分かっているんだし。
そんな事を思いながら、前にあった道を進んで行くと、フェンリルみたいな魔が現れ、消えた。
──消えたと言うより、凄いスピードで走っている。
まぁ、他から見たらだが。
俺と比べるとクソがつく程鈍い。
走って來る魔をジャンプでかわし、空中でが逆向きの勢でレッグホルスターから銃を抜き放ち撃った。
俺が著地したのと同時に魔が付與してある≪グラヴィティ・クラッチ≫によって押し潰れた。
押し潰れたのを確認すると、よくアニメである銃口から出る煙(出てないが)を吹く真似をしてみた。
俺かっこいい! と自畫自賛しながら、魔に歩み寄り鑑定を行った。
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【名前】ウォーグ
【種族】魔
【レベル】200
【HP】0/4000000
【魔力】4000000
【攻撃力】6900000
【防力】7600000
【俊敏力】6600000
【用】6500000
【運】7900000
【スキル】俊足。神速。視覚強力。
【魔法】屬魔法Lv最大(初級、中級、上級)。
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「うへー、また強くなってるし。……これを一撃で倒したこの銃の威力やべーよな」
……あっ、消えた。
『レベルが上がりました』
『スキル【俊足】【神速】【視覚強力】を取得しました』
うん、もうやばいね。
何で見ただけで覚えれるんだろ。
あっ、俺が願った能力のせいか。
はぁー、俺人間なのかな。
まだ大丈夫であってくれ。
くよくよしていても仕方がないか。
さっさと落ちたアイテムを回収して前へ進もう。
……うわ。
なんかやばそうなのが近くにいる。
しかもどんどん近づいて來てるし。
あっ、來た。
でかいな。
なんか魔法放ってきたし。
まぁ、こんなの喰らっても死なないけど。
まずその前に、ケーレス・ローブの魔法無効化結界で當たらないけど。
取り敢えず避けるか。
ひょっい。
ん? もう攻撃しないのか? いや、気を溜めているのか。
待つ義理なんてないし、もう終わらそう。
「ドン!(実際は音無)」
「グゥワワァッ!?」
え!? 何あいつ。
攻撃避けやがったし。
ちょいうざし。
「死ねし」
「し」の語尾にはまったし。
無駄話は良いとして。
『ドン』『ドン』『ドン』(実際は銃の効果で音が出ていない)
「……やっと死んだか。取り敢えず鑑定っと」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【名前】ケルベロス
【種族】魔(ボス)
【レベル】300
【HP】0/10000000
【魔力】8000000
【攻撃力】9800000
【防力】14000000
【俊敏力】9600000
【用】11000000
【運】13000000
【スキル】神速。地。強化。俊敏力上昇。気力放。気配察知。
【魔法】屬魔法Lv最大(初級、中級、上級)。
雷屬魔法Lv最大。(初級、中級、上級)。
火魔法。超音波。
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「やっぱりボスか。まぁ、そうじゃなきゃ二階層なんかで銃が避けられる訳ないしな。で、もうそろそろ──」
『レベルが上がりました』
『スキル【地】【俊敏力上昇】【気配察知】を取得しました』
『魔法【雷屬魔法】【火魔法】【超音波】を取得しました』
「きたきた。人ということを忘れかける瞬間。なんか最近この時が楽しくなってきたんだよな」
自分自信、人かどうか怪しいと思っているからな。
最近は怖くてステータス見てないし。
こんな流暢な考えを抱きながら、目の前に出現した階段を上って行った。
三階層の景は──またまた変わらずいつもどうりだった。
うん。
なんか慣れてきたよ。
「ほぉぁー、もう眠たいし今日は休も。取り敢えず家を出してと」
階層の橫に無限収納アイテムボックスに収納してある、家を設置した。
寢室まで行きベットに橫になると自然と意識が途絶えた。
◇◆◇◆◇◆
──あれから一週間。
俺は迷宮をひたすら進み続け十階層へ行く階段の前まで來た。
ひたすらと言っても三階層のボス以降、特に苦戦する魔は出てこず、結構余裕があってだけどな。
こんなくだらない事を考えながら階段を昇っていった。
階段の途中で、ふと立止った。
そこから見える階段の先の景を見る為に。
そこには何にも遮られてない、円型の広場が広がっていた。
階段を上り終わり広場を進んで行くと、凄く、いかついドアが付いていた。
……このドアの先、絶対ボス戦だよな。
中からえげつない殺気がしてるし。
覗くだけ覗いて見よう。
ゲームとかだと、ボスはドアの先までは出てこないし。
「──ギュゥルルゥ……」
年季がったドアだな。
凄い音がなった割に全然開かないし。
「ふぅう……開いた。どんだけ固いんだよ。中にいるのは──」
「ギュゥルルゥ〜〜ッッッッ!!!」
「……お、お邪魔しました!」
……何あれ?
何であんなでかいんだよ。
最低でも八メートルはあるぞ。
しかも黒い虎だよ。
多分、一階層のボスの変異種か上位換とかだよ。
何故かって。
が違うだけでそれ以外全部一緒だからだよ。
それよりも……うーん、全く倒し方が思い浮かばん。
それとも正々堂々戦おうとしているのが間違えなのか。
──やべ、ドア開けっ放しだった。
……………………………………………………あれ!?
開いてるのに追って來てないな。
「……もしかして」
──良い作戦思い付いたかもしれない。
◇◆◇◆◇◆
ここら辺からで……見えるな。
よし。
あそこの位置に……『ドン』
──ドッカーンッッッッッッッッ!
何をしたか分からないだろうし、取り敢えず何をしたか説明しよう。
俺はドアの外にはボスが出てこない事に気が付いた。
この時に俺が思った事を作戦とした。
──外から狙えば良いじゃん。
この作戦を酷い、と思う奴はいるかもしれないがそんな事知るか。
生き殘る為に必死なんだよこっちは。
まぁ、こんな作戦を思いつきあの殺戮兵を使った。
結果。
殺戮兵ぱねー。
だって一撃だよ、一撃。
『レベルが上がりました』
『スキル【威圧】【挑発】【槍】を取得しました』
ボス部屋完全に何も無いし。
あっ、ドロップ品は覗いてだよ。
因みにドロップ品は、
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【名前】黒眼虎(ドロップ品)
【ランク】???
【詳細】黒虎(青虎マルタタイガーの上位換)が結晶化したアイテム。
他アイテムと合可能。
所持時魔法攻撃威力十倍。
所持時魔法速度十倍。
【固有スキル】
・百中百中▽
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なんかツッコミどころ満載だな。
取り敢えず、所持時魔法攻撃威力十倍、所持時魔法速度十倍からだろう。
所持時は銃に変えても効果は発揮するの事が分かっている。
青眼虎からな。
だから合わせたら攻撃威力三十倍だよ。
ヤバくない。
何故こんな事を言うのかって。
分かる奴は分かるだろう。
銃と合するからだ。
──正確に言うと青眼虎とだけどな。
両方のアイテムに合可能と付いてあるのでいけるだろ。
多分だけど。
まぁ、ドロップ品に戻って他には固有スキルだろう。
これは詳しい事はカーソル見るしかないな。
ーーーーーーーーーー
所持時以外でも持てるスキル。
放った弾丸、矢などが目的に全て命中する。
避けられたら當たるまで追跡する。
ーーーーーーーーーー
ヤバイね。
これ銃に付けたら最強じゃん。
合決定。
さっさと合しちゃおう。
『【合シンザシス】を使用し、FN Five−seveNの素材、【青眼虎せいがんこ】に【黒眼虎】を合しますか』
便利。
この人工知能、こいう時に役に立つんだよな。
「ああ、する」
『かしこまりました』
あれ、レッグホルスターがってる。
いや、銃がってるのか。
が消えた。
なんて言うんだろ。
「いやいや、大して変わらねーのかよ!」
うん。
それしか言えない。
いや、だってね。
マジで大して変わって無いんだよ。
変わったとしてもが青から黒になったぐれーだし。
まぁ、言っても今回の醍醐味は能出しな。
鑑定っと。
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