《異世界に転生したので楽しく過ごすようです》第27話 プレゼントを送るようです
「これなんかどうだ?中々似合っているとおもうんだが」
「んーもうちょっと明るいの服がいいかなぁ」
「そうか。じゃあこれなんてどうだ?」
俺は服屋でジュリの服を選んでいる。
ジュリに頼まれたから仕方なくだ。決して俺から進んでやっている訳ではない。…噓じゃないからな?
「それいいわね。それじゃ試著してくる」
そう言って著替えボックスの中にっていくジュリ。
ちなみに店員さんは影から目をらせて、ずっと俺達を見守っている。怖いからやめてしいんだが。
店員さんに見られながら待つこと1分弱。著替えボックスからジュリが出てくる。
「どう?似合う?」
「そうだな…。見た目相応の元気なの子みたいなじだな。特に悪いところはない」
「あなたは素直に褒めることは出來ないのかしら?」
ジュリはやれやれと言ったじでそう言ってくる。
俺は聞かれたから答えただけなんだけどなぁ。何がいけなかったのだろうか。
「その服、俺が買ってくるわ」
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「そう?ならお願いするわ」
「他に何かしい服とかあるか?」
「んー。それだけでいいわ」
「そうか。じゃ會計してくる」
會計を済ませて、包裝してもらい、それをジュリに渡す。
「ありがとう」
「おう。それじゃ次はどこに行くかなー」
もう日は高いな。もうそろそろ腹も減ってくる頃か?
「晝飯いくか?」
「そうね。ちょうど小腹も空いてきたしいいと思うわ」
「よし、じゃあいくか」
商店街を抜け、飲食店が立ち並んでいる場所へ向かう。
そこで俺達はちょっと小灑落た喫茶店に似た店をみつけた。
「おっ、ここなんていいんじゃないか?」
「ええ、そうね。いい雰囲気だと思うわ」
ジュリの了解も得たので、この店にることにした。
◇◆◇◆◇
「ジュリちゃんうらやましいなぁ」
「リン様。バレないようにしてくださいよ?」
「うん。わかってる」
4人は今お店の中で、2人から死角になっている所に座っている。
「魚のムニエルとお茶を」
「わたしはおとジュース!」
「おふたりとも目的忘れないで下さいよ?」
「はーい」「ん」
「あ、わたしも食べようかな」
「はぁ。それじゃみんなで食事してからにしましょうか」
あ
こうして4人も食事をとることにした。
◇◆◇◆◇
今俺たちはもう一回商店街に向かっている。
「中々味しかったな」
「ええ、そうね」
「あ、そういえばさっきの店で気になることを言っていたな」
「どんなことを?」
「俺達が宿を出てすぐ喧嘩があっただろ?」
「確かにそんなこともあったわね」
「その喧嘩を4人組の冒険者が止めたらしいぞ?その4人は中々屈強だったらしい」
「………4人?もしかして…」
「ん?心當たりでもあるのか?」
「え?あぁ、なんでもないわ」
ジュリも心當たりないか。まぁそうだろうな。
俺は筋ムキムキのマッチョマンが喧嘩を止めたと思ってるしな。
それから雑談しながら商店街をぶらつく。
「おっ!あった。アクセサリー屋」
「ここで何を買うつもりなの?」
「指だな。結婚したし、指あった方がいいと思ってな」
「あなた以外にロマンチストだったりするのかしら?」
「うっせ!そんなんじゃないわ!」
ただその方が嬉しいだろうと思っただけだ。口に出して言わないけどな!
『意外との子のこと分かっているのね。心したわ』
おぅ…。思考読まれるの忘れてたわ。恥ずかしくて死にそう。
バレてしまったものはしょうがない。開き直るか。
「ふっ。そうさ。実際に指貰ったら嬉しいだろう?」
「あなたいきなりうざくなったわね……」
グハッ!クリティカルヒット!!これはもう死ぬしかない!
「はいはい。わかったから行くわよ」
ジュリに引っ張られながらアクセサリー屋へとっていく。
◇◆◇◆◇
アクセサリー屋の向かいの店の影。そこに4人のが潛んでいる。
「あ!マスターがなんかしてる!」
「指をジュリにはめてるみたい」
「指!?いいなぁ…」
「リン様聲をもうし潛めて下さいね?」
「あ、ごめんなさい」
「それで皆さんどうします?多分時間的にもこれで終わりだと思いますけど。帰りますか?」
「ん」
「うん…」
「わたし楽しかったー!」
「それじゃ主様達より先に宿に戻っておきましょう」
そうして影に潛んでいた達は気がし沈んだ狀態でどこかに向かって歩いて行った。
◇◆◇◆◇
俺とジュリはアクセサリー屋を後にする。
もういい時間だな。結構アクセサリー屋にいたみたいだ。
そろそろ宿に戻った方がいいだろうな。多分ジュリもそう思ってるはずだし。
「目當てのも買えたし、デートもしたし、まぁ上々だろう」
「あなたほんとは気付いていたんでしょう?」
「えっ?何がだ?」
「あの子達が私達の後をついてきている事よ」
「そのことか。完全知が発して知ってはいたが俺は付いてくるなとは言ってないからな。なんなら一緒になったとしても諦めてたな」
「あら?そうだったの?」
「ああ。逆にあいつらが我慢出來たことの方が驚きだったわ」
「……それは、あの子達も立派にの子してるってことよ」
「???どういうことだ?」
「分からないならいいわ」
なんなのだろうか。まぁ今はどうでもいいのだ。早く宿に戻らなければな。あいつらが待っているだろうから。
「それじゃ宿に戻るぞ?デートはここで終わりだ」
「結構楽しかったわよ?」
「そうか。それならよかったよ」
「またデートにってね?」
「気が向いたらな」
「ケチな人」
お互い軽口を叩きながら宿に向かう。
道中は何もなく無事に宿に帰ってこれた。
「「ただいまー」」
「おかえりー!」「おかえりなさいませ」「ん」「おぅ」
「主様。どうでした?」
「んー。それなりに楽しめたかな?」
「そうですか。それは何よりです」
なんかみんな落ち込んでる気がするんだがどうしたのだろうか?まぁいいか。多分これから大丈夫になるだろう。
「はいちゅうもーく!」
そう言われて全員俺の方を見る。
「皆ににプレゼントがあります!そのプレゼントとはー…。ででん!指でーす!!はい拍手ー!」
パチパチパチ
って拍手してるの俺だけかよ…!?
周りを見てみると、ポカンとしてるのが4人。笑いを堪えてるのが1人。
「主様、その指は…」
「この指はな、もともとパーティメンバーの証として皆にプレゼントする予定だったからいいのないかなって探したやつなんだ」
「そ、そうだったのですか」
「おう!そうだぞー!」
特に落ち込んでる気がしてたミルとリンを見てみると、なんか目がキラキラしだしていた。
元気出たみたいでよかった。
ちなみに指だが、もしかしたらパーティメンバーが増えるかもしれないから何個か余分に買ってある。俺はそのパーティメンバーが常識人であることを切に願う。
「じゃあみんなこっち來い。同時に指はめてやるぞ」
手使えば出來ないことはないからな。何も間違っていない。
そして、みんな俺の前に集まる。
「この指はパーティメンバーがどこにいるのか分かるようになるマジックアイテムだ。それに指の大きさに自で調節してくれる優れものだ。失くすなよ?」
「うん!」「はい!」「ん!」「わかったわ」「おう!」
「よしそれじゃ、みんな左手を出して」
俺はそれぞれの左手の薬指に指をはめてやる。
「あらあら?こんなことしちゃっていいのかしら?あなたハーレム作る気なの?」
「そんなことはない!ただそっちの方が嬉しいだろうと思っただけだ!」
「隨分と思い上がったわね?……でもまぁあなたの考えは大方間違ってなかったみたいよ?」
ジュリは、ゼロ、レン、ミル、リンの方を見てそう言った。
俺もつられてそっちを見てみると、全員幸せそうな顔をしていた。
そんな顔されると照れるが、まぁ嬉しいな。
だが俺はロリコンではない。そこのところ間違うなよ?
「あ、そういえば」
「どうしたのマスター?」
「喫茶店みたいな所で聞いたんだけどな。今日、喧嘩を止めた屈強な奴が4人いたらしいんだ。ゼロはどんなやつだと思う?俺は筋ムキムキのマッチョマンだと思っているんだが」
「えっとわたしはねー……」
こうしてまた1日が過ぎていく…。
ちなみにではあるが、王都では喧嘩を止めた奴は王都の守護者とかのキューピットと呼ばれるようになった。
……どんな経緯でそうなったんだよ…。
不思議に思う俺であった。
おはようございます。こんにちは。こんばんわ。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
デートなのに思ったより甘いじにならなくて、ん?、とじてる作者です。
次にデート的なことを書く時は甘々としたものを書きたいなと思ってます。書けるかは別ですけど…。
それでは、また次回お會い出來ることを願ってます。
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