神の加護を持つ死神》水の都フリュウデンまでの旅途中

今、俺たちは水の都のフリュウデンに場所で向かっている。

何故、ヒスイから離れて向かっているかは、數時間前の出來事が原因だった。

エルの鍛えるのも終わり、俺はいつもの様に、スイートルームの部屋でゴロゴロしていた。

その時、アル、エル、ヘーニル、ソラの四人はある盤上ボードゲームをしていた。

それは最近流行っているという娯楽ゲームというのだった。

ルールはとても簡単で盤上の上に自分の駒となる専用のを置く。

そしてその駒に魔力を注ぐ。

すると、魔力を注いだ者の意識が駒に映るらしい。

簡単に言うとフルダイブ型のVR的なじらしい。

その駒は自分とそっくりの顔で服裝なども同じになる。

そして、順番を決め一人ずつサイコロを振っていく。

サイコロを振って出た目の場所に移する。

その場所では全てが娯楽なそうで、どの面に行っても楽しめる。

楽しんだらまたサイコロを振って、今のマスから出た數分く。

そして験する、これを繰り返すという至って簡単なゲームだ。

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これの中に溫泉があった様で、アルがその場所に移したらしいのだが、余りの気持ち良さにまたってみたいと、言い出したのだ。

そして、ソラに聞くと水の都フリュウデンという場所はこの大陸唯一の溫泉が楽しめる場所との事。

で、ヒスイからも然程遠いというわけでも無く、二、三日で著く距離との事だ。

それをアルに伝えると、行くのじゃ〜! と言い出し、これは止められないとじた俺たちはし予定よりも早いがヒスイから出ることに決めたのだ。

そして用意してヒスイを出て、數時間経ったのが今という訳なのだ。

「キラリもやるかの〜?」

「良いよ、俺は。今日の鍛錬終わって無いし」

「そうなのか……じゃあ私達でやるのじゃ〜!」

「「「お〜おぉ〜!」」」

「じゃあみんな選ぶんじゃ!」

俺が斷った瞬間に用意を始めちゃったよ。

俺なんてどうでも良いのね。

斷った俺が言うのもなんだけど。

あっ、もうみんなゲームの用意終わって始めちゃったよ。

全員寢てるし、そう思って合っているのだろう。

「はぁ〜、鍛錬って言っても何すんかなぁ〜。しっかりと決めてないし」

ならどうしてやろうと思ったんだ、そう言われそう。

いや、あいつらだったら絶対に言うな。

他にも、鍛錬なんかしなくても強いだろう、とか、偶には休めよ、とか言われそう。

短い付き合いでもなんと無くじれる。

「とりま、魔法との混合の戦い方でも練習すっか」

魔法でも主に次元魔法とかしかやんねーけど。

次元魔法が一番使いやすいし。

も誰も教えてくれないから全て自己流。

それに魔法を合わせるんだから、本當に俺流になっているだろう。

それからは、《召喚魔法》を使い魔を出してーー素手や足で倒す。

そんなのを繰り返した。

それで多分3時間くらい経ったのだろう。

、四人が目を覚ました。

ゲームを終えたのだろう。

その証拠に四人とも顔がほんわかしている。

リラックスした、気持ちかったという様なじだ。

「どうだった? 楽しめたか?」

分かりきったことだが、聞いてくれという顔をしてこっちを向いていた者が一人いたので一応聞いておく。

「無論。楽しめたのじゃ。キラリもやったら良かったのじゃ」

「いや、俺は良い。それよりも楽しめたのなら良かったな」

「ハイなのです〜! 次はキラリお兄ちゃんもやるのです〜!」

「うん。良いよ」

「何故、わたしは駄目でエルは良いのじゃ! やっぱりロリコンでシスコンじゃな!」

どうしてそうなるのやら。

こいつの脳は馬鹿という文字だけで埋まっているのでは無いだろうか。

「酷いのじゃ!」

聞こえていたらしい。

いや、この場合は俺の考えをよんでいただな。

神の能力というのは盜み聞きを、または人の頭を覗くためにあるものなのかよ。

本當に呆れるわ。

神は駄目ばっかかよ。

「神がそうじゃならば、キラリ、お主も神なのじゃからそれに當てはまるということじゃぞ」

「あっ、そうか……。ならば、俺以外の、もっと言えばアルだけが當てはまるだな」

「言い方を変えたって私をけがしている事に変わりは無いのじゃ!」

「あんま、怒んなって」

「キラリのせいじゃぞ!」

まあまあとアルに俺は言った。

それでも機嫌が治らないとじたので、俺はコーラをアルに手渡す。

すると、すぐさまコーラの蓋を開けガブ飲みした。

「ぷっは〜〜! コーラに免じてさっきのは許してやるのじゃ」

何故、俺が悪い様になっているのかは分からんが、機嫌が治ったので良しとしておこう。

『キラリ様。ご飯が出來ました。皆さんを連れて、來てください』

どうやったのだろう。

今、こいつらはゲームを終えたよな。

で、エルとアルはここにいて、ヘーニルとソラはこの部屋から出て行き何処かの部屋に行った。

出て行ってから大三分程度。

その間にどうやって食事の準備をしたんだ。

ソラの事だし、凄い方法でやってそうだけど、それでもだ。

早過ぎる。

それしか今は考えられない。

人間とは思えない速度だ。

ーーあれ?

ソラって元人工知能だけど、人間という分類に今はっているのか?

人間じゃ無かったらソラって人工知能じゃ無くなったし、何になんのだ。

さっぱりわからん。

多き生ですよ』

とのことだそうだ。

……どうやって、今の聞いたんだ?

俺の能力に頭の中の考えが分かるなんていうのは無いし、何故そんなのをソラは使えるんだ?

『キラリ様。冷めてしまうので早く』

今は良いか。

ソラに急いでって呼ばれてるし。

「それじゃあ行きますか」

「待って、キラリお兄ちゃん〜!」

「分かったよ。一緒に行こう」

エルが白く綺麗で小さな手を俺に出してきた。

手を握ってしいという事だろう。

俺はその期待を裏切らない為に、エルの手を握った。

大満足の様に、笑顔でこっちを向いてきたので、間違ったと選択では無かっただろう。

そのまま部屋から出て行こうとすると、後ろから小さな聲が聞こえてきた。

「……待ってくれ、なのじゃ」

「よしよしエルよ。早くご飯が食べたいだろう。早足で行こうか」

「ワザと私をスルーしていかないでなのじゃ! 酷いのじゃ!」

「……冗談だよ。アルも行くぞ」

俺の言葉を聞き、それはもう飛びっきりの笑顔と化し、待ってなのじゃ! そう言い、走ってきたのだった。

結局、間違った選択だったのか良い選択だったのか、分からない結果になったが、まあ結果オーライと考えよしとしとこうか。

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