《異世界に転生したので楽しく過ごすようです》第42話 SSランクになっちゃうようです
ジャイアントアダマントタートルを倒し、冒険者ギルドに戻ってきた俺達。
まぁなんだ。久々に本気出したら気持ち悪い位になったからこれからは自重します。……多分。
それにしても今回めっちゃスキル獲得したし。確認もしないといけないよなぁ。あと多分レベルも上がってるだろうからそれも含めてだな。
俺はこのあとにすることを考えながら付へ。もちろんリリアスさんのところだ。
「リリアスさん?今よろしいですか?」
「あ、あれ?もう帰って來たのですか?」
「まぁ見ての通りです」
「い、いくらなんでも早くないですか?あの鉱山に行くのだって半日はかかるはずですよ?往復1日ですよ?」
「あーそれくらいなら俺達なら1時間くらいで行けますよ」
「……えっ?今なんて言いました?」
「だから1時間くらいで行けますって…」
「もう大丈夫です。あなた方に常識を當てはめる方が間違いのようですね」
えっ…。何それひどい…!俺は常識の枠にはまってると思います!
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ただまぁ?ちょっとチートがあって、々思うようになるくらいですよ?
………よく考えたらこんなの常識とは言えないですね。すいません。
「それで、帰ってきたってことはジャイアントロックタートルを倒してきたって事ですか?」
「それがですね…」
「えっ?も、もしかして倒せなかったのですか…?」
「あ、いいえ。倒すことは出來たんですが…」
「ですが?」
「その…、ジャイアントロックタートルじゃなくてジャイアントアダマントタートルって言うやつでした…」
「えっ?今なんて?」
「ジャイアントロックタートルだと思ってた奴が、ジャイアントアダマントタートルだったんですよ」
「ジャイアントアダマントタートルって最強クラスの魔じゃないですか!?突如現れて道を塞ぐので、過去に何回も討伐隊を編したけど倒せなかった魔ですよ!?」
そんなの初めて知ったんだが…。ひょっとしたら倒したらまずかったやつかも。
「それを、あなた方はそれを倒してきた、と…?」
「マスターが一人で倒したよー!」
こら!ゼロ!余計なこと言わなくてもいいの!
「ははは…。もうなにも驚きません…」
リリアスさん。心中お察しします。
「とりあえずジャイアントアダマントタートルを倒したまま放置してきたので後処理お願いします」
「あ、はい。かしこまりました。それと討伐の報酬の話なんですが今大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ」
「良かったです。今からギルマスの部屋に來てください。そこでお話させていただきます」
「分かりました」
この報酬を貰えればあとは休むだけだ…。今日はもう寢たい…。
俺達は睡眠を抑え込みながらギルマスの部屋に案される。
「そこの椅子のどこでもいいので腰を掛けてください」
「ありがとうございます」
「それでは報酬のお話をさせていただきます」
「報酬って張り紙に書いてあった30萬Gですよね?」
「ええ。そうですね。ですが今回はジャイアントロックタートルではなく、ジャイアントアダマントタートルだと言っていましたよね?」
「はい。あれは確かにジャイアントアダマントタートルでしたね」
「ということは、依頼書の方に不備があったということになります。もしもの事があった場合、かなりの人が亡くなっていた可能もあります」
「た、確かに…」
「それを未然に防いだことも評価にれ、またギルド側の不手際の分を追加した計60萬Gを贈りたいと思います」
おお!2倍か!30萬しかもらえないと思ってたからなんか得した気分だ。
「あとはランクアップの話なんですが…」
「ランクアップ?俺は既にSランクでもう上がりませんよ?まぁミルとジュリはまだ上がありますけど…」
「そうですね。ミルさんとジュリさんはこの討伐でAランクになります」
ジュリはガッツポーズをしている。分かるぞ。その気持ち。俺もランクアップして、同じことしたからな。
ミルは心底どうでもいいようで、とても眠そうにしてる。まぁお前はそういうやつだよな。
「そしてあなたの事なんですが…」
「俺…ですか?」
「はいそうです。今までどこの街のギルマスに會いました?」
「そうですね…。ダルダナンのエルシャさん。王都のジールさん、あとはリリアスさんの3人です」
「なるほど。じゃ連絡してきますので々お待ちを」
そう言って出ていくリリアスさん。
連絡ってどうやってとるんだ?電話みたいなのがあるのだろうか?んー。謎だ。
「ふふふっ。私がAランクに!以外とちょろいのね!」
「ちょ、ジュリ!ちょろいとか言うな!」
「でも私が冒険者になってまだ2週間しか経っていないのよ?それなのにAランクなんてちょろ過ぎだと思わない?」
「えっ…。ジュリが冒険者になってまだ2週間しか経ってないんだっけか…。もう1ヶ月くらい前の事だと思ってたわ…」
「確かにここに來るまで々あったものね」
「主様といると退屈しません」
「あたしは々巻き込まれて楽しい…!」
「そりゃあ良かったです。だが、俺はこんなに度の濃い時間とか過ごしたくない…」
「マスターはつまらないのー?」
「いや、そういう訳じゃないんだけどね…?」
「あ、あるじさまはわたしたちといると楽しくないの…?」
「ぐっ…」
「あら。の子になんて顔させてるのかしら、この人は」
全くもってその通りですね…。
「べ、別に楽しくない訳じゃないぞ!ただもうちょっとゆっくり出來てもいいじゃんって事だよ」
「ほ、ほんとうに…?」
「本當だぞ!ゆっくり出來たらお前達と々遊べるからな!」
「わーい!マスターとあそぶー!」
「こらゼロ!遊ぶのは今じゃない!」
「えー!」
全く。騒がしい奴らだよ。
と、ここでリリアスさんが帰ってきた。
「お待たせいたしました」
「それで連絡って何のためだったんですか?」
「SSランクにするための推薦ですよ?」
「へっ?」
「SSランクになるためにはギルマス3人以上のの推薦が必要だってこと知ってますよね?」
「まぁそれは知ってますが…」
「それでさっきそのギルマス達に連絡を取って、SSランクにしたいけどどう?、って言ってきたんですよ」
「それでエルシャさんとジールさんはなんと?」
「ジールさんは喜んでSSランクに押すと言っていましたよ。何やら王都に降りかかる厄災を事前に防いだとか?」
「はは…。たまたまですよ。たまたま」
「あとはエルシャさんですが、あなたはあの人と何かあったんですか?」
「んー?特になにもなかったように思うんですが?」
「私、同じのギルマス繋がりでエルシャさんとは仲がいいのですが、なんか久しぶりに話したらあなたの話ばっかりで…」
「あなたってダルダナンでも々やってきたみたいね」
「俺にはよく分からんのだが…」
「あ、それとエルシャさんが、私のプレゼントしたイヤリングは著けてる?、って聞いてきましたね」
「ああ、これですね。もちろん著けてますよ。大切なものですからね」
主に俺の運を上げるのにな。
「私も著けてるのを見てたので、著けてましたよ、って返しました。その時のエルシャさんはすごかったですね」
「やっぱりそういうやつみたいね…」
「ジュリさんもなんですか?」
「まぁ多ね。でもこの人こういう人だから…」
「あぁ…なるほど…。なんかし分かった気がします」
「ちなみに私だけじゃなくて、ここにいる子達皆もよ」
「それは何ともまぁすごいですね」
「なんで気付かないのか不思議でならないわ」
「確かにそうですね」
勝手に話し込んで、勝手に俺を睨んでくる。
俺、なにか悪いことした?
「まぁエルシャさんもそんなじでしたね。もちろんSSランクには元々推薦しようと思ってたみたいでしたからすぐに承諾されました。もちろん私もSSランクに押してますよ」
「はぁ。でも國王の承諾が必要ですよね?」
「そうです。だからそれをどうするかと考えてる所なんですが…」
「あ、それなら私がお父さんに聞いているわよ。SSランクに上がることがあったら私の代わりにジュリがやりなさい、って」
「え、何それ知らない」
「だって言ってないもの」
「…ちょっと待ってください。ジュリさんのお父様って國王様?」
「ええ、そうよ?でも今まで通りでいいわ。私はただの冒険者なんだし」
「わ、分かりました」
まぁリリアスさんがそうなるのも分かりますよ。だって普通に喋ってた人が王とかびっくりするもん。
と、それは置いといて。
「さっきの話。どこでバックスさんに聞いたんだ?」
「結婚式の時ね。ほらあなただけ先に壇上に行った時よ。あの時に聞いたわ」
「マジかよ。知らんかったわ…」
「ちょっと待ってください。さっき、もしかしてと思ってたんですけど、あなたが王様の結婚相手だった人ですか?」
「ええ。そうですね」
「何気に話してる人達がすごい人達で私死にそう…」
「リリアスさん大丈夫ー?」
「気分が優れないのでしたらもう橫になっては?」
「わ、わたしたちが看病してあげます…!」
おお。珍しく優しいじゃないの。
「…あの、そういえばこの子達は一?冒険者じゃないですよね?」
「あ、この3人は俺の従魔です。証拠に、ほら3人も人化解いてみて」
ゼロとレンとリンが人化をとく。ゼロはスライムに。レンとリンは剣と槍になって中に浮いている。
「もうこのパーティ嫌だ…。まともなのミルさんだけじゃないですか…」
「あたしのパパは魔王…」
「えっ?今ちょっと聞いてはいけないことを聞いたような気がするんですけど」
「リリアスさん。この世にはけれる事が出來ない事実って言うものがあるんです。今のはそれですよ」
「事実ってことはミルさんは魔王の娘なんですね…。なんなんですかこのパーティ…。非常識にも程がありますよ…」
「ははは…。俺もそう思います…」
「ニャン」
シロが俺の頭をペシペシ叩く。なにか言いたいのだろうか?
「おっシロどうした?」
「ニャンニャン」
「自分を忘れなって?俺が忘れるわけないだろ?」
「ニャン!」
「あの、最初あった時に思ったんですけどそのちっちゃい貓は?」
「あ、うちのペットのマウスネコです。名前はシロっていいます」
「ミャッ」
おぉ。シロが挨拶してる。まぁ頭の上にいて見えないから想像なんだけどね。
「マウスネコってあの!?人に懐くことなんて滅多にないって聞いていますよ!?」
「なんか盜賊に捕まってるの助けたら気にられてしまって。そしたら皆がペットしようっていうのでそのままペットにしちゃいました」
「もうこのパーティについては聞かないようにしよう…。私の理解が及びません…」
「そんなことより早くSSランクになったほうがいいのでは?」
「そんなことって…!はぁ。もう突っ込むのやめます。これ以上言ったらなにがあるかわかりません」
賢明な事だと思います。
「それではジュリさん。SSランクにするための承諾をお願いします」
「分かったわ」
ジュリは俺の方を向いて真面目な顔をする。
「この日をもって貴殿をSSランクと認める。より一層この國の為に盡力することを願っている」
おぉ。なんかそれっぽい。
「ジュリさん、ありがとうございました。これでもうSSランクになれるかと思います」
「これだけで?」
「本當はちゃんとした式典みたいなのがあるけど、そんな事しなくても今の一言を言うだけでいいみたいよ?ただ王家ものが認めた人じゃないとダメだけどね」
「マジかよ…。夢も希もあったもんじゃないぞ…」
こうして俺はSSランクになれるようになった。
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