《神の加護を持つ死神》冒険者登録
さぁ、さぁ、さあ。
ソラの案を聞きながら、宿から歩くこと數十分。
ついにやって來ましたよ!
俺が異世界に來てしたかったこと第1位の事が出來る日が!
冒険者ギルドで登録をし、冒険者になるという夢が!
俺は昔から、最近もだけれども冒険者になってしたい事など山程考えていたのだ。
最高ランクに上がるまでの最短レコードを取る事。
周りから英雄呼ばわりされる事。
珍しい寶を見つける事。
強い敵と戦う事。
これ以外にも、もっと考えている。
まぁ、この力を持ってからだと冒険者になっても強い敵など出ないだろう。
それに、珍しい寶も普通に見つけられるし……というかもう見つけてるしな。
もっと言えば、死神が英雄ってどういう事だよっていう話にもなる。
なに、俺は神で死神で英雄になりたいの? ……なりたいこともないこともないけどな。
「どっちなんじゃよ」
「……人の心の聲にツッコミをれないでくれ」
「まぁ、細かい事は気にすんななのじゃ。それよりも今は、早くるのじゃ!」
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「「「おぉー!」」」
あれ? 反応したの俺とエルとロタンだけなんだけど。
知的的二人は何をしてるのかな?
「ロタン、あれは馬鹿が反応するやつだ。次から気をつけろ」
「そうだったのか。分かったのだ!」
「そうですよ。あれは、キラリ様の影響を特にけてしまった哀れな人があげるのですよ。あっ、アル様とエル様は違いますよ」
「それって俺が哀れってことだよな!?」
ヘーニルはロタンにいらんこと吹き込むし、ソラは俺が哀れと言うし。
この二人は頭がおかしいのだろうか?
「ははっは! キラリに頭がおかしい呼ばわりされてるのじゃ!」
「人生の終わりでしょうか……」
「主人にそう言われれば終わりかもしれんな」
「お前達はなぁあ!」
俺に頭がおかしいと言われればそいつは人生が終わるのかよ。
なに、俺の死神が進化でもしたの?
人の死でもれるようになったのかよ。
「キラリ様の稱號〝黒の死神〟には特殊能力がいくつかあり、その中の一つに『人の死をる能力』がありますよ」
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「…………」
「あれ? キラリ様?」
もう、何も言わんよ。
俺のステータスに謎がどれだけあろうと知らんわ。
今だったら俺には『世界をる能力』があるなんて言われも信じてしまうぞ。
……ないよね、ソラ?
「……」
「その無言はあるってことなのか!?」
「ご想像にお任せします」
………………。
………………俺はなんなのかな?
本當に人間なのですか? 人間の常識って知ってるのですか? 人間の定義って知ってますか?
普通の人間はこんな馬鹿げた能力ないですからね。
こんなご都合主義なじではないですからね。
「……言いにくいのじゃが、キラリは人間じゃなくて神じゃよ?」
「それも最上級の位だぞ」
「キラリお兄ちゃんは最強の神様なのです〜!」
「ご主人様は最低でも儂より強いのだ」
……。
そうだな。俺は人間でさえなかったな。
神でしたよ、神。
あのなんか々とややこしい神様でしたよ。
けど……。
これはなくとも、褒められたとけ取っていいのではないだろうか。
「キラリ様、その認識で良いんですよ」
「……そうだな。よし! じゃあ、とりあえず俺は凄いと思っておこう」
「そうなのです〜! キラリお兄ちゃんは凄いの〜!」
「エルぅ〜! エルもお兄ちゃんと同じくらい凄いぞ〜!」
「くすぐったいのですぅ〜!」
もう、可いなぁ!
もっと頭をなでなでしてあげたいんだけど……流石にこれ以上は嫌がれるか。
なら、帰ってから存分にでさせてもらうとしようじゃないか。
それなら人目もないし嫌がれないだろう。
若干、全員がそういうことじゃないだろ、的な目で見てきているが、構わん。
……というか、今から楽しみだ。
考えただけでも、笑顔になってしまう……!!
「キラリその笑顔やめるのじゃ。正直言ってキモいのじゃぞ」
「正直に言うなや!」
「まぁまぁ。それよりもこんな目的地の前で止まるのはやめようなのじゃ。ほとんど毎回止まってるのじゃぞ」
言われてみれば……。
船の時なんて、一時間滯在したっけ。
「一時間もじゃぞ!」
「手厳しいようで……」
小話程度な気もするんだけど……。
まぁ、昔からそういう所があるんだろう。
こんな事を地球でも言われた気がする。
確か、流奈に言われたんだよな……まぁ、2回目からは普通に待ってくれていたけれども。
そういう空気読める所があるからあいつの事を尊敬してしまうんだよな。
「……もう、面倒くさいじじゃし、先行くぞ!」
「待ってなのです〜! エルも行くです〜、」
そう言ってアルとエルは走って中にってしまった。
「それじゃあ我も行くとするか」
「カカッ! ご主人様よ、儂も行くぞ」
ヘーニルとロタンはゆっくりと歩きながら、建の中にって行く。
ソラは俺の橫からし進み、こちらを振り向いた。
「さぁ、行きましょう。キラリ様」
「おう! 行くとするか」
そうして、俺はソラと一緒に冒険者ギルドの中にって行った。
超綺麗な部屋がそこにはあった。
……し言いたいことが出來てしまった。
「やっぱり、俺のイメージのギルドはないのだろうか?」
「そうかも知れませんね」
「イメージのギルドとは何なのじゃ?」
「ああ。俺の元いた世界に伝わるギルドってのは、薄暗くてほこりっぽく、それで酒場が付いてるというようなのだったんだよ」
「……想像もつかないんじゃが。今まで見て來たのが悪かった所為かの」
「だろうな。我も汚いギルドなど想像がつかない」
「儂が知っている報だが、ここの大陸の隣の隣の大陸ではそういう所も多かったはずなのだ。最近は勇者が來てそういう所が増えて來ているらいのだがな。それでもご主人様のイメージの場所は二割あれば良い方というぐらいなのだ」
流石、元知識の神様。
30年前だろうが、そういう報には詳しいよう。
ていうか、勇者はどこまで幅多くんな事をしてるんだよ。
勇者ってそういう仕事だったけ?
「流奈様はなからずそういうのも勇者の仕事と思われてますが」
「あいつは面倒くさいとかなんとかで押し付けているだけだろ」
「そうですね。偶に神託とか噓ついて面倒くさい事は勇者方にやれせてますよ」
普通の會話で出て來てしまう、神のサボり報。
俺と會う前はもっとちゃんとした神だったと聞くと、若干悪いと思ってしまう。
地球に來たのが悪かったのだろう。
あそこは、寶の寶庫と言えるからな。
一度ハマって仕舞えば、オタク文化からは逃げ出すことが出來ない。
それは、例えそれは神だろうともだ。
その所為でああなってしまったのだろう。
「キラリ様なんて全く抜けれてませんからね」
「それ言うな。あれは……仕方ないんだよ」
「はいはい。流奈様と一緒でそういうだと思っておきますね」
なんだろう。
この従者関係が逆転している気がするじは。
「あっ、あそこがけ付けみたいじゃぞ。ほら、行くのじゃ!」
「待ってって。行くから引っ張んなや」
「ほら、ほら」
アルは俺の手を引っ張ってけ付けの場所と思われる場所に連れて行く。
あっ、やばい。
俺の腕がもげる、待て待て待て!
本當にヤバい、ヤバい!!
こいつの手を握るだけの力って、俺のスキルのガードさえも突破してしまうのかよ!
「登録頼むのじゃ!」
アルと俺、というかその後ろから全員が付いて來ているので、全員分の登録だろう。
何故か、アルだけみたいになっているので一応の補足である。
「皆様ご登録と言うことでよろしいでしょうか?」
「あっ、うん。それで」
「では、まずはご説明からさせていただきますね」
け付けの方からされた説明はいたって簡単であった。
冒険者にはランク制限というものがある。
低いものからEDCBASである。
だが、最高がSランクという訳ではない。
普通の者でいける最高ランクがSというだけなのだ。
では、それ以上のランクになるにはどうすれば良いのか。
そう尋ねると、付嬢さんはこう答えた。
SSになるためには各國の國王からの承諾が無いと不可能。
もしくは國規模を救うぐらいの事をしないと不可能。
最高ランクのSSSは世界規模を救わないと不可能。
それを聞いて思ったのだが、ある意味、簡単なのである。
もっと無茶振りされると思ってたから。
だが、そんな重大な事はそうポンポンと起きる訳ないらしく。最高ランクの者は手で數えるほどらしい。
因みにだが、犯罪行為などをした場合には、ランクの減もしくは冒険者登録の破棄があるそう。
それと依頼主から出されてる依頼を10回失敗した場合にもランクは減するらしい。
だが、これはランクが上がるごとに1からとなるため、滅多にいないそうだ。
……通常の話に戻るが、ランクを上げるためには、ギルドポイントを上げることが必要ならしい。
ギルドポイントを上げるには、依頼をけること、魔を倒すこと、もしくはダンジョンに潛ること、その三つが基本らしい。
依頼は自分のランクのと一個下、それに一個上しかけれないらしい。
Eランクの者はDランクの依頼もけれるけど、Cランクのはけれないらしいという事である。
EランクからいきなりSランクの依頼はけれないそう。
地道に行けという事だな。
魔を倒す事というのは、そのまんまで魔を倒すだけらしい。
魔を倒した時に、その死を解して持ってきて売れば、お金と一緒にギルドポイントも貰えてそれが溜まればランクが上がるらしい。
これは、でも売れば溜まるらしい。
最後のダンジョンに潛るというのは、ダンジョンを攻略するという意味らしい。
攻略した時にその報酬としてギルドポイントが沢山貰えるそうだ。
だが、一回攻略したダンジョンをもう一度攻略しても何も貰えないそうだ。
……これを聞いて分かったが、俺は々勿無いことをしているということだ。
前に冒険者になる前にダンジョンを攻略しているので、それで貰えるのか聞いてみると、登録前であれば攻略していようが関係がないらしい。
折角のギルドポイントを俺は無駄にしていたというわけだ。
それと、付嬢さんからあまりオススメはしないと言われたものもあった。
年に一度ギルド主催で開かれる大會で優勝すればランクが上がる、というものらしい。
これに出場するのは、本當に力がある者たちで、出場するものは最低でもSランク以上と言えるぐらいらしい。
これからだが、優勝者は凄い強い事がわかる。
これは、運だけでは勝てない試合で、本當の実力が試されるのだろう。
最後にだが、本當に希の希で最初からランクが上がることがあると、付嬢さんは言った。
なんでも登録後に、ギルドの名簿みたいなのにステータスを載せるために測定をするらしくて、その時にどう考えてもEランクのステータスでなかった場合、そのステータス相當のランクに上げるということがあるそうだ。
だが、Eランクのステータス相當の幅は広く、そんな人は滅多にいないらしい。
ついでとして聞いたのだが、測定方法はなんでも《測定》と呼ばれる俺の持つ【鑑定】の下位互換が付與された水晶を使うらしい。
……壊れないだろうか? そんな心配が頭を過るも「まぁ、大丈夫だろう」と最終的に俺は思うことにした。
最悪、弁償すれば良い。
というか、俺がもっと良いの作れば良いだけの話ではあるのだが。
「説明は以上です。何か分からないことでもありましたでしょうか?」
「因みにだけど、その水晶にはステータスが偽裝してあっても、本當のステータスが映るのか?」
「はい。それろ、偽裝してあった場合にはこちら側にそれが分かるようになっていますので、偽裝そステータスではなく、本當のステータスでけてくださいね」
どうやら、疑われているよう。
まぁ、こんな風に偽裝の事を聞くやつ怪しさしかないだろうしな。
「では、最初にですが登録手続きをするので、この紙に書いてある必要事項を記してください」
そう言って渡された紙には、大まかな容で自分の事を書くようで、名前、年齢、特技、出地、その他もろもろ、というような事を簡単に書くらしい。
だが、俺たちにとってはこれは簡単でもなんでもない。
もう、ほとんどが書けない容である。
……この場合、どうすれば良いのだろうか?
「し話があるのじゃが」
「はい、どうされましたか?」
アルが付嬢さんに何やら話しかけに行った。
數分ぐらい話した所でこちらにやってきた。
「何してたんだ?」
「付嬢さんに、私らは々事があって名前しか書けないと行ってきたのじゃ。理由を聞かれたから、バッジ見せたら、それで理解してくれたのか、了承してくれたのじゃ」
なに、この子。
こういう時は凄く役に立つんだけど。
というか、俺「もういっか」という覚で全て書いちまったぞ。
もちろん、出地は日本って書いたぞ。
……やべぇ、なんか馬鹿かよっていう目で見られてる気がする。
「な、なら、名前だけ書いてさっさとだそうか」
「そうじゃな。さっさとステータスも測定して依頼とやらに行くぞ」
そう言い、し後には全員が書き終わった。
俺たちはそれを付嬢さんに持って行く。
「これで、皆様手続き終了となられました。後でしてもらう測定が終われば、晴れて冒険者です。測定は二階の部屋で行うので、そちらに案させて貰いますね」
そう言って、歩き始めた付嬢さんの後ろを俺たちは付いて行った。
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【第6回カクヨムWeb小説コンテストラブコメ部門大賞を受賞!】 (舊題:陰キャな人生を後悔しながら死んだブラック企業勤務の俺(30)が高校時代からやり直し!社畜力で青春リベンジして天使すぎるあの娘に今度こそ好きだと告げる!) 俺(30)は灰色の青春を過ごし、社畜生活の末に身體がボロボロになって死んだ。 だが目が覚めると俺は高校時代に時間遡行しており、全てをやり直す機會が與えられた。 この胸に宿る狂おしい人生の後悔、そしてブラック漬けで培った社畜力。 これらを原動力に青春にリベンジして、あの頃憧れ続けた少女に君が好きだと告げる……! ※現実世界戀愛日間ランキング1位!(20/12/20) ※現実世界戀愛週間ランキング1位!(20/12/22) ※現実世界戀愛月間ランキング1位!(21/1/4)
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