「やっと9階層だな……」

キリガ一行一人と一個は現在9階層にいた。あの戦闘の後にも様々な魔達と（クロナが）戦い、

キリガは退屈で神的に參っていた。

普通ダンジョンで退屈するようなことはない。

むしろ退屈がしいくらいなのに、キリガはのんびり欠をしている。

本當に何なんだこの男。

一方クロナの方はかなり弱化しているために、テラの殘量が著しく減していた。

現在キリガ達は、A-の魔、嘔吐小竜ゲロトカゲの群と戦っていた。このトカゲ、攻撃手段に溶解

ゲロブレスを吐いてくるのだ。

しかもコレがなかなかに臭く、キモい。

そのため‘‘冒険者が嫌いな魔ランキング,,

という15銅貨の人気雑誌で毎回上位をキープしている。

見た目も気持ち悪く、赤いプニプニとした皮に黃と青と紫の斑があり、黃い瞳をしている。

正直絶対出會いたくない。

だからこそキリガはクロナに戦闘を任せているのだ。

『なぁ、まさか戦闘を僕に全部任せる気なのだ？いい加減疲れたのだ……』

クロナはこれまでの戦闘をキリガに任されており、

疲労から悲痛な聲を上げる。

「…はぁ、そうだよな……所詮お前は霊と言う名前の駄々っ子なんだよな……ハンッ、まぁ、やっぱり駄々っ子の霊様には荷が重いよなぁ？あ～あ、期待した俺がバカだったよ、ごぉめぇん～ねぇ？？？」

そんなクロナに対して、キリガは嘲笑をえ言い放つ。

『な、何を言うのだ！！僕にそんなことが出來ない筈が無いだろう！？いいのだ、やってやるのだ！！闇魔法極技『ブラックホール』！！死に曬しちゃらぁぁぁ！！のだ！！』

何かキャラかわってね！？

というツッコミを心に靜かに押し止めつつ、キリガはしにやける。

最近分かったことだが、クロナには子供らしい所が沢山ある。

だから、ちょいと煽るとすぐムキになる。

扱いやすい阿呆だな、チョロインめ。

………あれでも霊なんだよな？本當に七柱セブンスの一柱なのか？

いや、あれは子供だ。きっと見た目も子供なんだろう。

昔見た本の中ではボインだったけど、絶対ボディーだ。絶対。

とまぁクロナがボインなフラグを立てた所で、當のキリガはゴロンと橫になる。

「クロナまだか？」

キリガは階層の部屋の壁にもたれ掛かっている。しかし、

キリガ自も油斷している訳ではなく、今すぐにでも臨戦態勢にはれる狀態を創り出している。

『えぇい！どんだけ偉そうなのだ！！おまえ！！もうおわるのだ！！』

それに気付くことなく、クロナは寢そべって欠をしているキリガに、悪態と呼ぶより子供の逆ギレのような態度でキリガに一喝いれ、表を強ばらせる。

そして、クロナは詠唱をはじめる。キリガは、伝説上の架空と呼ばれる存在の大霊、それも神話に出てくる七柱の本気を、この時垣間見る。

『深淵暗黒しんえんあんくの漆黒よ、我は此処に無慈悲なる闇の一撃を所する。世界の理を無に帰す程の一撃を、邪神の力の片鱗よ、我が世界元素テラを喰らい今現こんげん,せよ,,！』

クロナの詠唱と共に、巨大な紫の魔法陣が複數出現する。

詠唱が進むにつれて、魔法陣の數も、輝きも、大きさも、何よりめるテラの量が増大する。

クロナの詠唱の終わる頃、彼の生み出した魔法陣はこの階層を埋め盡くす程の數とサイズに達していた。

魔達は、逃げようとするも、が震えてけなくなっている。正にこれこそ‘‘蛇に睨まれた蛙,,だろう。

彼等の瞳からはすでに戦意は消え去り、それと真逆のが沸き起こっていた。それはーーー

ーー死への恐怖ーー

黃に輝いていた彼等の瞳からが消えた所で察しがつく。

しかし尚も彼等の視線は、クロナの創り出した魔法陣に釘付けとなっている。

それも當然、それ程までにクロナの創り出した魔法陣のテラが

しく、神的だったから───

見惚れている魔をよそに、魔法陣は更に輝きを増した。

心無しか、ダンジョンそのものが輝いている。

恐らく膨大なテラに共鳴したのだろう。

『神級暗黒魔法『無限虛無インフィニティ•アナザー』』

そして、魔法陣が一つにまとまる。黒くもどこか神々しいを放ち、極限まで凝されたりテラを放出する。

そして、階層全てを闇が覆い盡くす。嘔吐小竜の斷末魔をよそに、相変わらずのキリガ。

魔法発から、僅かコンマ6秒の間の出來事だ。

コンマ7秒、階層の闇が消えた、そしてそこに魔の気配は無い。

コンマ8秒、魔達は、一センチ大の球に閉じ込められている。

その虛無の空間の部では、世界の數百倍の速さで時が流れている。

コンマ9秒、球から嘔吐小竜の殘骸か吐き出される。

『無限虛無』の力により、の見た目は干からびたミイラのような姿に変化している。

ーーーーそして、一秒ーーーー

灰の塊とかした嘔吐小竜達、しかし死ぬことは無く干からびたまま永遠に生き長らえる

そう、この魔法はジャスト一秒で『永遠の虛無』、生き地獄を作り出す魔法なのだ。

『終わったのだ……』

そして、者のクロナの可らしい聲が階層全域に広がる。

「これまた……えげつねぇな」

キリガの眼前に広がる景は、反する薄い緑の鏡のような

空間に相対的な、黒一と化した嘔吐小竜の殘骸ーーーいや、

灰の塊が數十と並ぶ地獄絵図だったーー

キリガはクロナを凝視し、震いを覚える。

それはクロナに対しての畏怖ーーーー

「いつか、手合わせしてもらいたいもんだな……！」

ーーーでは無く、キリガの強さに対する貪なから沸き起こる、武者震いーーー

そして、キリガ達は次へ進む。キリガは強さ、クロナは自分のを求めてーーー

キリガ達は今、巨大な扉の前に居る。

扉の外見は主なは赤で、所々紫の寶石が埋め込まれている。

扉には古代文字が刻まれており、今はもう解読することは

出來ないだろう。

部屋の部からは、膨大な量のテラが溢れ出している。キリガは自のスキルで空間のテラを作し、濃度の濃すぎるテラからを守っている。

此処は、ミスクリアの1/10に値する階層、第十階層。

いよいよ初のボス戦だ。ここからはモンスターのレベルも

大きく変化してくる。

「いよいよ初ボスだ、準備はいいか？クロナ」

『大丈夫なのだ。さっきまでゆっくり休んでたし』

キリガの問いに、何時もの調子で、でもし張した聲で

返す。

「じゃあ、いくぞ！」

ギィィィィ……

そして、キリガはボス部屋の巨大な古ぼけた扉を開いた。

そこで行われるであろう死闘を予しながらーー

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[side???]

「………………クシシッ♪」

キリガ達は気付かない、自分達を見る謎の影が蠢いていることにーーーー

はいっ！どうも、花鳥月下です！

次回は遂にボス戦です！！

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では、さようなら。