《神の加護を持つ死神》キラリお兄ちゃん!
「早く起きてくれないかな。まだかなー」
「……キラリが完全にキモい奴なのじゃ」
「そうだな。今日の主人はまた一段とキモいな」
「失禮かもしれませんが、アル様とヘーニル様が今は正しいでしょう」
「ぐへっ!」
俺が早く転生者の子と話したくてうずうずしていたら、三人から酷く言われた。
確かに今は自然と顔がニヤついていたりしているかもしれないが、それでもだ。
キモいとあそこまで言わなくても良いだろう。
「だってなのじゃ。それ相當の顔を今、しているのじゃ」
「流石にニヤつくのが駄目だ」
「それに……いえ、何でもありません」
最後にソラ、何かおかしいことを考えたな、あれは絶対に。
「いえ、そんなことは決してありません」
なら、良いのだがな。
まあ、話は戻すとして、やっと出てきた転生者なんだよ。
嬉しがるのは當たり前だ!
「キラリは全くブレないのじゃ」
「しはブレて良いのだがな」
「仕方ありません。キラリ様ですから」
「「納得(なのじゃ」」
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何故に納得?
今の何処に納得?
「ーーお前らなぁ!」
「起きた時のためにも私はご飯を作って來ますね」
「我は、あのがまともな格好が出來るように、著ていた服を洗ってくる」
「私は、私は……何かしてくるのじゃ」
三人は々な言い訳を付けてこの部屋から出て行った。
二人はまともだが、最後は適當過ぎるだろう。
何かって何?
「……俺も、やることやるか」
俺がやる事も一様ある。
あの子の武を作る事。
……退屈だからの暇つぶしって訳じゃないからな!
これは……そう! あの子へのささやかなプレゼントだ!
これを使って絶対にあの子を仲間に……クックック。
そのためにもまずは、報をまとめていこう!
多分、持っていたからして、MPを上げるためのが多かったので魔師かなんかだと思う。
服裝は何故か、學生服だったけど。
この世界に學校なんてあるわけないしね。
いや、あるのかな、學校。
案外、剣を學ぶところとか、魔法を學ぶところとかはこんな異世界だし、ありそう。
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それに転生者がいるって事は、他にもいるだろうしその人が作った可能だって、無いとは言い切れないからな。
「さぁ、本題に戻って……何作ろうかな」
単純に魔力を上げるでも良いかも知れない。
が、しかし、俺はあの子の好みを知れない。
そもそも話もした事無い。
だから、作って渡したって、いらないと言われたら元もこうも無い。
一層の事、作るのやめよっかな。
「……うん、やめよ」
単純に面倒いしなぁ、作るの。
それに、俺の本気の勧をければ誰だとしても仲間になるだろ。
うん! 絶対にそうだ。
まぁそんな事で俺はこの子が起きるまで、隣で待っている事にした。
椅子に座りながら銃の弾丸作っているだけだけどね。
ざっと三十分ぐらい経った時に、が寢返った。
多分、意識が戻ったのだろう。
「んん〜〜」
眠り姫の如く目を閉じていたが起きた。
しかし、まだ目は開けれないようで、狀況が分からず戸っているのか、辺りを見ようと起き上がろうとしていた。
「おはよう……ああ、心配しなくても良いよ。襲ったりなんてしていないから。それとゆっくりと目を開けてみて。もう怪我は治っているから」
「ーーえっ!? 本當に治ってる!? ここは? 私はさっきまで學校にいたはずなのに……それより! あいつは!」
「あいつって?」
は起きると早々にんだ。
「ルニウスよ! 早く! 早く! あいつを殺さなきゃ!」
「どうしたんだよ、一。とりあえず事を話してくれるかなぁ。君があんな砂漠のど真ん中に傷だらけでいた訳も知りたいし」
「……分かりました。狀況的には貴方方が私を救ってくれたとみて、良いようですので、全て話します。多分信じれない事だらけだと思うので、信じれないとじたら信じなくても構いません。実はーー」
このが言った言葉を簡単に要約するとこうだ。
このーーエルザ・エリファスが地球でトラックに轢かれこの世界に転生。
転生先は何でも権力のある貴族の元だそうで、子供の頃から魔法を使い放題だったと。
そのおでMPは上り、びに悩んだので超噂になっている人がいる學校へと行く。
そこで試験の順位が一位だったので新生代表挨拶をする事に。
挨拶をしている時に、ルニウスという魔王軍もとい魔神軍の幹部が勧しに。
しかし、これを斷ると用は無いと言われ殺されそうに。
もうほっとけば命は無いというところで、どこかに転移させらえる。
そこがあの砂漠で、こうとしたがが言うことを聞かず何も出來ない。
そして、意識させ無くなった。
で、俺に見つかって命を取り留めた。
ということらしい。
「信じられませんよね、こんな事。私が転生者なんて……」
「いいや、信じるよ。だってね、俺は神様だ。だから何でもお見通しなんだよ。だから君が噓をついてないなんて見ただけで分かるよ」
「ふふふ。面白い方なのです」
「なのです?」
「ーーぁああ、今のは無しですぅ……ええ〜と、さっきのはいつもの癖で……おかしいですよね……」
何この子……転生者で俺の理想の妹の喋り方ってマジかよ!?
この子、まじ天使。
「笑わないさ。それにいつもの喋り方で良いよ。そっちの方が可いよ」
「ありがとうございます! ではいつもの喋り方にしたいと思います」
「うん。そうしてくれるとありがたい」
が顔を上げた時、それは守りたい、そう思えるような笑顔だった。
俺は自然と顔が笑顔になっていたと思う。
「それでなのですが」
「うん、うん」
バッチコイ!
「ルニウスを倒してしいのです!」
「良いよ」
俺はおもわずそう言っていた。
いや、これがアルとかだったらすぐに斷っていただろう。
……ソラならば分からないが。
まあ、俺が即答でそう答えたのは、このが可すぎるからだ。
あんな笑顔の後に、上目遣いでのお願いだぞ! 誰でも良いと応えるだろうが!
「ありがとう! お兄ちゃん!」
「……お兄ちゃん?」
「ダメでしたか……転生前は貴方みたいなお兄ちゃんがいたのでつい……気にれたのなら直すのです……」
「大丈夫だよ。ちょっとびっくりしただけだから。それと俺の名前はキラリだからお兄ちゃんが嫌ならそっちでも良いよ」
そう俺はびっくりしただけだ。
決して、俺の中にあるオタク魂がお兄ちゃんという言葉に反応した訳じゃない。
「キラリというのですか……本當のお兄ちゃんと同じ名前です! それになんだか似てるのです。なので、キラリお兄ちゃんって呼ばしてくださいのです!」
「もちろん、良いよ」
「ありがとうなのです!」
さっきまでは大人みたいな話し方をしていたが、あれは結構辛かったのだろう。
あの喋り方よりも、こっちの方がある意味子供らしくて良いと思う。
やっぱり大人びいた喋り方よりも子供みたいな喋り方の方が子供らしいし可い。
「話を戻すけど、そのルニウスという人は多分もうそこにはいないと思うんだ。だから、俺たちは今旅をしているのだけど、その旅の途中で倒しに行くというのはどうかな。これだと俺たちの旅について來てもらう事になるけど……」
俺は話を戻し、結構真面目な話をした。
このは考えに考えたのだろう。
下を向けていた顔をあげ、俺の方を向いた。
その顔は何かを決意した顔だった。
「エルは貴方に恩を返したいと思っています。それに、エルはキラリお兄ちゃんが斷ろうが一生付いて行く気持ちでいたのです。なので、キラリお兄ちゃんからってくれたのを斷る訳ないのです! ルニウスを倒したってエルは付いて行くのです!」
「そう言ってくれて嬉しいよ。じゃあ、今から俺のパーティーにってくれた歓迎パーティーをしないとね。それとみんなの紹介も」
「わーいなのです!」
俺はエルとんな話をしながら、グレートホールに向かった。
因みに話の中で俺はの事をエルと呼ぶ事となった。
と言ってもエルからそう呼んでしいと頼まれ、斷るに斷れない狀況に、それに最後の一手とばかりに上目遣い。
こうなったら斷れないだろうが!
ってじで俺は仲良くなった……いや、俺は仲良くという依然に妹だと思ってエルを見ている。
だって、お兄ちゃんと呼ばれたら、それが妹だと思うのはごく自然な事だろう。
「連れてこられましたかキラリ様」
「ああ、エル、このお姉さんがソラという人だ」
「ソラです。私はキラリ様の従者なのでどう呼んでいただいても構いませんよ。エルザ様」
「じゃあ、ソラお姉ちゃんなのです! エルザです、エルと呼んでくださいでござる」
「分かりました、エル様」
仲良くなるスピードが半端ない。
コミュ力半端ねー。
「じゃあ、ご飯食べようか。もうそろそろ殘りの奴らは來そうだし」
「二方ともこちらへ向かってらっしゃるので、ここで待つのが良いかと。なので、お先にエル様とキラリ様でご飯を食べておいてください。私は二方の分を用意するので」
「分かった。じゃあエル、食べようか」
「分かったのです!」
「「いっただきます」」
テーブルに並べてある豪華なご飯を俺はエルと食べ始めた。
ソラが作っただけあって、高級料理店並みに味しい。
エルもばくばくと食べている。
言ってはいなかったが、とてもお腹が空いていたのだろう。
胃とかのものも襲われた時に全て出ただろうし、お腹に何もないままで一日近く過ごしただろうから、當たり前なのだろうが。
「こんにちはなのじゃ。私はアルなのじゃ。エルであっているかの?」
「はい。エルなのです。アルお姉ちゃん、よろしくお願いなのです〜!」
「我はヘーニルだ。よろしく頼む、エル」
「ヘーニルお姉ちゃん、よろしくなのです! ……けど、何でみんなエルの名前を知っているのです〜?」
アル、ヘーニルと部屋にって來て挨拶をした。
エルは楽しそうに話しているので、問題は無いだろう。
それよりも、エルは勘が良い。
何気なくみんなエルの名前を言っていたが、多分こっちを観ていたのだろう。
それで知っていると思うのだが、それを言える訳無い。
だって言ったら、それは唯の盜聴と変わり無いのだから。
「それはじゃの、私達はキラリも言ったが本當に神様なのじゃ。だから、凄い力を使える。それも空間を観るとかもなのじゃ」
「マジだったのですか!? てっきりエルは噓だと思っていたのです。キラリお兄ちゃん、疑ってごめんなさいなの……」
「大丈夫だよ。そんなちっぽけな事気にしないから」
簡単に俺たちの正バラしたけど、それに全く驚いていない、エルは本當に凄いと思う。
エルの知能は高くて、頭の中で計算でもしたりしているからだろうか。
じゃあ、俺は何故に元々賢かったのに未だ驚きっぱなしなのは何でだろう?
地球じゃ績良かったんだよ? 知能って高いと思うよ。
「気にしないのじゃ、ロリコン」
「アルの言う通りだ。主人は賢かったとしてもそれは表面上だ。本當の頭は馬鹿なだけだ。だから気にしなくても良い、ロリコン」
「アル、ヘーニル、何で俺が……ロリコンなのかな?」
まあ、認めざるを得ないな。
エルは妹枠なので覗くが、アルもヘーニルもソラもロリ枠だしな。
俺の周りロリしかいないし、そう思われても仕方が無いだろう。
「だれが、ロリなのじゃ。シスコン!」
「そうだ! アルはともかく我は違うぞシスコン!」
「あ" !? ロリ共が黙っておけや!」
俺たちはこの後、歓迎パーティー中という事も忘れ、大暴れしまくった。
そして、エルは「楽しい人達なのです!」と喜んでいたので良かったが、それで済まされる訳無く、ソラに三人まとめて結構怒られた。
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