《異世界転移した俺は異世界ライフを満喫する事にした》聖なる夜には子どもの笑顔が似合うようです
庭にはモミの木の苗植え、魔法によって長を促進し一気に樹齢200年はあるだろう程の巨大な木に長させる
家の中や、外観に至るまでイルミネーションを飾り煌びやかな寶石の様にランランとり輝いている
既に知り合いにはパーティの招待狀を出しており、遠くにいる土方達はアルカとドーラが迎えに行っている
イリーナ、リンカ、レイカの3人はパーティ料理を朝から休まずにせっせと作っている…王族貴族の方々も來るという事でざっと2~300人は下回らないと予測される
アイトとユラにはまだ終わっていない飾り付けの手伝いをしてもらい、奴隷ちゃんには會場のテーブル等のセッティングを任せている
「もう5時か…ランカ達なら心配ないだろうと思ってたが…」
「流石にし気になるな…様子を見に行くか」
ユートはそう言って《飛翔フライ》を使い飛び上がると同時に、ドーラが慌てた様子で帰ってきた
「どうしたんだ? アルカや新選組の奴らは?」
ユートがそう尋ねると同時に、ドーラは一通の手紙をユートに手渡した
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ドーラ曰く、ユートの街を出る辺りに落ちていたらしい
『二人は預かった、返してしくば白金額1萬枚を持って草原にある窟まで一人で來い』
その手紙を見た瞬間、ユートの怒りは発し今にも飛び出しそうになるが…ドーラに抑えられ何とか耐えきった
「白金貨1萬枚……それはこの國の財産の五分の一だぞ」
「流石に今すぐ用意するのは…シオンに預けてあるから無理だ…」
ユートは頭に手を當て悩み始める、もしかしたら今も監視されていて何かしようとした瞬間に二人に何かあるんじゃないか…と
《気配察知サーチ》を発させ、辺りを確認してみるが特に怪しい人影はじられなかった為、ユートは《雷化フルミネ》を発して窟の方へ標準を合わせる
「ユート様、どうするっすか?」
ドーラが心配そうに見つめる中、ユートは意地悪そうな笑みをニヤリと見せて一言つぶやく
「なぁに…俺から奴等に向けてプレゼントを與えてやるんだ」
「俺の家族に手を出したんだ…ただで済ますわけがないだろ?」
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そういった後、音速を超える速度で窟まで飛んで行った
窟の奧底
ランカとレンカは目隠しされ、両手両足の鉄製の縄でがんじがらめに縛られていた
「何で…昨日だって子ども達にプレゼントをあげてたじゃん…」
「私達にだって…お菓子もぬいぐるみもくれたじゃん…」
レンカはそう言って隣の巖に腰掛けているサンタだったおっさんに尋ねるも…返ってきたのは拙い笑い聲
「そんなの…お前等を騙す為のウソに決まってんだろ?」
「あの時はガキ共の家のを盜んでただけだ…お前等は単なる見張りだ」
「今時サンタなんて…バッカなんじゃなぇぇの?」
仲間の男達と共にゲヒャヒャと笑われ、レンカは目隠しの下から…一滴の涙が零れ頬を濡らす
そんな時、急に窟が崩れそうな程の大きな地震が発生し見張りの男達は立っていられなくなり字面に倒れていく
『メリ~…クリスマ~ス、クソ野郎共、ブラックサンタさんが悪い子を懲らしめにやってきたぞ~』
『だから大人しく死んどけ』
窟のり口の方から急速に飛んでくる一人の男を視認したおっさんは、腰を抜かし更に奧の方へ逃げようとするが…
直ぐに回り込まれ取り押さえられる
「ひ…ひぃぃ!! 助けてくれぇ!!」
おっさんは小便をらして四つん這いになりしづつ逃げている
「助ける? 何を言ってんだ? 俺はただプレゼントをあげに來た…サンタさんだぜ?」
ユートはそう言うと、肩にかけてきた白の袋から…
銀に輝くフォルムに黒のグリップ、回転式リボルバーと呼ばれる拳銃を取り出すが…當然この世界の人間には知る由もない為、未知のものを突き詰められ恐怖に怯えるおっさん
「それじゃあ…死のっか」
ユートはそう言っておっさんに目隠しをし、口の中に銃口を向けてストッパーを解除する
カリカリカリと引き金を引く音が窟に響く
その後、おっさんの頭を銀の弾丸が貫通し地面に真っ赤なの華が咲いた
ランカ達の縄を解き、二人の安否を確認したユートは微笑みを浮かべて強く抱き締めた
「良かった…二人共に無事で…ごめんな…気付いてやれなくて」
共犯の男共は既に窟の外に控えさせておいたユースティア王國騎士団が取り抑えた
「お兄さん…サンタは…いるよね?」
「《問》サンタはいるのか正直に答えるのです」
抱き締めている二人から耳元で涙ながらに尋ねてくる
ユートは悩んだ、ここでいないというのは酷だ…だがしかし、いるとウソをつくのは更にダメな事だ…
ならばどうするか…そう考えた時、一つの考えが浮かんだ
「あぁ、いるさ…今夜良い子に眠って待っていればきっとサンタは來てくれるさ…」
ユートはそう言って二人をそれぞれ片手で持ち上げて館の方へ飛んで行った
その夜、館のパーティ會場に累計400人余りの人數の王族貴族、知り合いの冒険者達や今までに世話になった人達を呼んでパーティを始めた
だが…ユートはパーティを楽しむ余裕などない…ディオニスや上流貴族達への挨拶巡りで前半の殆どを消費し…
後半の殆どは何故か始まった沖田やギルマスのリョフ…その為手に覚えがある奴等との場所を変えての大闘に參加させられた
(因みに、最終的にはレイカとトシイエとユートの三竦みとなり…見事レイカが勝利を収めた)
その他にも々とあったのだが…それはまた別のお話……
だが、パーティの間ランカとレンカの姿は一度も目撃すること無く…長い長い夜は幕を閉じお開きとなった
そして、アイト達を寢かしつけた後……例によって頬を赤らめた嫁達が迫って來るも…一旦ベットで待ってる様に言っておき、ユートは転移を使ってある場所へと向かった
ベッドで頭まで布を被り枕を涙で濡らすレンカの姿があった
初めて會ったサンタが偽で拐された…まだ神的にいレンカにとってはトラウマものの記憶となっただろう
「お兄さんはあぁ言ってたけど…いる訳ないよ…サンタなんて…」
その隣で立って寢ているランカも、半目を開いてレンカの言葉に賛同する…やはり所詮は空想上の人、ありえない存在なのだ
そんな時、シャンシャンと鈴の音が聴こえてきた
レンカはガバッと布を跳ね除けて飛び上がり窓の外を見る
すると、満天の星空の元…赤いソリが空を飛んでいた
赤鼻のトナカイがソリを引き、窓の前に止まった
「MerryX'mas、良い子の家はここかな?」
窓を開けること無くすり抜けてってきた男に、レンカは目を輝かせて長い髭を引っ張ったりブヨブヨの脂肪をっている
「これこれ、やめんか…レンカちゃんにランカちゃんだね?」
「メリークリスマスじゃよ…プレゼントをやろう」
渡された箱を開けてみると…中にはそれぞれ赤と青のペンダントがっていた
「それでは、サンタはこれで失禮するゾ~フォッフォッフォツ」
サンタはそう言い殘して窓をすり抜けて出て行こうとした時
「《求》止まってくださいユート、一なんの真似ですか?」
ランカは冷たい目線をサンタに向けてそう言うが…サンタはくるりと振り返りニコリと笑う
「はて? 誰の事かノ? 儂はまだまだ忙しいのでこれで失禮するゾ」
サンタはそそくさと出ていってしまった……部屋の中に靜寂が流れ込んだ…その時であった
そ~っと部屋の扉を開けてユートが中にってきたのだ
「あ…あれ~? 起きてたの?」
その服裝は真っ赤な服をにまとい、長い付け髭のユート
その手にはパーティに出していた二人のケーキを持っていた
「あれ? お兄さん!? だって今外に……」
「……? バレたから言うが…俺はただこのケーキを枕元に置いておこうと來ただけだぞ?…だからそんな奴は知らん」
「……おかしいな、館に張った結界には何にも反応は無かったんだが…」
ランカは《心眼サーチアイ》のスキルを使ってウソかどうか覗いてみるが…ユートはウソを付いておらず…本気で今來たばかりだという事だ
「それじゃあ…今來たサンタって……」
「《疑》本の…サン…タ………?」
ランカとレンカは直ぐに窓を開けて空を見上げると……シャンシャンと鈴の音を鳴らしながら空を飛ぶ真っ赤なソリがあった
サンタとは子ども達が思い描いた、クリスマスの夜にだけ現れる特別な存在である…
その存在の有無は未だ謎に包まれているが……清らかな心を持つ子ども達の元には…
プレゼントを屆けにやってくるのかもしれませんよ?……
Another Storia 3rd ~クリスマス特別編~ 完
俺は、電脳世界が好きなだけの一般人です
簡単に自己紹介をしておこう。 俺は、高校生だ。確かに、親父に騙されて、會社の取締役社長をやっているが、俺だけしか・・・いや、幼馴染のユウキも社員になっていた・・・と思う。 俺の親父は、プログラマとしては一流なのだろうが、面倒なことはやらないとという変わり者だ。 そんな親父に小學生の頃から、プログラムやネットワークやハードウェアの事を叩き込まれてきた。俺が望んだと言っているが、覚えているわけがない。 俺が、パソコンやネットワークに詳しいと知った者からお願いという名の”命令”が屆くことが多い。 プログラムを作ってくれとかなら、まだ話ができる。パソコンがほしいけど、何がいいくらいなら可愛く感じてしまう。パソコンが壊れた、辺りの話だと、正直何もできないことの方が多い。 嫌いな奴が居るからハッキングしてくれや、元カノのスマホに侵入してくれ・・・犯罪な依頼も多い。これは、”ふざけるな”斷ることができるので気持ちが楽だ。それでも引き下がらない者も多い。その時には、金銭の要求をすると・・・次から話にも來なくなる。 でも、一番困るのは、”なんだだかわからないけど動かない”だ。俺は、プロでもなんでもない。 ただただ、パソコンが好きで、電脳世界が好きな”一般人”なのです。 そんな”一般人”の俺に、今日も依頼が入ってくる。
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