《神の加護を持つ死神》出後
「で、出れたのじゃあ〜!」
「やったなのです〜!」
「はあ、間一髪だったな」
「ほんと、ギリギリでしたね」
そう、あのシーラとかいう魔を倒してから扉の閉まる速度が遅まるどころか速まったのだ。
俺達は大急ぎでロタンに強化魔法を全力で掛け、それでロタンがギリギリれる隙間が殘っているというところで出れたのだ。
あのまま遅れてたらヤバかった。
ロタンは、というか乗っている俺達含め、グシャンだったのだ。
ああ、怖い。
『ご主人様、ここは地上だしもう戻っても良いのだ?』
「ああ、ご苦労」
そう言ってロタンは人の姿に戻った。
てかさ、自分でつくったけれど、これなんで服は変化してもそのままなのか分からないんだけど。
水竜狀態では服は著ていなかったが、人の姿に戻った時はちゃんと服を著ていた。
不思議だなぁ。
「私がしそいうところに手を加えておきました。キラリ様、そいう小さな所をしていませんでしたから」
「ああ、ありがとな。そいうの面倒くさくて」
「知っていますので、一応の確認として見てみたら何もされていなかった。だから手を加えておいたのです」
「……すまん」
はぁ、と小さくソラは溜息を吐いた。
出來るだけ、ソラに迷掛けないようにしよう。
うん、出來るだけ……。
「そこは絶対とかで斷言しろなのじゃ」
「無理だ」
「初めから諦めるでおるな」
「不可能」
アルもまた小さく溜息を吐いた。
まあ別にこいつは迷掛けても良いか。
アルだし(笑)
「キラリ死ぬのじゃ!」
「そこら辺で勝手にどうぞ」
「私じゃなく、キラリが死ぬのじゃ!」
頬を赤らめかせ、ぽこぽこと俺を叩いてきた。
こいつ戦いになると強いのに、こいうのは弱いな。
赤ちゃんぐらいの力だぞ。
「それでじゃが、ご主人様よ」
「うん? どうした?」
「ああ、この先のことじゃが、予定はあるか?」
「予定?」
予想していたことと違う事を聞かれたのでつい、頭の上にはてなマークが立つじで応えてしまった。
不意打ち弱いな俺。
「うむ、次に行く國とかじゃ」
「特には無いなぁ」
「じゃあ、アルベルトという國に行かないか?」
アルベルト。
ソラに聞いたところ、この國は〝冒険者の國〟らしい。
理由は、ここには冒険者ギルドの本部があり國が冒険者で溢れているからなのだと。
ちょい怖い。
冒険者で溢れてるっていうことは、の子がないということでは無いのだろうか!
「理由が最低なのじゃ」
「最低ですね」
「キラリ様ですし予想はしていましたが、聞くと最低という言葉しか思い浮かばないですね」
「ご主人様、まさかそんな人だったのだ」
そうかロタンは知らなかったのか俺のこと。
てか、今日あったばっかだしな、仕方ないか。
俺はこんなんだぞ。
「今、付いてこなかったら良かったかもしれないとじる儂は可笑しいのだろうか」
「「「「可笑しくない」」」」
最低ぇ。
こいつら最低ぇ。
俺だって傷付く時は傷付くんだぞ。
「じゃあアルベルトに行く時はエルがキラリお兄ちゃんの相手したあげるの〜!」
「ありがとな、エル」
「えへへ」
エルの頭をでたあげると、エルが可く喜んだ。
てか、可い。
その仕草が可い。
俺にはエルがいるから大丈夫だ!
「開き直ったのじゃ」
「エル恐るべしだな」
「ナイスですエル様」
「カカッ、その様にやるのだな」
何故かみんなから褒められるエル。
何故なんだ。
「まっ、いっか。じゃあ次そこなぁ」
「言った儂が言うのもなんだが軽くないのだ?」
「だって真剣に考えるのなんか面倒いし」
戦闘以外で頭を使うことって出來るだけなくしたいじゃん。
そんなじだよな。
「絶対に違うだろう。せめてちぃとした事を考えるぐらいは頭を使うのだ」
「それはお前だけだよ」
「ないない。キラリが可笑しいんじゃ」
「なんだよ、クソやろぉが!」
「うん。なんじゃやるのか!」
そんな二人して睨み合っている俺達をほっとき話を始めていた。
俺は睨み合いながらも、聞き耳で聞いていた。
「では、そちらにしましょうか次の行き先は」
「冒険者登録するの〜!」
「だな。やっと出來るしな」
そう。
俺達は昔、冒険者登録を本部でやりたいからといいしていなかった。
やっと出來る時が來るのだ。
はっはっはー! 俺は冒険者の最高ランクになって無雙してやるぞ!
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