《異世界に転生したので楽しく過ごすようです》第47話 魔王城に著いたようです
無事に帝國に國できた俺達。
しかしながら、失念していたことがいくつかあった。
一、魔王城の場所を知らないこと。
一、移手段が徒歩しかないこと。
一、俺のパーティメンバーが自由気ままなこと。
この問題を解決しない事には何も出來ない。
俺は考えを巡らす。その間、皆には遊んでいてもらおう。
まず、本的な魔王城の場所なのだが、ミルに聞くのが早いだろう。
「ミルは魔王城の場所分かるか?」
「大分かる」
「帝都とどっちが近いんだ?」
「あたしの家」
「どっちに行けばその魔王城に行けるんだ??」
「あっち。…ん?…こっちだったかも?」
「お前自分の家だろ!なんで分からなくなってんだよ!」
「そういうこともある…!」
「ねぇよ!」
指さしてる方向は南か東で、帝都とは違う方向だ。
だが、ミルよ。南と東は結構大きい差だぞ…。
いつものミルだと言えば聞こえがいいが、いつもがこんなじだと俺が苦労するのだ。
もうしどうにかならんもんかね…。
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だが、魔王城の場所が分からないってことなら今は置いておいて、移手段を考えることにするか。
魔王城に行くとすると、馬車は使えない。かと言って今から馬車を買おうと思ったら帝都に行くことになる。
そうすると、帝國に行って先に武道會に參加した方が早い。
だが、考えてしい。今から帝都に行けば2週間もかからず行けるだろう。
武道會まであと1ヶ月ほどあるのだ。単純計算で、2週間程の暇が出來るのだ。
暇が出來たらどうなるか。こいつらが暇だ暇だと騒ぎ出し、考えてもないことをやらかすだろう。
それだけは避けなければならない。
となると、やはり徒歩しかない。
いや、徒歩以外に移手段あるんだけど、転移して移するってやつなんだよね。
転移で移とか趣ないじゃん?出來るなら歩きの方がいいよね?
『あら?そんな事ないわよ?』
『平然と思考読むな!…で?歩きじゃなくてもいいって?』
『そうね。出來るだけ楽したいわ』
『お前それでいいのかよ…』
『皆にも聞いてみるわ』
『話し聞いてないし…』
1分ほど待つとまた念話が飛んできた。
『転移が満場一致したわ』
『マジかよ…。分かった…。転移で行くか…』
『そんなに落ち込まなくてもいいじゃない』
『これは落ち込んでるんじゃなくて、皆の楽をしたいという気概に呆れてるんだよ…』
だがまぁ、移手段は転移で決定だ。転移なら結構早く著くだろう。問題は魔王城の場所なんだが…。
「ミル。どうにか魔王城の場所を思い出してくれ…」
「さっきまでのは冗談…。あたしが自分の家を忘れる訳ない…」
「最初から冗談なんて言ってないでほんとのこと教えろよ!結構どうするか考えたんだぞ!」
「よく頑張ったね…!」
「褒めてしいわけじゃねぇよ!」
はぁ。もう溜息しか出ないぜ…。だがまぁミルが魔王城の場所が分かる事が分かったしいいか…。
「で?魔王城の場所は?」
「あっち…」
そう言ってミルは東を指さす。
一番最初に東指さしてるじゃん…。なんで分からない振りしたんだよ…。
「よしじゃあ東に向かうか。出來るだけ早くつけるようにするから皆集まれー」
そうして皆を集め、転移の陣形を組む。
今回は俺が転移の役も務める。
そっちの方が以心伝心と共有で誰かにやってもらうより早いからな。
「よし…!じゃあ魔王城に向け出発だ!」
「「「「「おー!」」」」」「ミャー!」
こうして俺達は魔王城に向けて転移を始めた。
◇◆◇◆◇
出発してから丸二日。ミルが言う所まで転移してきた。
この二日間俺はよく頑張ったと思う。
転移したら一人減ってたりするし。
魔が出ればゼロがそっちに興味を引かれてどっか行くし。
お腹がすいたを2時間おきに言われたし。
野宿しようと思ったらテントがしいとか言われて俺が作ったし。
夜寢てたら魔の大軍に襲われて、皆を起こしたら眠いからあなたがやってって言われて結局俺一人で大軍を撃退したし。
その他にもまだまだある。
どうしてこんなにも移するだけで々巻き込まれるのか…。せめて移の時だけは何も起こらないでほしい。
だが、終わったことをグチグチ言ってても仕方がない。先の事を考えよう。
さて、先の事を考えると言ったらやっぱり魔王城の事だろう。
だが、しかし。俺がミルに言われた通りに連れてきた所は見渡す限りの平原。魔王城みたいなものは何も見當たらない。
見當たるといえば魔ぐらいだ。
本當にここであっているのだろうか?
「ミル?本當にここでいいのか?」
「今パパに念話飛ばしたから大丈夫」
「念話を?なんで?」
「すぐに分かる」
ミルの言った通り、すぐに分かった。
俺達がいたすぐ近くで、空間が裂けたのだ。
向こう側にはこれぞ魔王城と言ったじの、禍々しく、威圧たっぷりの城が建っていた。
なるほどな。これをしてもらう為に念話したのか。
でも待てよ?
「なぁミル?念話ってどこからでも出來るんじゃないのか?」
俺の疑問はこれだ。念話は別に離れてても出來るからな。
「魔王城がある所は特殊な空間にあるから念話がここじゃないと屆かない」
「なるほど。それでここに來たわけか」
「そういうこと」
とりあえず納得した。転移での移が無駄なことじゃなくて良かったよ。
よし。それじゃ向こうに行ってみるか。
「わたしいっちばーん!」
「あ、ゼロちゃんずるい!わたしも!」
「お二人とも足元にお気おつけ下さい」
「レンも早く行くわよ。ミルなんていつの間にか中にっちゃってるし」
「はい。分かりました」
「ちょ、お前ら!俺を置いていくなよ!」
ちょっとは俺を労ってくれね?俺はそう思いながら空間の中にっていく。
俺が最後に空間の中にると、空間の裂けはなくなった。
空は黒い雲に覆われ、白い雷が走っている。俺達の周りには赤い霧がまばらに発生していて、木々は枯れ果て、地面は乾燥してひび割れていた。
これぞ魔界ってじだな!いかにもゲームに出てきそうだ!
ジュリもで涙を流す寸前だ。
俺とジュリがしていると地面に一つの影が落ちた。それはどんどん大きくなっていく。
上を見上げると一人の人がこっちに落ちてきていた。
マジか。あれ魔王じゃね?それっぽい格好してるし。
「ミィィィルゥゥゥ!!!!」
やっぱり。ミルの名前をんでるし。
魔王さんは、地面に著く寸前にふわっと減速し、降りてきた。
「ミルゥゥ!寂しかったぞぉ!」
そう言ってミルに抱きつく。魔王さん。
「パパただいま」
「うむ。おかえり」
的なシーンだな。久しぶりに再開する親子。とても絵になる。
「して、ここの人達は?…む?神の加護持ちがいるな?勇者か?」
「ここの人達は私の仲間。別に勇者とかじゃない」
「ふむ。ミルの仲間か。立ち話もなんだ、先に城に案しよう」
おお!魔王城にれるのか!
「ありがとうございます!」
「では付いてきてくれ」
こうして、俺達は魔王城にっていった。
じょっぱれアオモリの星 ~「何喋ってらんだがわがんねぇんだよ!」どギルドをぼんだされだ青森出身の魔導士、通訳兼相棒の新米回復術士と一緒ずてツートな無詠唱魔術で最強ば目指す~【角川S文庫より書籍化】
【2022年6月1日 本作が角川スニーカー文庫様より冬頃発売決定です!!】 「オーリン・ジョナゴールド君。悪いんだけど、今日づけでギルドを辭めてほしいの」 「わ――わのどごばまねんだすか!?」 巨大冒険者ギルド『イーストウィンド』の新米お茶汲み冒険者レジーナ・マイルズは、先輩であった中堅魔導士オーリン・ジョナゴールドがクビを言い渡される現場に遭遇する。 原因はオーリンの酷い訛り――何年経っても取れない訛り言葉では他の冒険者と意思疎通が取れず、パーティを危険に曬しかねないとのギルドマスター判斷だった。追放されることとなったオーリンは絶望し、意気消沈してイーストウィンドを出ていく。だがこの突然の追放劇の裏には、美貌のギルドマスター・マティルダの、なにか深い目論見があるようだった。 その後、ギルマス直々にオーリンへの隨行を命じられたレジーナは、クズスキルと言われていた【通訳】のスキルで、王都で唯一オーリンと意思疎通のできる人間となる。追放されたことを恨みに思い、腐って捨て鉢になるオーリンを必死になだめて勵ましているうちに、レジーナたちは同じイーストウィンドに所屬する評判の悪いS級冒険者・ヴァロンに絡まれてしまう。 小競り合いから激昂したヴァロンがレジーナを毆りつけようとした、その瞬間。 「【拒絶(マネ)】――」 オーリンの魔法が発動し、S級冒険者であるヴァロンを圧倒し始める。それは凄まじい研鑽を積んだ大魔導士でなければ扱うことの出來ない絶技・無詠唱魔法だった。何が起こっているの? この人は一體――!? 驚いているレジーナの前で、オーリンの非常識的かつ超人的な魔法が次々と炸裂し始めて――。 「アオモリの星コさなる」と心に決めて仮想世界アオモリから都會に出てきた、ズーズー弁丸出しで何言ってるかわからない田舎者青年魔導士と、クズスキル【通訳】で彼のパートナー兼通訳を務める都會系新米回復術士の、ギルドを追い出されてから始まるノレソレ痛快なみちのく冒険ファンタジー。
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